直感的思考の落とし穴


朝日新聞が逆に入れた「システム1」のスイッチ (8月19日 池田信夫blog)
朝日の慰安婦報道と原発報道がよく似ているのは偶然ではない。どちらも大きな失敗の経験
――丸山眞男のいう悔恨――から出発しているからだ。戦争に負けたとき、朝日は自分の罪が
追及されるのを恐れて絶対平和主義に転向し、3・11のあと原発推進派だった責任の追及を
恐れて「原発ゼロ」に舵を切った。その論理は単純である。
•戦争が起ったのは軍隊があったからだ→軍隊をなくそう
•原発事故が起ったのは原発があったからだ→原発をなくそう
こういう短絡的な話はわかりやすく、大きな悲劇のあとでは日本人の心情倫理にアピールした。
これが「戦後リベラル」の原点だったが、丸山も反省したように、悔恨にもとづく心情倫理は、
結果的には何も具体的な政策を生み出さなかった。(中略)
政治学の世界でpacifismというのは、「一方的な無抵抗主義」という蔑称である。
それは吉田茂にとっては軍国主義のイメージをぬぐい去るための一時的な方便であり、
丸山にとっては知識人の悔恨の表明にすぎなかった。
しかしこの心情倫理が、日本人の心に根を張った。それはカーネマンの言葉でいえば、日本人に
広く共有されるシステム1のスイッチを入れたのだ。宗教的に決まる倫理基準をもたず、「キヨキココロ
かキタナキココロか」を基準にして行動を評価する日本人にとって、軍隊を捨てて「人を殺さない」
という動機は無条件にいいことだった。それによって自分が殺されるという結果は考えない。

二つの思考システム
ダニエル・カーネマン著「Thinking, Fast and Slow」を紹介した「池田信夫blog」より 


直感的思考というと何か素晴らしいものを生み出しそうな印象を受けますが、実のところ、
そういうことはまれにしか起こりません。それどころか、とてもエラーが多いのです。
直感的思考を支えているのは、潜在意識に収納されている複雑な自動化プロセスであり、
わたしたちが直接、感知できるものではありません。例えば、わたしたちは、不確実な出来事
に対する可能性の見積りでは、直感的思考によるミスをし続けています。
そうでなければ、本当は逃げないといけないときには適切に逃げることができるはずで、
津波や土砂災害など、逃げていれば助かる災害に遭わずにすんだことでしょう。このような
感性については、ネズミなどの動物のほうが人間より優れているのではないかと思われます。
なぜ人間がミスを犯すかといえば、感性には記憶の慣性が働くものだからです。
今まで起きなかったことは、これからも起きない
ような気がするのです。実際、この考えかたは多くの場合、当たります。
たとえ避難しろと言われて避難したとしても、99回は空振りに終わるでしょう。
どうせ、今回も大したことはないだろうと思うわけです。そして、100回目かどうかは
知りませんが、あるとき突然、本当に避難しなければならない事態に遭遇するのです。
まだ他にも、人であるがゆえに、ミスを犯しやすい理由があります。
潜在意識は、わたしたちが過剰なストレスにさらされないような仕組みを構築しています。
それが「自分には起きないだろう」というものです。
これは幸せなことでもあります。人が死ぬニュースを聞くたびに、自分に起きることのように感じると
大きなストレスになります。潜在意識は、わたしたちを無意味に苦しめないようにできているのです。
たとえ、死が目前に迫っていたとしても・・・逆に、賭け事などでは、当たらない確率のほうが高くても、
「自分だけは当たる」ような気がするものなのです。冷静に確率を計算していても、
「自分だけは当たる」ような気がするものなのです。とてもお目出たいことです。
まだ、直感的思考のエラーの原因が潜在意識のなかにあります。それは、
「みんながしているから大丈夫だろう」というものです。
あなたがひとりだけ、崖の下に住んでいると考えてください。あなたはとても慎重になって、
大雨が降れば、崖の様子を観察すると思います。しかし、時がたち、崖の下に大勢の人が
住むようになったと考えてください。きっと、警戒感が薄らいでしまうことでしょう。
危険度は同じなのに。
過去の記事で、住宅ローンの恐ろしさについて触れましたが、もし、国債の信用が急降下して
金利が急上昇すれば(例えば、金利が8%になる)、変動金利で住宅ローンを借りている人の多くが、
住宅を失うことになるのではないでしょうか?(親が資産を持っていれば、大丈夫ですが)
では、固定金利なら大丈夫でしょうか?国債の信用が急降下したときには国の財政は破綻している
ので、年金や公務員給与、公共事業関連の仕事などによる収入は期待できません。
そのような収入で借金を返している人は、固定金利でもアウトでしょう。
ちなみに個人的には、今の日本の現状では、デフォルトは起きないと思っていますが、
わたしの思ってもみないことは常に起こっています。
例えば、8月の天気。8月になっても太平洋高気圧が強くならないことは過去にもありましたが、
西日本の上空には高気圧がありました。7月の終わりの天気図を見て、誰がこの状況を
予測できたでしょうか?わたしは今でも、8月がこのような気圧配置になったことが信じられません。
最近、太平洋高気圧が今年のように西に張り出さなかったことなどありませんでしたから・・・

改めて、『戦争が起ったのは軍隊があったからだ→軍隊をなくそう』について考えてみると、
次のような考えかたもできるのではないでしょうか?
『日本は戦争をしかけた→次は、日本が戦争をしかけられる立場に
なるかもしれない→国土は守っておかないといけない』

誰が守るのかということですが、米軍がいなくなるとどうなるでしょうか?
『日本だけで中国の軍事力に対抗する→膨大な防衛費がかかる→さらなる増税が必要になる
→国民生活が窮乏する』
国民生活への寄与という面では、防衛費は無駄な出費です。社会保障費だけでも国の財政は
パンクしそうなのですから、防衛費の増大を避けるためにも米軍は必要です。
勿論、異なる考えをお持ちのかたもおられると思います。
どのような考えにせよ、本当に起こることは、きっと、
誰も予期していなかったことになるでしょう。


明日戦争がはじまる明日戦争がはじまる
(2014/07/28)
宮尾 節子

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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬・神津島ライン上に、
宗像三女神の長女、田心姫が
祀られている沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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