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慣れない外国語を使うと頭が悪くなる

category: 新しい記事8  

日本人が英語を使うときに頭が悪くなる「外国語副作用」を立証する
思考力がほんとうに低下した (8月1日 isMedia イズメディア)
わたしたち日本人は、英語を使っているときには、頭が悪くなる。これは「外国語副作用」のなせるわざである。「外国語副作用」
というのは、こういう現象だった ―― 「母語にくらべると、外国語はあまり自由に使いこなせないという場合、その外国語を
使っている最中には、一時的に思考力が低下した状態になる」(詳しくは、前回の「英語を使うとき、あなたは頭が悪くなる〜
『外国語副作用』という難題」を参照)。たいがいの日本人は、母語である日本語にくらべれば、外国語である英語はうまく使い
こなせない。そのため、英語を使っている最中には、一時的に思考力が低下した状態になる。つまり、「頭が悪くなる」のである。
前回は、なぜ「頭が悪くなる」のか、その理由を説明した。今回は、じっさいに「頭が悪くなる」のかどうか、確かめてみること
にしよう。その前に、まず、前回の説明の要点を思い出しておこう。頭のなかで思考、言語処理といった情報処理をするためには、
「注意資源」が必要になる。その注意資源は無尽蔵ではなく、量に限りがある。使い慣れた日本語なら、聞きとったり、話したり
するのに、注意資源はあまり使わずにすむ。しかし、使い慣れない英語の場合は、英語そのものに注意を集中しなければならず、
そちらに大量の注意資源をとられてしまう。そうすると、並行していろいろなことを考えようとしても、思考には充分な注意資源
をふり向けることができない。その結果、思考がうまくできなくなる。つまり、「頭が悪くなる」のである。(中略)
思考課題の例_計算じっさいの実験
思考課題が計算の場合は、図2のように、2桁の数がずらっと並んでいる。
「始め!」という声が聞こえたところで、隣りあった2つの数を足すという
計算を始める。「やめ!」という声が聞こえるまで続ける。実験の被験者は、
この計算をできるだけ沢山、もちろん、できるだけ間違えないようにやら
なければならない。この計算をやりながら、被験者は質問に答える。その
質問は、だれでも答を知っているような常識問題である。たとえば、
「ライオンは水の中に住んでいる動物ですか?」というような質問が聞こえてくる。被験者は、それに「はい」とか「いいえ」
とか答える。この質問は、10秒に1つというようなペースで聞こえてくる。これが言語課題である。この2つの課題のどちらにも、
被験者は、全力で取り組まなければならない。じっさいの実験では、被験者は、表1にあげた3つの条件を体験した。
「外国語条件」では、言語課題の質問が外国語で読み上げられた。「母語条件」では、母語で読み上げられた。もうひとつの
「統制条件」では、言語課題はなくて、思考課題だけをやった。質問は聞こえてこないので、被験者は計算に集中することが
できた。この統制条件での思考課題の成績が、いわば「ベースライン」になる。思考課題(たとえば、計算)だけをやったとき
の成績に比べて、同時に言語課題をやったときには、思考課題の成績がどれぐらい低下するかを調べるのである。そして、その
思考課題の結果_日本語と英語話者の場合言語課題が母語のときと外国語のときを比較する。
実験の結果は?
さて、その思考課題の成績である。思考課題が上のような計算問題で、
言語課題が質問に答えるという問題だったとき、アメリカに留学していた
日本人を対象とした実験の結果(24人の平均値)は、図3のようになった
(Takano & Noda, 1993)。このグラフの縦軸は、思考課題の成績
(正しくできた計算の数)の低下率を表している。つまり、思考課題だけ
をおこなった統制条件の成績をベースラインにしたとき、言語課題が
重なることによって、成績が何パーセント低下したのかを表している。
言語課題が母語だったときには、この低下率は20パーセント弱だった。
使い慣れた母語も、結構、思考を邪魔したのである。しかし、予想どおり、邪魔の程度は外国語のときのほうが大きかった。
言語課題が外国語だったときには、低下率は30パーセント強になったのである。この10パーセント強の差(図3では、赤い
矢印の長さ)が外国語副作用の大きさを表していることになる。
英語のネイティヴ・スピーカーの場合は?
このデータを初めて報告したのは、アメリカのエモリー大学でおこなった講演でのことだった。が、アメリカ人の研究者たちは、
「日本人の思考力が低下する」という話には、さして興味が湧かない様子だった。
「アメリカ人が日本語を使うときにも、思考力の低下は起こるのか?」という点に質問が集中した。植民地時代から引きずって
きている人種観に立てば、こんな議論もできるかもしれない ―― 「アメリカ人は日本人より頭がいい。ということは、すなわち、
情報処理に使える資源の量が多いということだ。そうすると、外国語を使っているときにも、思考のための資源は充分に残って
いて、思考力の低下は起こらないのではないか?」
そう誰かが表立って主張したわけではないが、こういう可能性も、頭から否定することはできない。そこで、日本に留学してきて
いた英語のネイティヴ・スピーカーに被験者をつとめてもらって、同じ実験をやってみた。こんどは、英語が母語、日本語が
外国語ということになる。実験結果(16人の平均値)は、図4のようになった。日本人の場合とまったく同じパターンである。
外国語副作用はじっさいに起こる
外国語副作用は、理論的に「起こり得る」だけではなくて、じっさいに「起こる」ことがわかった。慣れない外国語を使っている
最中は、思考力がほんとうに低下するのである。いまの実験では、思考力の低下は、日本人の場合は10パーセント強、英語の
ネイティヴ・スピーカーの場合は18パーセント弱だった。しかし、外国語副作用の大きさは、常にこの程度、というわけでは
ない。この実験の場合、言語課題では、10秒ごとに1つの質問が聞こえてきた。1つの質問が終わるまでの時間は、長くても
2秒か3秒である。それに答えれば、つぎの質問が聞こえてくるまでは、「言語の情報処理」に邪魔されずに、思考(計算)だけ
に集中することができた。じっさいに会話や議論をしているときには、相手の言葉がこんなふうに切れ切れに聞こえてくること
はない。話はつづく。つまり、思考は「言語の情報処理」に邪魔されつづけるわけなので、思考力の低下は、ずっと大きくなる
だろう。一方、いまの実験では、計算は、休みなく続けなければならなかったが、ふだんの会話では、あまりいろいろなことを
考えずにすむこともある。そういう場合には、思考力の低下は、あまり目立たないかもしれない。だが、丁々発止の議論をして
いるようなときには、必死に頭を絞らなければならない。こういうとき、思考は大量の資源を必要とする。そうなると、思考力の
低下は、かなり大きくなるにちがいない。外国語副作用の強さは、こうしたさまざまな要因に影響されて、大きく変化するものだ、
と考えたほうがいい。いまの実験では、思考課題は単純な足し算だったが、別の課題(知能テストの図形問題、知能テストで言葉
を使う問題、三段論法の妥当性を判断する問題など)を使った場合にも、外国語副作用が起こることは確認されている。
「最適な条件が整わないと観察されない」という現象もあるが、外国語副作用は、そういう現象ではない。たいがいの場面で
起こる「頑健な現象」なのである。(後略)

「話すこと」を重視しすぎた英語教育の末路
「読み・書き」の重要性を見直すべきだ (6月26日 東洋経済オンライン)
この30年間、中学校や高校での英語教育は、「会話力」を身に付けることに重きが置かれてきました。コミュニケーションを
重視し、「『読む、書く』よりも、『聞く、話す』だ」と、口頭でのやり取りを中心した授業が行われ、文法指導や訳読はあた
かも時代遅れかのように考える風潮がありました。文部科学省まで「英語の授業は英語で」と言い出し、現場の先生たちを困惑
させました。しかし、残念ながら英会話中心の指導で、生徒の英語力が上がったわけではありません。文科省は英語の達成目標
を中3は「英検3級以上」、高3は「英検準2級以上」と設定し、2017年度まで50%の達成を目標としていました。ところが、
結果は、中3が40.7%、高3は39.3%と目標未達に。それどころか、大学では、英語を読んだり、書いたりすることのできない
学生が増えており、授業をやり直しているところもあるようです。(中略)
英語漬けにすると思考が育たない
今、英語教育をうたった幼児教育をよく見かけます。英語保育園、英語のベビーシッター、英語のプリスクール、英語学童
保育といった宣伝や看板も珍しくありません。どれくらい英語漬けになるのかは定かではありませんし、家庭でも英語環境
にいる場合(親が英語を話すなど)は別ですが、本来、保護者や先生、仲間と一緒に生活したり遊んだりしながら母語を確立
する時期に、英語漬けになって母語が十分に定着しないと、思考する力が育ちません。英語が話せる「早道」だと思って
通わせた英語保育によって、日本語が定着しないで思考ができず、さらには心も落ち着かない。学校に通い始めても日本語
の語彙が足らず、理解できないので学力がつかず、かえって英語の習得が遅れる、といった現象が起きることになりかねま
せん。文科省は、近頃の小学校では、子どもたちが教科書を理解できないと指摘しています。文章で表された内容を理解して、
自分の考えにしていくことができないというのです。これには小学校入学前の子どもの言語活動に課題があります。就学前
の語彙の量と質の違いは、学力の差に大きく影響することになり、母語が理解できないと教科書を理解できない、先生の
言うことが理解できないといった状況を生むことになります。入学前の言語活動が十分でない理由には、家庭での会話が
少なかったり、絵本の読み聞かせなどが少なかったりといったことが挙げられています。ですから、日本のように、生活圏
に日本語が満ちているような環境においては、幼いときに日本語を豊かに身につけることはとても重要です。そのためには、
周囲の大人や兄弟の言葉を真似ることから始まり、伝達手段として習得し、思考の手段として言葉を育んでいくといった
母語獲得の自然なプロセスが不可欠です。そうして母語を身に付けることで思考ができ、英語などの外国語に出会った際
にも、母語と英語を相対化して身に付けることができるのです。さらに、英語を身に付けるには英語の文法を学ぶことは
避けられません。過去30年間ないがしろにされてきた「読み・書き・文法」を学ぶことはとても重要なのです。もちろん、
どう学ぶかといった方法は検討する必要がありますが、文法を知らずに外国語を話せるようにはなりません。
会話の授業ではよく、“How are you?” “I’m fine. Thank you, and you?”などといったお決まりのフレーズを使って
練習をします。しかし、実世界ではここから会話が進み、その会話を続けるには、文法を知る必要があるのです。(中略)
これまでの多くの日本人は母語習得や言語活動などについて、それほど意識的に考えてはこなかったでしょう。それは、
日常生活の中で自然に身に付いてきたからです。しかし、現在の日本の子どもの状況を見ていると、意識して日本語を育む
ことは必要だと感じます。そして、豊かに母語を育むことが、将来的に英語を身に付け、使うことを可能にするのです。

英語ができて、海外で働く人をグローバル人材と呼ぶのなら、多くのフィリピン人は、
グローバル人材だということになります。少しばかり英語を勉強しても、英語だけなら
所詮ネイティブにはかないません。グローバル人材の意味がよく分かりません。
フィリピンでは英語教育に力を入れているそうです。高校や大学では、英語だけで授業
が進められます。ということは、英語ができない子どもは、英語だけでなく他の教科の
勉強もできなくなってしまいます。つまり、英語は、落ちこぼれを大量生産するのには
役立っているのです。フィリピンはアジアの最貧国ではないとはいえ、国民が少数の
富裕層と大多数の貧困層に分断されており、働き手が多いのに、国内には良質な仕事が
ありません。個人レベルでみれば、英語を身につけることで就職できる可能性が広がる
のでしょうが、英語ができる国民を増やしても、国が裕福になることはありません。
なぜなら、フィリピンでは、英語ができるがゆえに有能な人材は海外に流出してしまう
からです。英語の弊害はそれだけではありません。フィリピン人は、日本人より国語の
勉強ができておらず、数学や理科が苦手だと言われています。フィリピンの場合、教育
制度が日本ほど整っていないのでしょうが、それだけでなく、英語の習得に費やす時間
が長すぎるのではないでしょうか。外国語の勉強よりも、母国語で「読み・書き」する
ことが大切。勿論、そのうえで英語ができればさらによいでしょう。でも、国内では、
英語ができなくて困ることなどほとんどありません。それが、他のアジア諸国とは違う、
日本という国のいいところです。しかも、AIの発達によって、機械翻訳の技術は急速に
進化しています。一部の人は、コンピュータは言葉の意味を完全には理解することが
できないと主張します。このような人は、なぜか、機械翻訳に完璧な質を求めます。
でもそんなの必要ありません。断片的な単語から、何となく何を言っているかが分かる
程度で十分なのです。本当に知りたかったら、英文を読み返せばいいのですから・・・
ということは、ゆっくり読めば分かるくらいには、英語を勉強しておいたほうがいい?
まあ、いずれにせよ、日本人には、現状程度の英語学習で十分です。




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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

時間が流れるという概念を
受け入れたのは、
あなたがた自身。

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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:48歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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