過剰な競争は産業を衰退させる


スキーバス  安全対策置き去りか 「過酷」な競争 (1月16日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
スキースノーボード人口「倉庫のような部屋で仮眠するだけ」「夜行や日帰りが多く、
道路も危ない」。事故を受けて、各種ツアーの中でもスキーツアーの
バス運転手が過酷な勤務を強いられる実態を、同業者たちが証言した。
国は事故のたびに規制を強めてきたが、スキーツアーの価格競争は
激しく、安全対策がおろそかになっている可能性が浮かんだ。(中略)
スキーツアーでは十数年前からこうした運行が増えたという。
2000年以降の規制緩和で貸し切りバス事業が免許制から許可制
となり、新規参入が相次ぐ一方、スキー・スノーボード人口は14年
時点で最盛期の1993年の約4割に減った。競争相手が増え、パイは縮む構図で、「もともと格安ツアーが多い上に
旅行会社はさらに値切ってくる」(東京都内の観光バス業者)と、コストカットの圧力は高まる一方だ。

貸し切りバス事業は規制緩和で許可制になって新規参入が容易になったことから、
規制があったときに比べて事業者数が倍増し、激しい価格競争が起きました。
では、それで利用者が便利になったかといえばそうでもありません。過当競争の結果
として、今回の事故のように、安全性を犠牲にする業者が現れるというマイナス点が
あるのですが、それ以外に、利用者の選択肢が減るという問題点もあります。
北海道を除くと、スキーに行く場合、車か、バスか、鉄道です。
信州で朝からスキーをしようと思うと、夜に移動しなければなりませんが、車ですと、
運転者は非常に疲れます。スタッドレスにしておかなければなりませんし、雪道に
慣れていないと怖い思いをすることもあります。価格的にはバスが最も安いのですが、
安全性も心配ですし、移動中に横になって眠れないので、日中が眠たくて困ります。
若くなければ体力的に無理です。関東からでは、信州ではなくガーラ湯沢に行けば
新幹線で日帰りスキーも可能ですが、新幹線はスキー板やスノーボードを運ぶのに
適切な交通手段ではありませんし、関西からでは不可能です。中年にとってや、
家族づれにとっては、寝台で行ける鉄道のほうがいいのです。かつて、JRには
シュプール号というスキー専用の列車があって、横になって移動することが可能
でした(通常の座席もあった)。


シュプール号 (“シュプール号”. ウィキペディア日本語版. 2015-12-12)
シュプール号(シュプールごう)とは、「シュプール号」として、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道
(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)および九州旅客鉄道(JR九州)が、それぞれスキー客輸送のために
運転を行っていた臨時列車の総称である。
シュプール号
衰退期
(前略)しかしこういった鉄道側の原因以上に大きかったのは、スキーブーム絶頂期から終息後の平成不況期にかけて
普及したスキーバスの台頭である。スキー場へ直行するため煩わしさがなく、列車よりも少ない人数で採算が取れる上に
同業者間の価格競争によりバス料金(運賃相当)に弾力性があることで、各旅行会社はより多くの集客と利益が期待
できるスキーバスとリフト券等をセットにしたパックツアーをこぞって企画するようになり、可処分所得の少ない若者に
支持されるようになる。それに反比例するかのようにツアーバスに対して1人当たりの運賃が高く、新幹線よりも送達性
に劣るシュプール号を使った旅行商品の取り扱いは減っていった。
また、1995年頃より雪道の走行安定性や積載量に優れたRV・ミニバン・SUVが国産車メーカーから相次いで登場した
ことで、それらのマイカーでスキー場に向かう者が増えるようになった。さらに、長野オリンピックに合わせて上信越
自動車道など志賀高原・妙高方面の高速道路が次々と整備された結果、交通手段が鉄道から相乗りすることで廉価となる
自動車へ徐々にシフトするようになった。これに加えてスキーブーム終焉によるスキー人口の減少が続いた事で
「シュプール号」の運転本数も削減の一途をたどるようになった。
このような外的環境の変化を受け、JR東日本は2001年度を最後に運転を終了。JR東海やJR九州も各種「シュプール号」
の運転を取りやめ、JR西日本だけが「シュプール号」の運行を継続したが、JR福知山線脱線事故が発生した2005年度
シーズンを以て利用客の減少を理由に運転を終了した。

シュプール号が廃止されたことで、寝台で眠った後、朝からスキーをすることが
できなくなりました。これにより、信州に行かなくなった人がかなりいるでしょう。
業界によっては、規制緩和で同様のことが起きるのではないかと懸念されます。
規制緩和で激しい価格競争を起きると、淘汰が進んで、商品(サービス)の種類が
減って消費者(利用者)の選択肢が減ります。よって、激しい競争の結果、
価格が下がっても全体の需要は減ることになります。
規制緩和とは関係ありませんが、「供給過剰」といった点では、信州のスキー場に
ついても類似のことがいえます。一言で言うと、信州のスキー場は多過ぎです。
供給過剰になると、設備投資をしても投資資金が回収できなくなります。
設備投資をしなくなると、魅力の低減とともに、顧客は減っていきます。
できることは、価格を下げることだけです。他社が価格を下げれば、自社も
価格を下げざるを得ません。結果として、産業そのものが衰退します。
競争社会のすべてを否定するものではありませんが、競争を促せば促すほど、
産業が衰退することもあるという負の側面に注目すべきです。日本が進むべき道は、
韓国のような絶望的「競争」社会ではなく、互いが互いの足を引っ張らなくても
生存できる「共創」社会ではないでしょうか?
もっと韓国に学ぶべきです!勿論、反面教師として!


 韓国の子供の幸福指数はエチオピア以下 元凶は幼児期からの競争社会
 ソウル大研究所が報告
(2015年5月20日 産経ニュース)
 韓国の子どもの幸福指数は、ネパールやエチオピアより低いー。子どもたちのための民間の
 国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」とソウル大学社会福祉研究所が、こんな調査結果を
 盛り込んだ論文「子どもの幸福感国際比較研究」を発表した。原因として、子どもは幼いとき
 から始まる競争のため、幸せでないと感じていると分析した。韓国・東亜日報日本語版が報じた。
 調査は英国、イスラエル、エチオピアなど世界15カ国の満8歳、10歳、12歳の子ども
 5万2141人が対象で、子どもが感じる主観的幸福感と暮らしの満足度についてアンケート
 を実施した。それによると、韓国の子どもたちは衣服、コンピューター、インターネットなど
 必要な品物9個のうち、平均8.5個を所有し、物質的な環境はノルウェー(8.8個)に
 次いで2番目に高かった。だが、満足度は10点満点に8.51点にとどまり、ネパール
(8.8点)、南アフリカ共和国(8.7点)の子どもより低かった。また韓国の子どもの主観的幸福感も全年齢で
最も低かった。満10歳を基準にみると、幸福度が最も高い国はルーマニア(9.3点)で、コロンビア(9.2点)、
ノルウェー(8.9点)の順だった。韓国は8.2点で平均にも及ばなかった。エチオピア(8.6点)やネパール
(8.6点)より低い数値だった。研究を進めたソウル大学社会福祉学科のイ・ボンジュ教授は「韓国の子どもは
親と社会が決めておいた基準と自分を常に比較するから縮み込んでいるのだと思う」と指摘した。



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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

中央構造線は、
わたしたち赤龍の国と
日本海にいる黒龍の国との
境界線といえるでしょう。

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舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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