「錬金術」夢と終わるか 核ごみの変換、研究30年目 (3月30日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
やっかいな「核のごみ」を、安全な別の物質に変えられたら--。こうした夢をかなえようと日本原子力研究開発機構などが
進めているのが「核変換」の技術だ。しかし実現には大きな壁が立ちはだかっており「現代の錬金術」とも言われる。現状と
課題を探った。
核変換技術●「夢の技術」期待も
原発の使用済み核燃料のうち、95%を占める
ウランとプルトニウムは核燃料として再利用
される計画の一方で、5%は高レベル放射性
廃棄物(核のごみ)として残る。国はガラスと
混ぜて固めて地下深くに埋める(地層処分)
方針だが、放射線量が天然ウランのレベルに
下がるのに約8000年、安全になるまで数万
年以上かかり、長期にわたって隔離保管する
必要がある。 ごみに含まれる放射性物質の
半減期を短くして、扱いやすくするのが核変換
の目標だ。原子力機構は、高速の中性子を施設
内で使う「高速炉」や「加速器」を使って、
ごみの中の放射性物質に中性子をぶつけ、
核分裂させることで半減期の短い物質に変え
たり、放射能のない物質にしたりすることを
目指している。 国内では政府が1988年、
研究方針を盛り込んだ「オメガ計画」をまとめ、
本格的な研究がスタートした。実現すれば、
          人間に影響がある放射性物質の「毒性」を下げることが期待されることから「夢の技術」と言われてきた。
●「ごみ分別」の壁
ただ、すべてのごみをゼロにできるわけではない。ごみは主に、ウランが中性子を吸収してできた「重いごみ」(マイナーアクチ
ノイド=MA)と、核分裂で小さくなった「軽いごみ」(核分裂生成物)の二つがある。軽いごみは核変換が難しく、基本的には
地層処分する。 一方、MAは中性子を高速で当てると核分裂しやすい。ネプツニウム237(半減期214万年)の場合、最終的
には放射能がないセシウム133やルテニウム102に変えられるとされる。「ごみが減れば処分場も小さくなり、国民の負担が
減る」。原子力機構幹部は利点を強調する。 核変換にはまず、対象となるMAをごみから分別する必要があるが、この最初の
ステップから難しい。MAには、ネプツニウム237のほか、アメリシウム243(同7370年)などがあり、強い放射線を
半永久的に出す「長寿命核種」と言われる。 政府は核変換によって、ごみが天然ウランレベルの線量に下がる期間を約8000年
から、300年に短縮できるとしている。しかしこれは、ごみのMAを99・9%以上回収できた場合の試算だ。これだけ高い
確率でMAを分別する技術は確立されていない。 分別作業には専用の再処理施設が必要で、さらにMAを核変換させるために
核燃料の形に加工する施設もいる。しかし長寿命核種を扱う技術はハードルが高く、ともに実現の見通しは立っていない。
オメガ計画から約30年経過したものの、技術的な壁は克服されておらず「現代の錬金術」とも皮肉られる。
●複数基が必要に
高速炉と加速器の技術も道半ばで、実際の使用済み核燃料を使った核変換の実験も実績がない。日本原子力学会の専門部会は、
国内の核変換技術の進捗(しんちょく)度(9段階レベル)について高速炉を「4」、加速器を「3」と評価している。
高速炉では、原子力機構が2006年に高速実験炉「常陽」(茨城県大洗町)で、海外から購入したMA試料を含んだ核燃料に、
短時間だけ中性子を当てる実験をしただけ。高速炉の一種の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)も、昨年末に廃炉が
決定。政府はもんじゅに代わる後継機を開発する計画だが、白紙のまま。加速器はさらに遅れている。文部科学省の部会は13年、
加速器施設「J-PARC」(茨城県東海村)について、実験施設の建設方針をまとめたものの、予算化のめどは立っていない。
国内保管される使用済み核燃料は1万7000トン。ここからMAを分別して核変換するには、高速炉でも加速器でも複数基が
必要とされる。しかし実用化手前のもんじゅ(原型炉)でさえ、ほとんど運転できず廃炉に追い込まれた経緯もある。内閣府
原子力委員会の前委員長代理で、長崎大の鈴木達治郎教授は「もんじゅも十分に動かせないのに、高速炉の実用化なんてできる
のか」と懐疑的な見方を示す。

イノベーションと「リスク」にまつわる4つの誤解 (2016年12月5日 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)
(前略)Dictionary.comの妥当な定義によると、リスクとは「負傷や損失の可能性にさらされること。危険を引き起こすもの、
危険性」である。リスクのないイノベーションはありえない。結果はどうしても不確実であり、時には望ましくない結末もあろう。
よってリスクテイクを奨励すれば、イノベーションを後押しすることにはなる。とはいえ、失敗を何でも認めていいことにはなら
ない。多くの場合、失敗は悪いことだ。準備不足、スキルが足りない、訓練を十分にしなかった、等が理由で失敗する人もいる。
この種の失敗はけっして歓迎してはならない。むしろ経営幹部に必要なのは、イノベーションを成功させる道はまっすぐでは
ないという認識だ。つまり、ファンブルもフライングも、そして時には失敗もゲームの一部、という覚悟である。
「成功に報いれば、リスクテイクを奨励できる」という思い込み
イノベーションに飢えた大企業の幹部はしばしば、報酬の問題で歯ぎしりをする。自社の制度上、ユニコーン企業の起業家
(現実には非常にまれな存在だ)が得るような無制限の報酬を、社内イノベーターに提供できないと嘆くのだ。たしかにそう
かもしれない。しかし、ほとんどの企業でイノベーションが抑制されている原因は別にある。それは報酬の不足ではなく、処罰
の存在だ。実行を重んじる会社では通常、数値目標を達成した人に報い、そうでない人を罰する。しかしイノベーションに伴う
不確実性を考えれば、すべてを正しく実行しても、商業的には失敗となることもありうる。その結果が厳しい処罰につながる
ならば、誰も、いかなるリスクも取ろうとはしないだろう。変革の取り組みでは、成果を素早く上げることで信用が築かれる
のはよく知られている。だがイノベーション能力を伸ばしたい企業は、「素早い失敗」による損失を想定しておくことが必要だ。
プロジェクトが打ち切られても、スケープゴートを探すのではなく、全員で(軌道修正を)歓迎しよう。そうすれば、会社が
思考と行動を新たにするという意図を社員に示せるはずだ。あなたが次回、リスクについて聴衆に話す準備をするときには、
いったん立ち止まり、上記の間違いをしていないか確かめてほしい。そうすれば「すべてが変わる」はずだ。

イノベーションとは今でも、イノベーションと技術革新を同じ意味で使用している
新聞記事もありますが、イノベーションと技術革新は同義語
ではありません。日本では、科学技術により社会を変革できる
という信仰が社会に広まっており、「優秀な科学者や技術者が
イノベーションを起こしてくれる」という意識があるようです。
しかし、はっきり言いまして、30年間研究開発を行った結果、
技術的な壁が除去できないプロジェクトがあるとすれば、それ
は失敗であり撤退するしかありません。それがオメガ計画です。
できないものは、いつになっても、いくら金をかけても「できない」。いくら研究者魂
を失わない技術開発者が情熱を傾けても、できないものはやっぱり「できない」。
「夢の技術」は本当に夢だったのです。技術開発者の立場にたてば、30年間失敗続きの
プロジェクトを任されても困ります!何をすればよいか、途方にくれることでしょう。
イノベーションにはリスクはつきものです。なかでも、技術革新が社会的な新しい価値
を生みだすことが確実なタイプのイノベーションは最も難しく、期待薄なのです。
例えばアルツハイマー病治療薬。誰もが望んでいますが、ネガティブな話ばかり・・・
「できなくて当たり前」というスタンスで開発させてもらえないと、挑戦できません。
しかし、原子力の計画は現在の原子力事業の置かれた立場からして「失敗は許されない」。
このようなことに誰が挑戦するでしょうか?
これは、いつ全面撤退するか、誰が全面撤退の決定を下すかの問題です。
責任をとらされて自殺に追い込まれる新たな犠牲者を生まないためにも・・・





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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

神津島の天上山は、
神が集う島のなかでも、
特に神の集まるところ。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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