仏大統領選マクロン候補仏大統領選、中道マクロンの「右でも左でもない」苦悩
(4月24日 ニューズウィーク日本版)
<5月7日の決選投票はマクロンとルペンの対決に。変化
と前進を掲げて大躍進した中道派のマクロン、気鋭の
カリスマを待ち受ける「当選後」の洗礼とは>
(中略)昨年8月まで2年間、経済相を務めカリスマ性も
あるマクロンだが、政界では比較的新顔だ。1年前に
結成した政治グループ「前進!」は左派と右派それぞれ
の元支持者が集まり、双方の考えからえりすぐった綱領
を掲げる。最新の世論調査によると、大統領選は5月に
行われる決選投票で、マクロンが極右政党・国民戦線の
党首マリーヌ・ルペンを破る見込みだ。ただし、大統領に当選すれば安泰とはいかない。6月に行われる総選挙(国民
議会選挙)で「前進!」は、左派では社会党、右派では共和党という既存の組織とそれぞれ戦わなければならないのだ。
連立政権なら前途多難
仏大統領の権限の多くは首相の支持を必要とし、首相の任命は基本的に国民議会の同意を必要とする。グランデノンに
よると、マクロンもそこは分かっている。「議会で過半数を制して初めて、実際の力を手にする」
まだ若い「前進!」が明確なアイデンティティーを確立し、十分な選挙戦を展開して議会で過半数を獲得することができ
るだろうか。もしできなければマクロンはどの勢力を頼り、どのように政治基盤を築けばいいのだろうか。単独で過半数
に届かなければ、他党の協力が不可欠になる。右派左派どちらかの政党と連立政権を組み、その関係に身動きが取れなく
なれば、「右でも左でもなく、前に進む」という大義が損なわれる。手を組むなら、社会党の穏健派が妥当な相手になり
そうだ。彼らは自党の大統領候補ブノワ・アモンが「左寄り過ぎる」と不満を抱いている。マクロンの親EU路線と、
再生可能エネルギー分野を中心とする公共支出拡大政策も受け入れやすい。ただし社会党と協力すれば、今回は
マクロンに投票した共和党のリベラル派も、次の22年の大統領選で共和党支持に舞い戻ることも考えられる。
一方で、マクロンは週35時間労働制の見直しや年間600億ユーロの歳出削減を掲げるなど、経済政策は社会党より
かなり右寄りだ。従って共和党も取り込んでおけば、公約の実現には有利だろう。ただし、マクロンの中心的な支持者
は左派出身者が多く、彼らは共和党との接近に困惑するだろう。「前進!」は全選挙区に候補者を立てる予定であり、
単独で過半数を得られるとマクロンは主張する。だが、そこには大きな課題がある。
世間にとって「前進!」のアイデンティティーは、「何者か」というより「何者ではないか」だ。「前進!」のアルノー
・ルロワ副代表は、「極右ではない」と自分たちを定義する。「(私たちは)フランスの民主主義にとって、ルペンに
滅ぼされる前の最後のチャンスだ」そのような主張は、大統領選の決選投票では「ルペン阻止」の票を集められるかも
しれないが、総選挙のメッセージとしては弱い。(後略)

ポピュリズムとは大衆迎合、なぜダメ?ポピュリズムと民主主義の違いは
(4月23日 朝日新聞デジタル)
各国で注目される選挙が近づくたびに必ず耳にする言葉が
ある。ポピュリズムだ。大衆迎合主義とも訳され、批判
する文脈で使われる。でも、大衆が決めるのは民主主義の
基本のはず。大衆に迎合して決めたら、なぜだめなのか?
 「今日はみなさんの一日。米国はみなさんの国です」
今年1月の就任演説で、米国のトランプ大統領はそう語り、
国民の団結を訴えた。選挙戦でトランプ氏はツイッターで
虚実ない交ぜの情報を発信するなどして関心を集め、既存
の政治に不満や怒りを抱く人たちの心をつかんで支持を
拡大。民主主義のダイナミズムの成功事例にも見えるの
だが、ポピュリズムの典型例として批判も根強い。
ポピュリズムの特徴は、極端に単純化した争点を掲げる、
大衆の欲望を読んで「敵」を見つけて攻撃する、などが
挙げられる。「みなさんの国」と語ったトランプ氏も他の
集会では「市民の団結が重要だ。他の人たちはどうでも
いい」と発言。「みなさん」に含まれない市民はかなり
いるようだ。評価は難しい。仏大統領選に立候補している
右翼・国民戦線ルペン党首は、「今の政治は民衆を侮り
すぎている」とポピュリストを自任。危うさは残るが政治と民意をつなぐべき政党が役割を果たさない時、ポピュリズム
が議会政治のゆがみをただすと評価する専門家もいる。(中略)森政稔・東大教授(政治思想史)は民主主義思想の歴史
的な発展を踏まえると、「ポピュリズムは民主主義とは違うものと考えるべきだ」と語る。ルソーが『社会契約論』で
語ったように、民主主義の基本には人民主権という考え方がある。だが、現代の民主主義はさらに進み、主権を持つ
「我々」の内部にはいろんな人がいることに気づいている。その「違い」を守る仕組みを含めて民主主義と考えると
いうのだ。米国の公民権運動やベトナム反戦運動の展開を踏まえ、デモやNPO活動など選挙以外の手段で、私たちは
民意を「表現」し、民主主義をよりよいものにアップデートしようとしてきた。
「選挙は民主主義の回路の一つに過ぎない。それを絶対視し、民意を聞けば『何でもできる』と語るポピュリストは
実は古いタイプの政治家です」
閉塞(へいそく)した政治にポピュリズムしかないと考えるのは、政治の刷新どころか後退なのだ。

ポピュリズムという言葉を最近よく聞ききますが、定義は意外に難しいようです。
一般的には、既存の支配層や知識人などによるエリート主義や官僚主義を拒絶し、
一般大衆の欲求不満を背景にした政治思想のことだと言われています。一般大衆
を尊重するのですから、民主主義的なのかと思えば、そうでない面もあります。
人々の欲求不満を煽って実行不能な政策を訴える戦略は、結局のところ、大衆を
不幸にすることにもなりかねないのです。このため、ポピュリズムは大衆に迎合
して人気を得ようとする「大衆迎合主義」というネガティブな意味で使われること
が多いようです。
ポピュリズムを複雑にしている要因に、右派と左派の存在があげられます。左派
ポピュリズムは「バラマキ政治」です。税金を低く抑え、年金の支給額も引き上げ
ます(もしくは支給開始年齢を下げる)。雇用対策としては、公共事業を増やし、
若者の多くを公務員として雇用すれば、国民は大賛成するでしょう。これを実践
したのがギリシャ。ただし長期間にわたってこの政策を続ければ、国家の財政が
破綻すること間違いなしです。アメリカの大統領選においても、もし、民主党の
指名争いでサンダース氏が勝っていたら、ポピュリズム対ポピュリズムの争いに
なっていたでしょう。
これに比べて、トランプ大統領のような右派ポピュリズムは、何を目指している
のかが理解しにくい。左派の敵は資本家階級ですが、右派の敵は誰だと決まって
いるわけではありません。でも、ポピュリズムには、誰の目にも分かりやすい敵
が必ず存在します。小泉元総理は既得権益を持つ抵抗勢力を敵にしていました。
小池さんの敵は、自民都連とそのドン。トランプ大統領の場合は、不公正?貿易
相手国である中国や日本でしょうか。そして今は、そう、北朝鮮!
この選挙の結果、フランスはマクロン政権になりそうですが、マクロン大統領
が成果を上げられなければ、ポピュリズムを敵にすることで、反ポピュリズム
勢力を寄せ集めただけの人物ということになるでしょう。




スポンサーサイト
2017_04_25


03  « 2017_04 »  05

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

あなたがたは苦痛になると
物理時間より体験時間が長くなる。
これは錯覚ではなくて、本当に
体験時間が長くなっているんです。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

検索フォーム

QRコード

QR

最新コメント




page
top