安倍政権「女性活躍社会」のカンチガイ度 ちづこのブログNo.81
(12月15日 ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network)
「女性活躍社会」に女性の反応は冷ややか
政府の「女性活躍社会」に対する女性の側の反応は、冷ややかなものである。ジャーナリストの白河桃子は
「専業主婦の再活に、「女性活躍推進」って役に立つの?」(YOMIURI ONLINE2014年10月07日)
でこう指摘する。「女性活躍」と言ったって、「『正社員の女性が出世するとかしないとかということでしょう。
非正規のわたしは関係ないよね』と思っている人が多いと思う」
ところで「指導的地位に就く」可能性のある女性総合職はどうか。現在総合職採用者のうちの女性比率はほぼ2割。
これらの女性たちが将来の女性管理職候補者となるはずだが、採用2割では「202030」にはとうてい及ばない。
それだけでなく出産離職率が思いのほか高い。中野円佳著『「育休世代」のディレンマ』(光文社新書、2014年)は、
やりがい志向の「男なみ就職」をしたネオリベ世代の優等生ほど、出産で「女ゆえの離職」をする傾向があるという
アイロニーを描き出す。
他方、育休制度や時短勤務など福利厚生の手厚い大企業で、勤続10年で出産期を迎えた女性社員たちは、
育休復帰後、「マミートラック(母親労働者向けの二流のキャリアコース)」へはまっていく。
ダブルインカムが不可欠になった彼女たちは勤続年数が長くなる傾向があるが、だからといって管理職に
なりたいわけではない。企業によっては、残業のない「マミートラック」部門は、すでにオーバーフロー気味で、
これ以上吸収の余地がないという。そうなればこれからの女性総合職採用にも及び腰になるだろう。
女子学生の大学進学率の高まりや彼女たちのパフォーマンスレベルの高さを見ていると、企業の採用者の
女性比率が横ばいのまま上昇しないのは、隠れた採用「女子枠」があるからではないか、と疑いを払拭しきれない
が、それを肯定する人事担当者もいる。安倍政権の「女性活躍」政策は、女女格差を拡大させるだろう。
「202030」は達成しきれなくとも、おそらく女性人口の1割くらいは、高いパフォーマンスレベルを示してくれる
女性たちがいることだろう。仕事も家庭もこなすスーパーウーマンである。自分自身の健康と能力に恵まれ、
夫の理解や祖母力にも恵まれ、子どもが病弱でもなく障害もなく、「男なみ」競争に勝ち抜いてきた女性たちである。
女性学はこういう女性たちのことを「女王蜂」と呼んできた。だが、こういう例外的な女性たちは、
他の女性のロールモデルにはならない。安倍政権がもてはやす「女性活躍社会」のロールモデルたちが、
こういう女性たちだとしたら、その彼女たちが言いそうなことが今から予想できる…
「わたしにできたことが、どうしてあなたにできないの?」
ネオリベ政権の決定的なあやまち
ネオリベ政権の「女性活躍」には、決定的なあやまちがある。それは、現行の働き方を変えないまま、
女性にも競争に参入せよ、そして勝ちぬけ、と命じることだ。
「機会均等」とは、競争参加の別名である。この競争のルールは、(一部の例外的な女性を除いて)
女性にとって構造的に不利にできているので、敗者になる可能性が高い。そして女性が「敗者」になったら
なったで、「それ見たことか」と言われる運命にある。それなら「女性活躍社会」を本気でつくるためには、
働き方のルールを変えるほかない。処方箋はできている。以下の3点セットである。
⑴労働時間の短縮 ⑵年功序列制の廃止 ⑶同一労働同一賃金の確立 (後略)


ニッポンが変わる、女が変えるニッポンが変わる、女が変える
(2013/10/09)
上野 千鶴子

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男女の年収比較


上野さんは安倍さんを痛烈に批判していますが、女性が活躍しにくい社会はつくったのは
安倍さんではありませんし、女性の活躍を推進する政策自体は間違っていません。
わたしには、日本のフェミニストがもう少しマシだったなら、
日本の社会はもう少しマトモになっていた
ように思います。
フェミニストの多くが左翼的なイデオロギーを持っているし(少なくともそのように思われている)、
反日的な活動を行うヤカラもいることが大きなマイナスイメージを生み出しています。
特に、天皇制に関する意見、従軍慰安婦に関する意見、主婦は悪であるといった女性を攻撃する発言は
やめるべきです。そうしなければ、女性のなかにさえフェミニズムに対する嫌悪感を生んでしまいます。
男性のなかにも、今の企業のありかたには問題が多く変革が必要だと考えている人は多いと思います。
しかし、「従軍慰安婦問題における日本政府の姿勢に抗議する」と言われると、
この人は何を目的に、女性問題に取り組んでいるのだろうと思ってしまいます。
女性の労働問題は、多様性を受け入れることができないという日本社会の問題点を浮き彫りにしており、
フェミニストは、本来、ダイバーシティ推進者であるはずです。ですから、自分が本当のフェミニストだと
思っているは、多様な価値観を否定するような押しつけがましい意見を言うべきではありません。

と言いながら、上野さんの意見には基本的には賛成です。
安倍さんの政策には、既存の枠組みを壊して新しい社会を築こうとする発想がありません。
家庭での介護を重視し、出生率を上げようとし、そのうえ、女性に、男性社会である企業で男性に
勝ち抜けといっているわけですから、これは無理です。そのような観点から考えても、
労働時間の短縮、年功序列制の廃止、同一労働同一賃金の確立は確かに重要です。
日本の企業は、どれだけ生産性の高い仕事をしたかではなく、どれだけ会社(部署)に滅私奉公したかで
評価されるので、「全然仕事をしていないけどずっと職場にいるおじさん」が高給をもらうという
不合理なことが依然残っているのです。
ただ、これは企業の体質の問題であり、政策で変えることは容易ではありません。労働時間を短縮させる
ならば、解雇の条件を緩和してくれと経営者は言うでしょうし、年功序列制の廃止を従業員が望むとは
思えませんし、同一労働同一賃金を法律で決めても形だけのものになるでしょう。
(年功序列制を完全に維持できている企業は既に多くないと思います)
ラインでみなが同じ部品をつくっているのなら厳格な適用が可能かもしれませんが、現在の仕事の多くは、
労働が同一であるかどうか判断できないものがほとんどです。労働が同一でないので賃金も同一でないと
言われると、それに反論するのはなかなか難しいでしょう。
また、現実に、女性が活躍する社会がきたとしても、女女格差の拡大は避けられないものと思われます。
なぜなら、これから重要になるのは、男性もうらやむような
「新しい働きかた」をする女性だからです。

時間と場所が自由でかつ生産性の高い仕事ができる女性が女性労働者の多数になるということはない
と思います。これからの女性には是非、大きな付加価値を生む仕事をしてほしいのです。そのためには、
誰でもできる仕事ではダメであるに決まっています。時流にのった高度な専門性が必要になります。
男性がいつまでも「質より量」の仕事をしているのを嘲笑うような女性が増えれば、社会がよい方向に向かう
ような気がします。そのような女性を育成する仕組みづくりこそ、国が本腰を入れて取り組むべきでしょう。
しかし、これは、単に予算があればできるというものではなく、多くの知恵が求められます。

女性問題ではなく、日本の成長戦略の点から考えても、日本をよい方向に持っていけるかどうかは、
女性の活躍次第のように感じられます。
専門家が高度な仕事をする社会を生み出すことが、日本の成長のカギになります。
ダラダラ仕事をする「おじさん」が威張っている社会では、お先真っ暗でしょう。


時間と場所にとらわれない新しい働き方 (一般書)時間と場所にとらわれない新しい働き方 (一般書)
(2014/04/30)
ランサーズ株式会社

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フリーランスにはなりたいけれど、不安や疑問が沸いている方もいるのではないでしょうか。
そこで、私たちランサーズは、仕事面だけを切り取るのではなく、生活そのものを可視化する本を
作りたいと思いました。メディアに取り上げられているような著名なフリーランスはもちろん、
自分のライフスタイルに合った仕事をしているフリーランスの方は世の中にたくさんいます。
彼らの「生き方」にフォーカスすることで現在フリーランスとして活躍している方はもちろん、
フリーランスを知らなかった方にも働き方の選択肢の一つとして感じていただきたいと思っています。
そしてこの本を通して、「時間と場所にとらわれない新しい働き方」のムーブメントを作りたいのです。
(まえがきより)


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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

対馬・神津島ライン上に、
宗像三女神の長女、田心姫が
祀られている沖ノ島があるの。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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