横並び経営が産業を衰退させる

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100年コート三陽商会、売り場250カ所閉鎖へ 10ブランド廃止
(10月28日 朝日新聞デジタル)
アパレル大手の三陽商会は28日、経営改善の進み具合を公表した。
英ブランド「バーバリー」の国内ライセンス契約が昨夏に切れ、
業績不振が続いているため、来年8月までに計10ブランドを廃止し、
計250カ所の売り場を閉める。ただ、抜本的な立て直し策は打ち出
せていない状況だ。同社はバーバリーの後継ブランドに「マッキン
トッシュ ロンドン」などを投入したが、販売に苦戦している。
約250人の早期退職を実施するが業績の見通しは厳しく、追加の
改善策を迫られた。同社は30以上あるブランドのうち、来年2月末
までに「ポール・スチュアートスポーツ」など8ブランドを終了。
さらに成長の期待できない2ブランドもやめる方向だ。また昨年末に
1478カ所あった売り場のうち、今年は80カ所、来年は170カ所を閉鎖する。保有している株式や資産の売却も進める
方針だ。同日発表した2016年1~9月期決算は、売上高が前年同期比35・0%減の478億円。営業損益は83億円
の赤字、純損益も81億円の赤字だった。記者会見した杉浦昌彦社長は「直近の業績が当社の実力を示していると真摯
(しんし)に受け止めている。赤字脱却のための構造改革を最優先課題と位置づけている」と話した。
同社の再建策づくりは難航しており、10月中に公表予定だった新たな中期経営計画についても、「若手も含めて全社的
に考えたい」(杉浦社長)として、来年2月に公表を延期する。

「アパレル業界は集団自殺している」 ワールド元幹部が語る、業界不振の病根 (10月28日 日経ビジネスオンライン)
確かに企画まで商社やOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーに丸投げにしたことで、モノ作りの空洞化を招きました。
その昔、決済や物流管理だけ請け負っていた時に商社が受け取るマージンは1~3%程度でした。それがOEMやODM
(相手先ブランドによる設計・生産)をやると、15%取れるようになる。一方で、上代は下がってきていたので、素材に
しわ寄せがきて、商品の質が劣化しました。個人的には「売れ筋」という言葉がすべてをおかしくしたと感じますね。だって
そうでしょう。百歩譲って売れ筋を追いかけるのはいいとして、じゃあ、その売れ筋は誰が作ったのか、という話ですよ。
アパレル企業が生き残るには、売れ筋を作る側に回るしかない。つまり、お客様に迎合せず、むしろ引っ張り、結果として
マーケットを動かす、という流れです。お客様からすると「迎合してほしいなんてお願いしていないのに、迎合したような
商品ばかり出てきてつまらない」というのが現状ですから。アパレル企業は商社やOEMメーカーに「売れ筋を作ってくれ」
とお願いしているので、罪が深いですね。
消費者の視線も厳しさを増しています。ファッションレンタルやフリーマーケットアプリが流行していますが、
これは企業側の提示する「定価」に疑いの目を向けるようになったからだと思うのですが。

自動車と同じように、若者の気持ちが服から離れています。今は服に金と手間をかけるのがむしろかっこ悪いという風潮
すらある。ただ、これだけ古着のマーケットが存在し、それに耐えられる品質の服が流通しているという土台もあるので、
これが残っている今のうちに手を打つしかない。アパレル各社のプロパー消化率(定価販売商品の売上比率)を見たら、
あまりに低くて恐ろしくなります。確かに「定価とはなんだ」という気持ちにさせられますよ。小売店が販売促進のために
値引きをするのと、メーカーが陳腐化した商品を切る意味で値下げするのではまったく意味が違う。それなのにセールが
常態化し過ぎて、値引きと値下げの違いが分からなくなり、お客様にも同じように見えてしまっています。(中略)
アパレル業界は川上から川下まで分断されているがゆえに、全体として効果的な対応策を打ち出しにくいように見えます。
まずは不振の現状を正しく認識し、その上で、業界全体で議論する必要があります。このままでは業界が集団自殺している
のと同じですよ。だからこそ、集団再生する必要があるということに気付かないといけない。アパレルほど横連携しない
業界も珍しいです。例えば、日本百貨店協会と日本チェーンストア協会が、一緒になにかやっているという話を聞いたこと
がありますか。カギを握るのはテキスタイル(織物)業界だと思っています。川上と川下の間という立ち位置がいいですね。
ニュートラルな旗振り役として、川上、川下、そして横の連携も広げるいい調整役になれる可能性があります。
大手アパレルは大規模なリストラに取り組みました。ただ、短期的なリストラで問題は解決しそうにありません。
店頭を訪れても、掘り出し物に出会うというわくわく感がなくなりました。当たり障りのない商品ばかりです。余分な
ブランドや店舗を切るのは、外部から来たしがらみのない人ならすぐにできますが、その先が難しい。商品を見直して
店頭を面白くしつつ、それが採算の合わない水準まで肥大しないようバランスを取る。
リストラの後、彼らは本当に難しい課題に直面することになるでしょう。

 日本のアパレル業界の場合、大幅な値引きなしでも大勢の人が買って
 くれるバーバリーのような超有名ブランドを自社で持っていないので、
 売れないと大幅な値引きをせざるを得なくなります。それだけでなく、
 よく売れている商品でも、どんどん追加で仕入れるので、売切れに
 なるということが少ないのです。最後はバーゲンで売り切ることに
 なるのですが、消費者はそのことをよく知っているので、定価で買う
 のがバカバカしくなります。売れ筋をどんどん売るというやり方は、
 完全に限界に来ているといえるでしょう。
本当の問題は、どこの会社も戦略が横並びだということです。そして、ライバル企業
との競争に明け暮れます。売上げが伸びないと値引き競争になるのは分かりますが、
縮小しつつある市場で顧客の奪い合いをすれば、産業そのものが衰退してしまいます。
残された道はコスト削減。しかし、質を落としてしまえば、客離れが進む一方です。
なぜ、多くの企業が最善とはいえない戦略に飛びつくのでしょうか?努力の方向が
「他社の客を奪うためにはどうすればよいか」という視点から抜け出せないからです。
しかし、頑張っても結果の出ない問題をいくら解いても、長期的には成果がでません。
昔の成功体験を捨てて、他社とは異なる視点で問題解決をはからなければなりません。
そのためには視野を広げて論点を捉え直す必要があります。
一般的に、このような進歩のない衰退業界では、破壊的イノベーションによって、
新興企業や海外企業にいともたやすく敗れてしまうことになります。
アパレル業界でいえば、一貫生産により、低価格なのに品質がそこそこよい商品を
売り出したユニクロであり、ZARAやH&Mなどのファストファッションでした。
破壊的イノベーションから生まれた製品やサービスは、既存企業の主要顧客の重視
する性能が低過ぎるため、「従来商品の主要顧客に見せても見向きもされず、安物
呼ばわりされるようなイノベーション」といえます。 日本では、イノベーションと
いうと、今までにない機能を持った新製品を思い浮かべがちですが、そのような
イノベーションのほうが稀で、破壊的イノベーションがイノベーションの王道です。
「そんなばかな。こんなレベルの低い商品に負けるなんて!」とはじめは思える
ようなものに既存企業は負けてしまうのです。ある面、これは正しい?認識である
といえるでしょう。経営判断を誤ったからではなく、合理的で正しい?判断を繰り
返した結果、不合理なものに圧倒されることになります。つまり、既存の大企業は、
「真面目に経営された結果、破壊的イノベーションに敗れてしまう」のです。

ペンパイナッポーアッポーペンお笑いだって、ひとつの業界。
進歩が止まると、今までの視点
からは誰も予想することができ
なかった破壊的イノベーション
が起きることになります。
ピコ太郎のように・・・
お笑いで、海外から火がつく
というパターンも意外ですね。



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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬・神津島ライン上に、
宗像三女神の長女、田心姫が
祀られている沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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