「撤退」の意思決定が難しい三つの理由 (2005年3月21日 プレジデントオンライン)
撤退を決めるということは、基本的には損失額を確定することを意味する。
人間は「撤退を決定して確定した損失額に直面する」よりも、
「このまま頑張って何とかする」というほうを自然に選び取ってしまうのだ。
トップマネジメントが意思決定を下す際は、
この人間の心理的なバイアスを意識しておく必要がある。
意思決定に不可欠な 「いつ」という要素
撤退は難しい。撤退のタイミングをどうするか、どういうステップで退いていくのか、取引先や顧客にいつ伝えるか、という
戦略的シナリオづくりという点でも難しいし、組織メンバーに撤退を納得させ、腐らせないようにするのも至難の業である。
だからトップマネジメントが撤退を決断するのに逡巡することは容易に理解できる。しかし、「取引先に迷惑をかける」と
か、「社員の『思い』を考えるとなかなか難しい」といった配慮をまったく無視したとしても、撤退を決断するのは難しく、
注意が必要である。そもそも人間の心理として、いったん始めた事業から撤退するというのは難しいのである。
まず第一に、現状維持とは異なることを行うこと自体が難しい。新規事業を興す場合にも、既存事業から撤退する場合
にも、「これまで通り」から外れる初めの一歩を踏み出すことが難しいのである。その理由は、「撤退する」とか「新規参入
する」という基本方針を決める意思決定に、かならず「いつ」という要素が入ってくるからである。たとえば、半年後までに
撤退するためには、いま撤退の意思決定を下さなければならないと考えよう。このとき、決定するのを少しだけ先に
延ばして、「明日」になってから決定してもそれほど大きな問題が発生しないというケースは多い。その「明日」になれば、
またその次の日にしても、状況は大きくは変わらない。よほど毎日大量の出血を生み出している事業でないかぎり、
いつ決断するかがあいまいなまま時が過ぎていってしまうのである。
実験結果からわかる 「心理的なバイアス」
撤退を決断するのが難しい二つ目の理由は、人間が一般的に「損切り」を不得手としている、ということである。(中略)
「損切り」とか撤退が難しい理由はもうおわかりであろう。撤退の意思決定は次のような選択肢に直面することを意味する。
(1)この事業から撤退すると、撤退した時点で80億円の損失が確定する。
(2)このまま事業にとどまって努力すれば、80%の確率で100億円の損失を被るが、20%の確率で収支トントンにできる。
撤退するか否かは基本的には「ロス」で表現される問題である。このとき、撤退を決めるということは損失額を確定すること
を意味する。逆に、そのまま事業を継続するのであれば、確率は低くても累損を解消できるときが来るかもしれない。
このように考えれば、人間は「撤退を決定して確定した損失額に直面する」よりも、「このまま頑張って何とかする」という
ほうを「自然」に選び取ろうとする傾向をもつのである。その事業の当事者たちも「あと少しだけ自分たちの事業にチャンス
を与えてほしい」と上申し、それを受けたトップマネジメントも「もう少しだけやらせてみるか」という決定を下す「自然」
な傾向をもつのである。(中略)
「君子豹変する」ために必要な「神話」とは
撤退の意思決定が難しい三つ目の理由は、人間が自分の思考と行動に一貫性を求めるという点である。誰しも自分が
一貫した考え方をもち、一貫した行動をしていると思いたがる。だから、自分の思考と行動が矛盾している場合、人間は
行動を変えるか思考を変える。「人間は思考に合わせて行動を変える」と考えたがる人も多いだろうが、過去に行って
しまった重大な行動は変更ができないから、考え方のほうを変えざるをえない場合も多い。しかもすでに行ってしまった
行動によって大きなコストが発生しているほど、考え方のほうを変える圧力は強くなる、という傾向がある。ということは、
苦労したものほど、適切な手を取ったのだと自己正当化する論理が生まれてきやすい、ということになる。(中略)
過去の意思決定ミスを追及して相手を追い込むよりも、むしろ環境が変わった所為にするほうが撤退を促進し、組織の
暴走を止めるうえでは得策である。「君子豹変する」ためには、環境の激変という「神話」がしばしば必要とされる。
皮肉なことであるが、環境の所為にして自分の責任を考えない無責任な組織のほうが、責任感の強すぎる人々から
なる組織よりも破滅を避けられるのである。

壮大な計画であればあるほど、完全撤退するのは難しくなるようです。
しかし、損失が何兆円であろうと、ダメなものはやめるしかありません。


「もんじゅ」失格で原子力政策の総崩れが始まった (11月26日 ダイヤモンド・オンライン)
原子力の平和利用が輝いて見えた20世紀後半、高速増殖原型炉「もんじゅ」はナイーブな原子物理学徒の夢を形にした、
未来そのものだった。それが今や「あだ花」に終わろうとしている。原子力規制委員会は、もんじゅの事業主体である
日本原子力開発研究機構を失格と判定し、運営主体を替えるよう文科大臣に勧告した。だが新たな引き受け手がある
はずはない。20年間ほぼ止まったまま、という現実に「開発に見切りをつけろ」と言ったに等しい。
誰かが言わなければならないことを規制委が言ったに過ぎないが、ことは「もんじゅ」だけの問題にとどまらない。
青森県六ケ所村の核燃料サイクルも事業化のめどが立たず、22回目の計画延期となった。核燃料廃棄物の中間
処理場の目途も立っていない。最終処分場など夢のまた夢。原発の再稼働だけは進めるらしい。
20年もの足踏みを経て 今や人材と技術の墓場
トイレのないマンションと揶揄された原発の弱点を、克服する切り札が高速増殖炉だった。原発で燃え残ったウラン
やプルトニウムを燃料に炉を炊き、消費した以上のプルトニウムを生み出す高速増殖炉。魔法のような技術が実用化
されれば「核のゴミ問題」は乗り越えられる、とされてきた。兆円単位の税金を惜しみなく投じて完成したものの、
試運転中にナトリウム漏れの事故が起きた。それが1995年、以来20年間ほぼ止まったまま。2006年に運転再開した
ものの炉の重要部にクレーンが落ち、取り出すこともままならない醜態を演じた。
日本原研が信用を失ったのはナトリウム漏れの火災を起こした時、事実を隠し、嘘の報告をしたためことだった。
クレーンの落下事故のあとも、検査・補修体制の不備がたびたび指摘された。それでも改まらない運営体制に規制
委員会もさじを投げた。
今や「もんじゅ」は人材と技術の墓場になっている。計画に着手したころ「もんじゅ」は最新技術だったに違いない。
しかし20年も足踏みしていたら技術は陳腐化する。そこにあるのはすでに出来上がった装置だ。いまさら最新の
技術を投入する余地はほとんどない。時代遅れのシステムをひたすらお守りすることに、研究者はときめくだろうか。
装置も劣化する。原子炉は配管のお化けのようにうねうねとパイプが走っている。高温の金属ナトリウムが流れる
配管は劣化する。継ぎ目にちょっとした不具合が起これば大事故につながりかねない。20年止まったままの機械や
組織がどんなものか。リスクは日々増大し、人材が集まるはずもない。蘇ることはまずないだろう。

もんじゅ世論調査

ジョブズ名言2名言・格言
『スティーブ・ジョブズさんの気になる言葉+英語』
iso.labo イソラボ

ジョブズ名言3

ジョブズ名言4



重要なことは、今、国民がNOを
突きつけることです。
革新的技術に失敗はつきものです。
責任をとらせるのではなく、
失敗の理由を積極的に開示させる
ようにしてもらいたいものです。
そして、原子力への投資や
研究開発費を大幅に減らして、
新たなイノベーションを起こすために、
効率的な予算配分をしなければ
なりません。
もんじゅをやめることで、原子力を将来にわたってベースロード電源とする
構想も崩壊します。揚水発電は出力調整の困難な原発向けのものでしたが、
今後は、出力変動の激しい再生可能エネルギーの電力安定化ために利用
することができるようになります。
系統の整備などは必要になりますが、難しいことではありません。
原発をやめることを前提にすれば、再生可能エネルギーをより普及できる。
シンプルな話ですが、実行するのはむずかしいことのようです!
日本では、電力消費地に近いところには、無人といえる地域はあまりない
ので、低周波などの環境問題で風力発電の普及が難しかったのですが、
超大型風力発電は上空の強い風をとらえることができるため非常に効率がいい
ので、遠隔地や海上であっても、コストが見合う可能性がでてきます。
でっかくて丈夫なのをつくればいいんです。風力発電の場合は。


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超大型風力発電




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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬・神津島ライン上に、
宗像三女神の長女、田心姫が
祀られている沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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