人生に逃げ場が必要な人もいる

category: 新しい記事4  

自殺した息子のメモ知的障害ある息子の自死 「バカなりに努力しろ」メモに
(5月7日 朝日新聞デジタル)
小学生のころから一日も学校を休まなかった息子が、就職から
まもなく自殺した――。浜松市西区の漁業鈴木英治さん(52)
と妻のゆかりさん(50)が、次男航(こう)さん(当時18)
の死の理由を問い続けている。航さんには軽度の知的障害と学習障害があった。航さんが、職場の自動車部品工場へ向かう
途中で自殺したのは3年前の5月20日。その日、いつもより早く家を出た航さんは、通勤に使っていた午前7時20分の電車
をホームでやりすごした。次の電車も見送り、同46分の貨物列車に飛び込んだ。駅の防犯カメラに映像が残されていた。
航さんは、現場で教えられた仕事の手順などを細かくノートにメモしていた。その中にはこんな走り書きがあった。
「バカはバカなりに努力しろ」
航さんに軽度の知的障害と学習障害があるとわかったのは小学4年のときだ。通信簿はオール1。だが明るく、人なつっこい
性格で友だちに好かれた。親や教師に言われたことはきちんと守る一方、融通や加減が利かない。高校で入った野球部や水泳部
では倒れるまで練習を続けてしまうことが何度もあったという。高校卒業後、県内の大手自動車部品工場に障害者雇用枠で就職。
「小中高と12年間、無遅刻・無欠席。本人もまじめで体力があることは自覚していたので、工場での単純作業なら向いていると
思ったようだ」と英治さんは話す。だが、就職からわずか50日で航さんは自ら命を絶った。一体、何があったのか――。遺品
のノートにあった「バカは~」の文字や、その後の会社とのやり取りの中で、両親の疑念はふくらんでいったという。(後略)

5月の憂うつをやり過ごすいくつかの方法[前編]トミヤマユキコ×星野概念 (5月7日 文春オンライン)
大学助教と精神科医による「5月病」の処方箋
トミヤマユキコX星野概念
「逃げる」は恥ではありません
星野 精神科医のもとには、患者さんが“来てくれる”ので診断のしようがありますが、大学空間での判断は確かに難しいでしょう
   ね。5月病が疑われる学生をつかまえて「お前、どうなんだ!」って金八先生的なアプローチもできないでしょうし。
トミヤマ 言われてみれば大学で金八先生的な教員に会ったことないですね(笑)。大学は、空間的にも時間的にも自由度が
     高くて逃げ場がたくさんあります。もしかしたらそれが、精神科にかけ込む大学生が少ない理由かもしれませんね。
星野 それはあると思います。私のところに来るのは、中高生と社会人が多く、学校や会社というひとつの場所に縛られやすい。
   嫌な友達や同僚、上司から「逃れられない」ことにしんどさを抱えている人がたくさんいます。大学は極論を言えば、単位
   さえとっていればいいですから、「絶対に出なくてはならない」授業ばかりでもない。……まあ、堂々と言うことでもない
   ですけど(笑)。
トミヤマ 会いたくない友達がいれば、会わずに済ませられる。授業以外の時間はずっと図書館にいても食堂にいてもいい。
     肝心なのは、学生たちがその物理的な空間の広さを、いい“逃げ場がある”と気づいてくれるかどうか、ですね。
     私は教員ですけど、逃げたい時は逃げていいと思っていて、「人生には、ときに、授業より大事なことがある」と
     断言しています。(中略)
「ねばならない」の正体を一つひとつひも解いていく
星野  僕たちがしんどさを感じるのは「こうしなくちゃいけない」「こうすべきだ」という思考に縛られるときです。精神医学者
    のフロイトは、人間の心は「超自我」「エス」「自我」の3つの要素でできているという構造論を提唱しました。教育や
    社会から後天的に植えつけられた「こうすべき」で動くのが「超自我」、「こうしたい」という本能で動くのが「エス」、
   「超自我」と「エス」のバランスを保つのが「自我」の働きです。すべきこととしたいことの間をうまく調整できればいい
    のですが、「超自我」が強すぎると、周りからは「よい子」として褒められるけど本人はとてもつらい、という事態に
    なってしまう。「5月病」になりやすいのは、「超自我」が「エス」より強く働いてしまう人です。
トミヤマ 「したい」をもっと優先していいよ、ということですよね。でもそのバランスをとることが難しい。
星野 そうなんです。患者さんの言葉に「ねばならない」「べき」が多いときは、苦しんでいる証拠。そんなときは、一緒に
    逃げ場を作ります。例えば、社会人の方で「休日でも1日に1度は必ず上司に連絡しなくちゃいけない」「携帯の電源は
    切ってはいけない」という方がいたとします。小さなことだけど、地味につらい。でも、彼を縛っている「ねばならない」
    の根拠を一つひとつひも解いていくと、自分自身でルールを課しているところもあるんです。「よく考えれば、週明けの
    朝に連絡すれば大丈夫ですね」など、「ねばならない」が1つ減るだけで、ずっとラクになる。がんじがらめに偏っている
    思考を一緒に調整するのが、僕の役割のひとつだと思っています。(後略)

「人間は逃げ場がなくなれば、不幸と災難に耐え抜き、それを克服する
 ことができるものだ」はデール・カーネギーの言葉です。偉人が、
 越えられそうもない障害をいくつも乗り越えてきたことは実体験で
 しょうし、名著に対して何か批判するつもりもありません。
 しかし、最終的に「道が開けなかった人」がいることも事実です。
「起こりうる最悪の事態」を想定し、それを克服する対策を考えて
 おくことは重要なことでしょう。でも多くの場合、「最悪の事態」は
 全く予想外の出来事ですし、対策はなかなか見つかりません。勿論、
そのような努力は誰にとっても必要なものです。しかし、メンタルが強くないと自覚
している人にとってそれよりも重要なことは、「逃げ道」の数を増やしておくことです。
「逃げ道」があると、「~しなければならない」という気持ちから解放されるので、
精神的にとても楽になります。大きく分けて、「逃げる」には3つのタイプがあります。
はじめは、日常的な「逃げ場」です。これは、個人によって様々でしょう。例えば、
人がいない森のなか。とにかく、人の気配がないところはストレスフリーです。
それから、ひたすら寝ること。(この2点については次々回の記事で紹介予定)
そして、自分と似たタイプの仲間を持つこと(これは誰にとっても共通です)。
2つ目が、根源的な「逃げ道」です。仕事がつらい場合、今の仕事を辞めたあとに何を
するかを真剣に考えておくことです。次の仕事が今より苦痛の少ない仕事でなければ、
転職する意味はありません(転職が事態をさらに悪化させることもあります)。ただし、
本当に苦しくてどうにもならなくなると、逃げ道を作る気力も体力もなくなってしまい
ますから、精神的に余裕のあるときに逃げ道を想定しておく必要があるのです。
最後の「逃げかた」は人生観です。
今生でわたしは「生きる」という目標を掲げた。それ以外のことは一切約束していない。
といった感じでしょうか。何もしなくていい・・・ただそれだけです。
これらは原則、自分で行うべきことですが、周囲のサポートを必要とする人もいます。
お互いに助け合い、励まし合う社会になってほしいものです。




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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
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不思議の国の「みなみ」
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「みなみ」 今月のメッセージ

神津島の天上山は、
神が集う島のなかでも、
特に神の集まるところ。

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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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