中村修二氏が語る、青色LED開発前に学んだ2つの重要なこと(10月8日 日経テクロジーonline)
営業活動で顧客の意見に耳を傾け、クレーム処理まで対応した10年
(前略)私が着手した時には、既に多くの大手メーカーが青色LEDの開発を精力的に進めていた。
後発で遅れを取り戻すために私が選んだのは、大手が採用していない材料を使うという戦略だった。
当時、大本命と目されていた材料はセレン化亜鉛である。それを避け、一部の大学などしか手掛けて
いなかった窒化ガリウムを選んだ。セレン化亜鉛の方が成功率は高いだろうし、多くの論文があるので
追随も楽。それは分かっていた。けれど、それをやってもしょせんは大手の後追いである。
もし開発に成功しても、ビジネスでまた負ける。
技術開発は、計算通りにはいかないから面白い。むしろ、ギャンブル的な要素が強いのだ。
ギャンブルは、大負けすることもあるが、大もうけすることもある。研究開発も似たようなものだと痛感
している。誰も手掛けていない開発テーマを選ぶことは、ハイリスクではあるが、ハイリターンなのである。
ほかの研究者と同じことをやっていては、大損しない代わりに、大当たりもしない。
(中略)結局、自分を信じて、自分の考えに従って研究や開発、仕事に取り組むべきということだろう。
そうすれば、おのずとオリジナルの開発テーマを選ぶことになる。青色LEDの研究を始めるに当たっては、
意図的に論文や特許をあまり読まないようにした。それによって、独創的なアイデアが生まれ、
多くの特許を出願できた。それまでは、全く逆で多くの論文や特許を読んだ。
すると、無意識のうちにどうしてもそれをまねしてしまう。人のまねでは、オリジナルな研究はできない。
自分だけのオリジナルが、研究開発では最も重要な財産なのだ。
ただ、優れた技術はそのまま売れる製品には直結しない。製品とは顧客が必要とするものだからだ。
優れた技術とは、単に技術あるいはサイエンスを追求しているだけである。それでは売れない。
私もそうだったように、研究者はどうしても理論に走りたがる傾向がある。しかし、企業は理論では
メシが食えない。技術、あるいは製品を売り上げ、利益を上げることが最も大事なのだ。

ノーベル賞
<出典>毎日新聞のニュース・情報サイト:ノーベル賞授賞式を終え、物理学賞のメダルを手に記念
写真に納まる(左から)赤崎勇・名城大終身教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大
サンタバーバラ校教授=スウェーデン・ストックホルムで2014年12月10日午後5時51分(代表撮影)

中村修二の反骨教育論: 21世紀を生き抜く子に育てる (小学館新書)中村修二の反骨教育論: 21世紀を生き抜く子に育てる (小学館新書)
(2014/12/01)
中村 修二

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日本では、成功した人が現れると、必ずと言っていいほど、「あの人が成功したのは他人より努力
したからだ。」という意見が出ます。勿論、普通の人より努力していることは間違いないでしょう。
苦労なくして成功した人などいません。問題は、同じような成功を目指したライバルより努力して
いたか、いや、ライバルより努力したことが成功の原因になったかということです。
そのように考えると、やはり、「運がよかった」という要素も無視できません。
「運も実力のうち」ですから、ギャンブル的に技術開発に成功したとしても、成功した人の偉業が
減じられるものではありません。個人の場合、「当たるも八卦当たらぬも八卦」は仕方がないような
感じもしますが、組織としては、運に頼ってばかりもいられません。
個人のひらめきや天才的能力に依存しなくても運営を可能にするのが組織の役割であるとはいうものの、
中村氏のような異才を排除するのが日本企業のシステムになっているのは残念なことです。

では、なぜ日本がこれまでうまくいっていたかというと、それはある面、運がよかったからです。
しかし、これから起こるであろう日本の困難は、運任せで解決できるようには思えません。
最大の問題点は、トップの能力不足です。
とにかく、日本ではトップが責任をとりません。何かが起こると、トップは責任のがれに終始します。
スティーブ・ジョブズがいかに技術に精通していたかを考えると、日本の経営者がどこまで技術を
理解しているのかは甚だ疑問です。どの技術やサービスが重要であるかを見極めることが大切であり、
それが分からないようでは経営者失格です。
日本のエレクトロニクス企業ではなく、アメリカ企業であるクアルコムが、スマートフォンの核心的技術
であるデジタル通信、MPU(マイクロプロセッサ)を制しているのです。皆が横並びで無用な競争に
明け暮れ、キーテクノロジーはアメリカ任せでは、グローバル競争に勝てるはずがありません。
まあ、経営者の問題はその企業のなかのことですから、その企業にいない人間には関係ないと
いえばそれまでですが、国の問題は国民としてほっておくわけにはいきません。
それにしても、どうして、日本には優秀なリーダーが現れないのでしょうか?
現リーダーが替わるともっと悪くなりそうだという日本の現状が、絶望感をさらに深めます。
個人としては、そのなかでうまく振る舞う必要があります。
今までは「いかに組織に従順であるか」ということが大切でしたが、これからは、「国や組織の動きを
未来にわたって察知して、臨機応変に振る舞う」ことが必要になるのではないでしょうか?

スケールアップしまして宇宙の話をしますと、宇宙の場合、リーダーの資質には問題がありません。
宇宙について、人間が理解できても理解できなくても、完璧な状態で存在しています。
個人が組織とどのようにかかわっていけばよいかが難しい問題になっている現在は、
易経に見習って、宇宙の精神を学ぶべきときなのかもしれません。
ここで、ひとつ重要なことがあります。それは、「何が現実か」を判断することは難しいということです。
空間全体の大きさが変わらなくても、空間がどんどん分割されていくことはわたしたちにとっては、
宇宙が膨張しているのと同じことになります。
自らを取り巻く環境を客観的にみるのは難しいのです。


空間分割宇宙


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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

あなたがたは苦痛になると
物理時間より体験時間が長くなる。
これは錯覚ではなくて、本当に
体験時間が長くなっているんです。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:47歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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