FC2ブログ


アマゾンエフェクトが日本の社会を変える

category: 新しい記事9  

 日本の「失われた20年」を招いた決定的な弱点 インターネットの本質をとらえきれなかった
(9月1日 東洋経済オンライン)
(前略)なぜ日本が一人負けしているのでしょうか。拙著『全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略』
 でも詳しく解説していますが、それは生産者と消費者が直結する「インターネット型産業」に構造変化
 できず、多くの産業分野において、旧態依然とした「ピラミッド型多重下請構造」をさまざまな規制に
 よって保護してきたからです。その結果、多くの産業が衰退してしまい、グローバルな競争で負けて
 います。これに危機感を持った日本政府は、岩盤規制の改革を打ち出しましたが、その岩盤は非常に
 分厚く、残念ながらいまだに規制改革がスピード感を持って進んでいるという状況にはありません。
 ちなみに、岩盤規制とは、所管官庁・族議員・業界団体が三位一体となり、改革に強く反対し、緩和や
 撤廃が容易にできない規制のことです。1980年代以降、経済成長の観点から多様な分野で規制緩和が
 行われてきましたが、既得権益を持つ関係者の強い反対にあって問題の解決が後回しにされた規制と
して、医療、農業、教育、雇用などの分野に見受けられます。岩盤規制によって規制改革が進まないなかで何が起きるかと
いえば、外来種による日本市場の席巻です。アマゾンは、日本の流通市場をすでに席巻しています。それは、日本の消費者が、
古い体質の日本企業よりもアマゾンを支持しているからです。日本企業が、業界保護のために、ネットかリアルかの問題を議論
しているうちに、アマゾンは、何でも買える、しかも安く買える時代を創ってしまいました。(中略)アマゾンを消費者が支持
しているのは、大量には売れないものであっても、自分が欲しいものを扱ってくれているロングテールにその原点があるのです。
インターネットの本質
インターネットは、世界を一新しました。インターネットは、分散型です。ネットワークに接続された各ノードは完全分散型
で、どこにも集中局がありません。インターネットが登場する前の電話交換網や大型コンピュータのオンラインネットワーク
などは、必ず集中局があり、集中局が全体や部分を管理統括する役割を担っていました。(中略)インターネットの本質は、
「自律」「分散」「協調」の3つだと私は考えていますが、これらを情報システムの方法論にすぎないと限定的に考えてきた
のが日本の組織であり企業なのです。この点に「日本が負けている理由」があります。
日本の「失われた20年」の原因の本質とは
情報通信産業は、1985年に日本電信電話公社を民営化したことで競争原理が導入されました。さらに、1994年のインター
ネットの商用化により、さらなる大きな変革が求められました。インターネットの本質は、「自律」「分散」「協調」であり、
それらは情報通信産業だけではなく、あらゆる企業に大きな変化をもたらすものだったのです。日本社会は、この本質を
とらえきれずに省庁や業界の縦割り構造と相まって、インターネットに適合した制度改革を怠ってしまいました。その結果、
インターネットという技術革新の恩恵にあずかることができず、前述した通り、これまでの20年間、主要国のなかで日本の
GDPだけが減少し、他国の後塵を拝したわけです。日本だけが、インターネットによる変化に十分に対応できなかったこと
こそが、「失われた20年」の原因の本質なのです。組織や取引形態そのものをインターネット時代に合致したものに変えて
いく、つまり、組織そのものを従来の「ピラミッド型組織」から「自律・分散・協調型組織」につくり変えることが、日本
企業にとっては急務となります。その目的は、急激な変化への対応スピードのアップとスケーラブル(大規模化も小規模化
も容易)であり、自律することで、各参加者(企業)が独立して活躍できるとともに、創造的かつ新しい挑戦ができることが
大切です。自律・分散・協調型組織の運営においては、全体の基本的な共通戦略がまず重要で、その共通戦略を組織全体で
共有するためのコミュニケーションを活性化させることも同時に必要になるでしょう。

 日本企業から「アマゾン」がでないワケ (8月7日 Diamond Online ダイヤモンド・オンライン)
 アマゾンを理解することは、未来の経営学を知ることと同じ
 これまでも多くの事業を手がける巨大企業は存在してきた。代表的な企業としては、米国ならばゼネラル
 ・エレクトリック、日本ならば日立製作所などだ。たとえば、日立製作所はもともとはモーターの製造
 から始まったが、現在はヘアドライヤーから原子力発電所まで同じブランドで事業を展開している。派生
 した事業が、独立してグループを形成しているのだ。しかし、アマゾンが特殊なのは、各事業が独立して
 いるところは同じだが、それが普通の複合企業よりもはるかな相乗効果を生み出し、驚異的なスピードで
 すべてが成長を続けていることだ。こういったアマゾンの特徴は、消費者はもちろんだが、アマゾンに
 関わる事業者にも利点がある。
 アマゾンは、赤字でも自社のための投資をやめない
 マーケットプレイスは、簡単にいうと楽天市場のような、アマゾンのサイトに出品できる仕組みだが、
それを多くの外部事業者が利用しやすくすることで、消費者はより安いものを簡単に手に入れることができる。マーケット
プレイスの商品は、アマゾンが用意した物流システムを使うことが多いため、注文が増えれば増えるほど送る荷物をまとめる
ことができ、物流費は下がる。マーケットプレイスに参加する企業の中には、事業規模を拡大できたことで、アマゾンの提供
する情報システムであるAWSを利用しはじめる企業も出てくる。さらに仕入れのための資金が必要になり、これまたアマゾン
が行っている融資サービスを使う企業もあるかもしれない。企業がアマゾンを一度利用し始めると、便利すぎて他のサービス
も横展開で利用する可能性は大きい。事業ひとつひとつの収益も大きいが、単独の収支だけで事業を展開しないところも
アマゾンのすごみだ。
プライム会員のために、別事業で儲かったお金を投資
たとえば、「プライム会員」には無料配送サービスが提供される。プライム会員が買い物するたびに、アマゾンは運送会社に
配送料を支払うことになる。場合によっては配送コストが会費収入を上回り、赤字になる可能性もある。しかし、一個の配送
は赤字でも、プライム会員はリピーターになり、まとめて発注することが増えるため、アマゾン全体で見ればプラスなのだ。
ちなみに、プライム会員ではない一般ユーザーの年平均消費額は700ドル。これも決して小さくない数字であるが、プライム
会員はその倍近い1300ドルの購買をしているという。もちろん、単独の事業はそれぞれ個別に膨張を続ける。クラウドサービス
のAWSは、IT専業のマイクロソフトを抜き、ぶっちぎりのトップで世界シェアを独占している。アマゾンのAWSの責任者は、
小売事業を補完する事業などではなく、いずれ小売りの売上高を抜くであろうと豪語している。アマゾンの大きな特徴は、
新しい事業を立ち上げるときに、赤字覚悟で投資をいわないことだ。これは、明確なアマゾン全社での戦略である。しかし、
ベゾス自身もひとつひとつの事業がどこまで拡大するかは、もはやつかみきれていないのではないか。
アマゾンのビジネスモデルはローマ帝国!?
ベゾスは自社をロジスティクス企業と語る。ロジスティクスとは日本語では兵站である。兵站とは、戦場で軍の活動を維持する
ために必要な軍需品や兵のことであり、これらを前線に送るためのルートを確保すること、つまり物流網を持つことだ。兵站を
確保した者は戦争に勝つ。歴史上、この兵站を重視したのがローマ帝国だ。古代のローマ軍は「ローマは兵站で勝つ」と
いわれたほどだ。すべての道はローマに通じると豪語したほど、現代でも通用するほどの軍用道路を整備した。アマゾンの
場合、最重視するのが顧客の利益だ。その実現のためにあらゆる投資をして兵站として活用する。自前のトレーラーを持つ
などの物流網の整備、クラウドサービスの開発と提供、送料無料、プライム会員、通販サイトで蓄積した買い物データ……。
アマゾンの圧倒的なサービス力は、顧客のための最強の兵站なのだ。しかも安価だ。ベゾスが自社をロジスティクス企業と
呼ぶのはこうしたことからだろう。国家の枠を超えた超国家的存在になり、いまだに膨張を続けるアマゾンは21世紀のローマ
帝国といえるかもしれない。(後略)

かつてのアマゾンは書籍中心のネット通販会社でした。今でも電子書籍市場では、書籍数
が圧倒的に多いKindle(アマゾン)が他の電子書籍ストアを圧倒。紙の本にはない電子
書籍の魅力のひとつは無料で読める本があることでしょう。iPhoneで本を読んでいる人は
iBooksのほうが便利かもしれません。Kindle同様、iBooksも、無料で読める本が充実し
ています。はっきり言って、海外勢のほうが顧客重視です。アマゾンの場合、紙媒体でも
日本企業よりお得です。一度でも購入したことがある人ならご存知でしょうが、アマゾン
では古本を選択することも可能でとっても良心的。この巨大企業アマゾンの影響は大きく、
街にある小さな本屋さんは激減。この10年間で、4分の1の書店が廃業しました。
現在、アマゾンは書籍のネット通販会社でなく、総合ロジスティクス企業になりました。
ロジスティクスは単なる物流ではありません。アマゾンと佐川急便との違いを考えれば
分かります。ロジスティクスは、顧客が必要とする商品をタイミングよく供給する仕組み
を意味します。既に、アマゾンの、もしくはアマゾンでの価格設定は、多くの商品の小売
価格に影響を与えていると言われています。アマゾンの恐ろしいところは、利益以上に
成長を重視している点であり、市場シェアの拡大を最優先にしていることです。つまり、
アマゾンと同じことをしてしまうと、利益率が低くて全然儲からないのです。
アマゾンジャパンはスマホを使った実店舗での決済サービスを開始しました。アマゾンが
自社の実店舗以外に決済サービスを提供するのは世界で初めてです。利用者は通販サイト
のIDをそのまま使うことが可能で、決済手数料の店舗負担を、最長、2020年末まで
無料にするとか。セブン&アイ・ホールディングスもスマホ決済事業に参入する予定で、
ここでもアマゾンとの対決が激化しそうです。売上金から一定割合の手数料を徴収する
ビジネスモデルを崩壊させる戦略をアマゾンがとるのか。ビジネスモデルの転換が不得意
な日本の企業にとって、アマゾンはますます大きな脅威になりそうです。





スポンサーサイト

2018_09_03


11  « 2018_12 »  01

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

時間が流れるという概念を
受け入れたのは、
あなたがた自身。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:48歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

検索フォーム

QRコード

QR

最新コメント




page
top