マイナス成長の衝撃


GDPマイナス成長 アベノミクスの終焉か (2月15日 BBCニュース-BBC.com)
私たちは「アベノミクス」の終わりを目撃しているのだろうか。世界3位の経済をデフレから脱却させる
壮大な努力は、失敗したのか。

先月末には、日本銀行が初めてマイナス金利を導入し、未知の領域に足を踏み込んだ。先週は、日経平均株価は
8%近く下落し、過去2年の上昇を打ち消す水準まで低下した。きょうの発表で、国内総生産(GDP)がまたもや
縮小に転じたことが明らかになった。安倍晋三首相と、首相の右腕の黒田東彦日銀総裁にとって、いずれも悪い
ニュースだ。しかしこれは2人のせいなのか。2人の計画はもう運が尽きたのか。アベノミクスをめぐっては大げさ
な表現が色々と飛び交ってきた。おカネをどんどん刷ろうという日銀の一大増刷計画は「カネを吐き出すバズーカ」
と呼ばれている。日銀の黒田東彦総裁は、20年続くデフレに打ち勝つため、「できることは何でもやる」と
繰り返してきた。しかしアベノミクスの根幹はリフレーションではない。円安誘導することだ。
成長の牽引役
なぜか。安倍首相と、首相に助言してきた人々は、日本経済を簡単に復活させる唯一の手段は輸出拡大だと
知っているからだ。富士通総研のマルティン・シュルツ上席主任研究員は、「日本経済をリフレ策によって
再生させることができ、『アニマル・スピリット』も再び生まれると信じる人が少数いる。ただ、それを信じる人
は少ない」とした上で、「今の日本には成長の牽引役がない。そのため、輸出が成長の最も大きな要素と
なっている」と語った。シュルツ氏は日本経済の成長率1%あたり0.5~0.7%分が輸出によるものだと指摘する。
理由は簡単だ、日本の人口は高齢化し、減少している。2020年には、人口減少が毎年60万人規模になる。
そのなかで経済を成長させるのは非常に難しい。しかし、日本は依然として工業大国だ。理論上は、日本製品
が海外でもっと安くなれば需要は増加するはずだ。(中略)
イノベーションへの抵抗
大久保氏は、「安倍首相は移民受け入れに否定的なので、一部は彼の責任でもある」と述べ、「日本は移民を
歓迎する必要がある。しかし安倍内閣は右派の国粋主義者が大半なので、移民受け入れは実現しない」と語った。
日本の重要性が失われるわけではない。日本は世界最大の債権国であり、主要な輸出企業は世界で最も有力な
企業群に入る。しかし日本経済は、人口が急速に高齢化し減少する成熟した状態だ。国内の企業では、
ヒエラルキーが深く根付き、イノベーションに抵抗する年長者が力を持っており、企業も「年老いて」いる。
日本の富の多くは高齢者が所有している。彼らは資産価値を守りたいと考えていて、インフレを恐れる。
これでは、日本で再び「アニマル・スピリット」が目覚めるとは考えられない。

マイナス成長の衝撃世のなかには、経済成長しなくてもいいという人
もいますが、これは国民生活が困窮してもいいと
言っているのと同じです。しかも、困るのは国民
全員ではありません。若者ほど困りますし、十年
後は今より貧しくなり、その十年後はさらに貧しく
なり、またその十年後は・・・が繰り返されます。
しかし、移民を受け容れるくらいなら、経済成長
しなくてもいいと考えている人は比較的多いのではないでしょうか?
経済成長を目的とした移民の受け容れは、移民の大量受け容れを意味します。
そうしたからといって、日本が確実に経済成長できるという保証はありません。


経済成長は必要なのか (2011年3月1日 みずほ総合研究所)
経済成長の条件 経済成長は、いつでもどこでも、大きなテーマだ。
「一国の経済が長期的に成長・発展していくための条件は何か?」という問いに対して、経済学者はこれまで、
さまざまな考え方を提示してきた。物的・人的資本の蓄積、技術進歩、国際貿易・投資は、経済成長の基本的な
要素と考えられているし、それらの要素を経済成長に結実させる環境としての制度(例えば財産権の確立)や
安定した社会構造の重要性も指摘されている(注1)。また、技術を応用、拡張し、それを金融面から支える
効率的な市場や、市場における十分な情報アベイラビリティーの必要性も重要である(注2)。
経済成長は、当面の差し迫った課題でもある。(中略)
注1:エルハナン・ヘルプマン『経済成長のミステリー』(大住圭介、池下研一郎、野田英雄、伊ヶ崎大理訳)
九州大学出版会、2009年     注2:ジェフ・マドリック『経済はどうすれば成長するか』(上野正安訳)
シュプリンガー・フェアラーク東京、2003年
成長至上主義への批判 一方で、これ以上日本経済の成長を求めるべきではないという主張も存在する。
彼らは、米国金融危機は住宅資産価値の増大という過剰な冨を求めた結果であり、その根底に経済成長が豊かさ
をもたらす最も有効な処方箋であるという考えがあったのだとすれば、経済成長を追求することこそが国民生活を
破壊するのではないか、と考える(注3)。また、グローバル競争に直面する中で、経済成長を実現するために
市場競争を追求してきたことが、格差や貧困、社会の荒廃を引き起こし、さらに経済成長が環境破壊をもたらし、
経済や国民生活の持続性を毀損したのだとすれば、これ以上経済成長を求めることは間違っているという議論も、
よく耳にする。確かに、実力以上の経済成長を求め、不適切な政策を遂行したことが、経済を歪め、景気停滞や
国民生活の混乱を招いた経験を、われわれは数多く見てきた。(中略)
注3:平川克美『経済成長という病 退化に生きる、我ら』講談社現代新書、2009年
世代別完全失業率それでも経済成長は必要だ
以上のような議論が一定の説得力を有すること
は認めるが、「それでも経済成長は必要だ」と
筆者は考える。それは、経済が成長しない状況
下で何が起きるかを考えると、よくわかる。
第一に、ゼロ成長下でどのようにして、働く意欲
と能力を有する労働者が十分な所得を得られる
雇用機会が作り出されるのだろうか。
これまで日本は経済停滞やグローバル競争激化の
ツケを、労働者とりわけ若年層に負担させてきた。
一人当たり賃金は、97年度から2009年度にかけて、12.4%も下がった。失業率は、90年の2.1%から2010年には
5.1%へと上昇したが、とりわけ30歳代前半までの若年層における上昇が目立つ(図表)。また、就職氷河期に
運悪く卒業を迎えた学生の中には、正社員としての職が得られず、非正規社員として社会に出て、現在に至る
までその状態が続いている者も少なくない。その結果、雇用者の所得は低迷し、正社員としての雇用機会も
縮小しつつある。経済が成長を止めれば、雇用や所得の伸びはさらに低下し、非正規社員はもっと増え、
ジョブ・セキュリティーは劣化し続けることになる。そうした中で、労働者のスキルの継承や向上の遅れに伴う
成長力のさらなる低下、家族形成の困難化による社会の不安定化や一段の少子化、貧困率の上昇やそれに
伴う社会保障支出の増大など、さまざまな問題が生じる。第二に、経済が成長を止めても、少子高齢化は
急速に進み、社会保障給付も増大し続けるが、その負担は誰がどのようにして負うのだろうか。厚生労働省
「社会保障の給付と負担の見通し」(2006年5月)によれば、年金・医療・介護を含む社会保障給付総額は、
2006年度の90兆円から2025年度には141兆円にまで膨らむという。社会保障制度が、現在のような賦課方式
を主体とする限り、それを支えるのは、主として現役世代が払い込む保険料や、国民が負担する税金である。
少子化が進む中で、また雇用・所得が低迷する中で、膨張する社会保障負担を現役世代に依存し続けること
には、現在でも無理があるし、経済が成長しないとなれば、その負担はさらに高まることになる。(中略)
敗北主義はいらない
「日本に経済成長はいらない」という議論に加えて、最近は「日本経済はもう成長できない」という主張も勢いを
得ている(注7)。 その判断の主たる論拠は、日本が人口・労働力減少時代に入っており、生産性上昇ではそれ
を補うことができない、という点にある。 しかし、高度成長期において10%成長を可能にした原動力は民間設備
投資の拡大と技術革新であり、人口・労働力の増加であったわけではないし(注8)、それ以降の成長率の低下も、
付加価値生産性上昇率が低下したことの寄与が大きかった、というのが客観的事実である。
そして、詳細は別稿に譲るが、規制緩和や市場競争の促進、硬直的な労働市場の改革や市場慣行の見直しを
通じて、中小企業や労働者、地域の創造性を生かすことができれば、生産性の高まりを通じて、経済成長率を
引き上げることは十分可能である(注9)。(後略)
注7:藻谷浩介『デフレの正体―経済は「人口の波」で動く』角川書店、2010年
注8:吉川洋『高度成長—日本を変えた6000日』読売新聞社、1997年
香西泰『高度成長の時代—現代日本経済史ノート』日経ビジネス人文庫(日本経済新聞社)、2001年
下村治『日本経済成長論』中公クラシックス(中央公論新社)、2009年
注9:杉浦哲郎「人口減少がすべてではない」みずほリサーチ(みずほ総合研究所)、2011年3月号

世代別金融資産社会として経済成長を目指さない
という選択があり得ない一方、
一国民が、日本がこれから
経済成長すると考えて人生設計
を立てると、日常生活を破たん
させてしまうかもしれません。
実際に経済成長していないの
ですから、現状が続くと思って
いなければなりません。
さらに悪化するかもしれません。
社会常識としてフローよりストックが重要になっていることを理解しているのに、
個人としてこのことを実践していない人が結構存在します。経済が成長しなけ
れば、今現在収入が多くても、突然、収入が断たれる可能性は常にあります。
いや、いつ来てもおかしくありません。このとき重要になるのがストック。
企業だって、パナソニックがシャープのようにならなかったのは、内部留保が
十分にあったからです。経済成長しなければ、金融資産をどれだけ持っている
かが人生を大きく左右します。ましてや、何千万円も借金をしているなんて、
一種のギャンブラーです。当然のことではありますが、銀行系シンクタンクは、
分かっていても絶対書きません。そんなことされたら、銀行は商売になりません!
住宅関連のGDPを押し下げる要因になりますので、国も絶対に言いません。
経済成長が見込めない現状(デフレ)において、日本のように借り手が圧倒的に
不利な条件(リコースローン)で、それにより収益を得られる可能性がない
(デフレ下の住宅では、まず無理)お金を借りること自体が異常なことなのです。
結局のところ自己責任ですので、これ以上は言えませんが・・・
国民みんなで、日本が経済成長できるよう頑張りましょう。でも、そうならなかっ
たときのことを想定しておくべきです。特に、金融資産を持たない若い世代は。




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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
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「みなみ」 今月のメッセージ

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プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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