アンコールワット~乳海攪拌ってどんな物語?
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ヒンドゥー教の世界観が現れた天地創世の物語
アンコール・ワットは、古代、インドからカンボジアに伝わったヒンドゥー教の宇宙観を表していると言われて
いますが、いったい、この大寺院のどこが、どのように、どんな形で表しているのでしょうか。
そのひとつの答えが、アンコール・ワットの第一回廊に描かれた乳海撹拌の浮き彫りにあります。
「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に出てくる乳海撹拌の話のあらすじをご紹介しましょう。
太古、不老不死の霊薬アムリタをめぐり、神々とアスラ(悪鬼)が壮絶な戦いを繰り広げていたが、両者は
疲労困憊し、ヴィシュヌ神(世界の維持神)に助けを求めた。それを受けて、ヴィシュヌ神はこう言った。
「争いをやめ、互いに協力して大海をかき回すがよい。さすればアムリタが得られるであろう」
それを聞いた神々とアスラたちは、天空にそびえるマンダラ山を軸棒とし、亀の王クールマの背中で
軸棒を支え、それに大蛇を巻きつけて撹拌のための綱とした。
神々がその尻尾を、アスラたちがその頭をつかんで上下に揺さぶり始めると、すさまじい炎とともに
漆黒の煙が大蛇の口から立ち上り、そこから雷雲が生じて大雨を降らせ始めた。だが、
肝心のアムリタは出てこなかった。神々とアスラはさらに大海を撹拌し続けると、大海はやがて乳海となった。
しばらくして良質のバターであるギーが湧き出て、そこからヴィシュヌ神の妃ラクシュミー、ソーマ(神酒)、
太陽、月、宝石、家畜、白馬などが次々と現れ、ついにアムリタの入った白い壷を手にした
医の神ダンワタリが姿を現した。ここから、アムリタをめぐる争奪戦が始まった。
アスラたちは、なんとかしてアムリタと女神ラクシュミーを奪い去ろうとしたが、ラクシュミーに姿を変えた
ヴィシュヌ神が近づき、その美しい姿で欺くと、アスラたちはラクシュミー女神に化けたヴィシュヌ神に
アムリタを渡してしまった。
騙されたことに気づいたアスラたちは、神々を追いかけ始めたが、ヴィシュヌ神からアムリタを
受け取った神々は、分け合って飲み出した。そのなかに、神に化けたラーフというアスラがいた。
ラーフがアムリタで喉を潤そうとした瞬間のこと、太陽と月がそれを見破ってヴィシュヌ神に知らせると、
ヴィシュヌ神はラーフの首めがけて円盤を投げつけ、ラーフの首を切り落としてしまった。
すると、断末魔のような叫び声とともに、頭だけが不老不死となったラーフの首は天空へ舞い上がった。
このときから、ラーフの首と太陽・月との間には憎悪が生まれ、ラーフが太陽と月を飲み込む度に
日蝕と月蝕が生じるようになった。
一方、アムリタの争奪を繰り広げていた神々とアスラだが、ついにはヴィシュヌ神の力に圧倒されて
アスラたちは逃げ去り、アムリタは神々のものとなった。

アンコールワット乳海攪拌

インド神話―マハーバーラタの神々 (ちくま学芸文庫)インド神話―マハーバーラタの神々 (ちくま学芸文庫)
(2003/01)
上村 勝彦

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JPARCハドロン
<出典>J-PARCセンター 『「ハドロン」とは』

記事20-4でも乳海攪拌について触れていますが、ヒンドゥー教の天地創世物語では、
「神々とアスラ(悪鬼)が大海を撹拌し続けると大海はやがて乳海となった」とされています。
記事20-5で紹介しているように、日本版乳海攪拌である「国産み」では、イザナギとイザナミが
渾沌とした大地をかき混ぜてオノゴロ島をつくるのですが、かき混ぜることで、
均一の状態から不均一な状態、つまり塊状になったものをつくったと考えるならば、
古事記とヒンドゥー教の天地創世物語はそっくりです。
「乳海」とは何かということですが、それまでの海が乳海になった、つまり海が乳化したのだと考えれば、
海には溶けないが分散している「小さな塊状のもの」が生成されたということになります。
記事34-1にはクォークグルーオンプラズマについて書いていますが、この大海をクォークとグルーオンから
成るプラズマの海とするならば、「小さな塊状のもの」は「ハドロン(強い相互作用で結合した複合粒子)」
と考えることができます。これはビッグバン直後に起こったと考えられている宇宙の様子です。
そして、乳海は、クォークとグルーオンが閉じ込められた「ハドロン」が一部にできている状態とは
いえないでしょうか?「ハドロン」の濃度がさらに上がって「バター」ができたのでしょう。
そうなると、不老不死の霊薬「アムリタ」は「ハドロン」の一種である「陽子」でしょうか?
他の「ハドロン」はすぐに崩壊してしまう一方、「陽子」は崩壊しない(非常に長い時間をかけて崩壊する?)
ので「不老不死」なのです???当初、様々な「ハドロン」ができたとしても、最終的には陽子が多く
残るので、陽子の濃度が増加していき、世界は不老不死の霊薬であふれることになってしまいますが・・・
そして、「頭だけが不老不死となったラーフの首」、そして憎まれることになった太陽と月。
太陽は中心的存在なので「原子核」、月は地球の周りを回る存在なので、原子核の周りを回る「電子」と
いうことにしておきましょう。太陽と月で「原子」をつくったということにすると、
「頭だけが不老不死となったラーフの首」は何なのでしょうか?
原子のような宇宙を構成する中心的存在にはなれず、残骸のみを残すことになってしまった存在が
宇宙にはあるのかもしれません。
ちなみに、日食や月食が存在するのは、黄道(太陽の通り道)と白道(月の通り道)に2つの交点が
あるからですが、これら2点、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、インドの占星術においては、
どちらも悪い意味で捉えられる点なのです。

さて、前記事では「スペード、ダイヤ、クラブ、ハート」のセットがひとつで、陰陽筒が3つある
事例を示しましたが、今回はその逆で、トランプのセットが3つで陰陽筒がひとつの事例です(下の図)。
正確には、陰陽筒はひとつではなく3つのカードセットに対応した3つの陰陽筒があるのですが、
陰陽筒が3つ重なり合っているので、ひとつに見えます。
これが世に言う(そんなこと言った人はいないと思いますが)、陰陽版ハドロンです。
陰陽版ハドロン(ここではバリオンというべきかもしれませんが)では、陰陽魚の外周を回るカードは、
ハドロンになっても外周を回り続けます(カードを交換する存在がなければ!)。
陰陽筒には2つの陰陽魚がありますので、表回転と裏回転の2つの回転をすると元の位置に戻りますが、
3つのカードセットは、互いに2/3周離れた間隔を保った状態で回転をしています。
一方、「陰」または「陽」を回るカードには条件があります。
「陰」を回るカードは「クラブ」に限定されるものとします(陰を回るカードをクラブであると決めます)。
「スペード、クラブ、ダイヤ、ハート」の順番に並ぶセットが陰陽筒の中央(真横に並ぶ状態)にきたとき、
他の2つのセットにあるクラブは、一方が上向き、一方が下向きになり、この2つのクラブは
存在しないものとみなせることとします。「陽」を回るカードは、「クラブ」以外になります。
「スペード、クラブ、ダイヤ、ハート」の順番に並ぶセットが陰陽筒の中央(真横に並ぶ状態)にきたとき、
陰陽筒の中央(真横に並ぶ状態)にあるセット以外の2つのセットにある「陽を回るカード」は、
どちらかがスペードで、もう一方はハートであり、互いの向きが、一方が上向きで他方が下向きであり、
この2つのカード(スペードとハート)は存在しないものとみなせることとします。そうすると、
ハドロンの「陰」にあるのはひとつの「クラブ」で、「陽」にあるのはひとつの「ダイヤ」になります。
それぞれのカードセットは回転しているのですが、見た目には、
「スペード、クラブ、ダイヤ、ハート」の順番に並ぶセットが常に、陰陽筒の中央(真横に並ぶ状態)
にあるかのように移動します。3つのセットが回転しているのに、陰陽筒の中央(真横に並ぶ状態)
にあるセットは動かないというのは「矛盾」なのですが、
それを可能にするのが、グルーオンです。(続く)


三位一体陰陽筒


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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬(津島)と神津島
を結ぶライン上に、
沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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