陰陽五行における人間の実体


第一部 感覚の世界から霊の世界へ(第二講)  生成と消滅の感情 
~内面への旅 シュタイナーコレクション2 ルドルフ・シュタイナー著 高橋 巖訳~
(前略)生命の芽生えと死の腐敗とは、私たちのエーテル体が現実世界と結びつくとき、
互いに作用し合います。このことは、厳しい試練を意味します。なぜなら、どんな事物も、一方では
生成と萌芽の感情を持つように、そして他方では死滅の感情を持つように、と促しているのですから。
感覚世界の背後に見えるすべては、この二つの相反する根本衝動を示しているのです。
オカルティズムは、その二つを、「生成の世界」と「消滅の世界」と呼びます。
そして、その背後に「叡智の働き」があるのです(図2)。
意志の働きの背後には、叡智の働きがあるのです。「叡智の働き」と申し上げたのは、単純な理由
からです。人間が概念で捉える叡智は、通常、働く叡智ではなく、考えられた叡智です。人が意志
の働きの背後に見る叡智は、事物と結びついており、事物の世界で働いており、支配しています。
叡智が現実から離れますと、死が訪れます。叡智が流れ込むと、生成が始まります。
今、私たちの見る感覚世界を世界A、叡智の働く世界を世界Bと呼びます(図2)と、
私たちのエーテル体成分は、現象界の背後に存在するこの世界Bから取り出されました。
外に働く叡智の力は、私たち自身のエーテル体の中にも働いているのです。

生成と消滅の世界








<出典>
内面への旅 シュタイナーコレクション2
p.51

内面への旅 (シュタイナーコレクション)内面への旅 (シュタイナーコレクション)
(2003/08)
ルドルフ シュタイナー

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これまで陰陽五行論に関する宇宙の成り立ちの話を多くしてきましたが、物理学はわたしの仕事
には関係ありませんし、物理学といえば、大学のときに教養で、シュレディンガーの波動方程式
が理解できず、丸暗記して試験を受けて「可」をもらったという記憶ぐらいしかありません。
それ以来、物理学に興味はありませんでしたが、その間、素粒子物理学には大きな進展がありました。
ということで、最新の物理学を理解しているわけではないのですが、陰陽五行論を説明しようと思うと、
宇宙の成り立ちを説明するのが最も簡単なのです。そもそも陰陽五行論のもとになっている陰陽論は、
宇宙の成り立ちを説明するために考案されたものです。
現在最も普及している陰陽五行論は東洋医学に関するものですが、医学的なことは誤解されて
読者に迷惑をかけることもあるので、なかなか説明しにくいのです。
ひとつだけ言っておきますと、陰陽五行論では、わたしたちの命の中心である心臓は
「火」に属しており、体内の化学工場と言われる腎臓は「水」に属しています。
一方、宇宙の成り立ちなら、推論を言っても、他人の実生活に迷惑をかけることはありません。
ビッグバンがあろうと、宇宙が加速膨張していようと、人生に何の影響もありませんから・・・

さて、陰陽五行を精神世界に適用するとどうなるでしょうか。
物質世界に関することは客観的に判断できるので、間違っていたら誤りを正すことができます。
しかし、精神世界には物質という歯止めがないので、間違った方向にいってしまった人間を
正すことはできません。間違った方向に進んだ人間はエゴがエゴをさらに増殖させる状態に陥り、
自分のエゴを自分でコントロールできない状態に陥ります。
薬物中毒に似ていますが、薬物中毒の場合、強制的に中毒者を薬物から引き離すことが可能です。
しかし、精神世界にはまったエゴ中毒者をエゴイズムから離脱させる簡単な方法はありません。
そういった意味で、精神世界の探求は危険極まりないと言えます。
ですので、精神世界の探求は、安易に他人に勧めることはできないし、慎重であるべきなのですが、
最も安全な道は、「生成」と「消滅」の世界を知ることです。
言うまでもないことですが、「生成」と「消滅」は「陽」と「陰」に対応しています。

精神世界に入る=感覚世界を越えるということです。
シュタイナーは精神世界の大家であり多くの著作を残しています。日本語に訳された著作物も多い
のですが、シュタイナーの著作には上の引用にもある「エーテル体」という言葉が頻繁に登場します。
エーテルといっても、化学で言われるエーテル(ジエチルエーテル)とは全く関係ありません。
普通では分からない専門用語が、シュタイナーを理解しにくいものにしています。
「エーテル体」は人間の肉体が発育し、生命を維持していくのを可能にしているエッセンスです。
ですので、「生命体」と呼ばれることもあります。しかし、「エーテル体」は物質でも精神でもないので、
それ自体が何かということをこれ以上説明することは困難です。
わたしたちに理解できるのは、生命そのものではなく、物質と生命が結びついている状態です。
「物質」の象徴が「鉱物」であるとすれば、「生命+物質」の象徴が「植物」です。
わたしたちが理解できる「生命」は、物質と結びついた生命だけであり、
感覚世界では「生命とは何か」を知ることはできません。
素粒子物理学をいくら極めても、生命の本質に到達することはないのです!
陰陽五行的に考えると、「物質」は「水」に該当し、「生命」は「火」に該当します。
過去の記事で説明していますように、陰陽五行的宇宙では、「火」と「水」の組み合わせは「光」を
意味します。植物が「光」を必要とすることは、偶然の一致ではありません。また、東洋医学から
見ると、臓器のなかで最も「生命」的なのは心臓であり、最も「物質」的なのは腎臓です。
物質的な観点からみても、心臓が動いていることは生きていることの証ですが、
精神世界から見ても、心臓は「生命」を最も適切に表現している存在なのです。

「物質」+「生命」、それに「意識(感情、衝動、意志など精神活動に関するもの)」が結びついたもの
の象徴は「動物」です。そして、それに「人間を人間たらしめているもの」を加えた存在が「人間」です。
「人間を人間たらしめているもの」をシュタイナーは「自我」と呼んでいますが、自我とは何かを理解
することは容易でないので、「自我」では、人によってイメージがバラバラになってしまうと思います。
これについては、またいつか説明することにします。

元来、日本人は生成と消滅の感情を強く持っています。
「桜」と「朝日」は生成の感情の源であり、「紅葉」と「夕日」は消滅の感情の源です。
「和の心」は単なる美徳ではなく、「感覚世界を越えた何か」なのです。



陰陽五行的人間の実体
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Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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