「大学に文系は要らない」は本当か?下村大臣通達に対する誤解を解く(上)
いったい何が起きているのか?国立大学への大臣通達に思わぬ波紋
 (8月17日 ダイヤモンド・オンライン)
こんにちは、鈴木寛です。下村文部科学大臣が6月8日に国立大学法人の学長などに発出した組織・業務見直し
の通知が、波紋を広げています。全10ページにわたる、多岐にわたる項目を含む通知文の一部に、「教員養成
系と人文社会学系の学部・大学院について、18歳人口の減少や人材需要等を踏まえた組織見直しを計画し、
社会的要請の高い分野へ積極的に取り組むこと」を求めた内容が含まれていたために、マスコミやそれを
読んだ一部の大学関係者に「人文・社会科学系のいわゆる『文系』の学部はもう要らないのか? 」
と、受け止められ、波紋を広げています。マスコミでも「大学を衰弱させる『文系廃止』通知の非」
(日本経済新聞社説7月29日)、「文系男への逆風」(産経新聞産経抄7月20日)といったトーンで、
報じられています。そもそもこの通知は、第三次中期目標・中期計画の策定にあたって、これまでのいくつか
ある規定路線を1つにまとめて、国立大学に対して確認的、事務的に通知する性格のもので、なにか新たな
政策方針を打ち出すものではありません。ですから、文部科学省としては、特段、記者会見なども行って
いませんし、省内で特別の会議を開いたわけでもなく、正直、予想外の報道ぶりと反響に、文部科学省内は
大変困惑しているというのが実情です。
こうした報道を受け、私も改めて担当者を呼びましたが、確かに、このような表現をすれば、粗探し、
揚げ足取り、曲解報道が常の一部のマスコミにまんまとハメられるのは当たり前、このようなマスコミの
対応にまで思いがいたらなかったことは、コミュニケーターとして、もっと勉強が必要だと注意しました。
その点は、率直に反省すべきだと思いますし、文部科学省の組織としてのコミュニケーションについての洞察、
文章チェック力も組織として見直すべきだと思います。

「文系は要らない」は言い過ぎですが、はやり、どのような言い訳をしても、
これは文系のリストラを意味しています。リストラは本来、再構築という
意味ですが、それには、廃止や縮小が含まれています。
今後、少子化により、大学間での競争が激しくなることが予想されるなか、
文部科学省は、人文社会科学系や教員養成系学部・大学院について、
「組織の廃止や社会的要請の高い分野に転換」するよう求めており、社会に
役立っているかを評価の基準にするのですから、リストラは避けられません。
お金は文科省が握っているわけですから、大学は逆らうことができません。
グローバル世界 改革はどのような組織でも
 必要なものですが、
 改革のつもりが改悪になる
 可能性も否定できません。
 よくない事例のひとつが、
 「グローバル人材の育成」
 です。


<出典> 産業-工業-製造業 フリーイラスト素材 (ただし、中央のエンブレムを除く)

グローバル人材が全く不必要だというつもりはありません。
しかし、それはごく一部のエリートに限られます。
外国で現地の企業に就職するつもりなら理解できます。
欧米の企業に就職し、パソコンを支給されて、「それでは仕事をしてください」
と言われるだけの世界で生きていけるなら、あなたはグローバル人材です。
「I speak English.」「So what?」・・・だからどうしたの世界です。
日本企業で新人としてはじめるのなら、「営業」の基本を勉強したほうがいい。



中途半端な「グローバル人材」はいらない (2014年1月20日 プレジデントオンライン)
言語の壁を超える「対人交渉力」
(前略)ビジネスには、世界中で共通する「普遍的な側面」もあります。「普遍的な側面」の何か1つについて強みを
持っている人は、ある意味「グローバル人材」に近いといえるかもしれません。そうであれば、(逆説的ですが)
そのような強みは日本国内でも培える、ということになります。たとえば10年近く前になりますが、
私はアメリカで、ある日本の大手メーカーからMBAに派遣されてきた人と知り合いになりました。
その人にとっては、生まれて初めての渡米体験でした。
アメリカは車社会ですから、何よりも先に車を手に入れる必要があります。しかしアメリカのディーラーは高い価格
をふっかけてくることもよくあるので、交渉は油断なりません。そこで私は英語が苦手な彼がディーラーに行くのに
付き添うことになりました。いざ現場に行くと、英語はそこそこしゃべれても「交渉下手」な私はまごつくだけ。
ところが、驚いたことに、彼は片言の英語を使ってディーラーの社員と自ら交渉をはじめたばかりか、粘りに粘って
結局は格安の値段で車を手に入れることに成功しました。現地人でさえ難しい交渉事を、アメリカに来て2日目の
人が成し遂げたのです。その人は派遣元の日本企業では国内営業が長かったそうです。おそらくその過程で、
「有利な条件を引き出せる優れた交渉能力」を身につけたのでしょう。彼の能力は、おそらく中東諸国でもアフリカ
でも、言葉や文化の壁を乗り越えて通用するはずです。私はこのとき、「対人交渉力」という世界どこでも重要な
能力を持つ彼のような人こそ、まさに「グローバル人材」だと思いました。

グローバル人材とは 引く手あまたの地域専門家という道
 逆に、ある特定の国や地域に詳しいスペシャリストを目指す
 のも1つの方向性でしょう。今の日本企業でいえば、ベトナム
 やミャンマー、インドといった新興国の事情を知り尽くしている
 人材です。また、欧州は日本企業の営業が苦戦しがちな地域
 ですから、そのうちどれか1カ国と太いパイプを持ち、文化や
 社会事情、ビジネス慣習までよく理解している人材は、
 おそらく引く手あまたでしょう。
 そうした人材の育成に力を入れているのがサムスンです。
同社には「地域専門家制度」があります。この制度は、業績優秀な若手を選抜して1年間海外へ派遣し、
徹底的に現地に溶け込ませ、その国の人間になりきらせることを目的としています。
対象国はアジア、欧米から中東、アフリカと世界各国に広がっています。サムスンでいう地域専門家の
ような人材を育てることも、日本企業が目指すべき1つの方向性といえるでしょう。このように考えると、
世間で流布している「グローバル人材」像というのは定義がはっきりせず、他方でその定義を深く考えて
いくと、これからのビジネスで真に望まれる人材は2つの方向性に絞られるのではないでしょうか。
第1に、「対人交渉力」のように世界中で普遍的に有用な強みの何か1つを身につけている人材です。
大事なことは、この力は国内のビジネス経験でも十分に培うことができるのであり、敢えて海外で修業する
必要はない、ということです。第2に、そうでなければある国・地域に徹底的に詳しいスペシャリストになる
ことです。いずれにせよ、「中途半端なグローバル人材化」が1番役にたたない、といえるのかもしれません。

ミャンマーの専門家になれば、絶対に役立ちます!
ただし、ミャンマーで生きる覚悟が必要です。Good luck!



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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

中央構造線は、
わたしたち赤龍の国と
日本海にいる黒龍の国との
境界線といえるでしょう。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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