方向の誤った「ものづくり礼賛」


シャープ債務超過 「世界の携帯電話は日本の部品がなければ製造できない」
 本当にそうなのかもしれません。
 日本の高性能なセラミックコンデンサーが、
 iPhoneに数多く組み込まれているのでしょう。
 それは素晴らしいことですが、
 最も大切なことは、誰が利益をあげているかです。 

iPhoneの利益取り分
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 iPhone価格の秘密=アップルのボロ儲けと中国で異常に高い理由
               ―中国 (2011年11月30日)

企業の競争戦略に詳しい 一橋大学大学院 楠木建教授
「判断を誤った、遅れたというのは言える。
過去の成功体験があるから、判断ミスが起こる要素は全部そろっていた。」

 「ものづくり」ってそんなに素晴らしいことですか?
 儲かる見込みがないのなら、早くやめるべきでしょう。
 日本の「ものづくり礼賛」は単なるノスタルジアです。
 これはシャープに限ったことではありません。
 これは日本の企業に限ったことでもありません。
 日本人全体の心理傾向になっています。
 これでは反日を捨てられない某国と同レベルです!
 「ものづくり」を否定しているのではありません。
「よいモノをつくれば成功するだろう」という観念を否定しているのです。
「よいモノ」でも、日本に残せないものが数多くあるのです。
日本人の給料が、ミャンマー人よりはるかに高いことを忘れてはいけません。


「製造業の名人芸」だけが 「ものづくり」ではない 
(プレジデント2007年5.14号 『視野の狭い「ものづくり」礼賛論にもの申す』)
NHKにせよ民放にせよ、昨今は、報道系でもドキュメンタリー系でも、ものづくりをテーマにしたものが目立って
増えた。その勢いはドラマにも及ぶ。先日、NHKを見ていたら、いわゆる外資系「はげたかファンド」に
立ち向かう日本の工場、といった基本構図のドラマ・シリーズをやっていたが、そこで、いわば善玉を演じたのは、
老舗メーカーのレンズ工場であり、何十年とレンズを磨き続ける老職人であった。
ここでも、日本経済の象徴は「製造業の生産現場の匠」であった。テレビ局は、そのビジネスの性格上、
限られた時間の中で、確実に絵になる「いい画像」をとり、感動的な話を流そうとする。それは、テレビという
メディアの特性からいって致し方ない。仮に私がテレビ業界の人間なら、やはりそういったものを追いかけただろう。
要するに、一般視聴者にとってわかりやすく、共感を呼ぶ画像は、結局、旋盤を自在に操り工作機械以上の精度で
モノを加工する人、指先で金型表面のミクロン単位の歪みを感知する人、朝の気温や湿度に応じて機械を微調整
できる人、あるいは鋳物砂を握っただけで状態がわかる人、などであるわけだ。
たしかに、高度な技を持つ匠の世界は賞賛に値する。こういう人たちの所作はそれ自体が芸術的で、絵になる。
話も感動的である。一視聴者の立場で言うなら、私はそうした映像が大好きだ。余談だが、筆者は子供のころ、
日曜の午前中(当時は民放各局の良心的教養番組がこの時間帯に集中していた)にどこかの民放局でやっていた、
伝統工芸の技を紹介する番組を毎週楽しみに見ていた。長年の職人芸ファンである。
しかし、一経営学者の立場に戻って言うなら、テレビが生産現場の名人芸の画像ばかりを流し続けることは、
ものづくりを必要以上に狭く解釈する風潮につながり、問題である。筆者の考えでは、ものづくりとは、単に
生産現場の技能の話だけではなく、製造業100兆円の全体、いやサービス業も含めた日本経済500兆円に結びつく、
構えの大きい話なのである。我々が07年という現時点において対峙しなければいけないのは、そうした
「開かれたものづくり」である。それは、製造業も超え、生産現場も超え、既成の産業分類や業界の壁も超えて、
開発や購買や販売、さらにはサービス業全般にも応用可能な、きわめて広義の概念なのである
(藤本ほか著『ものづくり経営学』参照)。 (中略)
我々は、「見えるが狭いものづくり」から、「見えぬが広いものづくり」へと視点を切り替えねばならない。
それは、既成概念からの発想転換を意味する。この発想転換がないなら、わざわざ「生産」とか「製造」ではなく、
「ものづくり」という長たらしい言葉を、ことさらに使う意味はないと筆者は考える。

新しいものづくり観


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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

中央構造線は、
わたしたち赤龍の国と
日本海にいる黒龍の国との
境界線といえるでしょう。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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