第一章 易経とは人生の変化を教える書
(超訳・易経 角川SSC新書 自分らしく生きるためのヒント 竹村 亞希子)
六十四の卦(か)に記された人生
(前略)私がこれからお話ししていく易経とは、人生で起こるあらゆる問題の解決法(これを易経では
「中(ちゅう)する」といいます)が、あの手この手を使って書いてある書物のことで、
占って得た卦だけを読むというものではありません。
誤解を恐れず言うならば、易経は「陰」と「陽」で「中する」ということを伝えるために書かれた書物で、
この重要な三点について、六十四種類の卦と三百八十四の小話を使って、
手を変え品を変え私たちに伝えようとしているものなのです。
人間には、苦しみ、悲しみ、勢いがある、どうにもならない閉塞、楽しみ、安らぎなど、
いろいろな時がめぐってきます。一口に苦しみといっても、金銭問題で苦しい、人間関係で苦しい、
望みがかなわず苦しいなど、さまざまな苦しみがあるでしょう。
易経ではそういったさまざまな状況を一つの「時」=卦(か)として、六十四の物語にして書いてあります。
それぞれの卦(か)にはさらに六つの小話があり、全部読むと起承転結の物語のようになっています。
どの卦(か)に書いてあることも、自分に関係のない話は一つもありません。
誰もが経験したことのある、あるいはこれから経験するであろうことばかりです。
ですから、どこの卦から読んでも必ず、あなたやあなたの周りに起こっている問題や状況に
合致する話が書いてあり、そして、「なにをすればうまくいく」「なにをすればうまくいかない」という
具体的な対処法(「中(ちゅう)する」こと)、つまり人生のなかの出処進退の方法が書かれています。
これを読み取っていくことで、自分らしく生きるためのヒントを見つけてほしいのです。(中略)
易経は、「実践哲学の書」ともいわれているように、運命を打開するための哲学が書かれています
から、書かれている対処法を実際にやってみることに意義があります。
まさに、「禍(わざわい)転じて福となす」となるための対処の智慧(ちえ)が満載の書なのです。

超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント 角川SSC新書超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント 角川SSC新書
(2012/10/12)
竹村 亞希子

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卦の構成

陰陽論では、陽が極まれば陰となり、陰が極まれば陽となると諭しているのですが、
人生がうまくいっているときには、何をしてもいつまでも、成功し続けるように思うものです。
程度の差こそあれ、うまくいっている人は内心、「俺はすごいんだ」と思ってしまうものですが、
それを周囲の人に公言したり態度で示したりすると、いざというとき誰も助けてくれなくなります。
逆に、何をやってもうまくいかないときは、永遠にうまくいくときは来ないように感じられます。
とにかく、やる気が起きません。やることすべてが無意味であるように思えます。しかし、
このときの過ごしかたが大切なんだと、左遷を経験した社長が語るというのは、よくある話です。
陰陽論では陰と陽は同じ大きさなので、わたしたちは同じ長さの期間、陰と陽を体験しても
良さそうなものですが、そう思っていると、長い「陰」の期間が耐えられなくなるかもしれません。
なぜなら、わたしたちは、楽しいときは短く感じ、つらいときは長く感じるものだからです。
また、「このつらいときが過ぎれば、明るい未来が来るんだ」と思って我慢ばかりしていても、
明るい未来は永遠にやってこないかもしれません。そうではなく、
「陰」のなかに喜びや楽しみを見つけることが大切なのです。
病気になって見える風景は、ばりばり働いているビジネスマンが見る風景と同じではありません。
スピードを落として見えるものに気づかなければ、いつまでも「陰」のなかでもがき続ける可能性も
あります。車が脱輪したときには、脱出する際にエンジンの回転数を上げてはいけないのです。

さて、当たるも八卦、当たらぬも八卦ということで書いた「万物創世に関する八卦の陰陽論」
(前々記事)ですが・・・『「四象」はさらに陰陽に分割されて、「八卦」になるのです。
この陰陽分割は、宇宙の生成においては「内と外」の分割であると考えられます。』
という部分については、ちょっと違うような気がしてきました。

八卦を考える前にスタートに戻って考えてみると、万物の根源である「太極」の本質は「無極」
(何もない)であり、この「太極」から「陰陽」が生まれることで、宇宙がはじまります。
般若心経のような言い方になりますが、はじめに「無極」があったのです。
その「無極」はこれすなわち「太極」であり、その「太極」には「意図的な」動きが生まれ、
陰と陽に分離した「両儀」という状態になります。「太極」の動きは両儀のままでは留まらず、
さらに、陰から陽が生まれ、陽から陰が生まれることで、「四象」という状態が生まれます。
「四象」は安定であり、これは物理的には光子であり、これが「光の世界」を生み出します。
一瞬にして、一つであった「四象」は爆発的に数を増やし、最小単位(本当の最小単位は「四象」を
構成するメッシュ)の「四象」で満たされる1cm程度の大きさがある火の球になります。
このあたりが、インフレーションとかビッグバンと呼ばれるあたりです。
この火の玉は急激に膨張するとともにエネルギー密度が低下し、「四象」の「(±)木」と「地」の部分に
おいて陰陽の高速変換ができなくなり、陰と陽のどちらかに固定化されてしまうものが生まれます。
このとき、「(±)木」は横分割され、「地」は縦分割されます(「四象」というピラミッドの中心を
周辺から眺めた場合における縦と横)。というより、横分割、縦分割されるものを、
それぞれ「(±)木」、「地」と呼びます。「(±)木」、「地」の陰陽は固定化されて、
それぞれ、「木」または「風」、「金」または「土」になります。
ただし、「(±)木」のほうは「木」または「風」のどちらか一方の状態に変化するのですが、
「地」のほうは陰陽が固定化されることで、「金」と「土」という分離可能な二つの状態になります。
ですから、四象は五行という考えに発展したのです。
また、「金」と「土」は位置を反対にすることができるので、「地」には4つの状態が生まれます。
記事29-3の九星を見ていただくと分かりますが、9つのなかに、「火」「水」は一つしかないのに、
「木」「金」は二つ、「土」は三つ(中央の「土」を除けば「土」も二つ)あります。
九星では、なぜ、「火」「水」は一つしかないのに、「木」「金」は二つで、「土」は三つあるのか?
これは、九星が八卦をもとにしてつくられたからではないでしょうか?
物理的な観点ですと、光の波動性を示す「(±)木」と「地」が陰と陽のどちらかに固定化される
ことにより、八卦の状態を生み出します。四象は四つの要素がつながっていますが、
八卦の要素は、一つ一つがバラバラに分離可能です。
ただし、「金」と「土」における二つの状態は、他の要素と結びついていなければ同一物になります。
実際、八卦の一つ一つの要素はバラバラになって存在しています。それらは物理的な意味を
持っていますが、ニュートリノよりさらに小さいものなので、物理的に検出不能です。
実は、宇宙の真空は八卦の一つ一つが大量に存在している状態であり、それが真空エネルギーに
なっています。八卦が3つか4つ集まっているものが、クォークや電子、ニュートリノなどの素粒子です。

宇宙の生成において、「内と外」の分割が生まれるのは、八卦の後です。八卦は3つの爻(こう)で示され
ますが、これを二つ重ねて一つの「卦」(か)を呼ばれるものをつくり、これが易占いに用いられます。
2つの八卦のうち、下にある八卦を内卦、上にある八卦を外卦といいます。
内卦は必ず下にあり、外卦は必ず上にあるのですから、それぞれ、下卦、上卦と呼ばれるほうが普通だと
思いますが、これにわざわざ、内、外という概念を持ち出しているのには理由があります。
卦において、陰陽が「内と外」へ分離することを意味しています。
また、卦は8×8の64種類あるのですが、これも内卦、外卦の重要な特徴を示しています。
つまり、単なる上下ならばひっくり返して同じものは区別できず、同一物とみなすことができるはずですが、
「内と外」ならば、上下をひっくり返しても、元のものと区別できるということになります。
卦が物理的にどのような意味を持つかは、次の記事で考えます。


卦


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龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
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対馬(津島)と神津島
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プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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