異例ずくめの台風10号が意味するもの

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台風10号、日本海に 東北で41万人に避難指示・勧告 (8月30日 日経電子版)
大型の台風10号は30日、暴風域を伴ったまま日本列島の東海上を北上し、岩手県大船渡市付近に上陸した。太平洋側から直接、東北
地方に上陸したのは1951年の統計開始以来初めて。東北を縦断し、同日夜に日本海側に抜けた。激しい風雨で停電など影響は広がり、
土砂災害や高波被害に備え避難指示や勧告が相次いだ。青森、岩手、宮城3県の市町村は18万世帯余りの約41万人に避難指示や
避難勧告を出した。東北6県で延べ約3万5千戸が停電。北海道でも約3万2千戸が停電した。宮城県名取市で70代の女性が強風で
あおられた自宅のドアで左手中指を切断するなど、東北各地で7人がけがをした。宮城県登米市では風で家の屋根が飛ばされるなどした。
岩手県宮古市は東日本大震災の被災者614人が入居する市内の全仮設住宅に避難指示を出した。他に指示が出たのは同県の大槌町で
3115人、遠野市で577人など。消防によると、道路の冠水や落石で同県釜石市の222世帯481人が孤立した。青森県八戸市は土砂
災害が発生する恐れがあるとして、市内全域の約10万7千世帯23万4千人に避難を勧告した。全日空や日航などは、東北や北海道を
発着する便を中心に計100便以上を欠航。秋田、東北、北海道新幹線が上下線計51本運休するなど交通網に影響した。(後略)

台風10号の動き東西の高気圧や偏西風蛇行=台風10号、Uターンの主因 (8月28日 時事ドットコム)
八丈島近海で19日に発生した台風10号は南西へ進み、沖縄県・南大東島近海で26日朝に
Uターンして28日には本州の南海上に進んだ。30日夜以降には気象庁の統計開始以来、
初めて東北地方の太平洋側に直接上陸する可能性が高まっており、前例のないルートを
たどっている。気象庁の黒良龍太予報官によると、10号を迷走させたのは東西の高気圧と
偏西風の蛇行が主因。東の太平洋高気圧は平年なら日本列島への張り出しが強いのに、
今年は弱かった。一方、西日本を大陸からの高気圧が覆い、猛暑が続いた。
10号は発生後、西日本を覆う高気圧の縁を時計回りに回る大気の流れに乗り、南西へ進んだ。
しかし、南大東島近海で停滞した後の26日朝、今度は太平洋高気圧の縁を回る流れに乗って
Uターンし、東へ進み始めた。
28日には偏西風が蛇行し、寒気を伴う低気圧が西日本に南下。低気圧の縁には反時計回りの
大気の流れがあり、10号はこの影響を受けて北寄りにカーブした。30日にかけては北海道
の北東側にある太平洋高気圧が西へ張り出す影響も受け、進路を北西に変えて東北地方に
上陸する可能性が高まっている。(※30日に上陸)
                           <日本近海海水温 平年との差>
8月海面水温

東北で甚大な被害はもたらさなかった台風10号ですが、はじめて東北地方の太平洋側に上陸
した台風として、記録と記憶に残ることになります。迷走台風は過去にいくつもありましたが、
1000キロ以上にわたって南西方向に進んだ後、東へ戻ってきた台風というのは珍しいのでは
ないでしょうか。この台風は発生から異例ずくめでした。今回の台風の発生位置は、いつも
なら太平洋高気圧が張り出しているところです。さらに日本近海において、台風は太平洋高気圧
の縁にそって北西・北東方向に進むことが多いのですが、今回は南西方向に進んでいます。
通常、日本付近には台風を南西に進める風は吹いていませんから、台風が南西方向に進むこと
はとても珍しいことです。なぜ、この台風がはじめ日本に近づかなかったかといえば、西日本
の上空に高気圧があったからです(地上の天気図には見えませんが)。その後、一時停滞した
沖縄近海で平年より高い海面水温の影響で勢力を拡大し、南から張り出してきた太平洋高気圧
の縁を回る風にのって、東方向に向きを変えました。そして、そのまま東に進み続けるのかと
思えば、そうはなりませんでした。28日以降、寒気を伴い上空を回転する気流「寒冷渦」が
南下してきて、北西へ向かう強い風が吹いたため、台風はその流れにのって、東北地方に上陸
しました。寒冷渦は偏西風の蛇行によって生まれますが、偏西風の流れとは切り離されること
により、速度が遅くなります。また、寒冷渦の周囲には、反時計回りの風が流れています。
この流れにのって、北西方向に台風が進んだのです。
どうしてこのような不思議な動きをする台風が生まれたのでしょうか?その根本の背景には、
海水温の上昇があると思われます。実際、今年の8月、日本近海は海水温の高い状態がずっと
続きました。とはいえ、どのようなメカニズムで、海水温の上昇が今年の夏のような気圧配置
を生み出すのかを正確に説明することはできないでしょうし、来年以降の予測も困難です。
つまり、今後、地球温暖化によって海水温の上昇が続いたときに何が起きるかを正確に知る
ことは不可能なのです。平均的には暑くなるということでしょうが、すべての地域が暑くなる
とは限りませんし、雨量については地域的・時間的変動が大きくなるでしょう。今まで適度な
雨が降っていたところで、大雨や干ばつなどの異常気象が起こり、農作物を収穫できなくなる
ことが頻発するでしょう。




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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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