都知事の提案よりは良い満員電車削減法

category: 新しい記事2  

山手線新型車両E235系小池都知事が提案の「2階建て車両で満員電車ゼロ」は望み薄
(8月12日 NEWSポストセブン)
交通渋滞は世界中で解決が望まれる問題だ。先日、中国では、
他の乗用車が下をくぐれる立体構造の巨大バス試験運用が
始まった。東京では、通勤時の満員電車が何十年も解決が
待たれている問題だ。小池百合子新都知事は選挙で「満員電車
ゼロ」を公約に掲げ、解決策のひとつとして2階建て車両の導入
を提案している。フリーランスライターの小川裕夫氏が、2階
                          建て車両は満員電車解決に結びつくのかについて検証する。
 * * * 
7月31日に投開票された東京都知事選挙は、小池百合子さんの圧勝で幕を閉じた。小池新都知事は選挙戦から目玉政策と
して「満員電車の解消」を訴えてきた。確かに、通勤・通学時で満員電車に乗ることはそれだけでストレス指数が一気に
跳ね上がる。学校や会社に到着する前に、すでに疲労困憊なんて人も多いだろう。満員電車がなくなる――
そんな小池新都知事のアイデアに賛意を示した人も少なくない。これまでにも、鉄道会社は混雑緩和策を講じてきた。
それでも、満員電車はなくなっていない。小池新都知事の誕生で、本当に満員電車はなくなるのだろうか? 
現在、東京のラッシュ時間帯は各路線とも混雑率100パーセントを超えている。もはや、満員電車は東京名物。満員電車
がなくなれば、通勤地獄からも解放される。誰しもが満員電車に乗りたいと思っているわけではないから、「満員電車を
なくす!」と宣言されれば、反対はしないだろう。しかし、そんな魔法使いのようなことが、都知事にできるのか?
(中略) 実は小池新都知事が提唱する以前から、JR東日本は2階建て電車を運行している。それが、1992(平成4)年
に登場した215系だ。それまでにも、二階建て電車がなかったわけではない。215系が注目された理由は、それまでの
2階建て電車が主に観光目的としていたのに対して、通勤用の電車だったからにほかならない。215系は、一人でも
多くの人が座って通勤できることをコンセプトにしていただけあって、10両編成で総座席数は1010もある。これだけの
座席があれば、満員電車はなくなる。当初はそう考えられていた。ところが、事態はそう簡単に進まなかった。215系
はオール二階建て車両のため、1両にドアが2つしか設置できない。そうなると、乗り降りに時間がかかってしまい、
遅延が続発。215系の導入によって、かえって混雑は激化した。現在、鉄道会社は混雑対策としてスムーズに乗降が
できるように1両あたりのドアの数を増やしたり、ワイドドア車を導入するなどして対応している。
JR東日本は東海道線や横須賀線、宇都宮線、高崎線などでグリーン車のみで2階建て車両を導入しているが、
これらはあくまでも乗車時間が長い利用客をターゲットにしている。山手線のように乗車時間が5~10分の路線に
2階建て車両は不向きなのだ。 実際に東京都交通局が取っている混雑対策は
「新宿線の一部電車を8両編成から10両編成に切り替えて輸送力を強化しています」(同)ぐらいしか手がない。
8月6日に配信された東洋経済オンラインのインタビューで、小池新都知事のブレーンの一人とされる交通コンサル
ティング会社・ライトレール社長の阿部等さんが二階建て電車について語っている。同記事によると、阿部さんが
考える二階建て車両は215系など従来のような内部を2層構造にした2階建て車両ではなく、ホームを2階建てにし、
車両も総2階建てのものだという。しかし、そんな車両を走らせても、電車がトンネルや跨線橋を通過できない。
駅や架線などの電気設備も改造しなければならない。莫大なコストがかかる上に、長期の工事が必要になる。その間、
山手線は全線運休を余儀なくされるだろう。選挙期間中、ネットでは魔法使いサリーに扮した小池候補の写真が拡散
されて話題を呼んだ。小池都知事が本物の魔法使いではない限り、2階建て電車の導入で満員電車をなくすことは
非現実的だ。東京都が取り組める現実的な満員電車緩和対策は、鉄道車両や駅の改良といったハード面ではなく、
フレックスタイム制の導入、自宅勤務の奨励といった働き方改革、つまりソフト面にあるといえるのかもしれない。

はっきり言いまして、2階建て電車の導入で満員電車をなくすことなどできません。
ホームを2階建てにするのはさらに非現実的です。空間的にホームの2階建てが
できない駅のほうが多いですし、駅そのものを造りかえるくらいでしたら、複々線
にしたり、新線を建設したりするほうが現実的です。それに、ホームを2階建てに
すると安全確認も面倒になります。きっと、遅延が倍増するでしょう。
都知事が直接とれる対策は都営地下鉄に関することですが、都営地下鉄程度?の
込み具合ならば我慢するしかないでしょう。地下鉄の現実的な渋滞対策は、東京
メトロ東西線の南砂町駅で行っているホームの増設です(2020年完成予定)。
これにより、混雑による遅延がさらなる混雑を生み、さらなる混雑がさらなる遅延
を生むという悪循環を減らすことができます。ただ、費用対効果ついては?です。
これで満員電車がなくなるというわけではありませんから・・・
JRや私鉄で可能な方法は、「2階建て」ではなく「追従運転」だと思います。
これには、自動車の技術を一部利用することが可能でしょう。


日産プロパイロットシステム日産「セレナ」、高速道路の渋滞追従に対応 
「完全自動運転」に向け、運転支援システム搭載
(8月22日 日経ビジネスオンライン)
8月24日に発売する3列シートの新型ミニバン
「セレナ」から搭載する(左写真、図1)。
同技術を搭載した車両の価格は発売時に公開する
というが、300万円を切る水準に設定するという。
プロパイロットは、先行車追従機能と車線維持支援
の二つのシステムを同時に、停止まで含めて使える
ようにした(図2、3 図は省略)。高速域だけで
なく、渋滞走行時でも先行車に追従して運転する
ため「運転者の運転負荷を大きく軽減できる」
(AD&ADAS先行技術開発部長の飯島徹也氏)
とする。副社長で開発担当の坂本秀行氏は
「自動車事故の9割は運転者に原因がある。
今回のシステムは運転者の負荷を減らすため、
究極の目標である事故ゼロに近づく」と述べる。
単眼カメラで車両前方の先行車や白線を検知する。逆光などで車両前方を検知できないときは、運転者に主導権を戻す
「オーバーライド」の仕組みを導入している。渋滞などで停止しても約3秒までであればシステムが継続し、それを超えると
ステアリングホイールに設置した専用ボタンを押すことで継続利用できる。渋滞などで車両が停止しているときは、ESC
(横滑り防止装置)で4輪に制動力をかけているが、3分を超えるとESCから電動パーキングブレーキ(EPB)に切り替わり、
プロパイロットのシステムはキャンセルされる。(中略)
最終的には完全自動運転に
日産は自動運転を、現在の運転支援システムという位置付けから、2020年以降は運転支援ではない完全自動運転に昇格
させる計画だ。完全自動運転では、システムが責任を負うことを想定している。今回、“自動運転技術”と呼ぶのは「完全
自動運転に向けた技術」という意味合いが含まれている。技術と呼ぶことで、顧客に完全自動運転システムではないと
理解してもらう狙いがあるという。日産は、2020年までの同技術の進化に合わせて、現在の単眼カメラ以外のセンサー
を搭載していくとともに、カー・ナビゲーション・システムや通信インフラとの連携を強める。2018年に予定している
高速道路の複数車線の走行では、まず車両側方を検知するためのセンサーを追加する。複数車線の自動運転では、
斜め後ろから接近してくる車両や、移動先の車線に進入しようとする2車線隣の車両を検知する必要がある。さらに、
目的地や車速に応じて、適切な車線を走行する必要もある。「複数車線を自動運転するために、カーナビの地図情報と
連携していく」(AD&ADAS開発部統括グループ部長の徳岡茂利氏)とする。2020年の“交差点など市街地での自動運転”
という目標については、東京オリンピックに間に合わせるために設定したもの。まだ試行錯誤の段階とするが、インフラ
連携で交差点のカメラから歩行者や自転車の接近情報をデータ通信で取得したり、通信モジュールで高速道路のコーナー
先の事故車両情報を受信することで、自動運転技術の信頼性を高めていく方針だ。

当然ですが、電車には車線維持支援機能は必要ありません。先行車追従機能についても、
電車の場合、先行電車の最後尾から電波などを発信させることができますので、車両
前方を検知できないことはないでしょう。ただし、これまで軌道回路で行っていた列車
位置の検知を車上検知に変更する必要がでてきますので、大幅なシステム変更になる
ものと思われます。追従で運転する電車が実際、どうなるかを考えてみますと・・・
小田原駅から東海道貨物線を走ってきた電車は戸塚駅の手前で停車して、東海道線の
電車が戸塚駅に停車している間に、その電車の背後について追従運転を開始します。
戸塚駅では乗降できません。さらに、横浜、川崎駅でもホーム手前で停車しますが、
乗降はできません。品川駅で追従運転をやめて、品川駅の別のホームに入ります。
品川駅を終点にすると停車時間が長くなってしまいますので、車両基地内の線路を
使って次の駅(まだありませんが)の品川新駅(仮称)を終点とします。ここで
折り返して、品川駅から追従運転を開始します。品川駅では乗れません。横浜、川崎
駅も乗降できません。戸塚駅で追従運転をやめますが、戸塚駅には余分なホームが
ないので停車せずに、ここから貨物線に入って大船駅に到着します。つまり、下りは、
品川新駅を出ると、次の停車駅は大船ということになります。
この方法では、追従している間は駅に停車できません(非常に長いホームを造れば
可能)ので、停車駅が多い路線においてはあまり効果的ではないでしょう。きっと、
適用できる路線は限られるでしょうが、満員電車を減らす効果はあると思います。


追従電車の運転経路



スポンサーサイト

2016_09_20


10  « 2017_11 »  12

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

あなたがたは苦痛になると
物理時間より体験時間が長くなる。
これは錯覚ではなくて、本当に
体験時間が長くなっているんです。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

検索フォーム

QRコード

QR

最新コメント




page
top