36-6 イデア空間と重力


易の思想  ~易経(上) 高田真治・後藤基巳訳~
生成と発展 (2)繋辞伝を中心として観たもの
(前略)天地が相交わって万物生成の作用をなすについては繋辞下伝に「天地絪縕(いんうん)して、万物
化醇(かじゅん)す」とあり、天地陰陽の二気が相絪縕交密して万物の発生醇化することをいっている。
かくして天地陰陽の気が相交わって万物を生成することを指して、一陰一陽の道というのである。
その作用の至妙にして測るべからざるものを指して、繋辞上伝には、「陰陽測られざる、これを神と謂う」
というのである。また同じく繋辞上伝には、「形而上なるものこれを道と謂い、形而下なるもの之を器と謂う」
とあって、形器に現れるものと、形器に現れないものすなわち無形なるものに分かっているが、
陰陽を二気として考えれば、形器に現れるものすなわち有形なもののように考えられるが、現象としての陰陽
ではなくて、現象を起すところの原動力たる陰陽として考える時は、それは単なる科学的分析が行ない得る
物質ではなくて、剛的なものと柔的なものとの抽象的形而上的なものとして考えられなければならない。
要するにこのような陰陽二気の妙用が、万物の生成と発展との根原となり、その作用と応用とが、
宇宙と人生との各般にわたって説明されているのが、易の思想である。
宇宙と人生 (2)性命、道徳、窮理、知命、神明、占巫
宇宙精神を体して自彊不息の努力と修養を勉めることが、易の思想における道徳に対する理想である。
繋辞上伝には「一陰一陽これを道と謂う。これを継ぐものは善なり、これを成すものは性なり」といっている。
陰陽の変化循環が無窮の作用をして宇宙の生成と発展と調和と統整とを為しているのであるが、
この宇宙精神に合するものが、すなわち善であるのである。
道徳的にあるいは仁となし義となし礼となし智となすものは、決して人間の約束に依って仮りに
制約されたものではなくて、実に善なるものは、宇宙精神に合体するものでなければならないのである。
仁者はこれを見てこれを仁といい、知者はこれを見てこれを知というが、これは生成と発展の宇宙精神を
道徳的に活用した場合の呼称である。継ぐとは子が父の志を継ぎ父の業を承けるというようなものであって、
人間が人間の親であるところの宇宙の精神を継承することをいうのである。
しかして人間には先天的にこのように宇宙の精神を認識し、これを継承して道徳的修養をして、さらに
これを事業に施す能力がその本性の中に具在しているのである。(記事35-3で本の紹介をしています)

易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)
(1997/02)
本田 済

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陰陽論が難しくなる原因のひとつに、形而上的なものであるために、陰陽そのものが計測不能である
という点があります。形而上とは、感覚や経験を超えた真に実在する世界であり、
現象を起こすところの原動力が存在する世界です。
真に実在する世界という言いかたですと、精密な計測機器があれば測定できそうな感じがするので、
この世界を「イデアの世界」と呼ぶことにします。
この「イデアの世界」は架空の世界ではなく、実体を持っています。
その実体を説明するのに分かりやすい例が、「重力」です。
易の基本に「天と地」がありますが、その間で起こる出来事は「重力」の影響を受けます。
わたしたちが地球の地面に立っていられるのは、重力のおかげなのです。

下の図では、重力がどのようなものなのかを示しています。イデア空間において、
エネルギーの大きな空間は大きな体積を持っています(図は誇張して書かれています)。
真空の空間もエネルギーは0ではないので、一定の体積を持っています。
繰り返しますが、これはイデア空間のことですから、直接、測定することはできませんし、
わたしたちがイデア空間を感じることもありません。
イデア空間は体積が一定であり、大きくなったり小さくなったりはしません。
高エネルギー空間が存在すると、他の空間は無理やり押しのけられた状態になります。
この状態は不自然な状態であり、元の(均等に空間が区切られた)状態に戻ろうとします。
高エネルギー空間に近い場所では、元の位置と現在の位置が大きく異なっています。
高エネルギー空間により無理やり押しのけられた場所にいるとき、
元いた場所に戻ろうとする力が重力です。
わたしたちがイデア空間を感じことはありませんので、図で示す「元の状態」が現実の世界です。
しかし、イデア空間によって発生した原因は、現実の「力」になります。
「イデアの世界」自体は直接、体験ができない世界なのに、「力」はわたしたちの現実になるのです。

太陽は大きな質量を持っていますので、高エネルギー空間を形成しています。
実際に、太陽の周囲では光が曲げられるので、イデアの世界を観測することができます。
しかし、普通に考えれば、質量の大きなもののそばでは光が曲がるという事実があるに過ぎません。
光が曲がるのではなく空間が歪んでいるのだという説明は、相対性理論があるからできることで、
測定結果だけから導き出せるものではないのです。
同じように、イデアの世界を理解するためには、感覚的なことや経験的なことだけでは無理です。
イデアの世界とわたしたちの人生を結びつけるためには、
易を理解する必要がありそうです。


重力のしくみ

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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
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書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

中央構造線は、
わたしたち赤龍の国と
日本海にいる黒龍の国との
境界線といえるでしょう。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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