パラサイトシングルは「生活の安全保障」だ

category: 新しい記事3  

親との同居率及び高齢者就業率親と暮らす若者、日韓で社会現象に-日本は「壮年未婚者」
300万人
(11月30日 Bloomberg ブルームバーグ)
自立せずに親と同居を続ける若者たち。日本では「ニート」
などと呼ばれるが、こうした現象は韓国にも広がっている。
高齢化や経済成長率の鈍化に見舞われる中、老いる両親
が同居する子供をサポートし続ける家族が増えている。
韓国では高止まりする若者の失業率が要因として指摘されて
いる。日本では非正規雇用の低賃金や雇用の不安定が背景だ。
両国ともに、高校や大学を卒業してオフィスや工場で安定
した職を得られる機会が、両親の時代とは様変わりしている。
総務省統計研修所によると、日本で親と同居する壮年未婚者
(35-44歳)の数は300万人を超えている。このうち完全
失業者、無就業・無就学者、臨時雇い・日雇い者数の合計は
62万人となっている。同研修所の西文彦研究官によると、
3、4年就職活動をしてもうまくいかず「あきらめてニート
になってしまったというパターン」も多く、「ほとんどが
収入のない人」と推定されるという。30代半ばになると
人生の再建は難しくなってきて、多くが両親の収入や年金に
頼って暮らすことになると西氏は分析する。同研修所によると、2012年時点で20-34歳の人口の約2人に1人が親と同居の未婚者
で、人数にすると1000万人以上に相当する。該当する年齢階層の人口全体が縮小しているため数は減少傾向にあるが、比率は増加
している。日本と似たような人口動態をたどっている韓国の国立保健社会研究院の報告書によると、25歳以上の独身の子供と暮らす
世帯の割合は10年に26%となり、1985年の9%から急増した。同報告書は、大学卒業や就職、結婚が遅れ、親に依存する子どもと
暮らす世帯を「カンガルー族」と呼んでいる。同研究院の別の調査によると、大人になった子供をサポートする親の平均費用は
月74万ウォン(約7万1000円)だという。日韓両国とも同居の長期化に伴って、蓄えを増やしたり、子どもへの援助を続けたりする
ために、親はより長く働く傾向が強まっている。韓国では60歳以上の就業者が増え続ける一方で、20代にはほとんど変化がみられ
ない。同国統計局によると、第3四半期の就業者は60歳以上では410万人だったのに対して20代では380万人だった。日本では
高齢者の就業率が特にここ5年で急増している。英銀スタンダードチャータード(ソウル)によると、依存する子どもを援助する
ために親が働き続けることで、新しい働き手への雇用機会が奪われてしまう悪循環を招くリスクもあるという。韓国の10月失業率
は全体では3.4%だったが、15-29歳に限ると8.5%と2倍以上となっている。アジアのほかの国や地域では統計が乏しい。中国、
フィリピンやマレーシアでは比較できる統計がない。またアジアでは中国も含め親族を含めた拡大家族で暮らすというのが文化的
に普通となっている面もある。(後略)

日本の若者の貧困化が「パラサイト・シングル」を増加させる (10月20日 ニューズウィーク日本版)
「パラサイト・シングル」という言葉がある。学校卒業後も実家で親と同居する独身者のことで、家賃や食費等の基礎的な生活費が
かからないため、給与のほとんどを自分の遊興費などにあてられる。一見優雅な生活のようにも見えるが、このような生活が続くと
実家を出て結婚しようというモチベーションがおきなくなる。女性の場合、現状と同レベルの生活を保証してくれる男性がいないと、
結婚する気にならない。しかし今の時代、そんな男性は滅多にいないので、理想の相手が見つかるまで親元での生活を続けることに
なる。日本の未婚化が進んだ原因をパラサイト・シングルに求めるという説もある(山田昌弘『パラサイト・シングルの時代』
ちくま新書,1999年)。(中略)
なお欧米諸国では、親と同居する未婚者の比率は概して低い。ドイツは15.1%、アメリカは9.6%、スウェーデンはわずか4.6%だ。
成人後は親元を離れるのが一般的な欧米諸国から見ると、日本の現状は奇異に映るかもしれない。しかし「パラサイト・シングル」
の顕在化は、日本の深刻な社会状況の変化を反映している。昨今の経済条件の悪化によって、若者が実家を出たくても出られず、
パラサイトせざるを得ない状況に陥っているからだ。25~34歳の男性就業者に占める非正規雇用の割合は、1992年では6.5%
だったが、2012年では16.4%にまで増えている。これに伴って平均年収は402万円から350万円へと減り、年収200万円未満の
いわゆる「ワーキング・プア」が占める比率は6.3%から14.3%へと増加した(総務省『就業構造基本調査』)。
これは日本全国の数値だが、地域別にみるともっと凄まじい値が出てくる。<図1>は、若年男性の都道府県別の「ワーキング・
プア」の比率が、この20年間でどう変化したかを示したものだ。日本列島全体で若者の貧困化が急速に進んでいる。これが
「失われた20年」のリアルだ。2012年では26の県で15%、13の県で20%(5人に1人)を超えている。最高の沖縄県は4割と
いう惨状だ。このような経済状況の変化が、若者の自立を阻んでいることは間違いない。若年層に対する経済的支援、とりわけ
生活の基盤である「住」に重点を置いた支援策が必要だろう。ヨーロッパでは政府が低家賃住宅を提供している国もあるが、日本
ではそうした物件は少なく、賃貸住宅のうち公営住宅が占める割合も極めて低い。若年層が新居を構えることができれば、それが
家財用品の消費の増加や、結婚・出産の増加につながり、社会全体の経済活動が活発になる。若者のパラサイト化の進行の背景
には、この20年で急激に悪化した経済状況がある。現実には自立したくてもできない人が少なくない。若者がこうした現状から
脱却できるよう、自立を促す様々な条件を整える政策が急務だ。

若年男性のワーキングプア率








*年収が200万未満の者
  の割合
*総務省『就業構造基本
  調査』  (2012年)

貧困問題は、現在、既に経済的に困窮している人々だけの問題ではありません。多くの人
にとって、「明日は我が身」です。 バブル経済崩壊前の社会には、主婦のパートや学生の
アルバイトはありましたが、正社員になりたいけど非正規で働いているという人はあまり
いませんでした。しかし、90年代後半から、正社員採用が減り非正規雇用が増えました。
2015年には非正規雇用率は4割に達しており、女性に限れば非正規率は50%を超えて
います。では、正社員になれば安心かといえばそうではありません。ブラック企業での過労、
倒産やリストラ、精神的疾患、親の介護など、理由は様々ですが、一度、正社員の座から
降りてしまうと、ほとんどの人が、もう二度と元の給与レベルに戻ることができません。
大学卒業後(大学院修了後)大企業に入社して、結婚後に子供を2人持ち、年功序列型賃金
制度のもとで収入が上昇し続けて、転職することなく定年を迎えるというサラリーマン
モデルは、とっくに崩壊しています。「中流の道」には落とし穴がたくさんあって、落ちて
しまえばもう這い上がれない「下流の谷底」です。これらからの時代、中間層は、貧困層に
没落することをあらかじめ覚悟しておくべきです。そのとき、心穏やかな生活をおくるため
の三大条件は、「住宅ローンがないこと、教育費が要らないこと、(家族全員が)健康
であること」。一番悪いのはいうまでもなく借金。以前にも書きましたが、個人的には、
ノンリコースローン(返済不能になっても、担保を処分すれば残った債務の支払いを免れる
ことができるローン)でなければ、お金を借りる気持ちにはなれません。教育費については、
自分自身が親から出してもらったのですから、自分だってその立場になれば逃れることは
できないでしょう。熟慮のうえ?の結論としては「正社員であっても、結婚しないで、親の
家に住み続ける」、これがベストな選択なのです。いまや、「パラサイト・シングル」は、
それがいいとか悪いとかいう問題ではなく、「生活の安全保障」なのです。
政府やマスコミが言うような「甘ったるい未来」を想像していると、ひどい目に遭いますよ。
まあ、国としては、少子化対策上、本当のことは言えないんですけどね・・・



スポンサーサイト

2016_12_05


06  « 2017_07 »  08

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬(津島)と神津島
を結ぶライン上に、
沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

検索フォーム

QRコード

QR

最新コメント




page
top