日本の組織は硬直的だけれど


世界で勝負するには何が必要か? (8月2日 BLOGOS:Ayako Mie)
私の経歴を知る人は、私をグローバル人材の一例だという。確かに、私は高校時代をロサンゼルス
で過ごし、日本の大学を卒業後、民放で働いていた時にはワシントンDCに派遣された。
UC Berkeleyのジャーナリズム大学院卒業後は、ワシントンポストやジャパンタイムズなど日米の
新聞社で記者として働いている。だが、私の経験や能力は私が憧れるグローバルではない。
米国で生活し、米国企業で働く事は可能だろうが、米国のジャーナリズム業界で、
ネイティブスピーカーを相手に「彼らの土俵」で勝ち続ける事は非常に難しいからだ。
日本人には英語コンプレックスがあり、高い英語能力=優秀と勘違いする節さえある。
だが、それは全くの間違いだ。要は中身なのだ。
私の職業で言えば、確かに英語を母国語とする外国人をうならせる英文を書く能力は
必須条件だ。しかしもっと重要なのは、いかに日本のシステムを理解し、それを外国人のために
噛み砕いて表現する知識と技術だ。英語がネイティブ級の帰国子女やインターナショナルスクール
出身というだけでは、できる芸当ではない。
建設的議論をする技術や、自らの社会文化的背景を反映したアイデンティティ、さらに他者に
負けない確固たる知識と技術を持つ事がグローバル能力のはずなのだが、日本のグローバル議論は
いつまでたっても、英語力の向上に終始する。語学力という点でしかこの問題を捉えられていない事こそ、
日本がいつまでたっても「日本版グローバル化」の域から抜け出す事ができない大きな理由だろう。

グローバリズムと英語教育 (8月3日 BLOGOS:内田樹)
知的イノベーションというのは、こう言ってよければ、そこにあるものをそれまでと違う文脈に
置き直して、それまで誰も気づかなかった相に照明を当てることである。
だが、そのような自由が許されるのは母語運用領域においてだけなのである。
知的イノベーションは母語によってしか担われない。成長したのちに学んだ英語によっては
「すでに英語話者が知っている概念」を表現することはできるが、「まだ英語話者が知らない概念」
を語ることはできない。語ってもいいが、誰も理解してくれない。母語ならそれができる。
母語話者の誰もがそれまで知らなかった概念や思念や感覚であっても、母語なら口にした瞬間に
「それ、わかる」と目を輝かせる人が出てくる。記号が湧出してくる「土壌」を母語話者たちは
共有しているからである。その非分節的な「土壌」から生起するものは潜在的には母語話者全員
に共有されている。だから、「わかる」。それがイノベーションを励起するのである。

絵文字  conquer:席巻する


このブログのなかでは、日本人は英語を勉強しなくていいと主張してきたわけですが、
グローバル社会で活躍していこうという人には、英語は勿論、必要です。
また、そのような人材を育成していくことは必要ですし、国としても支援していくべきでしょう。
しかし、主体性より協調性を重視する社会に慣れている日本人にとって、何でもできる自由は
あるけれど、結果を曖昧なままにすることは許されず、個人として成果をしっかり出して
いかなければならない世界に飛びこんで成功できる人がどれだけいるでしょうか?
自由はある面、冷酷なのです。
欧米人は、何人であれ、偉業を成し遂げた人へ惜しみない賞賛を送りますので、
世界で活躍する日本人がクローズアップされると、わたしたちも誇りに思うのですが、
その裏で、日の目を見ない多くの人がいることも事実です。日本の場合、組織のなかに埋没
していれば「そこそこやっていける」ので、組織のなかで生きていこうとするのが普通です。
組織に従事している人間にとっては、「そこにいること」が仕事の一部になります。
なかにはそれがすべてという人もいますが、そういう人が一定割合いるのが日本の組織です。
記事30-9のように、アリやハチの7割はボーッとしており、約1割は一生働かないとのことですが、
日本の組織にも似た傾向があります。いくらなんでも、従業員の1割が全然働かないなんてことは
ないでしょうが、「働かないやつ」は一定割合いるものなのです。
効率性ばかり優先すると組織が長く存続できない、というのも不思議な感じがしますが、組織には
「働かないやつ」も必要だということを知っておくことは、精神衛生上、良いことかもしれません。
つまり、日本においては、実質的な成果を上げることより、組織の論理に従うことが大切であり、
これまでそれなりにうまく機能してきたのです。
しかし、「寄らば大樹の陰」的発想も限界にきています。
なぜなら、組織変革ができないからです。今までどおりではいけない事態になると、日本の組織は
うまく機能しなくなります。簡単にいえば、みんなで一生懸命、間違った方向に進み続けるのです。
たとえそれが、死の行進であるとしても・・・撤退ができないのです。
テレビはもうダメだから、これ以上、設備投資しないでくれと現場が進言したとしても?
多様性からイノベーションを生み出すことが求められる時代になっても、画一性が重視されます。
日本の組織では、今でも、上層部の指示に従わずに行動して成功したとしても処罰されますので、
ダメだと分かっていても、トップの命令に従って失敗したほうがいいのです。

経営層ではない組織人であれば、やはり組織に従うしかなく、組織に反抗するようなことは
できないので、組織の変革をしようなどと思わないほうが得策だと思います。
はじめから、面従腹背でいればいいのです。
そのうえで、これからの日本においては、「個人の主体性」が求められると思います。
そのツールとして、日本語は重要です。日本国籍を持っている人が日本人なのではなく、
日本に住んでいる人が日本人なのでもなく、日本語を母国語とする人が日本人なのです。
協調性ばかりでもないが、主体性ばかりでもない。感情論だけでもなく、理論的なだけでもない。
すべてに手を抜くわけではないが、すべてを忠実に行うわけでもない。
物事に白黒をつけない日本語の曖昧さをイノベーションに変えて、
日本人の新しい生きかたを見つける必要があるでしょう。日本の組織が硬直的であるのに対して、
日本人は本来、創造的な民族なのです。

これからの時代は、欧米的な発想に慣れておくことも必要だと思います。
すべてが日本人に適用できるものでもありませんが、ベストセラーになっている
スティーブン・コヴィー著『7つの習慣』は教科書的存在といえるでしょう。


7つの習慣-成功には原則があった!7つの習慣-成功には原則があった!
(1996/12)
スティーブン・R. コヴィー

商品詳細を見る


スポンサーサイト

2014_09_09


10  « 2017_11 »  12

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

あなたがたは苦痛になると
物理時間より体験時間が長くなる。
これは錯覚ではなくて、本当に
体験時間が長くなっているんです。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

検索フォーム

QRコード

QR

最新コメント




page
top