トランプ大統領は脱インテリの象徴

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ポピュリズム 急進的改革に危うさ (1月22日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
大企業や既得権層への攻撃的発言で支持を集めるトランプ新大統領をどう見るか。ポピュリズムに詳しい千葉大の水島治郎教授
(政治学)に聞いた。トランプ氏の就任演説はこれまで通り「米国第一」を強調し、格差に不満を抱く中間層や職を失って困窮
する労働者など、自身の支持者を強く意識した内容だった。ポピュリズムが色濃く出ている印象を受けた。 ポピュリズムは既成
権力の支配を人民が打破しようとする急進的な改革の動きを指す。下が上を突き上げる運動で、欧州で目立つ右派の主張だけで
なく、米大統領選での民主党サンダース氏のような左派的な動きも含む。社会の物言わぬ多数派に発言の機会を与える面もあり、
それ自体は民主主義のあるべき姿だ。半面、予測不能で独裁を生みかねない危うさがつきまとう。 トランプ氏はグローバリゼー
ションの中で「忘れられた人々」の解放をうたい、フォードやトヨタ自動車など巨大資本に言葉のつぶてを投げる。この先も
既成権力を攻撃し、社会に分断を持ち込む姿勢を保ち続けるだろう。 彼を単に批判し、排除しても、米国が社会的分断の解消
に努力しない限りポピュリズムは別の形で現れる。モグラたたきが続くだけだ。 日本のポピュリズム政治家としては「自民党
をぶっ壊す」と訴えた小泉純一郎元首相や、公務員を批判して議会と対決姿勢をとった橋下徹前大阪市長などが挙げられる。
日本では、グローバリゼーションに伴う経済的な格差は欧米に比べて小さいが、大都市と地方、正社員と非正規雇用労働者
の溝は深まりつつある。放置すれば、不満の声をうまく束ねるポピュリズムが猛威をふるう可能性がある。

トランプ勝利の根因、「反知性主義」とは何か (2016年11月29日 東洋経済オンライン)
世界を驚かせたドナルド・トランプの大統領選勝利。この選挙の流れに影響したのが、クリントンなどの「エリート」や「知識
人」、「エスタブリッシュメント」に対する反感だった。それは何も、今にして起こったわけではなく、こうした「反知性主義」
こそがアメリカの底流であり、本質なのだ――。50年前、コロンビア大学教授・リチャード・ホーフスタッターは著作「アメ
リカの反知性主義」において、こう洞察した。果たして、トランプ当選は、「未知の領域」の出来事か、「歴史の必然」なのか。
壮大なアメリカ史に迫り、ピューリッツァー賞も受賞したこの名著を2003年に翻訳し、日本に紹介した渋谷教育学園の田村
哲夫理事長に、トランプ当選の歴史的意義を聞いた。
――アメリカの反知性主義とはどのようなものか。
アメリカには知的な生き方や知識層に対する憤りがあり、そういった生き方の価値を否定し、矮小化しようとする動きが常に
存在してきた。進化論などの科学を否定するキリスト教の福音主義(聖書にもとづく信仰を強調するプロテスタントの考え方)
であったり、共産主義のみならず知識人全体を攻撃したマッカーシズム、ビジネス重視の実利主義など、建国以来、知的権威
やエリートとされる層を批判の対象とする潮流があり、折々に先鋭化して、歴史の舞台に表出してきた。1900年の初頭、
ヨーロッパから大量の移民が押し寄せ、貧困が深刻化、格差の拡大と同じタイミングで、反知性主義が台頭したが、ここ最近は
ラテンアメリカからの大量の移民流入などを背景に同様の機運が高まりつつあった。
当時の妻と写真に納まるトランプ氏反知性主義はアメリカの「本質」
――今回のトランプ勝利の背景にもこの流れがあると。
反知性主義はアメリカの「本質」だ。歴史的に振り子の
ようにその流れは顕在化する。ここで区別しなければ
ならないのは「知能」(インテリジェンス)と「知性」
(インテレクト)だ。「知能」は物事を把握し、解決法
を考え、実行する能力であり、「知性」はその上に、
「人間性」や「つつしみ深さ」「畏敬の念」といった要素
を加えた力、すなわち、吟味し、熟考し、疑い、理論化し、
批判する力を指す。つまり、知性とは、知能が「評価した」
結果を客観的に「評価する」力ということになる。アメリカにおける反知性主義とは、「知能」を重視しても「知性」を軽蔑し、
さげすむことであり、学者や科学者、ジャーナリストなどが批判の矛先となってきた。トランプの勝因はずばり、その知能、
「インテリジェンス」だったといえる。彼は実にアメリカ的な「インテリジェンス」の体現者であるが、知性(インテレクト)
ではない。彼は単に自分の感性や感情を言葉にしただけではなく、「こういえば、受ける」ということを知り尽くしたうえで、
あえて、感情を表出し、受け手の感情に訴える、という計算されつくした手法をとった。
人を説得する術はインテリジェンスの大きな武器の一つ。訓練されて、技術として身に着け、極端に成熟したものだった。
このように、トランプはアメリカ人の反権威、反エリートという潮流をよみ、その水脈といえる人々の「反知性主義」という
有力な武器をうまく利用したのだ。しかし、インテリジェンスの力だけでは人間は幸福になれない。優れた知能でも才能
でも、「果たして地球人類のためになるかどうか」という意識が働いていなければサステナブルなものにならないからだ。

ヘミングウェイ名言世のなかにはインテリと呼ばれる人がいて、一般的には、
知識、教養、学問のある人のことを指します。インテリ
の職業は様々ですが、学者として専門分野を深く探求
したり、教育者として人々を指導したり、報道関係者や
評論家として事実を周知させたりする人たちで、社会
規範を世に知らしめることなどにより、社会に影響力を
持っている人たちのことです。インテリは、専門的な
知識を持っており、一般人の知らない知識を用いること
で人々を説得するのが得意です。しかし、よく考えて
みると、そのこと自体が、実は「いかがわしい」のです。
哲学者は間違いなくインテリに属します。哲学者が何を目指しているのか知りませんが、
「哲学を勉強したら、幸福になれる」なんてことはないでしょう。幸福をつかみとる力
は、少なくとも知識ではないからです。わたしたちがスポーツ選手を尊敬できるのは、
その人が持つ真の実力に疑いがないからです。インテリって、有能なのでしょうか?
有能な人が身につけているのは、センス・スキル・セレンディピティではないでしょう
か?セレンディピティとは、ひらめき、運を掴みとる能力のことを言います。知識に
頼ってしまうと、これらの能力が磨かれない傾向にあるように思われます。知識と能力
の違いの分かりやすい例がビジネスです。経営能力と経営学の知識は全く別物でしょう。
トヨタ元会長の奥田氏の言葉を借りれば、「理屈をこねる人間はたくさんいますが、
実行できる人間はなかなかいません」ということになります。無能だが、理屈をこねる
のだけはうまいということなら、人を迷わせるだけに終わります。政治についても同様。
難しい理論や美しい理念など振り回さなくていいから、国民生活を向上させてくれさえ
すればいいのです。だから、「わたしたちの生活を向上させてくれるのならば、人格に
多少問題のある政治家でもいいじゃないか!」という主張も、それなりに説得力がある
でしょう(ただし、結果がついてこないと最悪だ!)。アメリカだけなく、ヨーロッパ、
日本でも、「鼻持ちならないインテリ」に国民はうんざりしているように思います。
トランプ現象をポピュリズムとしてだけ論じているようでは、インテリが自らの無能
ぶりを世間にさらけだしているようなものです。「ポピュリズム=インテリの劣化」。
いや、「インテリの限界」なのかもしれません。



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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
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不思議の国の「みなみ」
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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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