日本と中国の技術力


MRJ、主翼強度に不安 三菱航空機が納入延期を発表 (12月24日 日本経済新聞Web刊)
国産ジェット旅客機「MRJ」を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)は24日、初号機の納入時期を2017年
4~6月から18年半ばに延期すると発表した。初の試験飛行には成功したが、主翼が型式証明の取得に
必要な強度に達していない可能性が判明するなど、商用化へ向けた新たな壁に突き当たっている。
20年度に目指していた黒字化にも暗雲が漂ってきた。(中略)
MRJは11月11日、初飛行に成功。これまで3回飛んでおり「試験状態は良好」という。ただ、飛行試験や
地上での検証を繰り返す中、長期にわたって運航する商用機としての安全性を確保するためには、改修や
試験項目の追加が必要と判断。これらに想定以上の時間がかかるため、引き渡し時期の延期を決めた。
例えば主翼。国土交通省の型式証明を取得するには通常の飛行時にかかる加重の150%まで耐えられる強度
にしなければならない。今回、そこまでの強度を確保できない恐れがあり改修が必要になることが分かった。
主翼以外についても岸副社長は車輪の降着装置で「安全性を高めるため設計を見直すことはある」と述べた。
操縦系統などの試験項目を増やし、ソフトウエアの改良も一段と進める。
明らかになったのは技術面の課題ばかりではない。岸副社長は「サプライヤーとエンジンの納入スケジュール
の見直しを進めている」と述べ、米プラット&ホイットニー(P&W)からのエンジン調達が遅れていること
を示唆した。完成機メーカーとしては新参者の三菱航空機が、「先輩格」であるサプライヤーとの関係構築
に苦心しているとの見方がある。
意思決定の遅れも見え隠れする。三菱航空機の森本浩通社長は「暗中模索していて実行力が足りない。
決断が求められる時、すぐにできていないことは多々ある」と述べた。開発当初から三菱航空機が中心になり
進めてきたが、4月に同社の社長が三菱重工の常務執行役員を兼務する体制にするなど三菱重工が関与
できる度合いを高めた。商用化を着実に進める狙いがあったが、三菱重工幹部は「安全性を巡り議論百出と
なったり予算執行に時間がかかったりしている」と明かす。
機体の安全性を確保しながら経営のスピードを速める体制作りも課題になる。(後略)

零戦

日本の技術力が問われるMRJですが、雲行きが怪しくなってきました。
世界初のリージョナルジェットを飛ばすわけではないのですから、
「いくら金をかけてもいいからいいモノを作れ」ということにはなりません。
今頃になって強度不足の問題があるの?と思われるかもしれませんが、
強度に優れたものを作ることが難しいのではなくて、コストの問題でしょう。
零戦のように性能だけに注力するというわけにはいかないのです。


「日本製はバカ高ですよ!」 習近平が鉄道受注を奪った手法 (12月18日 Yahoo! JAPANニュース)
「もう技術的な優位性はないのに、途上国の人々が納めた税金を担保にとって、バカ高い社会インフラを
売りつけるのが日本式です。それよりファイナンスでの面倒見もよく、コストパフォーマンスに優れた中国製
がいいですよ」 こんな調子で日本に対するネガティブキャンペーンを展開しているのが、習近平国家主席
が陣頭指揮をとる中国のインフラ輸出だ。その脅威の一端を紹介しよう。
「極めて遺憾である」  菅義偉官房長官は9月29日の記者会見で、怒りをあらわにした。直前に、インドネシア
のソフヤン国家開発企画庁長官が来訪、鉄道建設プロジェクトで日本に入札の機会すら与えず、中国製の
導入を決めたと通告したのが原因だ。菅長官が怒るのも無理はない。問題の鉄道は首都ジャカルタと中堅
都市バンドンの間の約140kmを結ぶものだ。当初は新幹線のような高速を目指したが、日中両案とも建設費
が予算を上回ったため、計画を時速約200kmの中速にグレードダウンして改めて国際入札をすることになって
いた。ところが、1か月も経たずに方針を転換して中国に軍配をあげてしまったのである。(中略)
「安さ」も中国の強みだ。その一例は、製鉄所で鉄鋼会社が使う「コークス乾式消火設備」である。石炭を
蒸し焼きにして作ったコークスを搬送できる温度に下げる設備だが、その過程で回収した熱を発電に再利用
するための省エネ設備でもある。中国は1980年代から日本製を積極的に輸入した後、2000年代に入ると
国内用にコピーした設備を量産。最近は、コピーを輸出に回しているというのだ。
技術力を侮れない分野も出てきた。鉄道や鉄鋼と同様、模倣からスタートした通信機器だ。1987年設立の
華為技術(ファーウェイ)は17万人の従業員を抱える大企業に成長、携帯電話の基地局で日本市場をも
席巻している。原発先進国・英国に原子炉を輸出する快挙も実現。習主席は10月の訪英時、商談の成功に
「中英関係は黄金時代を迎えた」と大はしゃぎだった。(後略)(配信元:NEWS ポストセブン)

中国の新幹線
2008年4月22日、中国版新幹線の新型車両CRH3が北京・天津間高速鉄道に姿を見せた。まもなくアジア
最速となる最高時速350キロのテスト走行が開始される。写真は北京南駅に登場した中国版新幹線。
左が新型のCRH3。右が従来型のCRH2。(2008年4月24日 レコードチャイナ)

多分、少し技術に詳しい人でしたら、最近の中国の技術力が日本に負けて
いないことを実感していると思います。中国の技術力を認めている人でも、
「中国に日本の技術が盗まれたことで、模倣品を作られてしまったからだ」
と批判する人もいるでしょう。お気持ちはよく理解できるのですが、
松下電器(現パナソニック)はかつて「マネシタ電器」と言われていたのです。
残念ながら、日本も通ってきた道であり、中国も遠くない将来、
他の国にコストで勝てなくなる時代が来るでしょう。
新幹線の技術がいくら素晴らしいものでも、新幹線ができてから
50年が過ぎているわけですから、マネされて当然です。
それ以降も技術的に進化していることは確かですが、基本構造は同じです。

 破壊的イノベーション(従来の価値基準のもとではむしろ
 性能を低下させるが、新しい価値基準の下では従来製品
 よりも優れた特長を持つ新技術のこと)が起きていません。
 例えば、多少安全性が落ちても、線路から電気をとること
 で架線レスにするとか、夜間の整備を不要にして、
 夜間に貨物列車を走らせることができるとか・・・
 技術がいつも画一的な高性能の方向に向かっていては、
 さらに苦境に立たされるかもしれません。



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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬(津島)と神津島
を結ぶライン上に、
沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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