世界一「チャレンジしない」日本の20代と言われても


社長は新入社員にどんなメッセージを発したか (4月4日 ニュースイッチ Newswitch)
(前略)豊田章男社長は「『よしやるぞ』という今日この日の気持ちを忘れずにルーキーとして”バッターボックス“に立ち思い切って
スイングしてほしい」と訓辞。「過去に通用してきた成功体験や理屈だけでは今後の持続的成長は望めない」とし、「若い皆さんの
今の感性や感覚を職場に吹き込み上司や先輩に刺激を与えてほしい」と呼びかけた。(中略)
パナソニックの新入社員は15年度比約60人増の669人。津賀一宏社長は「勇気を持って道を開き、社会の変化のスピードに
遅れることなく前に進み、新しい風を吹き込む存在になってほしい」と激励した。
野村HDはグループ全体で707人(前年比59人増)が入社。永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)は「皆さんも
リーディングカンパニーに入ったと安心せず、自らの変革に挑戦してほしい」と激励。(中略)
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「今年最終年度になる中期計画の完遂に向けた取り組みを期待する」と話した。いつもは
横浜市の本社ホールで開催するところを普段一般開放しているイベントスペースで挙行。夕方報道陣に公開した高級スポーツカー
「GT―R」の新モデルを一足早く新入社員にお披露目し、車を身近に感じられる演出を施した。「思い出に残る入社式を」と
いうかけ声で若手社員が企画した今年の入社式は趣向を変えた。会場には、新入社員の手書きメッセージが書き込まれた
電気自動車(EV)「リーフ」を展示、ゴーン社長は「(メッセージに書いた)チャレンジ精神を貫いてほしい」とエールを送った。
昨年の社長就任以来、「チームホンダ」を合言葉にするホンダの八郷隆弘社長は入社式でもこの合言葉を強調。「チームホンダの
一員となった。ホンダの未来を切り開くのは皆さん自身だと銘記してほしい」と話した上で「”出る杭は打たれる“というが
”出ない杭“に未来はない。自ら”出る杭“になって挑戦することを期待する」と鼓舞した。(後略)

入社式のニュースを見ると、社長が「挑戦しろ」とか「チャレンジ精神を持て」と
よく言っています。しかし、「果敢にチャレンジしたい」と思う人よりも多くの人が
「とにかく辞めたい」という心境になるのではないかと思います。学生と新入社員の
最も大きな違いは、責任の大きさや人間関係の厳しさなんかではありません。
この生活が4年間続くのか、40年間続くのかの違いです。
「4年間我慢しろ」なら耐えられることでも、「40年間我慢しろ」と言われると・・・


世界一「チャレンジしない」日本の20代 (2015年12月1日 ニューズウィーク日本版)
(前略)もっと多くの国を含めた世界全体での日本の位置付けを見てみよう。<図2>は、右軸にクリエーティブ志向、縦軸に冒険
志向の肯定率をとった座標上に、59の国を配置したグラフだ(英仏は調査に回答せず)。日本は最も左下にある。
若者のクリエーティブ志向・冒険志向は世界で最低だ。諸外国の群れから大きく外れ、その低さは際立っている。先程比較した
アメリカはちょうど真ん中くらいで、それを上回る社会も結構ある。ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ、フィリピンなどの発展
途上国だ。こうした社会では、若者のクリエーティブ志向や冒険志向が強くなるのだろうか。お隣の韓国は日本と近い位置にある
と思いきや、そうではない。この国では、冒険志向の若者の比率が高い。日本以上の超学歴社会で、一流企業に入るには英語力や
海外留学経験が必須だと言われている。国内の就職が厳しいので、活躍の場を国外に求める若者も多い。韓国の若者の冒険志向
(外向き志向)が反映されている。これに比べて日本の若者は、すっかり委縮している。社会的な統制が強いはずの旧共産圏以上だ。
上の図を経団連の幹部が目にしたら、複雑な思いを禁じ得ないだろう。もっと学生の創造力やチャレンジ精神を鍛えて欲しいと大学
に要請してくるかもしれない。しかし企業の側も、若者の扱いについて少し反省したほうがいい。クリエーティブな人材が欲しい
20代の冒険志向と言いながら、斬新なことを提案したり、商談でイニシアチブを
取ったりする若手を「生意気だ」と言って排除していないだろうか。
こういう面での年功序列はいまだに幅を利かせている。冒険志向の
低さは,失敗(道草)に寛容ではない日本社会の思想を反映している。
企業の採用は新卒至上主義で、それができなければ翌年から「既卒」
の枠に放り込まれて多大な不利益を被る。(新卒枠での)就職活動に
支障が出るからと、留学をためらう学生も少なくない。新卒一括採用と
いう、おそらくは日本固有の奇妙な慣行はいまだに是正されていない。
履歴書の空白期間をとがめるような社会では、若者の冒険志向は
高まらない。人間は年齢を重ねると柔軟な思考ができなくなる。
守るべき地位や財産を持つようになって、リスクを冒すことは控える
ようになる。クリエーティブな発想をして、冒険ができるのは若者の
特権で、それを抑えつけるのは大きな損失だ。これからの日本では、
少子高齢化で若者はますます希少になる。その人的資源の力を
十分に活用することなしに、日本がイノベーション社会に進化する
ことはできない。



意識高い系とは若者にチャレンジ精神がないのは、若者の資質や
日本の風土の問題というよりも、「一定のレベル
まで達した社会が停滞期に入ると自然とそうなる」
ということではないでしょうか。社会が成熟して
進歩が止まると、革新的なフィールドがほとんど
存在しなくなります。既存の分野では経験の差が
モノを言いますので、若者がちょっと努力した
くらいでは年配者に追いつけません。しかも、

意識高いだけ努力する割にはイイ目をすることもありません。
やる気がなくなるのは当然です。可能性がある
新しい分野には挑戦者が殺到しますので、
過当競争になります。どのような競争が行われ
ようとも、競争に勝てるのはごくごくわずかな人
たちですから、大部分の人は自分の実力がない
ことを思い知らされて「心が折れる」だけになり
ます。かくしてチャレンジすればするほどさらに

 やる気がなくなっていきます。なかには、自分の実力がないことを認識できて
 いないのではないかと思えるような人たち、いわゆる「意識高い系」の人
 たちもいます。「意識高い系」の人は、努力家です。でも、努力が報われる
 ような社会ではないです。今の日本は。さらにいうと、この社会状況が続く
 のなら、永遠に努力が報われないのではないかという懸念さえあります。
 成熟社会では、努力は人を裏切ることもあります。運、適性、タイミングを
 味方につけて、どこかに突破口を見つけることができなければ、死ぬまで
 報われない可能性大です。金銭をつぎこんでいると実害も生じます。現在の
社会状況では、「何事にもチャレンジしない」という選択も「あり」のような気がします。
かといって、「普通がいい」も問題ありです。100人の人間がいれば、異なる100の
個性がありますから、「普通でいること」は意外に難しいものです。
普通でいようとすることが耐えられない苦痛になる人も確実に存在します。
結局のところ、「なるようにしかならない」。「それもまた人生」ということでしょうか?




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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬(津島)と神津島
を結ぶライン上に、
沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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