共産主義と資本主義

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カストロ前議長フィデル・カストロ――波乱に満ち、光と影が交差したキューバ革命
指導者の生涯
(11月26日 ハフィントンポスト日本版)
論争の的となるカストロの「遺産」
2006年、長らく非公開にしていた病に倒れた後、カストロは権限を
弟のラウルに委ねた。カストロは正式には2008年、49年間キューバ
の長を務めた後退任した。カストロ時代の統治では、全国共通の
医療制度や教育といった社会改革を始めたことで賞賛されている。
2011年にはキューバの識字率は99.8%だったとみられる。2006年、
当時のロンドン市長だった左派政治家ケン・リビングストンは、
カストロの社会改革を賞賛している。「驚くべきことに、ほぼ半世紀
にわたってアメリカから不法な経済制裁を受けていた国で、国民に
最高の標準的な医療制度とすばらしい教育をもたらしたことだ」と、リビングストンは語った。
「経済戦争の真っ只中で実行したのはフィデル・カストロの偉大さの証だ」
しかし、カストロが政権の座に就いていたおよそ50年の間、彼はキューバ国民に絶対の服従を求めていたとも言われて
いる。そして、彼はこの間、報道の自由を弾圧し、反体制派の活動家、芸術家、LGBTコミュニティに属する人々など、
自分が「反社会的」だとみなした人々を投獄していた。「ほぼ50年にわたって、キューバ国民たちは、自由な表現、
プライバシー、結社、集会の開催、政治・社会活動、法の適正な手続といった基本的人権を、組織的に奪われていた」
と、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは2008年に報告している。
「政治的服従を強めるために使われた戦略には、警察からの警告、監視、短期間の留置、自宅監禁、旅行の制限、
刑事起訴、そして、政治的な動機による解雇などがあった」
カストロは、数千人の政治犯を投獄したと考えられている。彼が政権を握っていた約50年間で、100万人以上の
キューバ人たちが祖国から難民となって逃亡した。カストロ自身の家族は、彼と、彼のとった行動を非難した。
1960年代にキューバから逃亡した妹のフアニータ・カストロはキューバ脱出後、このような有名な言葉を語っている。
「私は、自分の国で起きていることに、もはや無関心で居続けることはできません。私の兄であるフィデルとラウル
は、祖国を海に囲まれた巨大な監獄に変えてしまいました。祖国の人々は、国際的な共産主義によって負わされた
キューバの海苦しみの十字架に、釘で打ち付けられています」
カストロの娘たちの1人(カストロは、少なくとも8人の子ども
をもうけた)であるアリアナ・フェルナンデスもまた、カストロ
政権に対して極めて批判的だった。1993年にキューバから
逃れたフェルナンデスは、父親の残す遺産は「破壊され
尽くした国と、とても苛酷で、癒やすことのできない経験を
した亡命者たちだ」と語った。(中略)2003年、カストロが
キューバ大統領としての任期終了が迫っていたとき、
作家のアンソニー・ダニエルズは彼について書いている。
「初めて権力を握ってから半世紀近くにわたって、現在世界を支配する老練な為政者とは一線を画し、人々を
魅了し、現在でも強い情熱を人々の中に引き起こしている。彼について、中立的に語れる人はいない」

トランプ氏「残忍な独裁者が死去した」 カストロ前議長 (11月27日 朝日新聞デジタル)
オバマ米大統領は26日、キューバのフィデル・カストロ氏の死去を受けて声明で弔意を示し、「この非凡な人物
が人々と世界に与えた巨大な影響は、歴史が記録し、判断するだろう」とした。オバマ氏はキューバとの関係改善
に力を注いだが、次期大統領のトランプ氏は同日、声明でフィデル氏を批判。対キューバ政策の先行きは不透明だ。
オバマ政権は昨年7月、キューバと54年ぶりの国交回復を実現。今年3月には現職米大統領として88年ぶりに
キューバを訪問した。声明でも「60年近く両国は争いや深刻な政治的対立で刻まれた関係だった。我々は協働し、
過去から未来に目を向けた」とした。一方で、オバマ氏は「キューバの人々は(フィデル氏に)変えられた個人の
人生や家族、国家を思い出し、それぞれが非常に強い感情で満たされているだろう」とし、フィデル氏に賛否が
あることも示唆した。トランプ氏は、オバマ政権の対キューバ政策を疑問視している。
オバマ大統領は、対キューバ禁輸措置の全面解除は共和党が多数の議会の反対で実現できないなか、大統領令で貿易
や渡航、金融に関する規制を段階的に緩和し、両国の交流が飛躍的に増した。オバマ政権はキューバの人権状況には
引き続き懸念を示しつつ、関係を築くことで内部からの変革を目指した。
だが、トランプ氏はこの大統領令を「オバマによるカストロ政権への譲歩」と表現。「カストロ政権が要求を満たさ
なければ覆す」と、政治や信教の自由を確保するよう要求し、キューバとの再交渉も辞さない考えを示していた。
トランプ氏は26日朝、「60年近く自国民に圧政をしいてきた残忍な独裁者が死去した」とし、「我々の政権は
キューバ国民の繁栄と自由のためにできることを行う」とした。一方、フィデル氏は米大統領選の行く末を注視し、
トランプ氏の信用性に疑問を呈していたとも伝えられている。

カストロ前議長の功罪については、オバマ氏の言うように、歴史が記録、解釈し
評価することになるでしょう。独裁だからダメだということではありませんが、
現在のキューバには、言論の自由が全くありません。言論の自由がないと、権力
は腐敗します。とはいえ、全ての権限を握ってきたカストロ前議長が、国民を
搾取したということでもありません。キューバ国民は基本的に無料で医療、教育
サービスを受けられます。しかし、共産主義は完全に終焉を迎えてしまいました。
その理由は、経済的に豊かになる可能性がないからです。民間企業のない社会を
考えてみてください。コスト意識が喪失し、誰も生産的な働きかたをしなくなって
しまいます。やがて国の産業は衰退して、経済的に行き詰まることになります。
結局のところ、どこかの国から支援を受け続けなければ経済が成り立ちません。
他国からの支援がなければ経済が成りたたない仕組みではダメです。現実社会は、
理性や高いモラルによって動かされることはありません。「他人よりいい生活が
したい」という素朴な感情を無視した理想主義者が大きな害悪を生んだのです。
では、資本主義が勝ったのか?・・・というと、そうでもない。
資本主義の基本は拡大再生産であり、拡大できる余地、つまりフロンティアが
必要です。フロンティアが消失すると、「大が小を食う」社会構造になります。
グローバル化が進めば、「大が小を食う」構造が世界に広まります。激しい競争
の末、生き残った強者がより強くなり、弱いものは淘汰されます。資本主義が
行き詰まっている最大の理由は、「フロンティアの消失」なのです。これは資本
主義の限界なのか?それとも、単にフロンティアが見つかっていないだけなのか?
カストロ前議長の死は、共産主義という理想社会の臨終なのかもしれませんが、
このままでは、資本主義という仕組みも瓦解してしまう可能性アリです。


 ライシュの提案する、新しい資本主義の形。政府か市場か、の二者択一ではなく、
 市場メカニズムの根幹となる市場のルールを見直すことで、資本主義を壊すことなく、
 サステナブルな資本主義を構築できる。市場メカニズムのルール自体が、勝者だけ
 が勝ち続け、富が一方的に上方に移動するような仕組みになっている。ここにメスを
 入れずして、ゲーム終了時の所得再分配の率だけを議論しても意味がない。ルール
 そのものを、そして資本主義そのものを、一部の勝者のためだけに利するものではなく、
 大勢の人が生き残っていけるようなものにしていこう。
 このままでは、人間の働くことの価値はますます小さくなり、稼ぐことのできるものは
 資本のみとなってしまう。技術が発達し、ロボットがどんなにすばらしい財・サービス
 を提供できても、それを買うことのできる層は消滅する。そしてロボットが代替する
 のは単純労働だけではないのだ。頭脳労働でさえも、ロボットにとって代わられる時代
          が来ている。今こそ、新しいルールの下で資本主義を立て直さなければならない。
          そうでないと、資本主義はその土台部分から壊れてしまう。



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「みなみ」 今月のメッセージ

対馬(津島)と神津島
を結ぶライン上に、
沖ノ島があるの。

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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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