岩国基地のFA18D戦闘機在日米海軍が東京新聞を批判 「問い合わせず憶測の記事掲載」
(2月26日 産経ニュース)
在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)が公式ツイッターなどで、厚木基地
に所属する空母艦載機のFA18戦闘攻撃機に関する東京新聞の記事に
反論していることが25日、分かった。反論は23日付で「東京新聞はなぜ、
米海軍に問い合わせることすらせず、憶測の記事を掲載されたのか。読者は
正確な情報を知る権利がある」と、同紙の取材姿勢まで批判する異例の事態
となっている。対象となった記事は同紙の17日付朝刊に「厚木の米軍機
FA18 6割飛べず?」との見出しで掲載された。米国の軍事専門紙による報道などを根拠に、横須賀基地を母港とする原子力
空母「ロナルド・レーガン」の艦載機で厚木基地に所属するFA18の約6割が米国防費の予算不足で稼働できず、「米軍の戦力
に疑問符がつく」と紹介した。これに対して同司令部は「FA18に関し誤解を招く恐れのある東京新聞掲載記事に対する在日米
海軍司令部の見解」と題する反論を公式のツイッターやフェイスブックに掲載。「(FA18などは)完全に任務遂行可能で、
常に日本を防衛する即応態勢にある」と強調して記事の内容を真っ向から否定している。

我那覇真子さん「辛淑玉氏の抗議行動は言論弾圧」「ニュース女子」出演の沖縄県民らが会見 基地反対派の
「暴力動画」に息をのむ会場
 (2月24日 産経ニュース)
東京新聞の長谷川幸洋論説副主幹が司会を務める東京MXテレビ「ニュース女子」の番組内容が虚偽
の内容にあたり、自身の名誉を毀損(きそん)されたとして、市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉
(シン・スゴ)共同代表が放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会に番組内容の審議を
申し立てたことについて、沖縄県民として同番組に出た「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民
の会」代表運営委員の我那覇真子(がなは・まさこ)さんらが24日、東京都内で会見し、「辛淑玉
氏らの行為は言論弾圧だ」と批判した。我那覇さんら沖縄県民3人は、同番組にインタビュー映像で
登場。この日の会見で、我那覇さんは「辛氏には公開討論を申し入れたが、回答期限を過ぎても
連絡がない」とし、「人権を悪用してMXテレビを弾圧し、人身攻撃をしている」と批判した。
会見に出席したタレントで弁護士のケント・ギルバート氏は「沖縄に行けばこうした事態はすぐに
目につく。なぜメディアは報じないのか」と憤った。会見中には、沖縄平和運動センター議長の山城博治被告(64)=器物損壊
などの罪で起訴=らが沖縄防衛局職員に暴行する場面、米軍関係者の車を取り囲んで「米軍、死ね」と何度も罵声を浴びせる場面
などの動画も流された。質疑で朝日新聞の編集委員が「いつ、どこであったことなのか。どうやって入手した動画なのか。それが
分からないと記事が書けない」と質問し、ケント・ギルバート氏が「自分で見てくればいいじゃないか」と返す場面もあった。
我那覇さんによると、2月13日付で公開討論の申し入れと公開質問状を送ったが、24日までに回答がなかったという。
質問状では、(1)反対派活動家が沖縄県東村高江地区で違法で私的な車両検問を行っている(2)同地区で多数の車両を縦横に
放置し、地元住民の生活を脅かしている(3)日常的に反対派住民が職務中の防衛局、機動隊、建設作業員らに暴行したり、ヘイト
スピーチを行っている(4)立ち入り禁止区域に不法侵入したこと(5)機動隊員が宿泊するホテルで、脅迫などを行っている
-とし、これらの事実を討論するよう申し入れていた。我那覇さんは「東京MXテレビへの抗議は、言論弾圧、人身攻撃だ。
沖縄を分断させる反日工作活動につながっている。なぜ北朝鮮による日本人の拉致事件や人権弾圧に声をあげずに、こうした
ことばかりするのか」と辛氏らを批判。沖縄の報道については「ニュース女子問題は沖縄タイムス、琉球新報ともに連日大きく
報じられている。デマだと決めつけているが、私たちには一度も取材がないのはどういうことなのか」とも語った。

「ポスト・トゥルース」の危うさ 「真実」は二の次…日本は無縁と言えるか (1月30日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
英国が欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票や、トランプ氏が当選した米国大統領選などで「うそ」が政治を動かしたと指摘され
る。その現象を表したのが、事実かどうかは二の次となる「ポスト・トゥルース(Post Truth)」。日本は無縁なのか。
SNSで一気に拡散するデマ 虚偽報道検証するネットメディアも
「ポスト冷戦」が「冷戦後の状況」を意味するように、「ポスト・トゥルース」は「真実が終わった後」の状態とでも言えばいい
のだろうか。世界最大の英語辞典を発行する英オックスフォード大学出版局が昨年11月、2016年を象徴する言葉に選んだ。
その定義とは? オックスフォード辞典によると「世論形成にあたり、『感情や個人的な信念』が優先され『事実』が二の次に
なる状況」という。 (中略)
偽情報が世界を駆け巡る中、日本では既存メディアによる不正確な報道が問題になっている。「デマの訂正を」と有志の市民ら
が抗議しているのが、2日に放送された東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の番組「ニュース女子」だ。
問題の放送では、沖縄県東村高江地区の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設問題を取り上げた。軍事
ジャーナリストが、抗議する住民を「テロリスト」に例えたり、座り込みを続ける住民に高齢者らが多いことを指して「逮捕
されても生活に影響もない」と皮肉ったりした。さらに「反対派の暴力行為により、住民でさえ建設現場に近寄れない」ことを
理由に現場で取材していないことも分かっている。 昨年10月、高江で抗議活動を取材した私(執筆記者)の経験では、
MXが報じたような状況はまったくなかった。「地元メディア以外の取材活動が危険だ」という放送内容を確認するため、
その後の状況について沖縄県警に取材したが、広報担当者は「記者が襲われたなど聞いたことがない。(MXは)勝手に恐怖を
感じているんでしょうか」と話した。番組ではまた、「抗議活動で救急車が現場に入れない事態があった」とも伝えたが、地元
の消防署は「そういう報告は一切ない。そんな話を流されて迷惑だ」と否定する。 (中略)
日本の政治は「ポスト・トゥルース」に“侵食”されていないのだろうか。前出の日比さんは口調に力を込めてこう指摘する。
「安全保障関連法の採決時、国会議事録は『議場騒然、聴取不能』となっていたのに『可決すべきものと決定した』などと書き
換えられたのは大きな問題です。これでは公的な記録としての真実性が保証できなくなる。また、消費増税再延期に際しての
安倍晋三首相の『新しい判断』という発言のように、政治家が前言を翻すようなことが日常的に起きていても問題にならない。
それが日本的な『ポスト・トゥルース』の風景なのかもしれません」
もはやポスト・トゥルース時代が到来している。ならば、メディアの役割は大きいはず。日比さんは「多くの人はちゃんとした
情報ソースがほしいと思っています。学者は専門知識で、メディアは調査力と発信力で、そうした需要に応えていかなければ
ならない」と注文する。正確な情報に基づいた議論が成り立つことが民主主義の基本だ。ポスト・トゥルースを放置してしま
えば、社会の基盤がむしばまれてしまう。

ポスト・トゥルースの危うさ、真実は二の次、日本は無縁と言えるかですって・・・
無縁であるわけないでしょ!朝日新聞は「慰安婦を強制連行した」という吉田清治氏
の虚偽証言を30年以上も訂正せず、嘘をつき続けてきました。1996年、吉田氏は
週刊新潮の取材において「創作話」であったことを認めています。その後も、朝日
新聞は、1980~1994年に書かれた吉田証言に関する記事の真偽を示しませんでした。
2014年になってやっと誤りを認め、謝罪したのです。これを「真実は二の次」と
言わずして何といえばいいのでしょう!吉田氏だけを悪者にすることはできません。
吉田氏だけでは、創作話は既成事実化しなかったでしょう。なんら検証もせず、
嘘の報道を続けたメディアの関与があったからです。しかも、この偽情報を韓国に
伝えて、反日運動を焚きつけた日本人がいるのです。
現在の韓国における「ポスト・トゥルース」の一部は、日本にも責任があるのです。
上記の記事を見ていただければ分かりますが、毎日新聞と産経新聞の主張したい
ことは対照的です。でも、どちらも、読者に伝えたい主張が先にあって、その後から
その主張を証明できる事実を探しているように感じられます。そうなると、自分の
主張に沿わない事実が見つかっても、それを無視することになるでしょう。さらには、
自分の主張を証明するのに十分な事実が見つからないと、自分の主張に合うように
事実を歪曲したくなる衝動にかられることになるのです。先入観を持たないで事実を
集め、その事実をもとにして説得力のある論説をすることはできないのでしょうか?
政治に関して言うならば、国民は、政治家の嘘だけでなく、政治家が嘘の報道に
基づいた誤った主張をしていないか、十分に見極めなければなりません。




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2017_02_28


大阪知事、不認可の可能性に言及 森友学園の小学校 (2月25日 日経電子版)
大阪府豊中市の国有地を学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が小学校建設用地として評価額より大幅に安い価格で取得
した問題に絡み、松井一郎知事は25日、小学校の設立が認可されない可能性に言及した。「財務省が優遇しているなら
大問題だし、安定した経営ができないなら認めるわけにいかないというのが(認可を判断する)府教育庁の立場だ」と述べた。
代表を務める日本維新の会が大阪市の党本部で開いた会合で語った。私立学校審議会(私学審)は2015年1月、学園側の
財務状況などを追加報告させることを条件に「認可適当」と答申。今月の臨時会合では財務状況や教育方針を疑問視する声
が委員から相次いだが、梶田叡一会長は「よほどのことがない限り3月下旬には認可証が交付される」との見通しを示して
いる。用地を巡っては、ごみの撤去工事で土砂の搬出に関わった京都府の処理業者が「掘り出したごみが交じった土砂の
半分程度は運び出さず、敷地内に埋めた」と証言していることも判明。民進党の玉木雄一郎氏が24日の衆院予算委員会の
質疑で明らかにした。松井氏は25日夜、大阪府和泉市で記者団に「撤去したと言って(実際には)ごみを埋めていたなら
大きな問題だ。行政の不作為ではない」と指摘。用地のごみを再調査するよう豊中市に指示したことを明らかにした。

瑞穂の國記念小學院

駒崎弘樹さん女の子を拘束する「呪い」、親が解かねば 駒崎弘樹さん (2月24日 朝日新聞デジタル)
3月8日は国際女性デー。病児保育などを運営するNPO法人「フローレンス」代表の駒崎
弘樹さんは「女の子への呪いの言葉に耳を傾けないで」と語ります。春から小学生になる娘
(6)が先日、「友達から『女のくせに』と言われた」と教えてくれました。まだ6歳に
なったばかりなのに。そんな娘に「女だからといってできないことは何もないんだよ」と
力説しながら、「呪い」の言葉はこうやって幼いときから女の子をしばりつけていくのかと
実感しました。「女のくせに」など、女性に対するバイアスを押しつける言葉を、僕は
「呪い」と呼んでいます。昨年末に放映された人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」
(TBS系列)で、登場人物の女性の1人が、女性への様々なバイアスを「呪い」と表現し、
広まった言葉です。「女子力」という言葉をはじめ、「女の子なんだから勉強はほどほどで」
「結婚が幸せ」「子どもが生まれたら良き母親に」。日本の女の子の周りには、たくさんの
「呪い」の言葉が転がっています。(中略)メディアで性別役割のイメージが強化され、それが女子力のような言葉と接続
されていて、私たちを縛っていると思います。こうした中で育った女の子は、小さな時から結婚や出産という期待を背負い、
子どもが生まれたら仕事を辞めて夫の長時間労働を支え、介護の場面でも同じことが繰り返されていく。人生の節目節目で、
女性は常に補助的な役割を求められ、なおかつ、本人の中でも「自分はそうあるべきだ」と内面化すらされている。自ら
「呪い」を自分にかけてもいるわけです。こうした「呪い」から女の子が自由であり続けられるように、少なくとも親はその
たびに、「これは呪いの言葉だよ」と指摘し続けることが必要だと思います。女の子を縛ろうとしている鎖なんて、本当は
ないんだと言い続けなければいけない。ましてや女の子だから勉強はほどほどでいい、など、親が呪いの言葉をかけてなにか
枠にはめ込むなんてことは、あってはいけないと思っています。それが続けば、おりのかぎはかかっていないのに、自らおり
の中にとどまる生き方しかできない。これは女性だけの問題ではありません。女性が「守られるべき存在」を求められる一方
で、男性は「守るべき存在」を求められ、強くて、大黒柱でないといけないというイメージの中で生きづらさにもつながって
いる。女性を縛るものは、男性を縛るものとコインの裏表の関係だと思います。女性を縛るものを解きほぐしていくことは、
ひいては、男性をも解放することになるのです。こうしたことを踏まえて僕は、「呪いの言葉に耳を貸すな」と、女の子たち
に伝えたい。呪いをはく大人の言うことに耳を貸す必要は一切ないのです。自分の娘だけでなく、ほかの女の子たちにもそう
言い続けたいと思っています。

大阪府豊中市の国有地を評価額より大幅に安く取得した学校法人が4月に開校を予定
している小学校「瑞穂の國記念小學院」については、用地取得に関する価格算定の根拠
が不透明過ぎで、何か意図的なものを感じます。誰にとって都合の悪い事実があるのか
知りませんが、実態を明らかにすべきです。それ以外の問題として、森友学園の戦前
もどきの教育方針にはいくつかの疑問があります。そのひとつが、男女平等の理念が
軽視されるのではないかという疑念です。日本では、戦前から現在に至るまで、男女
平等という意識が浸透していません。世界各国の男女平等の度合いを指数化した2016
年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本の順位は調査対象144ヶ国のうち111位。
日本が特に悪いのは「男女の所得格差」です。現在の仕事の多くは、男性優位であろう
肉体労働ではありません。男女の知的レベルにほとんど差がないことを考えると、日本
の「男女の所得格差」は世界から見て、異常なレベルです。この原因は、非正規労働者
に女性が多いこと(労働に正規・非正規という区別があること自体が問題)と、管理職
に女性が圧倒的に少ないことだと考えられます。日本では、就職ではなく就社になって
いて、能力や実績よりも忠誠心や忍耐が重視されることになり、女性が企業戦士でいる
ためには、家庭を持たないという選択しかなくなってしまいます。もうひとつの大きな
問題は、男性のほうが社会的信頼を得やすい状況にあるために、女性のほうが結果を
出しづらいことです。例えば、社長がいくら男女平等を進めようと思っても、得意先が
男性の担当者だけを信頼すれば、どうしても女性の評価は低くなってしまいます。
「そもそも女性に重要な仕事ができるわけがない」という意識は今でも社会に蔓延して
いるのです。戦前教育の負の部分は、日本社会に悪影響を及ぼし続けています。
「働かない高給とりのオジサン」と「マメに働く非正規の女性」のどちらが社会に貢献
しているかを、社内で、そして社会全体で再確認する必要がありそうです。




2017_02_26


冨田真由さん冨田真由さん刺傷事件初公判 犯行説明中に男性裁判員倒れる (2月21日 デイリースポーツ online)
東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が刺されて一時重体
となった事件で、殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われたファンで無職岩埼友宏被告(28)は20日、
東京地裁立川支部(阿部浩巳裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。検察が、岩埼被告
が「死ね死ね死ね」と切りつけたことを明かしたり、冨田さんの傷の説明中に男性裁判員が倒れたり
するなど、犯行の残忍さが印象付けられた。検察側が冨田さんの傷の様子を詳しく説明中、男性
裁判員の1人が突然うなり声を上げて倒れ込み、いすから崩れ落ちた。表情を変えていなかった
被告も目を見開き、驚いた様子。廷内は騒然となり、裁判長が休廷を宣告した。地裁立川支部は
「被害者の負傷状況を説明する資料を見ていて体調を崩したとみられる」としている。冨田さんの
弁護士によると、冨田さんはついたてに囲まれた検察側の席で傍聴した。冨田さんは供述調書で「顔に大きな傷がある。
もう女優としては無理だが、犯人に歌の仕事まで奪われたくない」と訴え、「死んでほしい。それが無理なら一生刑務所
に入っていてほしい」と、厳しい処罰感情に言及。調書によると、顔や腕に多数の傷痕があるほか、神経の損傷で口に
まひが残り、食事や会話にも支障がある。近所を歩くことすら怖く、事件前と全く違う生活を送っている。証人尋問では、
冨田さんを心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断した医師が「事件と関係する行き先のバスを見ることも怖がる」と
病状を説明した。検察側の冒頭陳述によると、冨田さんに一方的に好意を持った被告は、プレゼントを送り返されて怒り
や屈辱感を募らせた。折り畳み式ナイフを購入し、冨田さんに話し掛けたが相手にされず、背後から襲撃。
「死ね死ね死ね」と言いながら切りつけた。検察側は「執ようで極めて残忍」と主張した。弁護側は、駅で被害者を
見つけて話し掛けたが無視され、衝動的に刺したと説明。119番し、救急隊員に「助けて」と頼んでおり、「計画性は
なかった」と訴えた。起訴状などによると、被告は昨年5月21日午後5時5分頃、小金井市本町で、冨田さんの首や胸
をナイフで多数回刺して殺害しようとしたとされる。

冨田さんが刺された現場小金井ストーカー:「野放しにしないで」冨田さん意見陳述
(2月23日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
東京都小金井市で昨年5月、大学生の冨田真由さん(21)を刃物で刺した
として、殺人未遂罪などに問われた群馬県伊勢崎市、無職、岩埼(いわざき)
友宏被告(28)に対する裁判員裁判は23日、東京地裁立川支部で開かれ、
検察側は懲役17年を求刑した。求刑に先立ち冨田さんが自ら事件への思い
を語る意見陳述があった。冨田さんが「絶対同じことをする。野放しにして
はいけない」と話した直後、岩埼被告が「じゃあ殺せよ」などと大声を出し、
阿部浩巳裁判長が退廷を命じて審理が中断した。意見陳述で、冨田さんは
「ファンではなくストーカーそのもの。血の海に倒れていたことは忘れられない。大切に積み重ねた時間を奪われた。悔しくて
許せない」などと時折言葉に詰まりながらも、強い処罰感情をあらわにした。検察側の供述調書で「(刑を終えれば)今度こそ
殺しに来るかも。死んでほしい。一生、刑務所に入っていてほしい」と証言していた冨田さんは、この日の法廷でも同じ趣旨
の話をしたところ、突然、岩埼被告が大声をあげた。冨田さんは「思い通りにならないと殺そうとする。うらんで殺しに来る」
と涙声になりながらも話し続けたが、岩埼被告は「殺さない」「殺すわけないだろう」などと叫び続け、法廷は一時騒然と
なった。 一時、意識不明の重体になった冨田さんは昨年9月上旬に退院したが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など
の後遺症があり、治療を続けている。判決は28日に下される予定。

強い殺意を持って自分を刺した犯人の前で、冨田さんが勇気を持って意見陳述したのは、
このような事件を二度と起こさせたくないという強い気持ちがあってのことでしょう。
「殺されるかもしれないと必死に訴えたことが警察に全く伝わらず、危険性がないと
判断されたのは今でも理解できません」との声を警察はもっと真摯に受け止めるべき
です。警察の対応が適切あれば事件が防げた可能性があるだけに、被害者が警察を批判
するのは当然のこと。でも、きっとこれからも、警察は「当てにならない」でしょう。
なぜなら、警察は重大事件の捜査だけで精一杯だからです。また、警察は明確な犯罪
行為が認定できなければ動けません。「脅迫・つきまとい行為」の証拠固めが非常に
重要です。それでも、警察はボディーガードではないので、限界がありそうです。
専門家は重い刑罰を科してもこの種の犯罪の抑止力にはならないと主張しますが、
本当にそうなのでしょうか?また、罪を科すよりも加害者の更生の機会を考慮すべき
だと言いますが、更生するとは思えないストーカー犯の人権というものは、ある程度、
制限されてもよいのではないでしょうか?
今回の事件で、検察側は懲役17年を求刑しました。過去の類似事件ではその程度だ
ということなのでしょうが、今回の事件で17年は短すぎると思います。殺人未遂
ではなく、殺人罪相当の量刑が妥当だと思います。
今回の事件には適用できないかもしれませんが、原則として仮釈放のない重無期刑の
導入を検討してもよいのではないでしょうか?「死んでもいい」と思って自暴自棄に
なっている人間には、死刑よりもつらい刑であるともいえるでしょう(それでも、
恩赦の可能性は残しておいたほうがいいのかもしれませんが)。軽犯罪については
更生の機会を考慮すべきだと思いますが、社会で注目されている重大事件の犯人に
ついては、更生の機会よりも、被害者(殺人事件では遺族)の被害感情、犯行後の
情状、判決が及ぼす社会的影響のほうをもっと重視すべきだと思います。そういった
意味もあって裁判員制度を導入したのではないのですか?事実認定などでの間違い
がない限り、裁判員裁判で示された量刑を上級審で軽くすることは避けてほしい
ところです。そうでないと、何のための裁判員制度なのか分かりません。





2017_02_24


正男氏と息子のキム・ハンソル氏金正男氏殺害、息子ハンソル氏の今後は (2月14日 Chosun Online 朝鮮日報)
北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)
朝鮮労働党委員長の異母兄に当たる金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害
されたことが分かり、正男氏の息子のキム・ハンソル氏(21)らの身にも危険が及ぶ
可能性があるとの見方が出ている。ハンソル氏は海外で生活し、外部に姿を露出する
ことを極力避けてきたが、2012年にフィンランドのテレビ局のインタビューに応じた
ことがある。このときハンソル氏は金正恩氏を「独裁者」と呼ぶなど否定的な表現を使っていた。ハンソル氏は11年、
ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクール、ユナイテッド・ワールド・カレッジのモスタル校に入学し、
13年にはフランスのパリ政治学院に入学した。大学に進学した年の12月、金正恩委員長の叔父で金正男氏をサポートして
いたとされる張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が処刑されたため、ハンソル氏の身にも影響が及ぶのではないかと
の憶測も流れた。しかしフランス政府の警護により、身辺に危険が及ぶのを回避できたとされる。しかし、中国政府の保護を
受けていたとされる父の金正男氏がマレーシアのクアラルンプール空港の真ん中で毒殺されたことで、ハンソル氏の身に
危険が及ぶ可能性も高まった。一部では金正男氏が亡命を企て、これを知った金正恩委員長が偵察総局に暗殺を指示した
との観測も出ている。仮に正男氏が亡命を試みて暗殺されたのだとすれば、息子のハンソル氏と家族の安全も保障できない
というわけだ。さらに、ハンソル氏が日ごろから北朝鮮の世襲体制を否定的な立場を示している上、開放的な一面を見せて
きたため、父・正男氏の死を機に亡命を考える可能性も否定できないとの見方も出ている。

韓国の北朝鮮政策邪魔なら兄をも殺す国を隣に、韓国の絶望的な危機感欠如
(2月20日 Diamond Onlineダイヤモンド・オンライン)
今の金正男氏は決して金正恩氏の脅威ではなかった
韓国の人々には朝鮮半島情勢に関する危機感が足りない
のではないか。昨年の読売新聞と韓国日報の共同の世論
調査では、北朝鮮の核開発が脅威である、といった人は
韓国で72%、日本の84%よりも少ない。核開発を放棄
させられるといった人も、35%で日本の26%よりも多い。
北朝鮮の核問題は日本の問題よりも、韓国の問題である。
それでも韓国の方が、日本よりも北朝鮮の核問題に対する危機意識が少ないのである。2月12日の北朝鮮のミサイル発射と、
翌13日の北朝鮮の工作員による金正男(キムジョンナム)氏の暗殺を聞いて、金正恩(キムジョンウン)氏は何をしでかす
か知れない人物であり、北朝鮮は恐ろしい国であると、つくづく思った。金正男氏殺害による朝鮮半島情勢への影響は、
今のところ小さい。中国が北朝鮮からの石炭の輸入を禁止したが、これは先般発射したミサイルの技術進歩に衝撃を受けた
こと、米国トランプ政権が中国の北朝鮮対応を強く批判していることが主要因で、金正男殺害が直接の要因とは思わない。
では、なぜ金正男氏は殺害されたのか。以前は中国が、金正恩氏を代える必要性が生じた際に擁立することを想定して
金正男氏を庇護している、いう噂があった。また、金正男氏には生前北朝鮮のナンバー2と言われた張成澤(チャンソンテク)
氏夫妻が面倒を見ていた。したがって、当時であれば金正恩氏は金正男氏を、自分の地位を脅かしかねない人物として、
その芽を断ち切らなければならないと考えても不思議ではなかったかもしれない。しかし、今や金正男氏には過去の面影は
ない。ほとんど消息も知られず、海外で逃亡生活を送り、弟に狙われているとして命乞いをしていた。政治的野心も見せない
ように細心の注意を払ってきたようにも見えた。そのような影響力の失われた人物、しかも異母とは言え、自分の兄を殺害
するのが金正恩氏なのである。金正恩氏は自身の権力の邪魔になるものは徹底的に排除する。そればかりか、気に食わない
ことがあれば、これも徹底的に叩く。そんな金正恩氏から見れば、韓国は日本や米国の協力を得て発展している国である。
北朝鮮の生存を脅かしかねない。機会があれば、叩かなければならない。こう考えるのが自然の流れであろう。
北朝鮮が核ミサイル配備すれば韓国は甚大な圧力にさらされる
だからこそ、北朝鮮は核ミサイルの開発、実戦配備に躍起となっているのである。昨年、36年ぶりに開いた朝鮮労働党大会で
核保有宣言をしたのはこの一環である。もはや、核とミサイルの実戦配備は時間の問題と考えた方がいいだろう。北朝鮮の核
は米国との交渉のため、北朝鮮という国を維持するための手段であるとの甘い考えは捨てた方がよい。北朝鮮は、核ミサイル
を実戦配備すれば米国も韓国も北朝鮮に手出しはできないと考えるであろう。北朝鮮には失うものはない。捨て身の核兵器で
韓国にありとあらゆる難癖をつけ、金を取ろうとする。金をやらなければ、韓国に核の威力を見せつけてくるであろう。朝鮮
半島を北朝鮮のペースで統一しようと考えてくるかもしれない。韓国の人々は、北朝鮮の悲惨な生活を知識としては知っている
はずである。北朝鮮からの亡命者の証言もたくさんある。しかし、そうした生活が自分たちにとって現実のものとなるなど全く
考えていない。私も現時点では北朝鮮による赤化統一はあまり現実的な話だとは思わない。しかし、北朝鮮はそうは思って
いない可能性もある。私が、駐韓大使として韓国で北朝鮮の動向を観察していた時、常に意識していたのは、韓国の人々は、
政治家も行政官も学者も、「北朝鮮の状況はこうだ」との客観的見方よりも、「こうあってほしい」という希望的観測が入る
ので、そこを見極めることが大事であるという点だった。韓国人にとって北朝鮮の人々は同胞である。同胞を悪く思いたくない
気持ちはわかる。しかし、金正恩氏はその同胞を痛めつけている指導者である。そこのところを忘れない方がいい。(後略)

韓国の国民は、「兄を抹殺する」金正恩が「同胞である」韓国を攻撃してくる可能性に
ついてどのように思っているのでしょうか?北朝鮮の国民に親しみを感じるというの
なら分かりますが、「同胞である」ということで、金正恩にも親近感を持つのであれば、
気が狂っているとしか思えません。「反日」という「民族共通のアイデンティティー」
で結ばれているとでも思っているのでしょうか?日本にだって、「北朝鮮が拉致など
するはずがない」と言っていた売国勢力もありますから、気の狂った思想を持つ人は
どこの国にでもある程度はいることでしょう。しかし、韓国で、親北派が多くの国民に
支持されるというのは、一体どうしてなのでしょう。韓国の国民心理は理解不能です。
「アメリカや日本との同盟関係が大切だ」などという真面な意見を言おうものなら、
「おまえは韓民族のアイデンティティーを忘れたのか」と、怒鳴られるのでしょうね。
最終的には、本当に痛い目に遭わないと目が覚めないのかもしれません。しかし、
核攻撃の場合、痛い目といった程度の被害では済まない可能性が高いのです。いくら
日本が支援しても、心の底では、感謝するどころか、「日本に助けてもらうなんて、
わが民族にとって屈辱的な出来事だ」というように感じるのであれば、日本としても、
韓国という国を見捨てることを考えなければなりません。歴史上、日本はずっと日本
ですが、朝鮮半島は様々な国が支配してきました。太平洋戦争の前は、日本が朝鮮
半島を支配していたわけですが、その支配から脱した後は、民族同士での殺し合い。
個人の能力としては日本人も韓国人も似たようなものだと思いますが、集団としては、
どうしてこれほどにも違うのでしょう。不思議です。
それはさておき、韓国の国民は、民族や出身地域ではなく、韓国という国をもっと
大切にすべきでしょう。そうしないと、韓国という国が壊れてしまいます。




2017_02_22


優勝したチェンを祝福する羽生羽生猛追及ばず300点超えも2位 逆転Vならず 宇野は自己ベストも3位
(2月19日 Sponichi Annex スポニチ)
フィギュアスケート四大陸選手権第4日は19日、韓国・江陵で平昌(ピョンチャン)
五輪テスト大会を兼ねて行われ、男子フリーはショートプログラム(SP)SP3位
のソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(22=ANA)が206.67点、合計303.
71点。フリー1位で追い上げたが、2位で逆転優勝はならず。SP2位の全日本
選手権王者・宇野昌磨(19=中京大)は187・77点、合計288.05点。
自己ベストをマークしたが、3位にとどまった。SP1位の17歳の全米王者ネイサン
・チェン(米国)が合計307.46点で逃げ切り優勝した。羽生は最終グループ
5番目の滑走。4回転ループを決めるなどし、点数が発表されると、ガッツポーズ
をし、喜び爆発。SPの出遅れから300点超えと巻き返したが、逆転優勝を逃した。
宇野は最終グループ4番目の滑走。4回転ループと4回転フリップは成功したが、
中盤で転倒して尻もちをつき、演技後は両手で顔を覆った。田中刑事(22=倉敷芸術科学大)は4回転ジャンプをミスし、142.
63点。合計220.18点と伸び悩み、13位。
会心の滑りに感極まる三原舞依三原舞依 200点超え逆転V「跳び上がるほどうれしかった」
(2月18日 Sponichi Annex スポニチ)
SP4位から逆転金メダルに三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)の笑み
が弾けた。冒頭のルッツ―トーループの2連続3回転ジャンプを皮切りに、
「シンデレラ」の曲に乗って計7つのジャンプ全てに成功。演技を終えると、
胸の前で両手をギュッと握りしめ、何度もガッツポーズを繰り返した。
得点もフリーの自己ベストを大幅に更新する134.34点。合計で200.
85点とし、宮原知子、浅田真央、安藤美姫に続いて日本人4人目の200点
超えを果たし「目標としていた200点台を達成できてうれしい。
跳び上がるほどうれしかったんですが、キスクラでは跳び上がっちゃいけない
と思って、バタバタしながら喜んでいた」と初々しい言葉で喜びを現し「自分が
1位にいることが信じられない。夢のよう」と語った。
15年12月、肩や膝など全身の関節が痛む原因不明の難病、若年性特発性関節炎
を発症。当時は立っていることすらできなかった。昨季の後半は試合に出られず
「1年前は四大陸選手権に出られるなんて思ってもいなかった」という。
だが、シニアに転向した今季は全日本選手権で3位となり、今大会と世界選手権
(3月、ヘルシンキ)の代表切符を獲得。今大会はエースの宮原が左股関節疲労
骨折で欠場。平昌五輪の出場枠が懸かる世界選手権に不安を残していたが、上位の
選手がミスで得点を伸ばせない中、「せっかく練習してきたので、ここでやってきたことを出せなかったら悔しい」と実力を発揮し、
日本勢10年連続の表彰台も決める活躍。初出場初優勝は、日本女子では2008年の浅田真央以来の快挙ともなった。
この優勝が、世界選手権、そして五輪代表入りへ大きなアピールとなったことは間違いない。まさに「シンデレラ」ストーリー。
「病気を乗り越えて、努力してここまで来れてよかった」といいながらも「表現の面を、もっと上の選手を研究してレベルアップ
したシンデレラを見せたい」ときっぱり語った。

羽生のフリーは、「絶対に勝ってやる」という気迫を感じる滑りでした。しかし、4種類
5本の4回転ジャンプを決めたネイサン ・チェンに敗れてしまいました。チェンは羽生が
飛ばないルッツ、フリップの4回転ジャンプを成功させています。このジャンプは、羽生
が飛んでいる3種類(トゥループ・サルコウ・ループ)の4回転ジャンプよりも基礎点の
高い(難易度の高い)ジャンプなのです。力を出し切って負けた羽生の心境はいかに!
みなぎる闘志が心のなかで沸き立っていることでしょう。今後の戦いが楽しみです。


一方、女子のほうは三原舞依が予想外の優勝。三原や樋口は浅田真央に憧れてスケートを
はじめた世代だと思いますが、ジャンプの構成は、真央ちゃんよりもキムヨナが模範に
なっているといえます。真央ちゃんのルッツは踏み切りのエッジが不明確で、ルッツ
でもフリップのように見えます。また、トリプルアクセルを飛べる真央ちゃんですが、
3回転-3回転の連続ジャンプを得意にはしていません(後半のジャンプが回転不足に
なることも多い)。一方、キムヨナのトリプルルッツ-トリプルトゥループは、高さ、
飛距離、着地ともに申し分ないものでした。キムヨナの技術には及ばないものの、
今のトップクラスの女子選手は、トリプルルッツを難なく決めることができます。
宮原に代わって出場の本郷は、ルッツを飛ぶのにかなり苦労しているようです。
現在、トリプルルッツ-トリプルトゥループで大きな加点がもらえるようなジャンプ
を飛べる選手といえば、ロシアのメドベデワではないでしょうか。今回、三原が制した
四大陸選手権にはロシア勢がいません。ロシア勢のいる世界選手権では今回よりも、
もっと厳しい戦いが予想されます。とはいえ、難病を乗り越えて優勝した三原選手には、
世界選手権で、ロシア勢に負けない活躍をしてもらいたいものです。
ところで、病気で苦しんでいるのはスポーツ選手だけではありません。病気を乗り越えて
努力している人に対して、病気の話題を出して面白半分でからかうのはやめてもらいたい。

フィギュアスケートジャンプ採点法

安倍首相を「揶揄」、朝日新聞支局長が投稿削除 (2月13日 YOMIURI ONLINE 読売新聞)
朝日新聞テヘラン支局の神田大介支局長が11日、同社公認のツイッターで、米ワシントンで開かれた日米首脳会談に臨んだ
安倍首相について触れ、「安倍首相、大丈夫かな…またおなか痛くなっちゃうのでは。」と書き込んでいたことが分かった。
第1次安倍内閣の退陣の一因となった持病の潰瘍性大腸炎を揶揄したとの批判がインターネット上に集まり、神田支局長は
ツイッターから投稿を削除した。神田支局長は削除後、同じツイッター上で、「安倍首相をはじめ、病気を揶揄するつもりは
なかったんですが、そのように受け取られて当然のひどいツイートでした。お詫びし、撤回します」などと釈明した。
朝日新聞社広報部は「弊社としても極めて不適切なツイートであったと受けとめています。本人も謝罪し、削除しております」
とコメントした。(後略)




2017_02_20


トランプ大統領記者会見トランプ氏「メディアは不誠実」 怒り隠さぬ異例の会見
(2月17日 CNN日本語訳サイト)
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は16日、ホワイトハウス
で記者会見し、マスコミや裁判所に対する激しい批判を展開した。陣営
関係者がロシアと接触を続けていたという報道については、すべて
「偽ニュース」と片付けた。記者会見は1時間15分にわたった。米国
の現代史上、大統領が公の場でこれほどの怒りや不満をあらわにする
のは異例。会見の中でトランプ大統領は、マスコミの政治報道について
「これほど不誠実なメディアは見たことがない」と非難し、フリン大統領補佐官を辞任に追い込んだ情報機関からマスコミへの
情報がリークについても「リークは間違いなく現実だ。だがニュースは虚偽だ。なぜならニュースは虚偽だらけだからだ」と
かみついた。さらに独自の世論調査結果や大統領選で民主党のクリントン候補に勝利したことなどを引き合いに、「私は直接
国民に訴えたい。知っての通り、我々の政権は政府や経済全般に及ぶ多くの問題を受け継いだ。正直に言うと、私は混乱を
受け継いだ。国内も国外も混乱だ」と訴えている。この記者会見に対するメディアの反応も予想し、「彼らは明日、『ドナルド・
トランプがわめき散らした』と伝えるだろう」「私はわめき散らしていない。言っておくが、あなた方は不誠実だ。それでも私は
わめき散らしていない。私はこれが大好きだ。会見を楽しんでいる」と語った。今回の記者会見は当日午前になって急きょ設定
された。トランプ大統領はホワイトハウスの描写のされ方に深い苛立ちを感じ、自ら対処することにしたと思われる。側近は、
トランプ大統領が自身の口から弁明したくてウズウズしている様子だったと指摘。政権高官がCNN記者に語ったところでは、
トランプ大統領はこの日朝、執務室に入ってくると、側近に「今日記者会見をやろう」と提案したという。
記者会見ではまず、労働長官にアレキサンダー・アコスタ氏を指名すると発表し、続いて「私の就任から4週間の間に成し遂げた
素晴らしい進展について国民に説明する」と述べ、「我々は素晴らしい進展を遂げた。これほどの短期間で、我々ほどの成果を
上げた大統領はいなかったと思う」と自賛した。ホワイトハウスが混乱状態にあると伝えた新聞やテレビの報道に対しては、
「この政権は、調整の行き届いた機械のように稼働している」と反論。「悪いことを書かれても真実ならば気にしない」と
しながら、トランプ政権について報道されている内容のほとんどは不当だと訴えた。(後略)

米でニュースメディアへの信頼度が史上最低レベルに (2016年9月18日 Viewpoint ビューポイント)
「マスメディアがニュースを完全、正確かつ公平に報道しているか」に関して、「非常に信頼している」もしくは「信頼している」
と答えた人は全体の32%だった。前年比8%のダウンで、ギャラップが同様の調査を始めた1972年以来、史上最低レベルだ。
「調査史上における全体的傾向を見ると、アメリカ人のメディアに対する信頼は、1976年に最も高い72%を記録している。
この年は、ベトナム戦争とウォーターゲート事件のスキャンダルに関連する事実の究明と調査が広く賞賛された」と、ギャラップ
世論調査のアナリストであるアート・スウィフト氏は分析している。人々の信頼度はゆっくりとだが着実に低下を続けてきており、
2007年以降からは常に過半数を下回るようになっていた。政党別でいうと、メディアに対して信頼を置くという共和党員は、
この1年で32%から14%へと急落した。これは過去20年間で、明らかに最低の信頼度だ。民主党員の間では51%で、
無党派は30%になっている。スウィフト氏は、「メディアに対するアメリカ人の信頼がこれまで徐々に損なわれてきたことは
確かだが、今年急激に低下した理由は、大統領選挙戦かもしれない」と見ている。「共和党指導者と保守系政治評論家の多くは、
ドナルド・トランプ氏が不公平で批判的な注目を集めてきた一方で、ヒラリー・クリントン氏が好意的すぎるメディアの注目を
集めてきたと主張している。すでに低くなっていたメディアへの信頼度がさらに失われた主原因はおそらくこれだろう。また、
トランプ氏の強烈な報道批判の結果として、共和党員のメディアへの評価が下がったということも考えられる」
同調査はアメリカの成人1020人を対象に9月7日から11日まで行われた。

『事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。』 ~ニーチェ~
物事を知ろうとするときには、必ずアプローチが存在しています。物事をどんな視点で
とらえ、どのように解釈しているかを考えてみることは大切なことです。 視点を変える
ことで、起きたことは変えられなくても、その受け止め方(=解釈)は変えられるのです。
そのとき注意しなくてはならないのは、特定の視点がなければ「起きたこと」を知ること
はできないということ。視点を持てば、真実は、その「色メガネ」の色に染まります。
真実は知り得ない・・・これだけが唯一の真実?なのです。
トランプ政権の支持率が低いことは連日報道されていますが、メディアへの信頼度が
トランプ政権の支持率よりもさらに低いことはあまり報道されていません。
少なくともトランプ政権より正確な事実を伝えているメディアが、どうして信頼されない
のでしょうか?理由は簡単。一方的な視点だけから、物事をとらえているからです。
素人集団であることがトランプ政権の弱点であるのに対し、既存メディアは、玄人集団
であるがゆえのドグマに陥っています。素人集団が、自分たちは間違っているかもしれ
ないという気持ちを完全には失わないのに対して、玄人集団は、自分のたちの誤りに
気づけず、独りよがりになりやすい・・・と、言えるのではないでしょうか。
よって、国民が特に注意しなければならないのは、いわゆる「専門家」の意見です。
専門家になればなるほど、「事実はこうだ。だから・・であり、また、・・である。」
となりがちになります。でも、そのはじめに取りあげた事実は、とても恣意的なもの。
この手法だと、はじめの事実が変わるとすべての根底が崩れてしまいます。
メディアに求められているのは、「恣意性」ではなく「普遍性」ではないでしょうか?
報道機関のかたには、特定の思想を持った専門家集団ではなし得ない、多様な視点から
物事をとらえることで、より正確な報道に努めていただきたいものです。


ニーチェ新聞に関する世論調査




2017_02_18


伊集院光、清水富美加を巡る騒動に「意見が一色なことに気持ち悪さを感じる」 (2月14日 スポーツ報知)
タレント・伊集院光(49)が14日、自らパーソナリティーを務めるTBSラジオ「伊集院光とらじおと」(月~木曜・前8時半)
で、宗教団体「幸福の科学」の活動に専念することを表明した女優の清水富美加(22)を巡る騒動に関して意見した。
伊集院はデリケートな問題だけに自分のノートに「どちらの味方にもならないように気をつけよう」とメモ書きしたとした上で、
「それにしても皆さんにちょっと聞きたい、尋ねたい、問いかけたいんですが、この芸能界の中からコメントがいっぱい出てくる
じゃないですか。今なお仕事をして中堅、ベテランになっている人、いわゆる発言権が与えられている人の意見が、あまりにも
“彼女は身勝手だ” “仕事を放棄して迷惑をかけるのはけしからん”というのが多いと思う。(その意見は)間違っているとは言って
ないし…。でも、あまりにもそれ一色なことに気持ち悪さを感じる」と語った。
「芸能界という一般の会社と違う、一般の社会と違うというのは分かっているけど、そこで勝ち抜いた人の意見って、バイアスが
かかっちゃっている気がする」と話し、過去のスポーツ選手を例に話を展開。“ウサギ跳び”は膝に負担がかかるので良くないこと
が現在は定説になっているが、かつてウサギ跳びをこなしながらケガをせずに強靱(きょうじん)な体力で活躍した選手からは
“ウサギ跳び”を否定する意見は出てこないと説明した。さらに「町工場でも放送局でもいい。寝ずに働いて『俺もう無理です』
という若者に、『俺たちの若い頃はもっと仕事していたぞ』とか『他の人に迷惑を掛けるから頑張れ』と言うのを良しとしていた
時代があるけれど、もはや違うだろうと俺は思う。彼女は死にたいと思っていて、そういう人に『仕事の責任を取っていないのに
やめるな』というのは俺は違うと思う」と話した。(後略)

清水富美加清水富美加 引退理由に芸能界から厳しい意見相次ぐ 坂上忍、カンニング竹山、
高橋克実…
(2月13日 デイリースポーツ online)
女優・清水富美加(22)が宗教法人「幸福の科学」に出家し、芸能界を引退する
意思を固めたと発表されたことを受け、13日、芸能界の先輩からは厳しい意見が
相次いで寄せられている。清水側が、給料体制が歩合制になったデビュー3年後、
テレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」(11年)でヒロインを務めていた時の月給
が5万円だったとして「奴隷契約」と主張している点について、子役時代から芸能界
で活動している俳優・坂上忍(49)はMCを務めるフジテレビ系「バイキング」で
「仮面ライダーの仕事は出たら人気になるが、ギャラなんて微々たるもの」と5万円
の月給を正当とした。そして「名前のある方が仮面ライダーに出られても、あの枠
ですからね。その代わり、まとめ撮りして拘束期間をぎゅっと縮めて配慮の中で
成立している」と芸能界の事情を説明した。ゲスト出演したラサール石井(61)も「大手のプロダクションでも5万円ぐらい」と
若手の懐事情を明かすと、坂上も「僕らの時もそうだった」とうなずいていた。また、清水側は、水着姿を撮影したDVDや人肉を
食べるシーンがある映画「東京喰種トーキョーグール」(7月29日公開)の撮影が嫌で心身ともに体調不良になったと主張。
引退理由に挙げているが、俳優・高橋克実(55)はMCを務めるフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」で疑問を投げかけた。
高橋は「役だから、誰だってこういうので悩んでやっていくわけで。それが引き金になって(引退)というのは…。そういう葛藤が
あって、役をやっていくわけですから、それ言っちゃキリがない。仕事が成立しない。(役に入り込んで体調を崩すのは)それ、
普通ですからね」といつもの穏やかな口調ながら、理解できない様子でコメントした。東MAXこと東貴博(47)も「(清水さん
は)これから自分のわがままを言えるようになる(立場)。ガマンしてする仕事が必要な部分、ありますからね」と厳しい意見を
述べた。カンニング竹山(45)はTBS系「白熱ライブ ビビット」で「出家は信仰の自由」と断った上で、「これから救済して
いこう、幸せを与えていこうというならば、仕事を残したことによって、不幸になる人もいっぱいいる。まず、その人たちのこと
を考えて、そこをきれいにしていきなさい、という話じゃないですか」と5月20日までの所属事務所との契約を残したまま、
引退を決めたことに疑問を投げかけている。

幸福の科学 清水富美加の仕事欠席は「大きな善」と説明…幸福実現党からの出馬否定 (2月12日 デイリースポーツ online)
女優の清水富美加(22)が、宗教団体「幸福の科学」に出家し、芸能界引退の意志を固めたことに関し、幸福の科学グループ専務
理事・広報担当の里村英一氏(56)と、清水の代理人である佐藤悠人弁護士(58)が12日、都内の同教団本部で会見を行った。
佐藤弁護士は、清水が仕事の欠席を繰り返したことについては「共演者の方々などにご迷惑をお掛けしていることは、本人も申し訳
なく思っている」と回答。里村氏は「宗教には大きな善、小さな善という考え方がございます」と理解を求めた。里村氏はさらに
「確かに、身の回りの方の期待、自分に与えられてる責任を放棄することは一見、悪いことに思えますけど、1日も早く、1人でも
多くの方が救われる、そちらの善を取るという考え方なんです。それを実践したのは、仏教的の開祖・釈尊です」と説明。
「決してそういうことをしていいというわけではないですが、より大きな善を実現するためには、今現在において不義理に見える
こともやらざるを得ないということです」と熱弁した。その上で、今後の清水の生き方について「本人の魂の救済、浄化をすると
同時に、世俗と縁を絶って魂を救済する、24時間それに専属するようになる。今後は宗教家・清水富美加になるわけです」と
解説。同教団を母体とする芸能事務所「ニュースター・プロダクション」に所属しての芸能活動や、政党「幸福実現党」からの
出馬は「ありません」と否定した。

芸能界の掟を知らないのでなんとも言えないのですが、清水富美加引退問題で「統一見解」
ともいえるような意見が続出していることに、違和感を持った人もおられることと思います。
今回の件と関連して思い出されるのが、「月当たりの残業時間が100時間を超えたくらい
で過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロ
として完遂させるという強い意識があれば、残業時間など関係ない」という、電通女性社員
過労死問題に関する某大学教授のコメントです。清水さんの問題では、仕事を途中放棄した
清水さん自身に責任があることは確かです。しかし、旧態依然とした芸能界の体質そのもの
には問題はないのでしょうか?組織や社会に潜む問題には目もくれず、トラブルを起こした
末端の個人の責任だけを追及する。そして、組織や集団から抜け出す者を村八分にする・・・
土壌が似ています。ただ大きな違いは、電通女性社員が自殺するまで精神的に追い込まれて
しまったのに対して、清水さんが「ムラ」から出る気力を残していたことです。ただ、清水
さんが「ムラ」から出るために別の「ムラ」に頼ったことで、新たな問題を引き起こすこと
になるのではないかと心配されます。
しかし、それよりも気持ち悪いのが「幸福の科学」の主張する「大きな善」という言葉です。
善には「大きさ」があって、「大きな善」を達成するためには「小さな善」は無視しても
やむを得ないということなのでしょう。でも、この理論が罷り通ると、大虐殺の多くも正当
化されることになります。ヒトラーは、適者生存の原則に基づき、ゲルマン人のためだけで
なく人類のために「大きな善」を成し遂げようとしたのです。その主張が間違っていること
は言うまでもないことなのですが、それなりの理屈はとおっています。「大きな善」を達成
するための粛清は、独裁やファシズムの基本なのです。金正恩だって、彼の立場からすれば、
国家・国民の安泰という「大きな善」のもとであれば、いなかる犠牲もやむを得ないという
ことになるのではないでしょうか?


金正男金正男氏、韓国政府が死亡確認 工作員が殺害か (2月15日 日経電子版)
韓国統一省報道官は15日、マレーシアで死亡した北朝鮮人男性について、金正恩
朝鮮労働党委員長の異母兄の金正男氏(45)で、殺害されたのが「確実視される」
と発表した。ロイター通信によると、米政府は北朝鮮の工作員による犯行だと判断。
韓国紙の中央日報は消息筋の話として、正男氏が最近、韓国亡命を図り「北朝鮮
が阻止するため殺害したとの情報がある」と伝えた。マレーシア警察は空港内の
防犯カメラ映像などから、現場から立ち去ったとされる2人組の女の行方を追って
いる。マレーシア政府当局は14日、韓国政府に正男氏の死亡を伝え、情報機関の
国家情報院などが確認作業を進めていた。統一省報道官は記者会見で、身元
特定の根拠は明らかにせず、死因についてはマレーシア当局が調査中だとした。
マレーシア紙スター(電子版)によると、北朝鮮大使館側は14日、遺体引き渡し
を要求したが、マレーシア当局は検視など死因の調査を続けている。米政府当局
者はロイターに対し、北朝鮮工作員による殺害だと「強く信じている」と語った。
地元警察によると、正男氏とみられる男性は6日からマレーシアに滞在。13日
午前9時ごろ、クアラルンプール国際空港からマカオに出国する直前、空港スタ
ッフに「何者かに後ろからつかまれて、顔に液体をかけられた」と助けを求めた。頭痛がするとして、空港の診療所に運ばれた。
その後、空港に近いプトラジャヤの病院に救急車で搬送中に死亡したという。遺体は15日午前、クアラルンプール市内の病院
に移された。韓国大統領代行の黄教安首相は15日、国家安全保障会議(NSC)の会合を開き、北朝鮮の動向を巡り協議した。




2017_02_16


北朝鮮ミサイル発射新型弾道ミサイルの試射「成功」=金正恩氏が視察―北朝鮮
(2月13日 時事ドットコム)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は13日、新型の中長距離戦略弾道
ミサイル「北極星2型」の試験発射が12日に行われ、成功
したと報じた。金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会ったという。
北朝鮮は12日、北西部から日本海に向け弾道ミサイル1発を
発射しており、これを指すとみられる。朝鮮中央通信によると、
金委員長は、昨年8月に試射に成功したとされる潜水艦発射
弾道ミサイル(SLBM)「北極星」の射程を延長し、地対地
弾道ミサイルを開発するよう指示していた。新型の弾道ミサイル
は新開発の高出力固体燃料エンジンを利用。周辺国の安全を考慮し、飛距離を抑え、高度を高める「高角発射方式」で試射が
行われた。核弾頭が装着可能な弾頭部を分離した後の再突入段階などでの姿勢制御・誘導、迎撃回避の特性などを検証した。
金委員長は「今や、われわれのロケット工業は、液体燃料エンジンから高出力固体燃料エンジンに転換され、模倣型から開発創造
型に強化された」と述べ、満足の意を表明。また、父の故金正日総書記の誕生日(16日)への「贈り物」になると強調した。

ロフテッド軌道北朝鮮発射のミサイル“改良型ムスダン”か
(2月12日 日テレNEWS24)
北朝鮮が12日朝、弾道ミサイルを発射した。アメリカで
トランプ政権発足後、初めてのミサイル発射。韓国軍による
と北朝鮮は12日午前7時55分ごろ、西部の平安北道・亀城
から弾道ミサイルを発射した。500キロ以上飛行して日本海
に落下したという。当初、中距離弾道ミサイル「ノドン」と
みられていたが、韓国軍は分析を進め、中距離弾道ミサイル
「ムスダン」の改良型の可能性が高いとしている。韓国軍は
「発射は北朝鮮に強硬な姿勢をとるアメリカのトランプ政権
に対抗する武力の誇示」と分析している。北朝鮮は去年11月にアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利して以来、弾道ミサ
イルの発射を行わず、新政権の出方をうかがっていた。しかしトランプ政権はこれまでに、北朝鮮の核・ミサイル開発を認め
ない姿勢を打ち出し、日米首脳会談ではトランプ大統領本人が北朝鮮の脅威への対応が非常に重要な優先課題と指摘していた。

SM‐3ブロック2Aが初の迎撃試験に成功:ブロック2Aが持つ2つの意味 (2月4日 BLOGOS ブロゴス ブロガー:nonreal)
日米で共同開発している弾道ミサイル防衛用迎撃ミサイル「SM-3ブロック2A」が、初めての迎撃試験「SFTM-01」に成功しま
した。(中略)現在、日米のイージス艦に搭載されているSM-3はほとんどがSM-3ブロック1Aです。米海軍はすでにブロック1B
への移行を始めており、欧州の陸上型イージス「イージス・アショア」へもブロック1Bから配備されて行く予定です。ブロック2A
は日米が共同開発を進めている能力向上型で、日本は迎撃ミサイルのノーズコーン、第二段および第三弾の誘導・制御システム、
第三段を担当しています。ブロック2Aは2018年に配備が開始される予定です。現行のブロック1Aの射程が1,200kmであるのに
比べて、ブロック2Aは2,000km。舞鶴や横須賀にいる海上自衛隊のイージス艦が1隻で日本全国をカバーできるようになります。
特筆すべきはブロック2Aの「到達高度」、いわゆる射高です。ブロック1Aの600kmに対し、ブロック2Aは1,000kmを優に超え
ます(射高2,000kmを超えるという資料もあります)。これが意味するところは2つあります。ひとつは、中国の弾道ミサイルへ
の対処能力向上です。ご存知のとおり中国は弾道ミサイル戦力を質量ともに増強させており、その一部は対日本であるとみなされ
ています。実際、準中距離弾道ミサイル「DF-21」や中距離弾道ミサイル「DF-3」や「DF-26C(?)」は日本国内の重要インフラ
や在日米軍基地を射程に収めており、ブロック2Aによってこれらを迎撃する能力が大幅に向上します。
もうひとつは、ロフテッド軌道で発射された北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ムスダン」への対処能力向上です。北朝鮮による日本
攻撃は主として「ノドン」(射程:1,300km)が用いられます。ノドンへの対処はブロック1Aでも十分可能であることを北朝鮮も
認識しているでしょうから、より射程の大きなムスダンを使う可能性が考えられます。しかし、北朝鮮・元山から東京を狙う場合、
距離は1,100kmなので、射程4,000kmのムスダンは普通に撃ったのでは日本を飛び越えていってしまいます。そこで、通常の
弾道軌道ではなく、高く打ち上げて近くに落とすよう工夫しなければなりません。この場合に描く軌道をロフテッド軌道と言い
ます。ロフテッド軌道で発射されると、ムスダンの弾道頂点がSM-3ブロック1Aの到達高度を超えてしまう怖れがあり、その場合
は迎撃可能な高度に標的が降りてくるまで待たなければなりません。標準の軌道と比べて落下速度にそれほどの違いは出ませんが、
待っている分だけ対処時間が制約されることになり、迎撃作業が難しくなると言われています。ブロック2Aが配備されれば、
ロフテッド軌道で発射されたムスダンを弾道頂点で迎撃できるようになるので、日本の弾道ミサイル迎撃能力は飛躍的に高く
なることが期待されます。

自衛隊には敵地を攻撃する能力がありませんので、敵国からミサイルが飛んでくれば、
そのたびにそれを打ち落とすしかありません。それには、弾道ミサイルを宇宙で破壊する
SM-3と、大気圏に再突入してきたところを迎え撃つPAC-3という2つの方法があります。
海に囲まれている日本では、ミサイルは必ず海上を飛んでくるため、SM-3は海上自衛隊
の担当になっていて、海上のイージス艦から発射します。一方、PAC-3は着弾点に近い
地上に配備します。PAC-3は射程20kmと言われていますので、日本全体を守ることは
できません。PAC-3は重要な拠点を守るために配備され、SM-3が撃ち漏らした弾道
ミサイルが重要な拠点に着弾しそうな場合、落下してきた大気圏内で迎撃するのです。
ちなみに、ミサイルは非常に恐ろしいもののように感じますが、山のなかにミサイルが
落ちてもほとんど被害はありません。ただし、核弾頭を載せていなければですが・・・
核弾頭ミサイルの場合、PAC-3で迎撃に成功しても大きな被害が出るでしょう。迎撃
地点は着弾予定点近くの上空ですから。よって、可能ならばPAC-3に頼ることなく、
SM-3でミサイル防衛したいのです。とはいえ、SM-3がどのくらいの確率でミサイルを
迎撃できるのかは全くの未知数。なぜなら、敵国は、ミサイル防衛網にかからないよう
にミサイル技術を進化させるからです。そのひとつが、わざとミサイルを高く打ち上げて
手前に落とす、いわゆる「ロフテッド軌道」を用いたミサイル攻撃です。北朝鮮は、高度
1000km程度までロケットを到達させる技術を既に持っていますから、SM-3ブロック
1Aでは迎撃できません。さらに、地上へも高速・急角度で落下してきますから、PAC-3
での迎撃は困難だとみられています。早急に対策をとらなければ、北朝鮮からのミサイル
攻撃から身を守ることができません。ただ、ムスダンの命中精度は1600m(発射された
ミサイルの半分が落ちる可能性のある円の直径)とされていますので、ピンポイントで
狙われるというわけではありません。とはいえ、敵地を攻撃できなければ、やられっぱ
なしになってしまいます。現状では、米軍がいなければ日本の安全は守れないのです。




2017_02_14


日米首脳会談でのトランプ氏と安倍氏中国、米国の「全軍事力で日本防衛」に警戒感 
トランプ氏の「一つの中国」確認は歓迎
(2月11日 産経ニュース)
トランプ米大統領と安倍晋三首相が首脳会談後に発表した共同声明で、米国が「あらゆる
種類の軍事力」による日本防衛への決意を示したことに対し、中国側は警戒感を強めている。
中国国営新華社通信は11日、首脳会談について「日米が安全保障と経済貿易関係の強化を
確認」と報道。共同声明で米国が「核および通常戦力」を含めた軍事力によって日本防衛に
尽力する決意を示したと伝えた。
中国メディアは会談前、安倍首相が対米投資の約束などの「贈り物」を携えて訪米すると表現。
「小切手のプレゼントでトランプ氏を満足させるのは難しい」(環球時報)などと冷ややかな
見方を伝えていた。一方、新華社や国営中央テレビなどの官製メディアは、トランプ氏が安倍
首相との共同会見で米中首脳電話会談について「大変良い話ができた」と語ったことを大きく
報じた。中国メディアや識者の間では、トランプ氏が電話会談で中国と台湾を不可分の領土と
する「一つの中国」原則を確認したことへの歓迎ムードが広がっている。

スカボロー礁米中軍機、300メートルのニアミス 南シナ海で異常接近、米「危険な接触懸念」 
(2月11日 ZAKZAK 夕刊フジ公式サイト)
ロイター通信によると、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)
付近の上空で8日、米海軍のP3哨戒機と中国の軍用機が約300メートルの距離まで
異常接近した。米太平洋軍報道官は9日、産経新聞にニアミスの事実を確認した上で、
通常の任務飛行を行っていた米機と中国軍のKJ200早期警戒機が接近したとしている。
報道官は「国防総省と米太平洋軍は中国軍との危険な接触に常に懸念を抱いている」とした
上で、「適切な外交・防衛ルート」を通じて問題提起する方針を明らかにした。
米軍当局者はロイター通信に、今回の件は偶然の接近との見方を示したが、両軍機のニアミス
は2016年は2回のみで、比較的珍しいとしている。一方、中国共産党機関紙、人民日報系
の環球時報(電子版)は「米軍機1機が8日、黄岩島付近の上空で規定通りの任務に就いて
いた中国軍機に接近し、中国側は合法で熟練した措置によって対応した」との中国国防省筋の談話を掲載した。同筋は「米側が両国
関係の大局を考慮して適切な措置を執り、海空域で両国の偶発的な衝突が起きる原因を取り除くよう希望する」と主張した。

中国唯一の空母遼寧夢にまで見た空母が「中国の夢」を撃沈する
バブルが崩壊し始めたにもかかわらず軍拡を進める中国 
(1月18日 JBpress 日本ビジネスプレス)
新年早々、中国が南シナ海において空母「遼寧」の搭載機の
発着訓練を行った。これは昨年12月にトランプ次期米国大統領
が台湾の蔡英文総統と電話で会談を行い、その後ツイッターで
「一つの中国」政策を軽視するような発言をしたことに対する
対抗措置と見られている。現代において空母を当該要地に派遣
し示威行動を行うことは超大国の特権である。航空機を積んで
いるから、内陸奥深くまで攻撃することができる。巡洋艦やフリ
ゲート艦を派遣するよりも、相手国に対する恫喝効果は高い。
台湾海峡で危機が生じた時や北朝鮮が問題行動を起こした時に、米国は空母を派遣して示威行動を行ってきた。それは中国の指導者
にとって極めて不愉快な経験だったのだろう。だから大国になった今日、それを真似て台湾や東南アジア諸国にプレッシャーを
かけようとしている。米国の出方を伺っているようにも見える。
莫大な費用がかかる空母の維持
ただ、空母によって他国にプレッシャーをかけるためには多額の費用が必要になる。まず、建造費が高い。艦載機も用意しなければ
ならない。それだけではない。飛行機が空母に着艦するのが難しいために、高い技量をもつパイロットを育てなければならない。
そして、その技量を維持することが難しい。日常的な訓練が必要になる。飛行機は尾部に取り付けたフックを空母に張った鋼鉄
のワイヤーに引っかけることによって着艦する。現代のジェット機は巨大で高速だから、着艦する際に極めて強い力がワイヤー
にかかる。特殊なワイヤーでないと切れてしまう。現在、そのようなワイヤーを製造できるのは米国とロシアだけとされる。
中国はワイヤーをロシアから輸入していると言われるが、そのワイヤーは何回か使うとダメになる。このことだけを見ても、
空母を維持するのに莫大な費用がかかることが理解されよう。(後略)

トランプ大統領が、尖閣諸島も含めて「日本を守る」と明言したことは、日本にとって安心
材料なのですが、「核および通常戦力の双方によるあらゆる種類の米国の軍事力を使った
日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎない」とまで言われると、日本近海で
何かが起きるのではないかと逆に心配になってきます。
アメリカにとって日本の行動は予測可能なので、戦略を練らなればならないのは、米日関係
より米中関係のほうでしょう。日本にとっても、米中関係の今後が全く見通せないだけに、
ベストな立ち位置がなかなか見えてきません。日本にとって、米中が接近し過ぎるのも
「危機」なのですが、米中が決定的に対立するのも「危機」なのです。
トランプ大統領の中国政策が不透明であるだけに、どちらの可能性にも備えておかなければ
ならないのですが、そればかりでなく、不測の事態により、米中関係が急変する可能性も
否定できません。中国の海洋進出が収まることは考えにくいだけに、米中間での小さな事故
が大きな衝突に発展する可能性もあるのです。そのとき鍵を握るのがロシア。ロシアが中国
を支持するかといえば、そうではない可能性もあります。トランプさんが、ロシアと何らか
のディールをする可能性があるからです。米中が衝突したときに、もしプーチン大統領が
「アメリカ支持」を発表したら、中国は震えあがるでしょう。南シナ海でアメリカと衝突
して、北にロシア、東に日本と韓国、西にインドですから・・・まさに四面楚歌。
そのように考えると、トランプ大統領が戦略を練るというより、プーチン大統領が何を
狙っているのかが世界を動かす原動力になるのかもしれません。
日本としてはアメリカに追従するしかないのですが、南シナ海でアメリカが中国と衝突する
以外にも、アメリカが北朝鮮、イランと軍事衝突したときの対応策を練っておくことも必要
でしょう。エネルギー自給率ほぼ100%で、エネルギー価格の上昇が痛手にならなくなった
アメリカが、エネルギーの国際価格を急上昇させるような紛争を起こすことが日本にとって
の最悪のシチュエーションです。米国内でのエネルギー関連の需要が高まり、雇用が増加。
日本は大泣き。トランプさんは大喜びという可能性もゼロではありませんから・・・





2017_02_12


米空軍からの資金提供米空軍 大学研究者に8億円超 日本の延べ128人
(2月8日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
10~15年度 軍事応用の恐れ
米空軍が2010年度以降の6年間に、日本の大学研究者ら少なくとも
延べ128人に総額8億円超の研究資金などを提供していたことが、
毎日新聞の調査で分かった。また、10~16年度に京都大と大阪大の
教授ら11人が米空軍と海軍から計約2億円の研究費を受けたことも、
両大学への情報公開請求で判明した。 米軍からの資金受領に法的問題
はないが、科学者の代表機関・日本学術会議は1967年、研究者や
学会が米軍から資金提供を受けていたことをきっかけに、軍事研究を禁じる声明を出した。今回、資金受領が判明した教授らは
「研究は平和目的で軍事研究には当たらない」と説明しているが、研究成果を米軍が軍事応用する可能性がある。 米空軍が毎日新聞
に開示した資料によると、10~15年度(米会計年度)に日本国内の研究者延べ128人に研究費として約7億5000万円を
提供していた。さらに国際会議の費用と研究者の米国出張旅費でも計125件、計5000万円以上を支援した。研究者や大学名、
個別の研究内容は明らかにしなかった。提供理由について、米空軍のダリル・メイヤー報道官は「米国だけでは手に入らない貴重な
知見が得られるため」としている。 一方、資金受領が判明したのは、京大情報学研究科の男性教授、阪大工学研究科の男性教授ら
京大2人、阪大9人(現在は他大学に移った人も含む)。それぞれ米空軍のアジア宇宙航空研究開発事務所(AOARD)、米海軍
の海軍研究局(ONR)の出先機関を通じて研究テーマを申請し、1人約150万~4500万円を受け取った。 教授らの研究分野
は人工知能(AI)やレーザー技術など。米国防総省は14年に発表した技術戦略で、AIを搭載した無人兵器につながる自律型
システムの重視を挙げた。また、レーザーは砲弾やミサイルに代わる新兵器につながるなど、米軍が将来兵器の技術として重視
する分野と重なる。 京大と阪大はともに「適切な学内手続きを経て、受け入れを了承した」としている。
軍備増強に加担するな
山崎正勝・東京工業大名誉教授(科学史)の話 日本学術会議の声明に反するのは明らかで、日本の研究者が米軍の軍備増強に
加担すべきではない。研究費は資金源と共にどういう文脈で出ているかが問われる。米軍資金による研究成果は民生利用できると
しても軍が使うことが前提であり、軍事研究そのものだ。これだけ多くの研究者が受け取っているのは問題で、学術界や国民的な
議論が必要だ。

大学が軍事研究、反対意見相次ぐ 日本学術会議シンポ (2月4日 朝日新聞デジタル)
日本学術会議は4日、東京都内で安全保障と学術との関係を巡り、軍事研究を行わないとしてきた過去の声明の取り扱いなどに
ついて議論するシンポジウムを開いた。検討委が1月、中間とりまとめで軍事研究に慎重姿勢を示したことに参加者が相次いで
支持を表明。検討委は今回の討論を踏まえ、今春の最終とりまとめを目指す。約340人が集まった会場ではまず、検討委委員長
で法政大教授の杉田敦氏が中間とりまとめの背景を説明。防衛装備庁が2015年から始めた大学などへの研究助成制度について、
同庁の介入の度合いが大きく、学問の自由や開かれた場としての大学への影響が懸念されるとした。
続いて意見表明を申し出て講演した科学史、技術戦略、物理学、医学の各分野の4人とメディア代表の1人が中間とりまとめを
支持。一方、未来工学研究所政策調査分析センター研究参与の西山淳一氏はミサイル開発の経験から軍民両用研究に理解を求めた。
その後、参加者と検討委委員との公開討論があり、防衛装備庁の研究助成制度について科学史の研究者が「大学も研究室も
大学院生も巻き込むことになる。大学は教育する場でもあり、個人がやりたいから、というのは良くない」と意見を述べ、別の
大学研究者も「応募しないことが望ましいと明記してほしい」と発言した。(後略)

肩の荷が下りたオバマ氏さようなら、オバマ「あなたは史上最悪の爆弾魔でした」
(1月30日 PRESIDENT Online プレジデントオンライン)
言ってたこととやってたことが違う
つい先日、バラク・オバマ前大統領がこの2年間で5万発近い爆弾を
世界中でばら撒いたことが、米外交問題評議会のサイトで明らかに
された。2016年は2万6171発、15年は2万3144発を投下した。
1回の爆撃で複数の爆弾が落とされることや、発表されている国々
以外への投下を考えれば、より増える可能性は高い。
英国の調査報道ジャーナリスト協会のまとめでは、ブッシュ政権の8
年間でパキスタンにおける無人機攻撃は51回、民間人を含む死亡者は
編隊飛行するドローン少なくとも410人であった。一方、オバマ政権では373回、2089人
となっている。イエメンやソマリアを追加すればさらに増える。
これらの無人機による攻撃では、いくつかの問題も指摘されている。
第1に法的根拠である。他国内で警告や裁判なしに不十分な確認で、
ミサイルを撃ち込み「処刑」していることが問題視されているので
ある。オバマ政権の当局者ですら、この点を認める声がある。政権
の説明する法的根拠は自衛権の先制使用のみであり、ブッシュ政権
のイラク攻撃と同じである。
第2にプロセスである。12年にオバマ政権の当局者が「タフな大統領」
としてリークしたところによれば、毎週火曜日の会議で「ベースボール
カード」と称されるテロリストたちの履歴書を確認し、大統領自身が
暗殺リストを決定しているという。この基準や内容は公開されていない。「デスノート」で攻撃しているようなものなのだ。
第3に民間人の付随的被害である。俗な言い方になるが、無人機のカメラでターバンと髭の男性を確認して対戦車ミサイルを撃ち
込むのだから人違いはあるし、当然巻き添えも発生するということである。数千人以上の民間人が死亡しているとするデータもある。
内部告発によれば、13年の軍の報告書では「ある期間に200人以上を殺害したが、標的が正確だったのは35人だけだった。また、
5カ月間の空爆で死亡した9割が意図した目標ではなかった」と報じている。無人機攻撃の主役を軍と共に務めているCIAを率いる
長官のジョン・ブレナン氏は「オバマ大統領も自分も、多数の命を救うためには、少数の犠牲はやむをえないと思っているし、
巻き添えがないようにすべきだが、やるべきときに躊躇はしない」と取材に答えており、巻き添えもやむなしと断言している。
以上のことは何を示すのだろうか。第1に、もはや「戦争」の定義が溶解していることだ。確かにオバマ前大統領は「非戦」の
大統領だったのかもしれない。しかしながら、それは「国家間戦争」であり、実のところ、「無人機による戦争」の道を本格化し、
おびただしい死傷者を生み出した。反米意識を高揚させ、テロを誘発する悪循環に導いただけとも言える。
第2に、政策決定者なるものが、言葉と行動と思考のトリレンマに陥りがちだということである。
要するに、言行一致の政治家は本心ではない。思考と発言が一致している政治家は、口先だけで行動がついてきていない。
行動と考えが一致している政治家は口では嘘ばかりついている。ひどい場合は、言っていること、やっていること、考えている
ことのすべてがちぐはぐだ。オバマ前大統領の美しいレトリックと陰惨な大量の死体の山はそれを物語っているのである。
第3に、オバマの美しいレトリックを見て、「平和の使徒」であるかのように称賛する一方、トランプ新大統領の荒々しく激しい
レトリックを見て「破壊の魔王」とするのは間違いの可能性が高いということだ。
オバマはブッシュ元大統領を遥かに上回る暗殺作戦を実施し、民間人を含む死体の山を築き上げた。他方、トランプが無人機作戦
を継続するかどうかは不明であるし、仮に乱用しても、それはオバマがつくり上げた法的根拠と軍事態勢とシステムに基づくもので
あり、オバマの責任は変わらないからだ。オバマ前大統領は無人機戦争の育ての親であり、大量の爆弾を世界でばら撒いた大統領
だったのである。

東京大学などいくつかの大学は明確に軍事研究を禁止していますが、「軍事研究」とは
何のことを指しているのでしょう。軍事関連機関から研究費を受け取らないという意味
なのでしょうか?勿論、各大学が独自に決めればよいことなのですが、言葉だけが美しい
のなら何の意味もありません。アメリカ国防総省の管理下で進められた研究でも、
インターネットのように民間に転用されて、社会に貢献しているものは数多くあります。
そのような事例があろうとも、軍事関連機関から研究費を受けとることは一律にダメだ
ということなのでしょう。一方で、兵器にしかならない劣化ウランを大量生産する原子力
関連の研究は「非軍事研究」ということのようです。核兵器の研究はダメだが、「原子力
の平和利用」という美しい言葉を使えば、OKということですか。原子力関連予算だと
否定的なイメージがあるので、政府では「電源立地対策」という美しい名前で補助金を
出していますが、軍事研究の場合も、軍事だと分からないようにして補助金を出しほしい
ということなのでしょうか?例えば、ミサイル開発のときは、「ミサイル」という言葉を
「ロケット」に置き換ればいいんですよね・・・
これからの地上戦では、ドローンと通信システム、画像認識システムの高度化、そして
人工知能が絶対必要な技術になると思われます。つまり、ドローンが通信システムで
各自連携をとりあい、自分たちで学習して、自分たちの判断で敵を攻撃するようになる
でしょう。殺人ロボットも恐ろしい技術ですが、ロボットに比べてドローンは安価なので、
大量に戦地に導入できます。オバマ政権の無人機攻撃などまだ序の口で、これからは
ドローンが主力部隊になるでしょう。直接的ではなくても、ドローン、通信システム、
画像認識システム、人工知能に関する研究はすべて軍事に貢献しうるものです。
そうか、軍事研究禁止というのは、「直接的な」軍事貢献を禁じるという意味なのか!
民間企業を介するなど、間接的システムを構築すれば、いくらでも軍事研究をしますと
いう意味なんだ。どれほど非人道的な兵器に関するものでも・・・





2017_02_10


ハーフタイムショーのレディガガレディー・ガガ スーパーボウルで
史上最も鮮烈な“テクニック”を披露

(2月6日 スポニチ Sponichi Annex)
スーパーボウルのハーフタイムショー
に登場したレディー・ガガ(30歳)が
強烈なメッセージとともに、史上最も
鮮烈な“テクニック”を披露した。ガガ
はまず試合会場となったヒューストン
のNRGスタジアムの最上部(高さ79
メートル)に立って「ゴッド・ブレス・
アメリカ」を熱唱。最後には米国の
公式行事で暗誦されることが多い
「忠誠の誓い」の一部をメッセージ
に替えて“下界”にいる7万人のファン
に伝えた。ガガが口にしたのは忠誠の誓いの中の「One nation under God、indivisible
 with liberty and justice for all」という部分。ここだけを訳すと「(私たちは)
神の下にいるひとつの国家。自由と正義の名において、すべての人を分裂させることはできない」。
ガガは大統領選挙が終わった際に「Love trumps hate(愛は憎しみに打ち勝つ)」というサインボードを
涙を浮かべながら手にして、暗にトランプ大統領への批判を展開していたが、ヒューストンでも違った形で自らの感情を表現
した。驚きはこのあと。2本のワイヤーにつり下げられたガガはフィールドに向かって降下。途中で後方宙返りを入れながら
着地に?成功し、会見で「アスレティックなものになる」と語った通りの過去に例を見ない高度なテクニックを駆使して
ステージにたどりついた。歌った曲の中のひとつは「Born this ways」。「ゲイでもストレートでもバイ
(セクシャル)でもレズビアンでも間違ってなんかない」という歌詞は、同性婚に否定的なトランプ大統領に対するカウンター
パンチにようにも受け取られた。NRGスタジアムでのスーパーボウルは2004年に次いで2回目。前回はジャネット・
ジャクソンが胸を露出して論議を呼んだが、今回は確実にそれ以上のインパクトを与えたと評価する声が続出。ハーフ
タイムショーでは政治的な主張をすることを禁じられているが、ガガは「忠誠の誓い」とオリジナル・ナンバーを駆使して、
言外に潜んでいるもうひとつの意味をファンに伝えようとしていた。

トムブレイディとマットライアンペイトリオッツ、スーパーボウル制覇!
史上最大の大逆転劇

(2月6日 スポニチ Sponichi Annex)
第51回NFLスーパーボウルが5日に
テキサス州ヒューストンで行われ、
ペイトリオッツ(AFC)が延長の末に
ファルコンズを34―28(前半3―21、
延長6―0)で下して2年ぶり5度目の
優勝。第3Q序盤で3―28と一方的に
リードされながら、ここから連続31点
を挙げて逆転勝利を収めた。
スーパーボウルでの延長はこれが初めてで、
25点差の逆転は史上最大。第4Qで決めた
2度の2点コンバージョン、ファルコンズの選手がはたいたボールが手と足にさえぎられてフィールドにダウンせず、それを
落下1センチ前に拾ったWRジュリアン・エデルマン(30歳)の史上に残る「ザ・キャッチ」、さらにファルコンズのQB
マット・ライアン(31歳)を5度サックしてFG圏内から遠ざけた守備陣の踏ん張りなど、後半は「奇跡」のオンパレード。
最初の攻撃権を握った延長ではRBジェーム・ホワイト(25歳)が残り2ヤードを突破してエンドゾーンに飛び込み、激闘に
ピリオドを打った。自身5回目の優勝と4回目のMVPを受賞したQBトム・ブレイディー(39歳)は62回のパスを投げて
43回を成功させて466ヤード(この3つは史上最多)と2TDを獲得。ライアン同様5度のサックを浴びてインターセプト
も1回喫したが、後半は若手をぐいぐいと引っ張った。試合が終わるとブレイディーは長年にわたって苦楽をともにした名将
ビル・ベリチック監督(64歳)と抱き合ってお互いを祝福。これまでの最大逆転は2013年のブロンコス戦で記録した
24点だったが、スーパーボウルという大舞台でその“壁”を打ち砕いた。今季はボールの空気圧不正事件で開幕から4試合の
出場停止処分を科せられてスタート。しかし残ったメンバーがここを3勝1敗で乗り切り、ブレイディーにバトンを渡した。
そしてそこからはプレーオフを含めて14勝1敗となった。
「タフな試合だったが全員が踏ん張った。でも彼ら(ファルコンズ)も凄かった。我々がちょっとだけいいプレーをしたに
すぎない」とブレイディーは控えめだったが、最後に見せた粘りのドライブは史上最高のQBにふさわしい名場面になるだろう。
2度目の出場で初優勝に手がかかっていたファルコンズにとっては悪夢のような幕切れ。QBライアンは23回のパス試投で
17回を成功させて284ヤードと2TDをマーク。前半のパス・レーティング(158・3)はリーグ1位だった今季全体
の117・1を超えて大会史上最高の数値を示していた。しかし第4Qで失速。1年目と2年目の選手が8人いた守備陣は
第4Q以降は完全にリズムを失い、延長でもブレイディーのドライブを阻止することはできなかった。

レディー・ガガのハーフタイムショーは見応えがありました。ガガらしい派手で奇抜な
パフォーマンスが素晴らしかっただけでなく、魂がこもっていました。直接的な言葉を
用いないでトランプ批判をするあたり、たいしたものです。どこかの国の下衆なサッカー
選手とは大違い。やはり、スポーツの場に政治的メッセージはご法度です。
試合のほうは、途中まではワンサイドのつまらないゲームだなと思っていたのですが、
第4Qでブレイディーが本来の調子に戻り、最後には同点に追いつきました。延長戦
でもその勢いは止まらず、最初の攻撃でタッチダウンを奪って勝利しました。アメフト
ではモメンタム(試合の流れ)という言葉をよく聞きますが、これほどモメンタムの
恐ろしさを見せつけた試合も珍しいでしょう。ペイトリオッツは先行逃げ切り型のチーム
で、逃げ切ろうとして試合の途中からモメンタムを失うことはあっても、(強いチーム
だから当然なのですが)その逆はあまりありません。第3Qに入って25点差に点差を
拡げられると、その後にモメンタムを引き寄せたとしても、結局は僅差でも負けてしまう
ものですが、爆発的得点力のあるペイトリオッツは違いました。
何がモメンタムを引き寄せたのでしょうか?ひとつは、「あきらめなかった」こと。
はっきり言ってファンは勝利を「あきらめていた」と思います。でも、選手、コーチは
あきらめていませんでした。多分、「もう負けだ」と思っていた選手はいたでしょうが、
それを試合で少しでも見せれば、ヘッドコーチであるビル・ベリチックの逆鱗に触れる
こと間違いなし。それが怖くて全力でやっていた選手もいたかもしれません。スラム
ダンクじゃないけど、「あきらめたらそこで試合終了」なのです。言うのは簡単ですが、
あの試合状況なら、あきらめるほうが普通です。
もうひとつは、「自分たちの得意でないやり方に挑戦する」こと。ブレイディーは、
レシーバーの胸に飛びこむスピードのあるショートパスを得意にしており、エンド
ゾーンへ投げ込むパス以外では、山なりのふわっとしたパスはあまり投げません。
しかし、途中から山なりパスを投げるようになって、ファルコンズのディフェンスが
混乱したように思います。自分たちのフットボールが出来ないときに何ができるか?
決まった答えはありません。サッカー日本代表には、是非、自分たちのサッカーが
できないときに何ができるかを考えてもらいたいところです。




2017_02_08


内田茂都議千代田区長選  「ドン」に責任論 (2月5日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
千代田区長選で、自民党推薦の新人が小池百合子知事が支援した現職に敗れたことを受け、自民党
東京都連内からは都連前幹事長で候補者選定に大きな役割を果たした内田茂都議(77)の責任を
求める声が上がった。昨夏の都知事選に続き、今回の区長選でも自民党推薦の候補者が敗れる事態
に、都議選を控えた都連内には動揺が広がる。都連幹部は「元々、現職は強いものだが、それでも
この負けは痛い。候補者を選んだ内田さんは責任を取るという流れになるだろう」と語った。
関係者によると、内田氏は千代田区長選後に進退を決める意向を周囲に漏らしていたという。
都連が発表した都議選の公認候補にも内田氏の名前はない。
石川氏の手を掲げ喜ぶ小池都知事千代田区長選 (2月5日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
小池氏「夏」へ弾み…都議会の支持加速
5日の東京都千代田区長選は、小池百合子都知事が支援した現職の石川雅己氏(75)
が危なげなく5選を果たし、「小池人気」の高さを証明した。すでに都議会では公明
党や民進党が小池氏に接近を強め、自民党にも造反の動きがある。このままいけば夏の
都議選が小池氏を「主役」に展開されるのは確実だ。自民、公明両党は、党内に動揺
が広がれば安倍晋三首相の政権運営にも影響しかねないと警戒している。
「つまらない自民都議が『小池、小池』と草木のようになびいている。みんな都議選
目当てだ」。選挙戦最終盤で、推薦する与謝野信氏(41)が、石川氏に水をあけら
れていると伝えられた自民党東京都連幹部は、こう吐き捨てるように言った。
今回の区長選で、都連は小池氏が「都議会のドン」と呼ぶ地元選出の内田茂都議を選挙戦から遠ざけた。「票が取れなくなる
から表には出るな」。幹部らは「小池対内田」の構図は、大敗した都知事選の再現になると危惧した。
それでも内部の足並みはそろわなかった。告示を5日後に控えた1月24日。都議会自民を離脱した3人が、新会派を結成した。
「小池氏の『東京大改革』をしっかり支えたい」。3人は記者会見で自民とは一線を画す主張を繰り返した。小池氏と笑顔で握手
するポスターも作り、連携を強調した。翌25日には、別の2人が豊洲市場(江東区)の地下水汚染問題の究明を主張する小池
氏に同調し、会派の意向に反して都議会に強い調査権限を持つ百条委員会の設置を目指すと宣言した。小池人気を前に自民の
内部分裂は、徐々に広がった。小池氏への接近は、他会派にも広がっている。都議会公明は昨年12月、知事報酬半減を受けた
議員報酬削減を巡り、反対する自民との連携解消を宣言。区長選にも「保守分裂」を理由に自主投票で臨み、小池氏に協力する
姿勢を加速させた。都議会民進の幹部は「今回はどの陣営にも関わっておらず、都議選にはつながらない」と強弁するが、関係者
には会派存続の危機感さえ漂う。1月末には公認予定の元職2人が小池氏との連携を模索し離党届を提出。離党者増を懸念した
都連の松原仁会長は、小池氏に「都政運営を全面的に支持する」と秋波を送る。区長選の結果を受け、小池氏になびく自民議員
が相次ぐ可能性は高まった。公明、民進も小池氏支援の姿勢をさらに強く打ち出すと推測される。(中略)
都議選は地方議会選を超えた意味を持つ。2009年は当時の民主党が第1党に躍り出て、同年の衆院選で政権交代を果たした。
13年は自民、公明両党の候補者が全員当選し、続く参院選でも圧勝した。小池氏が「参戦」する次の都議選は、既成政党の勢い
を測るバロメーターといえる。ここで自民党がつまずくと、今年秋が有力視される衆院解散の時期にも微妙に影響する。千代田
区長選では、自民、公明両党にすきま風が吹いた。公明党の斉藤鉄夫選対委員長は、自主投票を決めた1月26日の党会合で
「保守が分裂しているため」と説明したが、両党は13年の前回区長選で現職の石川氏に対立候補をぶつけた経緯があるだけに、
額面通り受け取る向きはほとんどない。都議選を国政選挙並みに重視する公明党が、小池氏との摩擦を避けたのは明らかだ。
山口那津男代表は「連立政権は微動だにしない」と強調する。ただ、党内には「都議会でここまで『親小池、非自民』を鮮明に
すると、国政への影響は出てくる」と懸念する声もある。

選挙は勝負であり得票差など関係ないとはいえ、これだけ完敗してしまうと、これは
誰の責任なんだということになります。投票率も上がっていることから、強い民意が
示されていることに疑いはありません。内田都議はこれで終わりでしょうし、小池都知事
も「反内田」というカードはもう使えなくなるでしょう。しかし、「自民党東京都連」
という抵抗勢力は今後も存続しますので、まだまだ小池人気は持続すると思われます。
公明党は、強いものの味方をするという党是?を持っているようですので、小池都知事
を全面支持することに間違いはありません。困るのは民進党。小池都知事が自民党員で
あり続ける限り、民進党とは選挙協力しないでしょうから・・・自民党東京都連、民進党
ともに打つ手なし。ただし、議員個人は小池派に寝返るという手があります。
自民党の動きも複雑です。石川氏を支援した若狭衆院議員は厳重注意処分。小池都知事
の処分はどうするのでしょうか?若狭衆院議員についても、再度の造反が厳重注意で
終わりなのでしょうか?自民党には、ルールというものがないようです。
安倍政権への影響はなんとも言い難いところです。今回惨敗した与謝野信氏の伯父さん
が与謝野馨氏。伯父さんと同一視してはいけないのかもしれませんが、安倍総理、小池
都知事、与謝野馨氏の政治信条を比較すれば、安倍さんは小池支持ではないでしょうか。 
それどころか、次期首相候補の石破さんや岸田さんより、小池さんのほうが安倍さんの
政治信条に近いのでは?期待していた稲田さんは無理そうですし、ここらへんで安倍さん
も方針転換を図ったほうがいいように思われます。小池さんの出方によりますが・・・
日本初の女性首相が生まれるときは近づいているのでしょうか?小池さん、稲田さん、
ついでに丸川さん、どなたも女性の味方とは思えませんけど・・・





2017_02_06


「第二の東芝」を生みかねない日本企業の危うい経営眼 (2月3日 Diamond Online ダイヤモンド・オンライン)
(前略)ホールディングス(持ち株会社)の社長の仕事は何だろう。それは2つである。
1つは、傘下の事業会社各社が最大限の成長をするように、目標設定を行い管理すること。もう1つが、それら事業会社を
選別して資金投入したり、M&Aによって入れ替えたりして、事業ポートフォリオをより魅力的なものに変えていく仕事だ。
問題は、この2つの仕事に必要な能力が、事業会社の社長の能力とは異質だということだ。能力が異なるのにもかかわらず、
大半の大企業では事業会社の社長の中から主に業績のよい人物を引き上げて、持ち株会社の社長や経営陣に据える。
そこで能力不足による経営事故が生じる。事業会社の社長に必要な能力は、前年よりも高い利益を上げることができるように、
組織に対してゴールを設定し、それを実行する能力だ。これは主に、自分の土地勘がある業界や事業において、自分が慣れ
親しんだ組織を率いる前提であれば、サラリーマン社長でも十分に機能する能力である。
一方で、持ち株会社の社長は、言ってみればたくさんの事業会社のオーナーである。いくつもの事業会社の持ち主(オーナー)
の立場で、1つ1つの会社がちゃんと金を稼いでくれそうか、きちんと成長してくれそうか、そして思わぬ損失を出さないか
を見極める能力が必要とされる。このとき、持ち株会社の社長から見た傘下の事業会社の社長との関係は、常に「騙される」
リスクをはらんだものになる。傘下の事業会社からすれば、将来性がピカピカに見えなければ資源も投資してもらえないし、
人材を抜かれてしまい、将来の成長がおぼつかなくなってしまう。だから持ち株会社に対してピカピカの事業計画を見せ、
あたかもそれを実現できるかのごとく振る舞うことで、本社から資源を獲得しようとする。実際は、その通りの計画達成
ができる事業会社もあれば、計画を絵に描いた餅で終わらせてしまう会社もあるのだが、すべての事業会社がピカピカの
計画を提示して、みな同じように「私の事業領域は魅力的でしょ、オーナー?」と呼びかけてくる。これを見分けてどこを
伸ばすかを判断する能力が、持ち株会社の経営者には必要になる。
経営者の眼力は確かか「0円で買える会社は怪しい」
なぜそんなことに気づかなかったか?

東芝の経営者が陥穽に落ちたのはこの点だ。
不正会計事件のときは、各事業会社の能力を見極め
られない経営陣が「チャレンジ」と称して実力以上
の高い目標を設定し、事業会社はそれに不正会計
で辻褄を合わすという事故が起きた。今回の問題は、
アメリカの子会社であるウェスティングハウスを
0円で買収した東芝から見れば、孫会社の原子力
サービス会社が、実は買収当時には知られていな
かった7000億円規模の負債を抱えていたことが発覚したわけだ。プロの経営者なら「0円で買える企業というのは何かしら
深刻な問題を抱えているはずだ」と考え、何らかの精査を行うはずだ。一方で、経営力のない経営者の場合は、「買収額
が低ければリスクは低い」といった間違った基準で経営判断をしてしまう。今回の減損が経営陣にとって「寝耳に水」
だったということは、買収時にそのリスクの存在を懸念する能力すらなかったことを意味している。東芝の大幅な減損
事件は、経営力不足から起こるべくして起きた事件ということになる。(後略)

日本企業は劣化したのではなく、もともといい加減だった(2016年4月6日 Diamond Online ダイヤモンド・オンライン)
(前略)「お金」ばかりを追っている金融業は浮わついた「虚業」だとしても、「ものづくり」を中核とする日本の事業
会社は、それなりに「しっかりしている」とされていた。例えば、経済団体(もはやなくてもいい存在だと思うが)の
トップは、金融業種から選ばれることはほとんどなく、事業会社のトップが就任して、格の高い勲章をもらうのが常
だった。しかし、原発に関する安全管理が結局のところできていなかった東京電力も、かつて経団連のトップを出して
いた企業だ。また、大規模な決算の誤魔化しに「チャレンジ」してそれが露見し評判が地に落ち、生き残りのために
のたうち回っているように見える東芝も、かつては経団連会長を出した「名門」だった(いまだに強制捜査の対象に
ならないのは「名門」だからなのだろう)。なお、東芝に関しては、先般の東芝メディカルの独禁法逃れとしか言いよう
のない売却過程も仕事の進め方が「粗末」だった。売るなら、必要な手続きに間に合うタイミングで物事を進める必要
があったし、そもそも、東芝メディカルは売るべき対象だったのだろうか。電機大手では、三洋電機はその名が消えた。
シャープは時間切れギリギリに偶発債務の問題を突かれて鴻海精密工業に買い叩かれた。かつて「技術のソニー」と
呼ばれたソニーにも旧日の輝きはない。他方、名門メーカーよりも財界的な序列は一枚落ちるが商社もひどい。
日本企業は劣化したと思うか財閥系の大手商社、三菱商事と三井物産は、
それぞれ今期決算に対して大幅な黒字予想
だったものを、3月に入ってから一転して赤字
に(三菱商事は連結純利益3000億円の黒字
予想を、1500億円の赤字に一回で修正した)。
資源関連の投資の減損処理が主な原因だが、
投資のリスク管理が十分できていたのか、また、
上場企業として情報の出し方が適切だったのか
(資源価格の下落は去年の段階で十分わかって
いる)、その「仕事ぶり」に疑問なしとしない。
小うるさい繰り言のようで恐縮だが、どうも「立派だ」とされていた日本企業のあちこちで、急激な「劣化」が起こって
いるように思えてならない。(中略)
一般社員と経営者層と、両方でインセンティブの劣化が起こっている。
いずれにしても、共にプロフェッショナルの意識を持つ、同僚どうしが、相互いに仕事の質を評価する中で、「恥ず
かしいことはできない」と思うような緊張感が、日本企業の仕事の「現場」から、後退しているのではないか。
前掲書の結論を踏まえると、「お金をたっぷり支払う」ことを現場単位まで導入する資力は日本企業にはなさそうだ。
さりとて、報酬が仕事のインセンティブとして大きな意味を持たないような世界で、「仕事」に対するプロフェッショナ
リズムに基づく緊張感を鍛え直すのも、難しそうだ。次善の策としては、せめて経営トップ層が、報酬水準も含めて
現場の社員ともっと近づくことだが、彼らは、当面、「ROE(自己資本利益率)」や「ガバナンス(企業統治)改革」
を旗印に、お友達の社外取締役を味方につけて、自分たちの報酬水準を上げつつ企業を経営することに忙しい。
「インセンティブ」は、プラスにもマイナスにも働く「くせ玉」だが、日本企業は、このコントロールに成功していない
ように思える。最近の「劣化」事例のなにがしかは、この要因で説明できるのではなかろうか。

 生え抜きの社長だから絶対にうまくいかないという
 わけではありませんが、事業会社のオーナーとして、
 投資のプロの視点を持っていないと、東芝のように
 大怪我をしてしまうことになります。この能力は、
 ひとつの組織、ひとつの事業に精通していたから
 といって身につくものではありません。いや、逆に、
 自分たちは「よく知っている」という思い込みから、
 大失敗をしてしまうことになりかねないのです。
そして、事業オーナーとしての判断ミスは、企業全体の決定的な失敗になります。
東芝のような失敗においては、社員はいくら努力してもどうすることもできません。
自分、自分の属する部署、関係する事業における努力の範囲を完全に越えています。
東京電力のような巨大企業でも、トップがミスれば「企業が終わる」時代なのです。
圧倒的な成功を収めた時期があり、「定石」と言われるセオリーを経営に取り入れて、
落とし穴にはまる。今や、このパターンは、教科書レベルです!
燃料切れで飛行機を墜落させるかもしれない熟練パイロットに、企業を任せること
のリスクを考え直すときです。未熟パイロットが失敗すればオーバーランですむかも
しれませんが、熟練パイロットが失敗すれば、飛行機は墜落してしまうものです。
とは言え、ゴーンさんを招へいする前に、何かできないのでしょうか?
少なくとも、現場と経営陣が意思疎通のできない状況を打破しなければなりません。
現場と経営陣をつなぐ複数の(多くの場合、非公式な)ラインを設けて、現場の知恵
を経営陣がうまく吸い上げる仕組みが必要です。東芝の社員のなかにも、「タダでも、
あの会社を買っちゃだめだ」と認識していた人はいたでしょうから・・・



2017_02_04


日立、700億円の営業外損失見通し 米国の原発事業で (2月1日 朝日新聞デジタル)
日立製作所は1日、米国での原発事業で2017年3月期に700億円の営業外損失が出る見通しになったと発表した。世界的に
原発の新設が鈍っていることを受け、米ゼネラル・エレクトリック(GE)との合弁会社がウラン燃料の濃縮事業から撤退するため。
英国での原発新設については、コスト管理を徹底して予定通りに進めるとした。16年4~12月期決算を発表する記者会見で、
西山光秋専務が明らかにした。GEが60%、日立が40%を出資する「GE日立ニュークリア・エナジー」が、グループ会社で
手がけていた燃料の新しい濃縮法の開発から撤退し、見込んでいた収益が得られなくなったという。損失の計上後、合弁会社
の株式のうち、日立の持ち分の価値は約110億円しか残らないといい、「これ以上の大きな損失リスクはない」(西山氏)と
説明している。英国で20年代に4~6基の原発を新設する計画について、西山氏は「海外で初めての建設で、もともとリスクは
ある。英国政府やプラントメーカーと協議し、リスク管理を徹底する」と話した。

古賀茂明氏まさかの「東芝倒産」が現実に? 日本の原発政策の愚かさを嘆く (1月28日 週プレNEWS)
欧米の有力企業が原発ビジネスから手を引く一方で、いまだ前のめりな日本企業と安倍政権。
『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏
は、そんな日本の原発政策の愚かさを嘆く。
* * *
東芝の経営がピンチだ。昨年12月27日、同社はアメリカでの原発ビジネスで数千億円規模の
損失が発生することを発表した。巨額減損の震源地となったのは子会社のウェスチングハウス社
(以下、WH社)が15年暮れに買収したストーン&ウェブスター社(以下、S&W社)である。
S&W社はWH社が建設中の原発4基の土木建設工事を請け負っており、東芝はWH社を通じて
このS&W社を買収した。不思議なことに買収額は明らかになっていない。ゼロ円とする報道と
270億円程度とする報道があるが、いずれにしても、それほど大きな資産価値があったわけ
ではない。ところが、この会社をめぐって資産査定に大きなミスがあり、数千億円の損失が出る
ことが今頃わかったのである。もちろん、これが本当なら今期の決算でその損失を全額処理しなければならない。
こうなった原因はまだ不明だが、おおむね次のように推察できる。
福島第一原発事故をきっかけに、各国で原発の安全規制を厳しくする動きが強まり、追加工事や安全審査の遅れなどで原発の
建設コストは大幅に高くなっている。契約によっては、工事の遅れに対して巨額の賠償を請求されることもある。これらの大きく
膨らんだ建設コストを再査定したところ、数千億円単位の損失が発生することがわかったということだろう。
昨期に7087億円の営業赤字を出した東芝の株主資本は3632億円(16年9月)にすぎない。もしS&W社の抱える損失が
4千億円以上だと、東芝は債務超過に転落する。へたをすると、上場廃止や倒産の可能性も見えてくる。
東芝はWH社の買収でも企業価値が約2千億円ほどしかないのに、5400億円の高値買いに走った前科がある。その差額の
約3400億円はのれん代に資産計上したが、WH社の経営は思わしくなく、巨額なのれん代の減損償却に追い込まれている。
その重い負担が東芝の経営危機の一因となった。
安全基準の厳格化で、原発建設はいつ、どんなコストが生じるかわからない、利幅が薄く、リスクも極めて高いビジネスになった。
アメリカのGE、ドイツのシーメンスといった巨大企業が次々と原発ビジネスから撤退しているのは、そのリスクを嫌ってのことだ。
だが、東芝は原発ビジネスに執着し、1度ならず2度も巨額損失を出し、経営危機を招いてしまった。完全な判断ミスだ。ただ、
原発ビジネスに前のめりなのは東芝だけではない。東芝とともに「原発御三家」と目される日立、三菱重工も力コブを入れている。
日立はイギリスやリトアニアで、三菱重工はトルコで原発建設の受注に乗り出し、三菱重工はフランス政府の要請で、実質的に
経営破綻している原発大手のアレバ社に巨額の出資までしようとしている。そして、そんな日本企業を安倍政権は熱心にサポート
している。原発プラントの輸出を、武器輸出と並んでアベノミクス成長戦略の柱にしているからだ。
欧米の有力企業が原発ビジネスから手を引く一方で、日本だけが官民一体でさらに大きな賭(か)けに出ようとしている。
その意味するところは「ババ抜きゲーム」と化した世界の原発ビジネスで、日本がジョーカーを押しつけられているということだ。
その愚に日本企業、そして安倍政権は早く気づかなくてはいけない。

福島第1原発2号機原子炉真下の堆積物「燃料デブリ」福島第一原発で発見か チェルノブイリには現存、
どう取り出す?
(1月31日 ハフィントンポスト 日本版)
福島第一原発2号機の格納容器の内部をカメラで確認する調査が1月30日に
行われ、圧力容器の真下の作業用の床に、黒い堆積物が見つかった。
先端にカメラの付いたパイプを格納容器内部に挿入して撮影に成功した。
東京電力では、この物体が「燃料デブリ」の可能性があると見て、今後は
ロボットを使って詳しく調査する方針だ。
■燃料デブリとは?
共同通信によると、燃料デブリとは、原子炉の事故によって溶け落ちた
核燃料が原子炉のコンクリートや金属と混ざり合い、冷えて固まったもの。
放射線量がとても高く、人が近づけない上に非常に硬いため、取り出しは
東芝が開発したサソリ型ロボット廃炉作業の最大の難関とされている。2号機の格納容器内の放射線量は、
2012年3月の調査時に毎時73シーベルトを観測した。人間は5分46秒間で
死亡するレベルだった。
■サソリ型ロボットで調査へ
今回の調査結果を受けて、東電は東芝製のサソリ型ロボットを使った本格
的な調査を開始する。狭い場所を通れるよう細長い形をしており、調査
したい場所に来ると尾の部分にあるカメラを前に起こして撮影する。
蒸気が立ちこめていても3メートルほど先まで見通せるという。2号機の
格納容器にある入り口からレールをつたって内部に入り、溶けた燃料の
状態や放射線量を計測するという。福島第一事故からまもなく6年となるが、
燃料デブリの実態は分かっていなかった。今回発見された堆積物が燃料デブリと確認できれば、福島第一原発事故でメルトダウン
した1〜3号機で初めてとなる。夏にも予定されている燃料取り出し方針の決定に向け貴重なデータとなる見込みだ。
政府と東電の工程表では、燃料デブリ取り出し方法を2018年度上半期までに確定し、2021年に燃料デブリ取り出しを開始する
予定だ。ただ、今回のロボット調査も1年以上遅れており、政府内には工程表通りに作業を進めるのは難しいとの見方も出ている。
■スリーマイルでは取り出し完了も、チェルノブイリでは…
1979年にアメリカで起きたスリーマイル島事故では炉心溶融が起きたが、燃料デブリは原子炉の圧力容器の底にとどまっていた
ため、1990年までに全て取り出すことができた。一方、1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、圧力容器や格納容器が
なかったため、溶け落ちた燃料デブリは原子炉建屋の底で固まった。事故から30年経った現在も建屋内に残ったままで、その姿
から「象の足」と呼ばれている。

安倍さんは原発を成長戦略のひとつに位置づけていますが、これは成功しないでしょう。
なぜなら、昨今の原発建設は安全対策に膨大なコストがかかって儲からないからです。
結局のところ、企業が求めているのは利益であり、「利益=収益-費用」です。発電量
に対する建設費があまりにも高いと誰も原発を建造しなくなりますから、原発建設での
高い収益は見込めません。そうなれば費用をいかに抑えるかにかかってきます。しかし、
フクシマ以降、世界的に、原発の安全性に疑問が持たれるようになりました。原発の
安全対策はこれで十分というものがないため、対策費が底なしの状況です。安全性を
重視していては、全く儲からないのです。ですから、どこかで妥協するしかありません。
安全対策コストをけちると、運転後のトラブルに悩まされることになります。三菱重工
はアメリカのサンオノフレ原発の配管破損事故をめぐり、事業会社であるサザン・
カリフォルニア・エジソン社から巨額の損害賠償を請求されています。三菱重工が納入
した同原発3号機は、2012年に蒸気発生器配管が破損し緊急停止。放射性物質を
含む微量な水が漏れ出しました。その後、原子炉の稼働が禁止され、2基の原発が
そのまま廃炉に。事業会社は三菱重工の責任だとして、75.7億ドルを請求。今年に
なって請求額が約67億ドルに減額されたのですが、三菱重工側は1.37億ドル以上
の支払いを拒否しており、いまだ解決しておりません。仮に請求額どおりに支払わなけ
ればならないとなると、7500億円以上の新たな損失が発生することになります。
原発事業は既に超ブラック産業なのです。どうして、東芝が原発ビジネスにのめりこん
でしまったのかは知りませんが、足を洗って、別分野で生き残るしか道はありません!
ただし、福島第一原発の廃炉作業をやめてもらっては困りますので、原発事業では
産廃処理業者になってもらうしかないでしょう。脱原発の世界的な流れに取り残されて
いる状況が戦前の大艦巨砲主義に似ていて、日本の将来に暗い影を落としています。




2017_02_02


のりこえねっと会見「一方的に攻撃、公開処刑された」 「ニュース女子」問題で市民団体が
BPOに申立て
 (1月28日 J-CASTニュース)
沖縄の米軍ヘリパッド建設に抗議活動をする人々は「日当をもらっている」
などと報道したテレビ番組「ニュース女子」に人権を侵害されたとして、
「日当を払っている団体」として名指しされた市民団体「のりこえねっと」
が2017年1月27日、会見を開き、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送
人権委員会に申し立てをしたと発表した。同団体の辛淑玉(シン・スゴ)
共同代表は会見で、「(番組によって)一方的に攻撃されました。公開処刑です」と怒りをにじませた。
■番組では「のりこえねっとが反対派に日当を支払っている」と報道
17年1月2日にTOKYO MXで放送された「ニュース女子」は、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設について取り上げ、
「過激な反対派の実情を現地取材」との触れ込みで放送された。その中で、反対派を「テロリスト」と表現したほか、
「のりこえねっとが建設反対派の人々に日当2万円を支払っている」などと指摘した。
 放送後の5日、のりこえねっとはウェブサイトで番組に対して抗議声明を発表。番組内容を「虚偽報道」とし、「私たち
『のりこえねっと』関係者は同テレビ局から事前にまったく取材を受けておらず、意見の聴取はおろか単純な事実確認
すらされていません」「同番組によって傷つけられた人権と名誉の回復と補償を求めるため、必要なあらゆる手段を講じ
ます」と表明した。
制作会社は「言い分聞く必要ない」と主張
一方、番組を制作したDHCシアターは20日、放送後に「数多くのメディアからの質問、政治活動団体からの批判などを
頂きました」として、公式サイトで「番組見解」を発表。日当について「貰ったと証言されている方がおり、その茶封筒
は反対派で占拠されている状態の基地ゲート前で拾われ、証言と茶封筒の金額が一致しているところからも合理的な疑い
を持たざるをえません」としたほか、のりこえねっとに取材をしなかった点も「数々の犯罪や不法行為を行っている集団を
内包し、容認している基地反対派の言い分を聞く必要はないと考えます」などと主張した。こうした中で、のりこえねっと
は27日の会見で、番組内容は虚偽・不公正であり、名誉が毀損されたとしてBPOに申し立てをしたことを明らかにした。
放送局のTOKYO MXに対しては、放送内容について同番組枠で検証・訂正することや、同局で謝罪放送を行うことなど
を求めている。番組で名前が出されていた辛淑玉さんは、「一方的に攻撃されました。公開処刑です。電波の中で名前
をあげて、私もウチナーンチュ(沖縄の人)も『こいつらは国家の敵なんだ、叩いてもいいんだ』ということで吊るされ
たんです」と怒りをにじませていた。

TOKYO MX『ニュース女子』偏向報道で、世間の目は……注目そらされた基地移転の“本丸” (1月14日 日刊サイゾー)
TOKYO MXの情報番組『ニュース女子』が1月2日に報じた沖縄基地問題に関する報道が、物議を醸している。(中略)
「反対派に一部過激な言動をする連中がいるのは、見ていれば誰でもわかることですけど、図に乗って根拠に乏しい話までも
でっち上げれば、話は別。むしろ過激な反対派を増長させる結果になるし、真っ当な推進派にとって迷惑な話」とは、基地
移設に賛成するジャーナリストの話。ただ、こうした騒動については、辺野古基地の賛否をめぐるものと併せて、「政府や
基地推進派の目くらましではないか」とする識者もいる。軍事ジャーナリストの青山智樹氏は「多くの人がだまされて
います。実際にはこんな問題よりも、返還の準備が進む沖縄本島の那覇港湾施設のほうが大きく、こちらはすでに隣接地
に代替施設の工事が始められていて、埋め立て面積は辺野古の3倍。小さなもめ事に気を取られていると、本末転倒になって
しまう。推進派は、それを意図して騒動を仕掛けている気もするんです」と話す。いざこざ自体に注目が集まれば集まる
ほど本題からズレていく傾向があるという見方は、確かに一理ある。そもそも辺野古のヘリパッド建設は、1995年に米兵に
よる少女暴行事件で米軍駐留への反発が高まった流れに端を発し普天間飛行場の代替として建設されているもの。当時の
首相、橋本龍太郎が米駐日大使との会談で「那覇以南の米軍基地、全面返還」の約束を取り付けた。これで多くの基地が
移転することになったわけだが、当初キャンプ・シュワブに隣接の辺野古は問題化しないと見られていたところ、2009年
の民主党政権、鳩山由紀夫首相(当時)が「移転先は最低でも県外」と言い始め白紙となり、問題が大きくなってしまった。
事実、移転先200以上の検討結果、結局は辺野古がベストという結論に戻っている。
「不思議なのは、那覇を含め、他にも多数の移転事案はあるのに、一部の活動家やマスコミはやたら辺野古などごく一部
だけを取り上げているんです。世間の目も辺野古と高江周辺ばかりに吸い付けられてしまっている」(青山氏)
政府や推進派が意図的に沖縄の一部に意識を向けさせているのかどうかはわからないことだが、青山氏は「そう考えると
警察の動きの奇妙さにも納得がいく」と言う。
「辺野古など一部の警備は警視庁が行っていて、本来これは沖縄県警が受け持つはず。地元警察が知事の意向に逆らえない
からかもしれませんが、警察官でも警視以上、つまり所長クラスはいわゆるキャリア組の国家公務員で、国の命令で動きます
から、注目を集めるべく、あえて警備を強化させている可能性はあります」(同)
返還対象は他にも牧浦補給地区、キャンプ瑞慶覧、キャンプ桑江などがある。これら一部は県外や、グアム島に移転するが、
那覇港のように県内移転も見られる。しかも、その費用はすべて日本が負担するもの。沖縄の基地問題を考えるなら、辺野古
や高江に限定せず広く考える必要があるはずだが、井上氏の持ち出した話で注目は別の方向へと飛んでしまっている。
そもそも井上氏は「反対派は全員逮捕されてもおかしくない」「辺野古沖でジュゴンを見た沖縄の人はいない(実際には日本
テレビの撮影などで映像が確認されている)」などと極端なトークで“右翼芸者”と揶揄されることもある人物で、自身も以前
は「漫談家」を名乗っていたほど。どこまで本気の解説をしているのか理解しにくいタイプだ。まさか、こういう騒動を想定
してわざとトラブルを仕掛けたものとは思いたくはないのだが……。

フィフィのツイッター

より気持ち悪い政治思想どのような報道でも事実を確認する取材
は必要です。確たる証拠もないデマを
報道してはいけません。しかしこの問題、
沖縄以外では全く盛りあがっていません。
地元のかたは、これ以上、基地を沖縄に
造らせないという強い気持ちで活動されているのだと思いますが、本土からやってくる
左翼は何のために沖縄で活動しているのでしょう?もともと左翼は、「より平等な社会
を目指すための社会変革を目指す人たち」の集まりだと思います。格差が拡がっている
現在の社会状況において、平等な社会を目指すこと自体は、国民の幅広い共感を得る
ように思われるのですが、左翼への国民の支持は全く拡がっていません。その理由は、
活動の大部分が反日運動だからです。日本では、左翼の活動=売国運動になっている。
故カストロ前議長は究極の左翼ですが、愛国者でもあります。今でも、キューバ国民
から愛されています。一方、日本の左翼は反日勢力支援機関になっており、皮肉にも、
国民を平等主義から遠ざけている状況です。本物の左翼が育たないことは、政府や財界、
そして米国にとって、とても都合がよい状況を生み出しており、「今のような左翼がいて
くれる限り、保守は盤石」と思っているのではないでしょうか?
高江の米軍ヘリパッド建設での反対運動についても、これによって国民の関心は高まる
どころか、一層、しらけムードになっています。それを承知で運動しているということ?
さらに言うならば、沖縄の米軍基地全体からみて、それほど重要な存在ではない高江に
こだわる理由は何なのでしょうか?地域住民が反対されるのは理解できるとしても、
左翼は何を目的にしているのか理解に苦しみます。まさか、政府や米軍が本当に困る
ような運動は避けている・・・ということではないんですよね。少なくとも、高江での
基地反対運動を見ていると、民主主義と平和にとって、暴力が最も忌むべき行動である
ことを再認識いたしました。




2017_01_31


小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
やがて悲しきファーストペンギン (1月27日 日経ビジネスオンライン)
(前略)トランプ大統領は、この23日、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉から「永久に離脱」するとした大統領令に書名した。
これはつまり、トランプ大統領がその地位にある限り、米国のTPP加盟は不可能になったということだ。この件について、安倍首相は、
24日午前の参院本会議で、「戦略的、経済的意義について腰を据えて理解を求めていきたい」と述べている。これもわからない。
大統領令に署名したトランプ氏を翻意させることが可能だと、安倍首相は、本気でそう考えているのだろうか。安倍首相は、
「トランプ氏は自由で公正な貿易の重要性は認識している」とし、米国に改めてTPP参加を働きかける考えだ、というのだが、
これもにわかには信じがたい発言だ。もし安倍首相が、本気でトランプ大統領を翻意させるつもりであるのなら、なによりもまず、
「アメリカファースト」といっている彼の考え方を変えねばならない。「アメリカファーストのような狭い考え方は捨てて、グローバル
経済圏の中で共存共栄することを考えないといけない。でないとわれわれは共倒れですよ」と、安倍さんが本気でTPPの意義と効用を
信じているのであれば、そう言ってトランプさんを説得しなければならないはずだ。なのに、安倍さんは、米国第一主義を尊重し
理解すると言っている。そうでありながらTPPへの参加を促すと言っている。いったい、本当のところ、何がしたいのだろうか。
日本のファーストは、どこにあるのだろうか。もしかして、就任前にいち早くトランプ氏のもとに駆けつけたことが第一のお手柄で、
就任後もなるべく早く訪問するのが大事だと、そう思って勇み立っているのだろうか。とにかく、功をあせって闇雲に飛び込む
ことは避けておいた方が良いと思う。ファーストペンギンは、シャチの世界では「まぬけなごちそう」と呼ばれているらしいですよ。

トランプ氏メイ首相と会談申し訳ありませんが、上記意見の意味が理解できません。
他人と交渉する前に、いきなり相手を不快にさせるバカが
いるでしょうか?このかたは、顧客と折衝したことなどない
のでしょう。いい御身分ですね。うらやましい!
一般の社会人なら、利害関係が一致しない相手と交渉しな
ければなりません。当然ながら、なかなかうまくいきません。
とにかくできることは、相手にこちらの誠意をみせること。
日本の首相は一刻も早く、トランプ氏に会いに行かなければなりません。
2月10日に日米首脳会談を行うことで合意したようですが、まずしなければならないのは、
日米の絆を確認し合うことです。率直な意見交換をすればよいのであって、何かの新たな合意
を結んでくる必要はないのです。まあ、簡単に言えば、笑顔で握手をしてくればいい。
TPPの話なんて今はしなくていい。それよりも、尖閣諸島が、日米安保の対象であることを
確認することが大切です。トランプさんの発言次第では、日本の防衛戦略は大きく変わります。
オバマさんがYESと言ったことをNOというのがトランプさんの第一作戦で、物事を確定させ
ないで取引の材料にするのが第二作戦で、メキシコや日本など、外国を非難するのが第三作戦
とするならば、この件についても予断を許さない状況であるといえるでしょう。
日本にとってはアメリカしか頼りになる国がないのが辛いところ。韓国は、一応、同盟国で
あるようですが、裁判所が盗品を返さなくていいという判決を出すご立派な法治国家!?
韓国人が日本の文化財を盗んだことは明らかで、過去に日本が韓国の文化財を略奪した確証
はなし。この国を信用しろといっても、そりゃ無理です。ほっとくしかないのでしょうが、
来日して、日本の文化財を破壊するのだけはやめてもらいたい。チョン容疑者は服役後、
韓国に帰ると英雄扱いされるのでしょうか?殺人(暗殺)犯が英雄になる国ですから・・・
それに約束を守らない。北朝鮮もそうですが、約束を守らないのは、朝鮮民族の文化なので
しょうか?まあ、騙される日本がバカだということなのでしょう(・´ω`・)ノ ゚


対馬観音寺の観音菩薩韓国専門家の相当数、日本返還求める 「国際的信用失墜させる」
「略奪の確証なし」と断言
 (1月27日 産経ニュース)
長崎県対馬市の観音寺から韓国人窃盗団が盗み出し、韓国に持ち込まれた「観世音菩薩坐像」
を、元の所有権を主張する韓国中部・瑞山(ソサン)の浮石(プソク)寺に引き渡すよう命じた大田
(テジョン)地裁の判決について、27日付の韓国紙は、日韓関係のさらなる悪化や、韓国の専門家
の否定的な見方を伝えた。朝鮮日報は、韓国の専門家の相当数が「たとえ略奪された文化財であろうが、
適法な手続きで返還せねばならない」と指摘していることに言及。「具体的な略奪、搬出の経緯が証明
されずに(日本からの)盗品を“略奪文化財”と認めたことで国際的な信用を失墜させるのはもちろん、
今後日本などとの文化財交流に与える影響は小さくはない」とする西江大学教授の見方を紹介した。
同紙によると、国際法の専門家は匿名で「略奪された確証がなく、韓国人が盗んできたことが明らかな
文化財を『韓国のものだ』と主張するのは国益にならない」と述べたという。東亜日報は「韓国の文化
財界では歓迎と憂慮が交錯している」とし、「判決により、韓日の文化財交流や日本国内の文化財の
(韓国への)返還運動に多くの困難が出るだろう」とする複数の学者の見方を伝えた。

左手が壊された長命寺の仏像社殿に侵入、神鏡を破壊 韓国人を再逮捕 福島 (1月27日 産経ニュース)
福島県警白河署は25日、同県須賀川市の神社に納められた神鏡を壊したとして、器物損壊と建造物
侵入の疑いで、住所不定、韓国籍の無職、チョン・スンホ容疑者(35)=同罪などで起訴=を
再逮捕した。容疑を否認している。同県内では昨年12月上旬、寺や神社などから仏像や地蔵像が
壊されたとの被害届が相次ぎ、損壊数は130体以上に上っており、同署が関連を調べている。
再逮捕容疑は昨年12月4日午前10時ごろ~5日午前7時ごろの間、須賀川市の桙衝(ほこつき)
神社の社殿に侵入し、神鏡1個を壊したとしている。同署は現場に残された足跡や周辺の目撃情報
などから容疑が固まったとしている。チョン容疑者は昨年12月、泉崎村の神社で石像や木像を
壊したとして、器物損壊と建造物侵入の疑いで逮捕、起訴された。






2017_01_29


日米関係についての首相答弁代表質問         (1月25日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
首相「日米」答弁に苦慮 トランプ氏真意読めず 
米国のトランプ政権発足の余波が日本の国会審議にも及んでいる。安全保障や
貿易を巡り、大統領就任後も物議を醸す言動を繰り返すトランプ大統領の真意を、
日本政府は見極めきれていない。25日に3日間の日程を終えた衆参の代表質問
で、日米関係を問われた安倍晋三首相は「予断を控える」との語句を繰り返して
苦慮をにじませた。 トランプ氏に関し、政府内では「就任後は言動を控えるの
ではないか」との観測もあったが、就任から数日でその見立ては崩れた。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)離脱に関する大統領令では「永久に
離脱」と激しい言葉を使い、日本との自動車貿易に不公正な障壁があるとも発言。
日本側には困惑が広がっている。国会で米政権への対応を問われた首相は
「トランプ政権の政策は、今後閣僚人事の承認が進み具体化される。それまでは
予断を控えたい」といった答弁をせざるを得なかった。 トヨタ自動車のメキシコ
新工場撤回をトランプ氏がツイッターで要求したことも取り上げられ、民進党の野田佳彦幹事長は23日に「わずか140文字で
重要事項を伝達する乱暴なやり方に、日本政府としてきちんと物を言うべきだ」と尋ねた。首相は「経済関係をどう発展させる
か、新政権とさまざまなレベルで議論したい。日本企業の米国経済への貢献も含め、主張することは主張したい」と語るに
とどめた。「指先介入」とも呼ばれるトランプ氏の手法についても「現代はネット社会で、政治家ならSNS(ソーシャル・
ネットワーキング・サービス)活用が不可欠という時代だ。多くの首脳も活用している」と述べるだけだった。
TPP発効が絶望的な状況への評価も問われた。首相は「数年間の交渉を経て結実したTPPは21世紀のスタンダードとなる
と期待される」と強調し、TPP合意を基礎に多国間協定の合意を目指すと繰り返した。25日は公明党の山口那津男代表へ
の答弁で「2国間の協定にも積極的に取り組み、自由貿易推進に全力を尽くしたい」とも述べ、「2国間」重視のトランプ氏
を念頭に否定しなかった。 首相は昨年11月、大統領当選を決めた直後のトランプ氏と外国首脳として初めて面会した。
その時の印象との違いを野田氏に問われた首相は、答弁でこう語った。「『信頼できる指導者、そう確信を持てる会談だった』。
この考えは現在も変わらない」
貿易に関する大統領令日本はブロック化する世界で「超対米従属」に徹するべき
(1月24日 Diamond Online ダイヤモンド・オンライン)
ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領に就任した。トランプ新大統領は、
大統領就任式での演説で、「米国製品を買い、米労働者を雇って、米国を再び偉大な国に
する」と宣言し、「アメリカ第一主義」を改めて強調した。就任式後には早速、医療保険
制度改革(オバマケア)の改廃を支持する大統領令に署名した。「環太平洋経済連携協定
(TPP)」からの離脱も宣言した。大統領選時から続く、トランプ氏の様々な「放言・
暴言」だが、「大統領になれば変わる」という楽観論もあった。だが、「変わらない
トランプ」に世界は戸惑うばかりである。この連載では、トランプ大統領の発言は素直に
捉えるべきだと主張してきた。大統領の「孤立主義」で、世界の「ブロック化」の流れが
加速すれば、日本は極東の一小国の座に没落する。楽観論は無意味だ。最悪の状況を想定
してどうすべきかを考えるしかないのだ。従って今回は、トランプ大統領の一挙手一投足
に右往左往する議論から少し距離を置いて、「ブロック化」の核となると考えられる、
米国、英国、ロシア、ドイツ、中国の5ヵ国の関係から、中長期的に「新しい世界」がどうなるか、そして日本はどうすべきか
を考えてみたい。
日本企業は英国から撤退すべきではない。離脱交渉でEUは「泥船」だと露見する
トランプ大統領就任直前の1月17日、英国ではテリーザ・メイ首相が、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)に向けた
計画について初めて説明し、域内でのモノとサービスと人の自由な移動を保証するEUの単一市場から離脱する「ハード
ブレグジット(強硬な離脱)」の方針を表明した。英国の目標は「移民政策や立法に関する主導権を取り戻すことにある」
と言明し、「英国との懲罰的な協定を模索すべきではない。それは自らを害する破壊的な行為だ」と、EUを強く牽制した。
メイ首相の「ハードブレグジット」宣言には、日本企業を含む外資系外国企業・金融機関に動揺が広がっている。だが、
百戦錬磨の交渉上手である英国が、最初からハードルを下げてEUとの交渉に臨むわけがない。想定の範囲内だ。筆者は、
日本企業は英国から撤退すべきだと考えない。英国とEUが離脱交渉に入り、1~2年が経過すれば、次第にEUが「泥船」
であることがわかってくるからだ。今、日本企業が英国からの撤退を決めてしまったら、後悔することになる。(中略)
日本は当面「超対米従属」に徹し、大統領に何ができ何ができないか見極めるべきだ
「ブロック化」に向かう国際社会の中で、日本はどう振る舞うべきか。端的にいえば、日米同盟を徹底的に固めることである。
「超対米従属」に徹するべきだ。そこには、小難しい理屈は無用である。これまでのトランプ大統領の言動から言えることは、
彼にとって「敵か味方か」が物事の判断基準であること、批判をされると、その内容にかかわらず「敵」とみなして攻撃的に
なることだ。就任前のツイッターでの「トヨタ批判」や、就任初日の「TPP撤退」など、日本にとっては戸惑うばかりだ。
だが、これに対して「大統領に自由貿易の価値を理解してもらう」などと理屈を弄してはいけない。特に気を付けないといけ
ないのは、自分は頭がいいと自覚する官僚が、例えば米国で自由貿易のルールを説明するなど、生真面目に発言してしまう
ことである。ロシア首脳会談前に、元官僚が「北方領土が返還されれば、米軍が駐留することは理論上あり得る」などと
発言し、ロシア側を激怒させてしまったことを忘れてはいけない。理屈が正しくても、言っていいことと悪いことがある。
不用意にトランプ大統領に正しいことを説明しようとして、安倍首相が「敵」とみなされたら、終わりである。
もちろん、ずっと「超対米従属」を続けろと主張するわけではない。米国は、厳格な「三権分立」の国である。トランプ
大統領が勝手に何かをやろう思いついても、司法や議会の壁が立ちはだかる。そもそも、大統領には法案提出権がない。
「保護貿易」についての考え方は、共和党の多くの議員と真逆である。トランプ大統領は放言・暴言と言いたい放題だが、
全て思い通りにできるわけではない。何ができて、何ができないのかを見極めてから、戦略を立てればいい。とりあえず
「大統領就任最初の100日間」は超従属の姿勢で、様子見に徹したらいいということだ。ただし、2月に安倍首相が訪米する
ならば、トランプ政権に1つだけ強くアピールすべきことがある。それは、中国の南シナ海や尖閣近海での行動の違法性
である。世界の「ブロック化」の流れの中で、日本の最大の懸念材料は、中国の軍事的拡大とトランプ大統領の「孤立主義」
による日米安保体制の不安定化である。幸いなことに、トランプ政権の閣僚は、中国に対して強硬な姿勢を示している。
今のうちに、安全保障における対中強硬策を固めさせることだ。中国は、海軍力における米国との実力差をよく理解している。
米国が本気で出てきたら、中国は手を出せない。毎日のように中国の船が南シナ海や尖閣近海で展開するニュースが流れる
のは、全く穏やかではないし、いつ中国が本格的に尖閣を取り戻そうとしてくるのか、不安で仕方がない。米国の圧倒的
軍事力以外に中国を抑え込む方法はない。何度でも繰り返すが、このままでは日本は極東の一小国に孤立没落する危機に
ある。危機感を持った、なりふり構わない行動が求められる。

民進党の野田佳彦幹事長の言った、「わずか140文字で重要事項を伝達する乱暴な
やり方に、日本政府としてきちんと物を言うべきだ」・・・これは最悪です。
こんなことを言って、「はい分かりました。SNSはやめます」と、トランプさんが
言うわけがない。正しいとは思うが、それを相手に言えばいいというものではない!
自由貿易を主導してきたアメリカの政策転換によって保護主義が世界に広がり、それ
により起きる世界的不況にともなって貿易が全般的に減少して、日本経済も打撃を
受けるという論調が増えているように感じますが、本当にそうなるでしょうか?
低価格低品質製品を得意としない日本にとって、発展途上国の経済がよくなっても
あまり恩恵はありません。それどころか、発展途上国の国民の購買意欲が高まって、
食糧価格やエネルギー価格が上昇することのほうが心配です。日本にとっては、
発展途上国の景気が悪くなったとしても、金がアメリカに集まってドル高になり、
アメリカの景気が良くなって、高価格高品質製品の需要が増えることのほうがよい
ことなのです。確かに、保護貿易により、アメリカが不景気になってしまったら、
日本は困ります。しかし、アメリカの景気がよくなるのなら、トランプ大統領の
「アメリカファースト」は日本にとって悪いことではありません。トランプさんが、
イギリスより日本を重視することはないでしょうから、「UKセカンド」でしょう。
日本は「ジャパンサード」を目指せばよいのです。日英米同盟しかないでしょう!?
いくらトランプ大統領が保護主義を貫こうとしたって、不景気になることが雇用に
とって最もよくないことと思っているでしょうから、保護主義一辺倒にはなりません。
つまり、すべての国をアメリカ市場から締め出すことはできないのです。でも、特定
の国だけに高い関税をかけることは可能です。もしも、米中間で貿易戦争が起きれば、
中国のほうが大きなダメージを受けることになります。ただし、そうなっても、日本
は中国ともうまく付き合っていかなければなりません。トランプさんに突然、梯子を
外される可能性もありますので・・・





2017_01_27


沖縄県副知事辞任【号外】沖縄・安慶田副知事が辞任 口利き疑惑で引責
(1月23日 沖縄タイムス+プラス)
沖縄県の安慶田光男副知事が2015年実施の県教員採用試験で特定の
受験者を合格させるように依頼したなどの疑いが持たれている問題で、
翁長雄志知事は23日午後2時過ぎ、県庁で臨時の記者会見を開き、
「本日付で辞任を承認することにした」と語り、安慶田副知事の辞任を
発表した。疑惑を受けた事実上の引責辞任。翁長知事は、21日夕に
安慶田副知事から弁護士を通し、副知事の職を辞したいという旨の
報告を受け、翌22日、本人と直接会い、考えを確認した経緯を説明。
安慶田副知事から「多くの県民に不安を与え、誤解を抱かせたことは重大。
県政運営に混乱を招き、大変責任を感じている」という説明があったこと
を明らかにした。安慶田副知事を巡る問題では、同副知事が特定の複数
の受験者を合格させるよう県教育委員会に依頼した疑いがあると沖縄
タイムスなどが報じていた。本年度の教育庁幹部人事でも特定の人物
を登用するよう介入した疑いが持たれている。安慶田副知事は疑惑を
全面的に否定。翁長知事も20日の会見で県教委の内部調査も踏まえ
「働き掛けの事実はないと聞いている」と述べ、続投させる意向を
示していた。安慶田副知事も23日中に会見する予定。
安慶田副知事は14年12月の翁長県政発足時から副知事を務めてきた。翁長知事の側近で、政府と対立する米軍普天間飛行場
の名護市辺野古移設に関する政府との交渉を担当してきた。移設を巡る交渉への影響は不可避で、移設阻止を掲げる翁長知事
の県政運営には大きな打撃となる。元那覇市議会議長の安慶田氏は、普天間飛行場移設を巡る政府との作業部会で県側の代表
を務め、杉田和博官房副長官らと交渉を重ねた。沖縄の基地問題で政府側を取り仕切る菅義偉官房長官と翁長氏との間の
橋渡し役を担ってきたとされる。

沖縄県教委、安慶田元副知事の口利き認める 教員採用で (1月24日 日経電子版)
沖縄県教育委員会は24日、安慶田光男元副知事が2015年の教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう県教委に働き掛けた
との疑惑について記者会見し、当時の教育長から「働き掛けがあった」とする証言があったと発表した。平敷昭人教育長は「働き
掛けがあったと考えざるを得ないとの結論に至った」と述べた。安慶田氏は23日、「県政運営に混乱を招いている」と副知事を
辞任したが、口利き疑惑については一貫して否定していた。県教委の発表によると、当時の幹部に電話で聞き取り調査を実施した
後の21日、諸見里明・前教育長から「事実を伝えたい」との申し出があり、22日に当時の経緯を記した文書が届いた。県教委が
23日に改めて本人と面談し、内容を確認した。前教育長の証言によると、15年8月に安慶田氏から県庁の副知事室に呼ばれ、
受験者3人の受験番号、教科、氏名が書かれたメモを渡され「よろしくお願い」「無理しなくてもいい」と伝えられた。合否へ
の影響は出ていないという。15年1月には教育庁の幹部人事について安慶田氏から指示があり、依頼のあった人物を異動させ
なかったところ「激しく恫喝(どうかつ)された」と明かした。県教委は20日の翁長知事の定例記者会見の場で、当時の関係者
5人に聞き取り調査をした結果、安慶田氏が口利きをした「事実はない」と説明していた。

天下りあっせん 首相が再発防止策と徹底調査行う考え (1月23日 NHK news web)
安倍総理大臣は、衆議院本会議で、文部科学省が組織的に職員の天下りをあっせんしていたことは、国民の信頼を揺るがす問題
だとして、再発防止策を講じるとともに、ほかの府省庁でも同様の事案がないか徹底的に調査する考えを示しました。この中で、
安倍総理大臣は、文部科学省が組織的に職員の天下りをあっせんしていた問題について、「国民の信頼を揺るがすものであり、
あってはならないことだ。まずは文部科学省において徹底した調査を行い、再発防止策を講じていきたい」と述べました。また、
安倍総理大臣は「現行制度による厳格な監視が機能したからこそ、本事案が明らかになったが、国民の疑念を払拭(ふっしょく)
するため、同様の事案がないかどうか全省庁について徹底的な調査を行うよう指示した。準備ができ次第、調査し、結果を
明らかにしていく」と述べました。一方、松野文部科学大臣は、「省全体として、再就職等規制への理解が不十分で、関係法令
の順守の意識が不足していた。ほかに違反するものがなかったかどうか、再就職等規制制度の発足時にさかのぼってしっかり
と調査し、厳正に対処していく」と述べました。さらに松野大臣は、みずからの責任について、「このような問題が二度と生じ
ないようにするため、文部科学省職員の抜本的な意識改革および省内の体制づくりを責任を持って進めていく」と述べました。

文科省天下りの構図まずはじめに、安慶田副知事辞任のニュースに
ついては、沖縄タイムスは事実を正確に伝えて
いるといえるでしょう。事実誤認がないのなら、
たとえ偏向していようとも、自らの主張を行う
ことになんら問題はありません。沖縄タイムス
にとっては残念なことなのかもしれませんが、
意外なことで、辺野古新基地建設問題に関する
翁長知事vs安倍総理の決着がついてしまった
のかもしれません。日本は基本的にムラ社会だ
と言われます。ムラ社会ではムラの掟に従わない人間はイジメられます。依然として沖縄
ではムラ意識が強く残っていて、実力より縁故のほうが大切なのかもしれません。これは
基地問題にも関係していて、新基地に賛成でも、それを言いにくい雰囲気があるのでは
ないでしょうか?沖縄の基地問題は、沖縄では「議論」にならないのでしょう。「議論」
というのは、意見の異なる人が自分の思いを自由に対話することです。翁長知事は、
沖縄のムラ長(おさ)といったところでしょうか?
一方、安倍さんは、霞が関ムラの改革に本気で取り組んだ人のひとりです。第1次安倍
政権のとき、官僚の猛烈な抵抗を押し切る形で、改正国家公務員法を成立させました。
これにより、今回問題となった、各府省等職員による再就職の斡旋が禁止されたのです。
その後、社会保険庁(現在の日本年金機構)の自爆テロともいえる年金記録問題により、
安倍さんは退陣することになるのです(安倍さんの対応に問題があったことも事実)。
官僚は、安倍さんに対して、「ざまあみろ」と思っていたのではないでしょうか?
安倍さんには忸怩たる思いがあったのでしょう。第2次安倍政権では、官僚をうまく
コントロールしています。いや、かつて、これほど官僚の支配に成功した政治家は
いなかったのではないでしょうか。今回の文科省の不祥事は、安倍内閣の責任です。
しかし、安倍さんの対応は「適切である」としか、いいようがありません。





2017_01_25


ポピュリズム 急進的改革に危うさ (1月22日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
大企業や既得権層への攻撃的発言で支持を集めるトランプ新大統領をどう見るか。ポピュリズムに詳しい千葉大の水島治郎教授
(政治学)に聞いた。トランプ氏の就任演説はこれまで通り「米国第一」を強調し、格差に不満を抱く中間層や職を失って困窮
する労働者など、自身の支持者を強く意識した内容だった。ポピュリズムが色濃く出ている印象を受けた。 ポピュリズムは既成
権力の支配を人民が打破しようとする急進的な改革の動きを指す。下が上を突き上げる運動で、欧州で目立つ右派の主張だけで
なく、米大統領選での民主党サンダース氏のような左派的な動きも含む。社会の物言わぬ多数派に発言の機会を与える面もあり、
それ自体は民主主義のあるべき姿だ。半面、予測不能で独裁を生みかねない危うさがつきまとう。 トランプ氏はグローバリゼー
ションの中で「忘れられた人々」の解放をうたい、フォードやトヨタ自動車など巨大資本に言葉のつぶてを投げる。この先も
既成権力を攻撃し、社会に分断を持ち込む姿勢を保ち続けるだろう。 彼を単に批判し、排除しても、米国が社会的分断の解消
に努力しない限りポピュリズムは別の形で現れる。モグラたたきが続くだけだ。 日本のポピュリズム政治家としては「自民党
をぶっ壊す」と訴えた小泉純一郎元首相や、公務員を批判して議会と対決姿勢をとった橋下徹前大阪市長などが挙げられる。
日本では、グローバリゼーションに伴う経済的な格差は欧米に比べて小さいが、大都市と地方、正社員と非正規雇用労働者
の溝は深まりつつある。放置すれば、不満の声をうまく束ねるポピュリズムが猛威をふるう可能性がある。

トランプ勝利の根因、「反知性主義」とは何か (2016年11月29日 東洋経済オンライン)
世界を驚かせたドナルド・トランプの大統領選勝利。この選挙の流れに影響したのが、クリントンなどの「エリート」や「知識
人」、「エスタブリッシュメント」に対する反感だった。それは何も、今にして起こったわけではなく、こうした「反知性主義」
こそがアメリカの底流であり、本質なのだ――。50年前、コロンビア大学教授・リチャード・ホーフスタッターは著作「アメ
リカの反知性主義」において、こう洞察した。果たして、トランプ当選は、「未知の領域」の出来事か、「歴史の必然」なのか。
壮大なアメリカ史に迫り、ピューリッツァー賞も受賞したこの名著を2003年に翻訳し、日本に紹介した渋谷教育学園の田村
哲夫理事長に、トランプ当選の歴史的意義を聞いた。
――アメリカの反知性主義とはどのようなものか。
アメリカには知的な生き方や知識層に対する憤りがあり、そういった生き方の価値を否定し、矮小化しようとする動きが常に
存在してきた。進化論などの科学を否定するキリスト教の福音主義(聖書にもとづく信仰を強調するプロテスタントの考え方)
であったり、共産主義のみならず知識人全体を攻撃したマッカーシズム、ビジネス重視の実利主義など、建国以来、知的権威
やエリートとされる層を批判の対象とする潮流があり、折々に先鋭化して、歴史の舞台に表出してきた。1900年の初頭、
ヨーロッパから大量の移民が押し寄せ、貧困が深刻化、格差の拡大と同じタイミングで、反知性主義が台頭したが、ここ最近は
ラテンアメリカからの大量の移民流入などを背景に同様の機運が高まりつつあった。
当時の妻と写真に納まるトランプ氏反知性主義はアメリカの「本質」
――今回のトランプ勝利の背景にもこの流れがあると。
反知性主義はアメリカの「本質」だ。歴史的に振り子の
ようにその流れは顕在化する。ここで区別しなければ
ならないのは「知能」(インテリジェンス)と「知性」
(インテレクト)だ。「知能」は物事を把握し、解決法
を考え、実行する能力であり、「知性」はその上に、
「人間性」や「つつしみ深さ」「畏敬の念」といった要素
を加えた力、すなわち、吟味し、熟考し、疑い、理論化し、
批判する力を指す。つまり、知性とは、知能が「評価した」
結果を客観的に「評価する」力ということになる。アメリカにおける反知性主義とは、「知能」を重視しても「知性」を軽蔑し、
さげすむことであり、学者や科学者、ジャーナリストなどが批判の矛先となってきた。トランプの勝因はずばり、その知能、
「インテリジェンス」だったといえる。彼は実にアメリカ的な「インテリジェンス」の体現者であるが、知性(インテレクト)
ではない。彼は単に自分の感性や感情を言葉にしただけではなく、「こういえば、受ける」ということを知り尽くしたうえで、
あえて、感情を表出し、受け手の感情に訴える、という計算されつくした手法をとった。
人を説得する術はインテリジェンスの大きな武器の一つ。訓練されて、技術として身に着け、極端に成熟したものだった。
このように、トランプはアメリカ人の反権威、反エリートという潮流をよみ、その水脈といえる人々の「反知性主義」という
有力な武器をうまく利用したのだ。しかし、インテリジェンスの力だけでは人間は幸福になれない。優れた知能でも才能
でも、「果たして地球人類のためになるかどうか」という意識が働いていなければサステナブルなものにならないからだ。

ヘミングウェイ名言世のなかにはインテリと呼ばれる人がいて、一般的には、
知識、教養、学問のある人のことを指します。インテリ
の職業は様々ですが、学者として専門分野を深く探求
したり、教育者として人々を指導したり、報道関係者や
評論家として事実を周知させたりする人たちで、社会
規範を世に知らしめることなどにより、社会に影響力を
持っている人たちのことです。インテリは、専門的な
知識を持っており、一般人の知らない知識を用いること
で人々を説得するのが得意です。しかし、よく考えて
みると、そのこと自体が、実は「いかがわしい」のです。
哲学者は間違いなくインテリに属します。哲学者が何を目指しているのか知りませんが、
「哲学を勉強したら、幸福になれる」なんてことはないでしょう。幸福をつかみとる力
は、少なくとも知識ではないからです。わたしたちがスポーツ選手を尊敬できるのは、
その人が持つ真の実力に疑いがないからです。インテリって、有能なのでしょうか?
有能な人が身につけているのは、センス・スキル・セレンディピティではないでしょう
か?セレンディピティとは、ひらめき、運を掴みとる能力のことを言います。知識に
頼ってしまうと、これらの能力が磨かれない傾向にあるように思われます。知識と能力
の違いの分かりやすい例がビジネスです。経営能力と経営学の知識は全く別物でしょう。
トヨタ元会長の奥田氏の言葉を借りれば、「理屈をこねる人間はたくさんいますが、
実行できる人間はなかなかいません」ということになります。無能だが、理屈をこねる
のだけはうまいということなら、人を迷わせるだけに終わります。政治についても同様。
難しい理論や美しい理念など振り回さなくていいから、国民生活を向上させてくれさえ
すればいいのです。だから、「わたしたちの生活を向上させてくれるのならば、人格に
多少問題のある政治家でもいいじゃないか!」という主張も、それなりに説得力がある
でしょう(ただし、結果がついてこないと最悪だ!)。アメリカだけなく、ヨーロッパ、
日本でも、「鼻持ちならないインテリ」に国民はうんざりしているように思います。
トランプ現象をポピュリズムとしてだけ論じているようでは、インテリが自らの無能
ぶりを世間にさらけだしているようなものです。「ポピュリズム=インテリの劣化」。
いや、「インテリの限界」なのかもしれません。




2017_01_23


「米国第一あるのみ」「国民に力取り戻す」トランプ氏が米国大統領に就任 (1月21日 産経ニュース)
宣誓するトランプ大統領昨年11月の米大統領選を制した共和党のドナルド・
トランプ氏(70)が20日(日本時間21日未明)、
首都ワシントンの連邦議会議事堂で宣誓を行い、
第45代大統領に就任した。続いて就任演説を行い、
「米国第一(アメリカ・ファースト)あるのみだ」と
宣言した。曇り空の中、トランプ氏は赤いネクタイに
コート姿で就任式典会場に到着。ロバーツ連邦最高
裁判所長官の前で聖書に左手を置き、右手を挙げて
宣誓を行い、大統領として職務を忠実に遂行すること
を誓った。演説でトランプ氏は、「アメリカ国民は、
人々のために国を再建する国家的な取り組みに参加
する」と述べた。また、「ワシントンから国民に力
を取り戻す」と自らの政権発足の意義を強調した。経済面では、「雇用は去り、工場は閉鎖された」と指摘。「すべてはこの
瞬間から変わる」として、自らの支持層となった白人中間層を念頭に、経済再生や雇用の改善に取り組むと訴えた。
また、テロ対策では、「イスラム(過激派)によるテロを根絶させる」と誓った。さらに、「犯罪、ギャングや薬物があまり
にも多くの人命を奪った」として、米国内の治安改善に取り組む姿勢も示した。米軍については「悲しいほど劣化している」と
述べ、軍の再建に意欲を示した。「新しい高速道路、鉄道、空港を全米で建設する」とインフラ整備の力を注ぐと強調した。
トランプ氏は就任初日から、大統領令で選挙戦で打ち出した公約の実現に動き出す意向だ。1期目の大統領としては歴代最高齢。
さらに軍務や公職がない初めての大統領でもあり、トランプ政権下の米国は未知の領域に踏み出す。共和党政権は8年ぶり。副
大統領にはインディアナ州知事を務めたマイク・ペンス氏(57)が就いた。トランプ氏は大統領選を通じて「米国を再び偉大
にする」と訴え、製造業の海外流出の抑制や、不法移民問題の解決などを主張し、白人中間層から強い支持を受けて当選した。
トランプ氏は19日、ニューヨークから厳重に警備されたワシントンに入ったが、就任式をめぐっては、異例ずくめの大統領
誕生を象徴する動きもみられた。ワシントンでは20日、トランプ氏に抗議する黒い服の一団が店舗の窓ガラスを割るなどして
警官ともみ合いになったほか、式典会場周辺にも抗議する人々が集まった。

トランプ大統領バースチャート誕生日直前の日蝕と月蝕 (「スピリチュアル占星術」
カレン・マッコイ&ジャン・スピラー)
射手座 月蝕
あなたが今の人生で学ぶのは、すべての差別や偏見を
捨てること、地球上の多様な思想、宗教、信条に共通
する概念や、分断された無数の個人の意識を一つに
束ねる共同体意識です。あなたには知識への飽くなき
欲求があり、人の意識を高みへといざなう洞察を何
より求めています。あなたの仕事は、前世で身に
つけた差別や偏見を今生では一切捨てることにあり
ます。(中略)あなたが自分の真価を再発見する
ための唯一の方法が、世界の多様な信条や思想、
宗教観に触れ、その中から自分に合ったものを選び
取るという方法です。あなたの価値観に合いそうな
ものをいくつか見つけたら、それらの精神的価値、
論理的有効性、そして実用性などに照らし、検証
してみてください。どの国のどんな生き方があなた
に幸福感と自信を与えますか?偏見を介在させる
ことなくいろいろ検証しているうちに、個人のレベルでは相性の合う宗教や思想とそうでないものがあることがわかってきます。
この過程であなたはあなた独自の精神哲学を編み出し、自らの魂とつながろうとしているのです。狭い了見を打ち破り、差別
や偏見を持つという誘惑と闘い、ものごとを皮相的に見る習慣をやめるという課題は今生のあなたにとって大変重要です。
(中略)あなたは得意の雄弁さ駆使して他人をあなたの道に勧誘しないよう、注意を払わなくてはなりません。あなたの言葉
次第で、自分の進むべき道を捨ててあなたの運命に参加してしまう人を作りかねないため、あなたは自分の言葉には十分気を
つける必要があるのです。これが起きると、あなたは他人を支えるどころか、他人の運命を妨害することになってしまいます。
                                                    (後略)
トランプ大統領のバースチャートの特徴は、何と言っても、その日が月食の日であると
いうことです。太陽とドラゴンヘッドがとても近いので、皆既月食が起きたはずです。
ただし、トランプ大統領の誕生日に起きた月食を、アメリカ本土で見ることはできなか
ったでしょう。アメリカは昼なので、月は地球の裏側です。
射手座で起きた月食の意味は、国を越えた共通の価値観を学び、自らの魂が持つ差別や
偏見の意識を克服することだとか・・・
そのような魂の課題に反旗を翻し?、アメリカ第一主義を掲げて早々にTPP離脱方針
を正式表明したトランプ大統領の今後の運命は・・・。そして、得意の雄弁さに乗せら
れて、トランプさんの運命に参加することになった米国民の運命やいかに!?(続く)




2017_01_21


デジタル変革でIT業界の人材需要が更に拡大 (1月12日 産経ニュース)
ヘイズ・ジャパン 採用動向レポート(1月~3月期)を発表 (ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介
サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。)
(中略)レポートでは、デジタル変革やデジタル技術を活用したアプリケーションの拡大によって、IT業界で多数の新たな人材
需要が生まれていることを明らかにしています。デジタル変革は第3のプラットフォームに関連したテクノロジーを利用すること
でビジネスプロセスのあり方を変え、デザイン思考のアプローチを活用することで既存のビジネスプロセスを作り変えます。
ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジは次のように述べています。
「デジタル化はもはや選択肢の1つではなく、このデジタル時代に成功を望むすべての日本企業にとって避けては通れない道と
なっています。世界的な動きを受けて国内の企業もデジタル変革に力を注ぐようになっており、世界各地でヘイズはIT人材の
需要拡大を目の当たりにしています。デジタル変革を実現させていく上でITプロフェッショナルは重要な役割を担っており、
21世紀型の顧客エクスペリエンスを提供できる企業となるために、システムの複雑さを克服してビジネスプロセスをシンプル化
していくことが求められています。一方、より優れたデジタル体験が求められるようになることで、デジタルマーケティング
関連の職種で多数の求人が見込まれることも、1~3月期のトレンドとして挙げられます。オンライン市場での競争が激しくなり、
IT人材の最新動向多くの企業が国内向けにローカライズ
した手法を導入して、消費者トレンドに
対応しようとしています。各社とも個別化、
ターゲット化したキャンペーン開発にこれ
まで以上に力を入れようとしており、CRM
に精通し、データアナリティクスツール
を使いこなせる候補者が求められます。
こうした分野のスキルを持った候補者を
巡って、企業間で激しい争奪戦が繰り
広げられることが予想されます。企業側
としては5~10年先のビジネスの方向性
を見据えた長期戦略を策定するだけでなく、
デジタル変革の時代に一旗あげたいと
考える候補者の意欲に見合うような
キャリアプランをどのように提供していく
かということも考える必要があるかも
知れません。」

IT人材獲得競争過熱 日本の自動車メーカー、賃金高騰を懸念 (1月10日 SankeiBiz サンケイビズ)
日本の自動車メーカーがIT技術者の獲得を急いでいる。車載機器とスマホを連携させ利便性の高いサービスを提供したり、
自動運転や安全技術の向上に伴う自動車のIT化が進展しているためだ。ただ、優秀な人材を獲得するには、IT業界や金融業
など異業種との人材獲得競争に勝たなければならず、自動車業界内では賃金高騰につながるとの懸念が広がっている。(中略)
総合人材サービスのマンパワーグループの調査で、日本は人材確保が難しい上位3つの職種にITが入り、2010年以降は
世界で最も人材が不足してきた。経済産業省の調査によると、日本でIT人材の不足は約17万人と推定され、30年までに
最大約79万人になると推測している。人材獲得競争は過熱している。日産自は昨年10月、迅速なサービス開発のため中目黒
に拠点を新設し、今後2年間でソフトウエア開発、クラウドエンジニアリング、データ分析、機械学習の分野で150人を採用
すると発表した。ホンダは4月をめどに、赤坂の研究所にAI技術開発を集約しようと検討している。トヨタは昨年11月に
コネクティッド戦略を発表し、車から収集するビッグデータが故障や整備の必要性を予知するなど新たなサービスやビジネスを
創出するとして、この分野の取り組みを加速させている。米シリコンバレーのAI研究拠点では、米国防省国防高等研究計画局
(DARPA)で災害救助用ロボット競技大会を指揮したギル・プラット氏を採用し、トップクラスの人材を集めて開発チーム
を構築している。(後略)
IT人材に関する各国比較調査

IT産業の進展だけでなく、あらゆる業界においてデジタル化が進む状況のなか、情報
セキュリティ、ビッグデータ、IoTなど幅広い分野でIT関連のニーズが高まっており、
それに伴ってIT人材の不足が社会問題になっています。さらには、少子化で若い人材
の確保が難しくなってきているなか、今後はロボットやAI(人工知能)の活用がカギ
を握ると言われており、ますますIT活用の高度化・多様化が進展するものと思われ、
長期的にもITに対する需要は引き続き増加する可能性が高いと考えられます。当然
ながら、多くの企業がIT関連の人材を欲しがっており、IT関連の仕事につきたいと
思っているのなら、職に困ることはないでしょう。しかし、介護や保育と同様、慢性的
な人手不足の業界は、多くの場合、「待遇が悪い」ものです。各国の比較調査では、
「給与・報酬に対する満足度」が日本はワースト1位。また、アメリカのIT人材と
「仕事や職場環境に対する満足度」を比較したところ、「給与」「労働条件」「充実感、
やりがい」「成果に対する報酬」「社内での今後のキャリアに対する見通し」「社内
教育・研修や自己研鑽に対する支援」といったすべての項目で35ポイント以上の
差が開くなど、日本の企業における「IT人材軽視」の実態が明らかになっています。
しかし、介護や保育とは異なり、ITに関しては、待遇はある程度、改善していくもの
と思われます。例えば、バイオや化学ならば、優秀な人材がいなくても、その影響は
該当する産業にしか及びません。しかし、ITはすべての産業のキーテクノロジーに
なっています。特に製造現場では、「IoTによるものづくり変革」の起きる可能性
が高く、情報系のスキルだけでなく、ものづくりやビジネスモデルなどにも精通した
優秀なIT人材をいかに育成し、それらの人に活躍してもらうかが、日本の産業競争
力を決定づけるといっても過言ではありません。政府の取組みも重要なのですが、
社会全体の意識も大切です。優秀で気概のある理系の学生には、是非、情報系を
選択していただきたいものです。


デンソーはなぜ工場のIoT活用を急ぐのか (2016年4月22日 日経テクノロジーオンライン)
世界130工場、15万人の知恵を「つなげる」ことで、2020年までに生産性を2015年比で30%高める――。今、デンソーは
圧倒的な競争力を持つ「ダントツ工場」の構築を急速に進めている。その中核技術として同社が位置付けているのは、
IoT(Internet of Things)だ。 ダントツ工場については、同社取締役社長の有馬浩二氏が2015年6月に「14人抜き」で
社長に就任して以降、折に触れて構想を披露してきた。実は、同月に実施した組織変更で、ダントツ工場づくりを担う
「DP-Factory IoT革新室」を生産革新センターに設置している*。このほど、同室の室長を務める加藤充氏がダントツ工場
の実現に向けた道筋を明らかにした。          * DPは、「デンソープロジェクト(Denso Project)」の略。
デンソーが工場におけるIoT活用を重視する背景には、製造業とIoTを巡る状況の急速な変化がある。特に注視している
動向として加藤氏が挙げたのは、ドイツの「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」と米国の「Industrial Internet
Consortium(IIC)」だ。これらの動きによって業界の既存のルールなどさまざまなものが破壊され、製造業は大きな変革
を迫られると同氏は指摘する。「今後、IoTに対応できていないことは、すなわちグローバル企業としての信頼が低下する
ことを意味する」(同氏)。今後は、IoTをはじめとする情報分野が「製造業の新たな競争ドメインになる」と加藤氏は見る。
従来のデータ活用は、個別の設備/生産ライン/工場の可視化や最適化にとどまっていた。IoTによってその範囲を広げ、生産
性向上に生かすための体制を整えておかなければ、国際的な競争に負けてしまうという危機意識がデンソーにはあるのだ。
IoT活用の方向性は「つなぐ」と「分析する」
加藤氏によれば、そもそもIoT活用の方向性は大きく2つに分けられるという。1つは、「つなぐ」ことだ。具体的には、工場と
工場、ラインとライン、設備と設備などさまざまな階層をネットワークで接続する。それによって、大量のデータを収集する
ことが可能になる。もう1つは、「分析する」ことだ。具体的には、人工知能(AI)やビッグデータ分析といった技術である。
それによって、有用な知見を得られる。前者は情報の「量」を、後者は情報の「質」を高めるアプローチといえるだろう。
前出のインダストリー4.0が「つなぐ」に比重を置き、データ収集やシステム連携を実現するための標準化を進めているのに
対し、米General Electric(GE)社などが主導するIICは「分析する」ことを重視し、「テストベッド」に代表される実証的な
活動に積極的に取り組んでいると、加藤氏は見る。ものづくり企業のデンソーとしては「どちらか片方だけではなく、両方の
潮流をしっかり押さえた上で、仲間づくりや標準化を進めていくことが非常に重要になる」(同氏)。(後略)




2017_01_19


2017センター試験化学第2問共通テストの化学に、アンモニア合成に関係している問題
が2つありました。ひとつは、問2-1、アンモニアの結合
エネルギーに関する問題。結合エネルギーの問題では、
すぐに熱化学方程式に直しておくと、計算が早くなります。
N-Hの結合エネルギーをa(kJ)とすると、
2H = H 2+436kJ、2N = N 2+945kJ、
3H+N = NH 3+3a kJ なので、
これらを、問題に書かれている式に代入すると、
3/2 (2H-436) + 1/2 (2N-945) = (3H+N)-3a+46
3a =3/2 ×436 + 1/2 ×945 +46 ∴3a =2345/2
2017センター試験化学第3問この問題では、1molのアンモニアにあるN-H結合を「すべて」切断する
のに必要なエネルギーを答えよということなので、この3aが答えになり
ます(この場合、aが答えではない!)。
問3-2には、アンモニアの工業的合成について、正誤を問う記述があります。
②には、「アンモニアが常圧で工業的に製造される」と書かれていますが、
アンモニアは常圧では合成できません。高温・高圧の条件でなければ合成
できないのです。よって、これは間違いなので、これが答え。
この問題のなかで、迷いやすいのは⑤ではないでしょうか?
結論を言うと、ガソリン車の排ガス(炭化水素、アルデヒド類、一酸化炭素、
窒素酸化物など)は、三元触媒(ロジウム、パラジウム、白金)により、
炭化水素やアルデヒド類などは酸化されて二酸化炭素と水になる一方で、
窒素酸化物は還元されて窒素になるのです。ディーゼル車の場合、排ガス
に酸素が残っているため、この還元反応は起きません。したがって、ディー
                           ゼル車に三元触媒は利用できません。VW社排出ガス不正問題を覚えてますか?
答え合わせをするだけでなく、このように過去問(まだ2日しかたってませんが)を深く研究して
みることは、類似の問題への対応に役に立つものと思われます。アンモニアについて調べてみると
なかなかこれが奥深い!アンモニアの生成熱は正(生成エンタルピー変化ΔHが負)なので、水素
と窒素からアンモニアが生成する反応は発熱反応です。よって(正確にはアンモニアの生成ギブズ
エネルギー変化ΔGが負だから)、この反応は自発的に進む・・・ということには現実はならない。
活性化エネルギーなぜなら、この反応の活性化エネルギーが非常に高い
からです。生成熱は物質がどのような経路で生成された
かに依存しない一方、その反応は起きるかどうかは、
物質がどのような経路で生成されたかに大いに依存する
のです。適切な触媒を用いれば、活性化エネルギーを
下げることができます。アンモニアの工業的合成の場合
は鉄触媒が用いられますが、それでも高温・高圧でなけ
ればならないため、大きなエネルギーロスが生じます。
アンモニアは人類にとって、とても重要な化合物です。植物の育成を促進させるためには、窒素を
補ってあげる必要がありますが、アンモニア態窒素は土壌に吸収・保持されやすいので肥効が高い
といわれています。発展途上国で食糧生産を増やすために、安価な窒素肥料が必要とされているの
です。一方、日本では、海外から水素を運ぶときのエネルギーキャリアとして期待されています。
しかし、アンモニアの合成では、とても多くのエネルギーが消費されてしまうため、製造コスト
がかかりすぎるのです。いつの日か、ハーバー・ボッシュ法に替わる省エネの工業的アンモニア
合成法が生まれるのでしょうか?これは、誰も成し遂げていない夢の技術なのです!
実験室ではなく、工業的に成立するプロセスを見つけられなければ、夢で終わってしまいます。


必須化学資源の低環境負荷生産 東京工業大学応用セラミックス研究所教授 原亨和(2015年3月16日 YOMIURI ONLINE 読売新聞)
サイエンスとテクノロジーの目的は、大きく三つに分かれる。一つは、真理を知るため。二つ目はよりよい生活のため。最後は、生き残る
ため。私はこの最後の目的のために研究している。生き残るために-番簡単なのは、無限のクリーンエネルギーを手に入れることだ。
私個人は、核融合が成功するなら最も素晴らしいと思う。だが、なかなか難しいのが現状だ。できるだけ化石資源の使用を減らすことが
必要だ。私の仕事は新しい触媒を作って、より少ないエネルギーで化学資源を生産することだ。良い触媒を生み出せば不可能も可能になる。
触媒は、化学反応の速度を早めて、進まなかった反応を可能にする。水素と酸素は2対1の割合で水になる。水素と酸素の混ざった気体に
着火すると、爆発し、水になる。だが、缶につめておくだけでは水にならない。缶を100度、200度に温めても変わらない。ところが、
金属の銅と酸素で酸化銅にする反応は、100度ぐらいで起きる。酸化銅を水素で還元して水を作る反応も、100度から200度で
できる。この場合、銅は触媒として働いたといえる。水素と酸素から水を作るには、火花に相当するエネルギーを与えてやる必要がある。
これを活性化エネルギーというが、このエネルギーの山は高い。だが、銅を使う方法は、乗り越えるのが簡単な山を2つあわせることで
反応を進めている。これが触媒の基本的な考え方だ。良い触媒を生み出せば、不可能も可能になる。
アンモニアの生産の話をしたい。中高生にアンモニアの研究の話をすると、眉をひそめられる。アンモニアは良いイメージがない代表格
だが、年間2億トンもの量が作られている。ポリエチレンが7000万トン、ポリエステルで2000万トンが1年間で生産されており、
アンモニアの生産量は桁違いだ。アンモニアは窒素肥料の生産に使われるからだ。20世紀初頭、「ハーバー・ボッシュ法」と呼ばれる
化学反応が考案され、アンモニアの大量生産が可能になった。アンモニアの大量生産で、窒素肥料の生産も増えた。窒素肥料は余剰食糧
を生み、世界の人口は15億人から70億人に増えた。20世紀以降の社会や科学技術の発達の背景には、アンモニアの大量生産がある。
アンモニアの大量生産がなければ、生活の大半を食糧獲得に費やさなければならず、今の私たちの大半は存在していないだろう。
アンモニアは極めてひねくれた反応をする。反応速度は普通、温度を高くすれば高くなるが、アンモニアは温度を高くすると逆に戻って
しまう。1000度ぐらいで全くできなくなってしまう。可能な限り低い温度で効率的に窒素と水素を反応させる必要がある。ところが
厄介なのは、窒素が非常に安定していることだ。窒素分子の窒素原子は、互いに強い力でつながっている。アンモニアの生産には、まず
窒素原子を引き離す必要があるが、それを初めて実現したのがハーバー・ボッシュ法だ。ハーバー・ボッシュ法は、鉄を主体とする触媒
で、窒素分子を窒素原子に分解し、水素原子と反応させる。しかし、反応を進めるには400~600度、200~1000気圧という
高温・高圧の状態にする必要がある。この化学反応で消費されるエネルギーの大きさは、人類が消費するエネルギー全体の2%にも
なる。アンモニアの合成に、初期投資のエネルギーが膨大になる。分厚い鉄管、大きいプラントが必要だ。人口が増加の一途をたどり、
エネルギー消費が加速することを考えると、少ないエネルギーでより多くのアンモニアを生産することが急務だ。こうした問題を解決
しようと、東京工業大応用セラミックス研究所では、少ないエネルギーでアンモニアを合成できる新たな触媒の開発に成功した。この
触媒はセメントの-種「エレクトライド」だ。材料科学と化学という異分野の研究グループが協力して得られた成果だ。電子を取り
込んだセメントというべきこの触媒は、ハーバー・ボッシュ法より低温・低圧の300度、1気圧でも10倍以上の速さで反応が進む。
エネルギーの消費量は10分の1ほどで済む。(後略)




2017_01_17


H29年度国立大学の運営費交付金、86大学中41校が増額 (1月13日 resemom リセマム)
文部科学省は1月12日、平成29年度における国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価結果について公表した。予算上設け
られた3つの重点支援の枠組みに関して、各大学の取組みを評価し運営費交付金へ反映。86大学のうち、41校が増額、45校が
減額と評価された。文部科学省では、第3期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金について、各国立大学法人の
機能強化の方向性に応じた取組みをきめ細かく支援するため、3つの枠組みを設けて重点支援を実施している。重点支援の
評価は各大学の戦略ごとに行い、有識者による検討委員会の意見聴取を踏まえて、7つの評価項目に基づき点数化。その評価
結果を反映し、80%未満~110%以上の範囲で予算の再配分額を決定した。重点支援は予算上、「地域に貢献する取組み」
「強み・特色のある分野で教育研究を推進する取組み」「卓越した成果を創出している海外大学と伍した取組み」という3つの
枠組みで設けられている。86の国立大学法人が提案した298の戦略を評価した結果、予算の反映率が100%以上となった大学は
41校、100%未満となった大学は45校であった。優れた戦略の事例として、東京外国語大学の「日本発信力を備えた多言語
国立大学への重点支援グローバル人材の養成」、島根
大学の「過疎化・高度化等の地域
課題解決を担う人材育成の教育
戦略の推進」、東京大学の「新た
な価値創造に挑む学術の戦略的
展開」などが選定されている。



「まるで詐欺」怒る選定校 「スーパーグローバル大学」構想 (2016年4月26日 朝日新聞デジタル)
大学の国際化大学の国際競争力強化を狙った「スーパーグローバル大学」(SGU)構想。
文部科学省の肝いりで始まったが、選ばれた大学が不満を募らせている。国の
支援が想定より少ない上、予定していなかった仕事も次々発生しているからだ。
「まるで『SGU詐欺』だ」。東日本の大学トップは「びっくりするほど支援
の額を値切られた」と話す。SGUは世界に通用する研究や国際化を進める大学
を重点支援するため、文科省が2014年に募集。104大学が計画を提出し、
37大学が選ばれた。「世界ランキングトップ100を目指す力のある大学」
(タイプA)は最大で年5億円、「グローバル化を牽引(けんいん)する大学」
(タイプB)は最大年3億円を、それぞれ最長10年間支援する。だが、15
年度の平均支援額は、タイプAが2億8800万円、タイプBは1億3100
万円。1億円未満も5大学あった。「あれだけぶち上げておいてこれか」
(西日本の大学)。「今も納得していない。でも、『文部科学省さま』に文句
は言えない」(関東の私大)。(後略)

習近平氏2016年12月中国の習主席、ダボス講演で「包括的グローバル化」提唱へ
(1月11日 REUTERS ロイター)
中国の国家主席として初めて世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に
出席する習近平氏は、会議が開幕する17日に講演を行い、「インクルーシブ
(包括的な)・グローバリゼーション」の推進を提唱する。中国外務省が11日
明らかにした。李保東外務次官は会見で、「経済のグローバル化は抵抗に直面
している」と指摘。中国は、経済のグローバル化をこれまで以上に排他的でない
方向に舵取りする方法を提示し、こうした国際社会の懸念に対応するとの見解を示した。
習主席は15─18日にスイスを訪問し、17日から始まるダボス会議に出席する。今年の会議は、グローバル化に対する大衆の
反発やトランプ次期米政権をめぐる議論が中心となる見込み。李次官は、トランプ氏が中国を標的に保護貿易主義を批判するの
は不当だとし、「保護貿易は孤立化につながり、誰の利益にもならない」と指摘。ダボス会議において、トランプ氏の政権移行
チームと「連絡を取り合うチャンネルはオープンだ」と述べた。

日本の場合、移民や外国人労働者が低賃金で働くことにより、国民の仕事が奪われている
という状況にはありません。また、日本には、自動車・自動車部品、一部の産業機械や
電子部品といった国際競争力のある産業が国内にあるため、大幅な貿易赤字に陥ること
もありません。したがって、「グローバル化」という言葉にそれほど悪いイメージを持っ
ていない人も多いようですが、現実は、「グローバル化」=「厳しい国際競争」です。
「グローバル化」は、英語力をあげて、外国人を多く呼ぶということではありません。
もちろん、外国人を呼び寄せて、日本人が英語を勉強することも必要なことでしょう。
しかし、本当の意味での「グローバル人材」は、国際的な競争に勝つことのできる人材
を意味しています。グローバル社会において、国際的な競争に勝てる企業や個人はこれ
までにない大きな恩恵を受けることができます。世界に通用する人材を育成することも
必要なことなのです。しかし、スポーツの世界を見ればよく分かりますが、トップ選手
以外、つまり、ほとんどの人がグローバル社会に「生き残れない」のです。普通の人に
とっては、グローバル化は弊害のほうが大きい。グローバル化のこのような特性が、
格差拡大の一因にもなっています。グローバル社会では、(日本国民の意思を反映した)
政府による社会問題に対する対応策をとることができません。市場原理に任せた競争
主義が世界を席巻することになるのです。そのような激烈な競争社会で活躍できるのが、
「グローバル人材」なのです。
「グローバル化」を目指すということは、企業ならば、「グローバル企業との競争に
勝てる取組み」が必要ですし、大学ならば、「卓越した成果を創出している海外大学
と伍した取組み」が必要だということになるのです。東大や京大はグローバル競争を
しなければならないでしょうが、日本国内にスーパーグローバル校が37大学も必要
ありません。多くの大学が目指すべきは、「脱グローバル」のほうです!多くの組織
にとっても「地域への貢献」を考えたほうが得策ですし、何かに特化していくことも
求められます。英語より日本語。グローバリゼーションよりローカライゼーション。
ナンバーワンよりオンリーワンでしょう。





2017_01_15


就職好転、続く文系人気 大学入試、大規模私大は狭き門 (1月10日 朝日新聞デジタル)
大学入試センター試験が14、15日に行われる。今年の国公私立を合わせた受験生の志望動向は昨年と同様、理系に比べて
文系学部の人気が高い「文高理低」。だが、国立大をみると文系の定員が縮小し、理系が拡大する「文縮理拡」だ。大規模私大
では、入学者が定員を大きく上回らないよう「定員管理」が厳しくなり、難易度が上がるとの見方がある。センター試験志願者
の4分の3近い約42万人が受けた駿台予備学校とベネッセコーポレーションの模擬試験(昨年9月時点)の分析によると、
文系の志望者は国公立・私立とも法学系や経済・経営・商学系を中心におおむね前年を上回った。国公立の第1志望の合計人数
は、前年度を100とすると全体で99、法学系107、経済・経営・商学系106に対し、理学系96、医学系と農・水産系
95だった。理系で志望者が多かったのは、工学部系の電気・情報分野、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた公共
事業で注目を集める土木・建築分野など一部だったという。河合塾が昨年10月に行った模擬試験でも同じ傾向だった。
「文高理低」の要因とされるのが就職状況の好転だ。大学生の就職率はリーマン・ショック(2008年)後の12年から5年
連続で改善。文系の人気が昨年ごろから回復してきたという。理系は就職の低迷期は好まれるが、文系の方が幅広く就職先を
選べるイメージがあるためとみられる。科目の改編も関係がありそうだ。高校理科は今の教育課程で学習内容が増え、センター
試験では15年から、主に理系進学者向けの理科科目の出題範囲が広がった。河合塾教育情報部の富沢弘和部長は「就職環境
が改善されて文系に進みやすくなったうえ、センター試験の理科の負担が増し、理系が敬遠されがちになった」とみる。駿台
教育研究所進学情報センターの石原賢一センター長も「経済状況が大きく悪化しない限り、文系人気は続くだろう」と話す。
(中略)文部科学省は15年6月、国立大に対し、教員養成系と人文社会科学系の学部・大学院について「組織の廃止や社会的
要請の高い分野への転換に積極的に取り組む」よう通知した。神戸大も文学部の入学定員を15人減。文系分野が中心の国際
文化、発達科学の2学部を国際人間科学部に改組して50人減らした。逆に理系では工学部で25人、理学部で13人、農学部
で10人それぞれ増やした。
■大規模私大の合格者数、抑え気味に
特に大規模私大で厳しくなる定員管理の影響も注目される。文科省は、私大の入学者が定員を一定以上超えた場合、大規模
大ほど経常費の補助金を渡す条件を厳しくする方針で、18年度まで段階的に実行する。大・中規模大は関東、関西、中部の
3大都市圏に多いため、学生を地方に分散させるねらいがある。代々木ゼミナール教育総合研究所の坂口幸世(ゆきとし)
主幹研究員は「全体的には大規模私大の合格者数は抑え気味になる」と推測。「文系志向の高まりで、私立も国立も文系は
合格が難しくなる」とみる。駿台教育研究所進学情報センターの石原賢一センター長は「地方や定員割れの私大では定員厳格
化の影響は少ない。競争で難易度が増す大学と、そうでない大学の二極化が顕著になると思われる」とする。(後略)

文系理系の進学率就職率文系と理系の大きな違いとして、大学院への進学率
があります。理系の場合、深く知ることを目指して
いるので、大学院でさらに勉強する人が多いのです。
理系では、専門家になろうとする傾向が強い一方、
国や企業を率いていこうという意識の人は少ない。
理系ではどの分野でも深く知ることを目指している
ので、「知る範囲」は狭くならざるを得ません。
いくら勉強しても、本当に知っているのは真実の

日本国のしくみごく一部です。それを本人が理解していればいいの
ですが、「自分は何でもよく知っている」と勘違い
している理系人間がいることも確かです。どんなに
頭が良くても、社会で現実に起こる最新の動きは、
数理で解析できるものではありません。
かつて腹案をお持ちだった総理は、東京大学工学部
計数工学科卒業・スタンフォード大学大学院工学部
博士課程修了だそうです。理系の場合、思考パターン
が硬直化して、周りが全く見えない宇宙人にならない
ように気をつけたいものです。


前記事の続き・・・「It is not the fact of war that sets Hiroshima apart.」は、「広島をバラバラにしたのは・・・」
という意味ではなく、「広島を他とは違う特別なものにしているのは・・・」という意味です。そして、それは、「戦争という
事実ではない」。戦争を記録する場所は他にもあるのです。では、広島を「広島」たらしめているものは何か?
それは、「この空に上がったキノコ雲の姿は」つまり「広島」が、「人類が持つ矛盾を強く思い起こさせる」ということ。
その矛盾とは何か?それは、「我々を人類たらしめる思考、想像力、言語、道具を作る能力、我々を自然と区別し、自然を自ら
の意志に従わせる能力は、大きな破壊的な力も生み出した」ことです。つまり、人間固有の優れた能力が、非人道的な破壊力
をも生みだしているという事実を、「広島」はわたしたちに突きつけているのです。この「矛盾」に関して、宗教、国家という
具体例を出して(科学技術についても後述)、その事実を説明しています。その具体例の最後に(抜粋した部分のあと)、
「広島がこうした現実を教えてくれます」ともう一度、説明しています。

オバマ大統領の広島での演説の日本語訳 (2016年5月28日 朝日新聞デジタル)
71年前、明るく、雲一つない晴れ渡った朝、死が空から降り、世界が変わってしまいました。閃光(せんこう)と炎の壁が
都市を破壊し、人類が自らを破滅させる手段を手にしたことを示したのです。

なぜ私たちはここ、広島を訪れるのか。私たちはそう遠くない過去に解き放たれた恐ろしい力に思いをはせるために訪れる
のです。10万人を超す日本人の男女そして子どもたち、何千人もの朝鮮人、十数人の米国人捕虜を含む死者を悼むため
に訪れるのです。彼らの魂が私たちに語りかけます。私たちに内省し、私たちが何者なのか、これからどのような存在に
なりえるのかをよく考えるように求めているのです。

広島を際立たせるのは戦争の事実ではありません。暴力を伴う紛争は太古の昔からあったことが古代の遺物からわかります。
火打ち石から刃を作り、木からやりをつくることを学んだ私たちの祖先は、これらの道具を狩猟だけでなく、人間に対しても
使ったのです。食糧不足、富への渇望、国家主義的な熱烈な思いや宗教的熱情に突き動かされ、世界のどの大陸でも文明の
歴史は戦争にあふれています。いくつもの帝国の興亡があり、人々は服従を強いられたり、解放されたりしました。それぞれの
時期に罪なき人たちが犠牲になり、その名は時がたつにつれて忘れられていきました。

広島と長崎で残酷な終結を迎えることになった世界大戦は、最も豊かで、最も力の強い国々の間で戦われました。それらの国
の文明は世界に偉大な都市や素晴らしい芸術をもたらしました。思想家たちは正義や調和、真実に関する考えを生み出して
きました。しかし戦争は、最も単純な部族間の紛争の原因となった、支配や征服をしたいという本能と同じ本能から生まれて
きたのです。新たな能力によってその古いパターンが増幅され、ついには新たな制約がなくなってしまったのです。

数年の間で6千万人もの人たちが亡くなりました。男性、女性、子ども、私たちと何ら変わりのない人たちが、撃たれ、殴られ、
行進させられ、爆撃され、投獄され、飢えやガス室で死んだのです。この戦争を記録する場所が世界に数多くあります。勇気
や英雄主義の物語を語る記念碑、筆舌に尽くしがたい悪行を思い起こさせる墓地や無人の収容所です。

しかし、この空に立ち上ったキノコ雲のイメージのなかで最も、私たちは人間性の中にある根本的な矛盾を突きつけられます。
私たちを人類たらしめているもの、私たちの考えや想像力、言語、道具をつくる能力、自然を自らと区別して自らの意思のため
に変化させる能力といったものこそが、とてつもない破壊能力を私たち自身にもたらすのです。

物質的な進歩または社会的革新によって、私たちは何度この真実が見えなくなるのでしょうか。どれだけたやすく、私たちは
何かより高い大義の名の下に暴力を正当化してきたでしょうか。あらゆる偉大な宗教が愛、平和、公正への道を約束して
います。しかし、いかなる宗教も信仰が殺戮(さつりく)の許可証だと主張する信者から免れていません。

国家は人々を犠牲と協力で結びつける物語を伝え、顕著な業績を可能にしながら台頭します。しかし、それらの同じ物語は、
幾度となく異なる人々を抑圧し、その人間性を奪うために使われてきました。(後略)



2017_01_13


センター試験間近 城南予備校の現役講師が心構えをレクチャー (1月6日 産経ニュース)
平成29年度大学入試センター試験(1月14日、15日実施)を前に、首都圏で予備校・学習塾を展開する城南予備校の現役
講師らが、同予備校のサイト内で本番を直前に控えた受験生のために当日までの心構えをレクチャーします。産経ニュースでは、
試験当日に各科目の「問題」「正解」を掲載します。城南予備校の現役講師らが科目別に作成した「全体概況・大問別分析」、
今後の受験にも役立つ「ワンポイント解説」も合わせてご覧ください。
『経験がないと、易しくても高得点が取れない特有の難しさ』 (城南予備校 センター試験ワンポイントアドバイス)
センター試験は、難易度は高2レベルで、教科書レベルを逸脱した難問は出題されないという易しい試験です。ところがこれを
高3生、高卒生が受験して平均点の得点率は各科目だいたい60~65%にしかなりません。易しいのに、なぜ高得点が取れない
のでしょうか?ここには「センター試験特有の難しさ」があります。それは次のようなものです。
受験生にとって意地悪な問題が多い
教科書レベルを出ない基本的な知識を問う問題で、あまりにも素直な出題にしてしまうと、「みんなが高得点を取り、東大に
出願」ということになってしまいます。得点を分散させるため、「紛らわしい選択肢」「ひっかけ問題」など、出題の仕方を工夫
する必要があるのです。その結果、試験後に答え合わせをした際にガッカリしてしまうような「初歩的なミス」に気づくことも。
制限時間に対して問題量が多い
センター試験や、センター試験のための模擬試験が終わった後によく聞かれるのが「時間が足りなかった」です。この制限時間の
タイトさも、受験生の得点を分散させるための手立て。センター試験の問題は、「考え込んではいけない」のです。問題を見た
瞬間に「ああ、このパターンの問題か。定番だなぁ」と思ってすぐに手が動く状態をつくらなければ、なかなか解き切れません。
経験があればひっかからない、戸惑わない
このような特徴があるセンター試験で得点するためには、何が必要なのでしょうか。その答えは「問題を解く経験を積むこと」に
あります。意地悪な問題に引っかかってしまうのは「意地悪の手口を知らないから」「意地悪された経験が足りないから」です。
事前に何度か引っかかったことのある問題であれば、当日も「これは前にやられたパターンの問題だ」と気づいて正しく解答
できるようになります。また、制限時間についても、問題を見たときに考え込んでしまう人と、すぐに手が動き始める人の違いは、
頭の良し悪しではなく、「その(ような)問題を解いたことがあるか否か」です。何度も同じタイプの問題を解いてきて、正直な
ところもう飽き飽きだというレベルで経験を積んでいれば、考え込む間もなく手が動くはずです。こうした違いが1問、2問・・・
と続いていくことで大きな時間差が生まれます。さらにそれが本当に厄介な問題に時間をかけられるかどうかという違いにも
なります。
完璧主義を排す試験で最も難しいのは時間のコントロール。
どの教科でもいえることですが、できそうな
問題を先にするべきです。試験は第一問から
とりかからなければならないというわけでは
ありません。試験にあるすべての問題が簡単
に解ける人、もしくは、全問解けない人を
除けば、試験にある設問は、「簡単に解ける
問題」、「時間はかかるけど解けそうな問題」、「できそうもない問題」の3つに分け
られるはずです。試験がはじまると問題を早く解きたくなりますが、その前に設問の
すべてを確認したほうがいいのです。そして、簡単な大問から解いていくべきです。
そうしないと、思ったように解けなくなって、ここで時間をかけるべきか?あきらめて
次の問題にいくべきか?で迷ってしまい、無駄に時間を消費したり、精神的に動揺
したりして、問題を冷静に解けなくなってしまいます。特に、数学と英語は時間との
戦いです。数学の場合、計算が得意な人は気にしなくていいのですが、そうでもない
人は、大問の冒頭にある小問で計算を間違っているような気がしたら、次の大問に
移ったほうがベターです。共通テストの場合、マークシートに入らないような答えが
出た場合、計算間違いをしているケースが大半です。はじめの答えを間違えたために、
後の小問を全部間違えた・・・なんてことは避けなければなりません。時間をかけずに
「見切る」ことも必要ですし、他の問題をやった後に考え直したほうが、計算間違いに
気づきやすいものです。英語や国語の長文読解では、時間をかけずに、いかに、文章
の大意を掴めるかがポイントになります。さて、以下の英文で、オバマ大統領は、
「広島」がわたしたちにどのようなことを突き付けていると主張しているでしょうか?


オバマ氏広島訪問での演説の全文(英語) (2016年5月28日 朝日新新聞デジタル)
オバマ米大統領は27日、現職の米国大統領として初めて被爆地・広島を訪問し、演説した。「核なき世界」の実現に
向け、「1945年8月6日の朝の記憶を薄れさせてはなりません」と訴えた。英語全文と朝日新聞による日本語訳は
次の通り。(英語全文は日本時間28日のホワイトハウス発表を元に修正しています)

                    <日本語訳は次の記事にて。難しい単語の意味は以下のとおりです。>
オバマ大統領の広島演説jpgunleash:解き放つ     mourn:悼む
prisoner:捕虜       artifact:文化遺産
ancestor:祖先        blade:刃
flint:火打ち石(として用いられた岩石)
spear:槍          scarcity:不足
compel:強要する      zeal:熱中
subjugate:服従させる   juncture:危機
toll:犠牲者          brutal:残忍な
wealthy:裕福な       domination:支配
conquest:征服       tribe:部族
amplify:増幅する     capability:能力
constraint:制約      march:連行する     
be gassed to death:毒ガスで殺される  
chronicle:記録に留める  memorial:記念碑
camp:収容所        depravity:悪行
starkly:際立って      contradiction:矛盾
spark:優れた才能     righteousness:正義
arise:誕生する       feat:偉業             
sacrifice:犠牲       oppress:虐げる
                           dehumanize:~から人間性を奪う

Seventy-one years ago, on a bright, cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed.
A flash of light and a wall of fire destroyed a city and demonstrated that mankind possessed the means to
destroy itself.

Why do we come to this place, to Hiroshima? We come to ponder a terrible force unleashed in a not so
distant past. We come to mourn the dead, including over 100,000 in Japanese men, women and children;
thousands of Koreans; a dozen Americans held prisoner. Their souls speak to us. They ask us to look
inward, to take stock of who we are and what we might become.

It is not the fact of war that sets Hiroshima apart. Artifacts tell us that violent conflict appeared with
the very first man. Our early ancestors, having learned to make blades from flint and spears from wood,
used these tools not just for hunting, but against their own kind. On every continent, the history of
civilization is filled with war, whether driven by scarcity of grain or hunger for gold; compelled by
nationalist fervor or religious zeal. Empires have risen and fallen. Peoples have been subjugated and
liberated. And at each juncture, innocents have suffered, a countless toll, their names forgotten by time.

The World War that reached its brutal end in Hiroshima and Nagasaki was fought among the wealthiest
and most powerful of nations. Their civilizations had given the world great cities and magnificent art.
Their thinkers had advanced ideas of justice and harmony and truth. And yet, the war grew out of
the same base instinct for domination or conquest that had caused conflicts among the simplest tribes;
an old pattern amplified by new capabilities and without new constraints. In the span of a few years,
some 60 million people would die ― men, women, children no different than us, shot, beaten, marched,
bombed, jailed, starved, gassed to death.

There are many sites around the world that chronicle this war ― memorials that tell stories of courage
and heroism; graves and empty camps that echo of unspeakable depravity. Yet in the image of a mushroom
cloud that rose into these skies, we are most starkly reminded of humanity's core contradiction; how
the very spark that marks us as a species ― our thoughts, our imagination, our language, our tool-making,
our ability to set ourselves apart from nature and bend it to our will ― those very things also give us
the capacity for unmatched destruction.

How often does material advancement or social innovation blind us to this truth. How easily we learn to
justify violence in the name of some higher cause. Every great religion promises a pathway to love and
peace and righteousness, and yet no religion has been spared from believers who have claimed their faith
as a license to kill. Nations arise, telling a story that binds people together in sacrifice and cooperation,
allowing for remarkable feats, but those same stories have so often been used to oppress and dehumanize
those who are different.(後略)



2017_01_11


海老蔵麻央夫妻市川海老蔵「なくかも」闘病の妻麻央TV出演に万感
(1月7日 日刊スポーツ)
歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、乳がん闘病中の妻小林麻央(34)
が出演する9日放送のテレビ番組について、放送前から胸がいっぱい
になっている様子を明かした。麻央は9日放送の日本テレビ系密着
ドキュメンタリー特番「市川海老蔵に、ござりまする。」に出演する。
麻央がテレビカメラの前で語るのはがんを公表してから初めての
ことで、インタビューは入院中の病室で行われた。海老蔵への思い
や感謝、妻から見た役者市川海老蔵の素顔などについて語る。海老蔵は
6日にブログを更新。麻央のインタビューの内容は知らされていないようで、
「どんな事話したんだろ?なんか切なくなりました、マオから見た私かぁ、
どんな風に見えてるのか?」と気になっている様子。闘病を続ける麻央が
自らインタビューを受けたことだけでも万感が胸に迫る海老蔵だが、「そこきて、マオから見た私?まじか、…」としみじみ。
「なくかも?まさかね笑……」と冗談めかしながらも、「一人でこっそりみようかなぁ~と正直思ってます、、」とつづった。

小林麻央、治まらない痛みに「心折れますね」- 放射線での痛み軽減期待 (1月7日 マイナビニュース)
乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が6日、自身のブログを更新。痛みと闘っている状況をつづった。「痛み止め様」と
いうタイトルで更新した麻央は、「痛み止めの量を増やしてもまた痛みが増してきたり、痛みは心折れますね」と吐露。「緩和の
先生のアドバイスのもとコントロールができているときはとても穏やかな気持ちでいられることも分かっているので、安定するまで、
もう少し踏ん張りです」と記し、「痛み止め様とお呼びしています」と明かした。続けて、「これから、痛みのある部位だけに
放射線をあて、痛みの軽減も期待します。が、私の決断が遅かったため、まだ始められないので、今は、首を長くして待っている
ところです」と説明。「入院させて頂いているので、看護士さんがすぐそばにいて下さるだけで有難く、安心できます」と感謝し、
「私よりずーっと痛かったり苦しくこのブログを読んで下さっている方が少しでも心和らぐ瞬間がありますように」と願った。

麻央さんは緩和ケアを受けられているようですが、「緩和ケア」というと、もう治療をあきら
めて、痛みの軽減だけを目的にしているように聞こえます。確かに、昔はそうだったようです。
でも、今の「緩和ケア」は、痛みをとることで、がんを縮小させる治療を患者が前向きに受け
られるようにするものです。ですから、緩和ケアを受けているからもうダメだなんてことでは
なく、痛みがあるのなら、早い段階から緩和ケアを受けたほうがよいのです。モルヒネを
使用すると体がボロボロになってしまうと思っているかたもいますが、これも間違いで、
大量投与せざるを得ない状況でなければ、痛みを緩和することで寿命が縮まることはありま
せん。最近では、緩和ケアを早期から併用すると寿命が長くなるという見解もあります。
しかし、転移が見つかった場合、全身にがんが散らばっているのは間違いありません。
麻央さんの場合、骨に転移したがんを取り除くことに意味はありません。また、この段階に
おける放射線や抗癌剤は「がんを完治させる」目的で使用されているのではないです。
しかし、がんが完治しないからといって絶望的だとはいえません。がんそのものが直接、
患者を殺すわけではなく、全身の衰弱や臓器の機能障害が、直接の死をもたらすのです。
病状が悪化して多臓器不全になってしまえば治療できませんが、すべての人が多臓器不全で
亡くなるのかいえばそうでもなく、免疫力低下や体力の低下がもとで感染症で亡くなるかた
も大勢おられるのです。その場合、患者の精神的な「生きる力」も重要になってくるのでは
ないでしょうか?がんが転移している場合には、「がんを叩きのめそう」とは思わず、
「がんとともに暮らす」くらいの気持ちのほうがいいのかもしれません。
とはいえ、持続的な強い気持ちが必要なことは確かです。「癌なんかに負けるな!!!」
家族を看取ったことのある人間としては、涙が・・・


知っておきたい「がん緩和ケア」の誤解  (2014年9月9日 「がん治療」新時代)
終末期だけでなくがんと診断された時から開始すべきがん治療の柱の一つ
WHO(世界保健機関)は、がん緩和ケアを「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族が抱えている身体的、
精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を早期に診断し、適切に対応・治療することでQOL(生活の質)を向上させる医療」
としている。がん緩和ケアは、1990年頃までは「終末期医療」とされてきた。しかしWHOは2002年の改定で、その概念を
「がん治療の早期から開始すべき積極的な医療」へと転換した。日本でも2007年、「がん対策推進基本計画」(キーワード参照)
が策定され、「がん患者及びその家族が可能な限り、質の高い療養生活を送れるようにするため、治療の初期段階から
緩和ケアの実施を推進していくこと」が掲げられた。各関係機関は国民への普及活動にも取り組んでいるが、「がん緩和ケアが
早期から受けられる」ことをまったく知らない人が約6割と、認知度はまだ低いようだ。また、インターネットで「緩和ケア」を
検索してみると、「ホスピス」「ターミナルケア」「積極的な治療は行わない」「終末期」など、死の直前に短期間だけ関わる
医療と勘違いしてしまいそうな情報が多く、混乱を招くような状況がある。これは、緩和ケアが、終末期に限った診療とされて
きたことや、疼痛に使う医療用麻薬(モルヒネなど)への抵抗感があるからとされる。こうした「緩和ケア=終末医療」という
イメージを変えるため、医療機関にも動きがみえる。例えば、がん研有明病院では、「がん治療の柱の一つである」という
考えから、2012年に「緩和治療科」と名称を変更した。他にも、「緩和支持治療科」(聖隷三方原病院)、「緩和支持医療科」
(岡山大学病院)、「がんサポートチーム」(大阪医療センター)などの名称で診療を行っている病院もある。
緩和ケアによって心と体の痛みがとれれば前向きな生活が送れるようになる
がんに伴う苦痛は、痛み、呼吸困難、倦怠感など体の苦痛だけではなく、不安、抑うつなどの心の苦痛、仕事や家族、経済的な
問題などの社会的な苦痛、さらに、死に対する恐怖や生きる意味への問いかけなど、いわゆるスピリチュアルペインと呼ばれる
緩和ケアの意味苦痛も全面に出てくる。心身ともに衰弱すれば、患者
のQOLを低下させるのはもちろん、がん病変を縮小
させる治療を継続できなくなる場合もある。がん緩和
ケアによって心と体の痛みがとれれば、食事や睡眠
がとれるようになり、図のような前向きな生活が送り
やすくなる。そうなれば、抗がん剤治療や放射線治療
など、がんを縮小させる治療を前向き、適正に受け
られるようになる。さらにがんを縮小させる治療が効
かなくなってからでも、がんと共存することも可能に
なる。(後略)






2017_01_09


メキシコでの自動車生産台数トヨタ批判に激震走る=トランプ氏への懸念現実
-身構える日本企業
(1月6日 時事ドットコム)
メキシコでの自動車生産を攻撃するトランプ次期米大統領が、日本を
代表するトヨタ自動車を名指しで批判した。日本企業が標的にされる
懸念が早くも現実のものとなり、年初の行事が続く日本の産業界に
激震が走った。北米で事業を展開する日本企業は次の攻撃対象に
されるのではないかと身構えている。「米国に工場を建設するか、
国境で巨額の税を支払え」。トランプ氏がツイッターで問題にした
のは、トヨタが北米などに輸出するカローラの生産工場をメキシコに
新設する計画だ。豊田章男社長が5日、東京都内で計画に変更がない
考えを示したのに対し、トランプ氏が激しく反応した。これを受け、
トヨタは6日、「米国に10の製造工場を持ち、1500の販売店と
13万6000人の従業員を抱えている」との声明を発表。「新工場
によって米国の雇用が減少することはない」と訴えたが、トランプ氏
がすんなり受け入れる可能性は低く、難しい対応を迫られそうだ。
豊田社長は来週、米デトロイトで開かれる自動車ショーに出席して
米国経済への貢献などを説明し、理解を求める考えだ。
メキシコは米国、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)によって
自動車を関税なしで対米輸出できる。日米欧の自動車大手が工場を構え、関連産業の進出も活発だ。これに対し、自国優先の
トランプ氏がNAFTAの見直しを公約した。メキシコ生産のトップは日産自動車。年間82万台を超え、うち4割以上を米国
へ輸出する。カルロス・ゴーン社長は訪米先で5日行った記者会見で「NAFTAが変更されれば調整する」と言葉を選んだ。
ホンダとマツダは、新政権の政策を注視する。日本電産の永守重信会長兼社長は6日の記者会見で、メキシコ工場での自動車用
モーターの生産を米国に移管する可能性について「現時点では全く検討していない」としながらも「米国に複数の工場があり、
いつでも移管できる」と述べた。トランプ氏を警戒するのは自動車業界だけではない。鉄鋼大手JFEスチールは、米社と折半
出資で自動車用鋼板工場をメキシコに建設中。柿木厚司社長は「2019年の稼働予定を遅らせることはない」とインタビュー
で表明。NAFTAの見直しで、メキシコ進出企業が米国に工場を移すことを迫られれば「大きな投資(負担)で、企業は
とてももたない」と、産業界の不安を代弁した。建設機械で米キャタピラーと競合するコマツも、トランプ氏から大統領選中に
批判された。大橋徹二社長は、米国に工場があり、雇用を抱えていると繰り返し訴える。

シェール由来のLNGが初輸入 中部電上越火力発電所に (1月6日 産経ニュース)
米国産シェールガス由来の液化天然ガス(LNG)を積載した船が6日、中部電力上越火力発電所(新潟県上越市)に到着した。
中部電などによると、米国産シェールガス由来のLNG輸入は国内初とみられる。中東やオーストラリア中心だったLNGの
調達地域が多様化することで、エネルギー資源の安定的な確保が期待される。シェールガスは従来、採掘が難しかったが、
米国では採掘技術の向上で産出量が増大。原油価格と連動した中東などの天然ガスに比べ割安となる可能性があり、火力発電
の燃料費削減が見込まれる。東京電力ホールディングス子会社と中部電の共同出資会社「JERA」が調達し、2018年
1月までに最大約70万トンを同発電所に搬入する。同発電所は、中部電が供給地域外に初めて建設した大規模発電所で、
最大出力は計230万キロワット。

北米のLNGプロジェクト

今回は、鳩ぽっぽ「Trust me!」政権のときとは異なり、日本の企業だけをターゲットに
して集中砲火が浴びせられることはありませんから、対応を誤らなければ、トヨタの社長が
訪米して泣かなければならないようなことには、ならないでしょう。メキシコの生産台数
からすると、トヨタより日産が名指しされそうなものですが、トランプさんの頭のなかでは、
「日本の自動車メーカー=トヨタ」なのだと思います。
トヨタや日産は何が起きても、それに対応すればいいだけのことですが、それを当てにして
メキシコに進出した自動車部品の中小企業にとっては、死活問題になる可能性があるだけ
に、経営者はトランプさんが何を言い出すのか戦々恐々としていることでしょう。
日本にとって、自動車産業における北米市場を失えば大打撃ですから、今後は先手を打って、
トランプさんを喜ばせる戦略を練る必要があります。トランプさんが特に喜びそうなのは、
軍需産業やエネルギー産業でしょうか。武器の購入は政府がするものですから、予算措置
により実行可能です。しかし、雇用に与える影響が大きいのはエネルギーのほうでしょう。
日本にとってアメリカから燃料を買うことは、安心を買うようなものなので、メリットが
あります。しかし、これまで様々な障害がありました。シェールガスは西海岸ではほとんど
採れないので、メキシコ湾沿岸の港から運ぶ出す必要があり、パナマ運河がネックになって
いました。しかし、2016年6月にパナマ運河の拡幅工事が完了し、大型船も通行できるよう
になりました。アメリカ国内では、シェールガスはパイプラインで運ばれますので、液化
装置は必要ありません。しかし、圧縮ガスでは運搬量が少ないので、日本へは液化して
運ぶ必要があります。在来型の天然ガスでもシェールガスでも、主成分はメタンです。
メタンの沸点は-162℃。液化させるのは簡単ではないんです。しかし、今後、液化設備が
増えれば、日本は大量のシェールガスを輸入できるようになります。
トランプさんが売ってくれるのなら、シェールオイルも買いたいところです。あまりにも
原油価格が安くなってしまうと、シェールオイルは採算割れしてしまうのですが、相場が
60ドル近辺まで戻れば(1月7日時点で約54ドル)、シェールオイル生産が息を吹き返す
と言われています。日本にとって原油価格は安いに越したことはないとはいえ、もう少し
価格が上昇したほうが、トランプさんを喜ばすには都合がよいのです。





2017_01_07


2017年首相年頭会見安倍首相 年頭会見「経済最優先に取り組む」(1月4日 NHK NEWS WEB)
(前略)安倍総理大臣は「本年は世界でもさまざまな国のリーダーが交代し、
変化の1年となることが予想される。先の見えない時代になって大切なことは
ぶれないこと、これまでの軸をしっかり貫いていくことだ。本年も経済最優先、
デフレ脱却に向けて、金融政策、財政政策、そして成長戦略の三本の矢を
うち続けていく」と述べ、引き続き経済最優先で政権運営に取り組む考えを
強調しました。そして、安倍総理大臣は「私たちの子や孫、その先の未来を
見据えながら、本年、安倍内閣は国民とともに新しい国づくりを本格的に始動していく。今月20日から始まる通常国会は
いわば『未来を開く国会』だ」と述べ、通常国会を今月20日に召集する考えを示しました。一方、安倍総理大臣は、衆議院の
解散・総選挙について「平成29年も4日目になったが解散の2文字を考えたことは無い。衆議院の解散は全く考えていない」
と述べたうえで、「アベノミクスをふかし、経済をしっかりと成長させることがわれわれの使命であり、最大の経済対策は新
年度予算案の早期成立だ」と述べ、通常国会では新年度・平成29年度予算案の早期成立を目指す考えを示しました。(後略)

アベノミクスよ、どこへ 理論的支柱の「教祖」が変節 (2016年12月13日 朝日新聞デジタル)
人為的にインフレを起こすリフレーション(reflation)はアベノミクスの主軸政策だ。その提唱者である浜田宏一
米エール大名誉教授の変節が最近、リフレ論者たちを失望させ、政府幹部や経済学者たちをあきれさせている。リフレ派は、
日本銀行が空前の規模のお金を市場に投入する政策で必ずデフレから脱却して景気が良くなる、と主張してきた。浜田氏は
その指導者であり、安倍晋三首相がアベノミクスの理論的支柱として内閣官房参与に迎え入れた経済ブレーンだ。その当人
が突然「QE(量的金融緩和)が効かなくなっている」(「激論マイナス金利政策」日本経済研究センター編)と言い始め、
「学者として以前言っていたことと考えが変わったことは認めなければならない」(日本経済新聞11月15日付インタビュー)
と白旗を掲げたのだから、関係者は驚いたに違いない。教祖が突然「信仰をやめる」と言い出したに等しい。現実を見れば
リフレ論を掲げ続けるのには無理がある。日銀がいくら市場に資金を投入してもインフレの兆候は見えないからだ。足元の
消費者物価は8カ月連続でややマイナス。リフレ派がいくら強弁しようと、政策の誤りは隠しようがない。(後略)

浜田宏一氏首都圏夜景
「成長」は
いつまで、
どこまで
輝きを
放つのか。
東京都心
(中央)
から光が
広がる



経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」 (1月4日 朝日新聞デジタル)
いつしか「経済成長」は私たちにとって当たり前のものになっていた。だが、それは永遠のものなのだろうか。
アベノミクスの大黒柱である日本銀行の異次元緩和はお札をどんどん刷って国債を買い支えるという、かなり危うい
政策である。にもかかわらず世論の支持が高いことが不思議だった。思えば「成長よ再び」という威勢のいい掛け声と、
「必ず物価は上がって経済は好循環になる」と自信満々の公約に、人々は希望を託したのかもしれない。希望をくじいた
のはくしくも日銀が放った新たな切り札「マイナス金利政策」だった。昨年1月に日銀が打ち出すや世論調査で6割超の
人が「評価できない」と答えた。いわばお金を預けたら利息をとられる異常な政策によって、人々がお金を使うよう
せかす狙いだった。これには、そこまでする必要があるのか、と疑問を抱いた人が多かったのだろう。政府も国民も高度
成長やバブル経済を経て税収や給料が増えることに慣れ、それを前提に制度や人生を設計してきた。だがこの25年間
の名目成長率はほぼゼロ。ならばもう一度右肩上がり経済を取り戻そう、と政府が財政出動を繰り返してきた結果が
世界一の借金大国である。そこで疑問が浮かぶ。ゼロ成長はそれほど「悪」なのか。失われた20年と言われたその間も、
私たちの豊かさへの歩みが止まっていたわけではない。(後略)

市場をお金でじゃぶじゃぶにしたところで、使い道(企業の設備投資など)がなければ、
経済成長につながるわけがない・・・と普通の人は考えるでしょう。そうではないと
信じることができていた理由はただひとつ、「うまくいく」と主張する学者の存在です。
その理論的支柱(現実は精神的支柱だった?)となっていた浜田宏一氏が、この期に
及んで量的金融緩和の効果を疑問視しているようでは、「もうあかん」と断言しても
よい状況です。では、アベノミクスの前はどういった状況であったか・・・そう、民主党
(現民進党)の「何もしない」政治だったのです。民主党政権時代の成長を目指さない
戦略ではどうしてダメなのでしょうか?何をやっても日本が成長できないのであれば、
はじめからゼロ成長を前提とした戦略も悪くないような気もします。
最大の問題はずばり「借金」です!
日本はこれから人口が減るとともに消費も減っていきますから、経済成長を目指さない
戦略をとれば、ゼロ成長を維持することさえできないでしょう。成長を前提としている
からこそ、借金は許容されているのです。収入が増える見込みがなく、今の生活に
困っているからという理由で借金をするのであれば、それを返済する資金を得られる
見込みはありませんから、「早くカネを返してくれ」ということになるでしょう。つまり、
「経済成長を目指さない」という宣言自体が、国債価格の暴落につながり得るのです。
個人でも、企業でもそうなのですが、デフレ経済では、貯金・借金の重みだけは確実に
増していきます。つまり、国が貯金をしていて、それを少しずつ使いながらゼロ成長を
続けるのであれば悪い政策とはいえないのですが、1000兆円を越える借金の返済を
迫られることになれば、国民はその負担に耐えられないでしょう。アベノクスが駄目
だからといって、日本はゼロ成長でいいんだなんて極論を言うべきではありません。
日本は成長(という幻想?)に向かって走り続けるしかないのです!




2017_01_05


外出しない人の割合、過去最高 これはネットのせいなのか? (1月2日 J-CASTニュース)
国土交通省の調査で、外出しない人の割合が過去最高となった。また、1日(休日)の移動回数の数値をみると、20代は
70代に抜かれてしまった。イマドキの20代は、70代より移動する機会が少ない、というわけだ。
こうした傾向の要因について、同省では「高齢者の増加と若者の外出減少」といった点を挙げている。
今回の結果が報じられると、ツイッターなどには「ネットで何でもできるから...」といった指摘が寄せられた。
果たして、「ネットが外出を減らした」のか。専門家に話を聞いた。
1日(休日)の移動回数で、20代が70代に抜かれる
国土交通省が2016年12月26日に発表した「全国都市交通特性調査=速報版=」(全国70都市、4万3700世帯から回答)
の15年の結果によると、家から外出する人の割合は、平日で80.9%、休日で59.9%となり、いずれも、この調査を開始
した1987年以来、過去最低を記録した。87年と比べると、平日で5.4ポイント、休日で9.6ポイントも下がっている。
つまり、外出しない人の割合は過去最高となったわけだ。また、2015年の「年代別の1日(休日)の移動回数」では、
20代は1.43回で、70代の1.60回を下回った。前回調査(05年)までは20代の数値の方が高く、今回、20代と70代が逆転
した形だ。1992年時の数値は、20代2.13回、70代1.20回だった。こうした傾向について同省は、調査結果と同時に公表
した「別紙」の解説の中で、「高齢者の増加と若者の外出減少」などをその要因に挙げている。移動回数の少ない高齢者の
人口構成上の割合が増える一方、若者の移動回数自体も減っていることが考えられる、としている。
外出しない(移動0回)若者の増加も想定しているようだ。(中略)
「低成長時代を生きる若者のスタイル」
果たして、インターネット上の指摘にもあった、「ネットで何でもできるから」という環境が、外出する人(特に若者)を
減らしているのだろうか。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏は、2016年12月28日のJ‐CASTの取材
に対し、若者が外出しない現象は、「社会が成熟した、どの先進国の若者にも見られます」と話した。では、若者はなぜ
外出しなくなったのか。利便性が増したネットの影響なのか――。原田氏は、
“「たしかに、ネットの影響はないとはいえません。SNSで友だちとやり取りしたり、さまざまなコンテンツと接したりして
いるうちに時間を忘れてしまう、ということはあるでしょう。とはいえ、ネットは外出先でも見ることができますから、
『ネットが外出を減らした』とは言いきれません。原因は、経済の低成長にあるといえます」”
と指摘する。 経済が発展している時代は、若者も未知の世界を求めて海外や国内旅行に出かけて行ったし、買いたいと
思ったモノを買ったりした。給料も右肩上がりで上がっていたので、それができた。ところが、経済の低成長時代に入ると
給料が上がらなくなるので、やりたくてもできなくなる。おのずと、まったりしてきて「のんびり過ごしてもいいんじゃない」
となってくる。それが、「さとり世代」であり、「低成長時代を生きる若者のスタイルといえます」と語った。

年齢階層別平均年収背景には深刻な「金の若者離れ」か――車、酒、フルーツ、2016年の若者の
「○○離れ」総集編
(2016年12月31日 キャリコネニュース)
若者の「恋愛離れ」や「新聞離れ」が騒がれるようになって久しい。ほかにも
「車離れ」や「外食離れ」といったものから、「犯罪離れ」「交通事故離れ」
まで、何かと「〇〇離れ」がメディアを賑わせている。
キャリコネニュースでも2016年は、若者の「酒離れ」や「外出離れ」、
「フルーツ離れ」などを取り上げてきた。そんな若者の「○○離れ」の背景には、
ライフスタイルの変化を引き起こす、深刻な「金の若者離れ」があるようだ。
働いていない若者が増加し、「引きこもり」が進む
日本自動車工業会が4月に発表した調査では、車を持っていない20代以下の社会人の
うち約6割が車を購入する予定がないと回答。10月には、車を買わなくなった若者に
対して、「若いころは目立つ派手な車に彼女を乗せて走りたいんじゃないの?」と
疑問を投げかける日経新聞のコラムが「老害」呼ばわりされるということがあった。
若者が離れていっているのは車だけではない。同月、20代の約45%がお酒をほと
んど飲まないという調査結果が発表された。男女ともに「モテない」人ほどお酒を
飲まない傾向がある、ということも明らかになっている。若者の「酒離れ」と
「恋愛離れ」が併せて進行しているようだ。また国交省が今月発表した調査結果では、20代が外出をしなくなり、休日の外出
回数が70代を下回るというデータも。外出回数の少ない非就業者が増加したことが一因らしいのだが、働きもせず外出もしない
「ひきこもり」が増えたのかと話題になった。ほかにも「カラオケ離れ」や「旅行離れ」など若者の「○○離れ」は枚挙にいとま
がない。過去には、ネットで「メンズブラ離れ」という謎の現象が囁かれたことがあった。そもそもメンズブラを付けている人
自体がかなりの少数派なのでは……(メンズブラユーザーの方、ごめんなさい……)。車で出かけることもなく、酒も飲まず、
恋愛もせず、休日も家に閉じこもっているという若者たち。なぜこうしたことが起こっているのだろうか。いずれの「〇〇離れ」
に対しても、「お金がないからではないか」と指摘する声が相次いでいる。車を「買わなくなっている」のではなく、「買え
なくなっている」のだし、値段が張るくせに一週間もすれば食べられなくなる果物にかけるお金などないということだ。若者が
飲酒から遠ざかっていることについても、生活には不必要なお酒にお金を掛ける余裕がないのではないかという指摘があった。
いまでは3人に1人が非正規労働者 20代の収入も90年代から大幅ダウン
My News Japanの編集長でジャーナリストの渡邉正裕氏も、若者の「外出離れ」について、「外に出れば必ずカネが出ていく
から。家でTVかネットみてるのが一番経済的。国が20代の非正規化を進めた結果、貧乏になって外出できなくなっただけで
しょ」とツイートしていた。実際、若年層の収入は、約20年前と比べると確実に減少している。国税庁の調査では、1996年
には305万円だった20代前半男性の平均年収は、2015年には271万円に低下。20代後半男性の平均年収も410万円から
383万円まで低下している。こうした収入減少の背景にあるのが、非正規雇用労働者の増加だ。全労働者に占める非正規
の割合は年々大きくなり、2016年には37.5%が非正規労働者という結果に。3人に1人以上が、非正規雇用で働いている
ことになる。もちろん、年収の減少傾向を直ちに「車離れ」や「酒離れ」、「外出離れ」に結び付けられるわけではない。
しかし車や飲酒、フルーツなどがなくても困らない「嗜好品」と考える若者も少なくない。年収の低下が出費の抑制を招き、
結果として「○○離れ」が起きている可能性は高い。車を持たないのも、お酒を飲まないのも、出かけないのも個人のライフ
スタイルの問題であり、外野がとやかく言うことではない。しかしその背景に「金の若者離れ」があるのならば、社会全体で
向き合うべき課題となるのではないだろうか。
世代別非正規労働者数

いつも寝正月のわたしがとやかく言うことでもありませんが、昔は、「休みの日に
何も予定がないのは恥ずかしいことだ」と考えていた若者がそれなりにいました。
今は、そのような価値観そのものが消滅してしまったのかもしれません。
休日に何もしないことをデフォルトにしている人間にとって、休日に昼寝ができる
ことは「人生の喜び?」ですから、休日に前もって予定を入れていること自体が
精神的な負担になるのではないでしょうか?休みなのだから、何をしようと自由。
ただし、外出を全くせず、プレッシャーの全くかからない状況(=すぐに横になれる)
を長く続けると、頭がぼーっとすることも確かです。自律神経失調気味の人や、
うつ傾向のある人にとっては、症状を悪化させてしまう可能性もあるでしょう。
外出しない若い人のなかには「時間を持て余して困る」かたもおられると思います
が、これは心配いりません。なぜなのか知りませんが、年をとるにつれて、一日が
短く感じられるようになります。昔と同様、たいして何もすることがなくても・・・
この他、外出しないことの利点は、とにかく「お金がかからない」ことです。
これからの時代、「お金をかけずに人生を楽しむ」術は、多くの人にとって重要な
スキルになるように思われます。若者で現在、非正規労働に従事している人は、
他人から言われなくても、そのようなスキルを身につけているものと思われます。
しかし、正社員も、「お金をかけずに人生を楽しむ」術を身につけるべきです。
なぜなら、いつ自分が非正規になるか分からないからです。現在、非正規雇用労働者
が増えている理由は、40代、50代などで非正規になる人が増えているからです。
日本の企業の活力を再生させる一番よい方法は、従業員の年齢構成をピラミッド型
に戻すことです。そのためには、どこかのタイミングで、中高年社員の大リストラが
必要になります。日本経済が成長すれば話は変わってきますが、期待薄でしょう。
高給取りほど、お金をかけない生活に慣れていません。来月から非正規になっても
対応できるように心づもりをしておけば、リストラの恐怖に怯えることもありません。




2017_01_03


<12星座運勢>2017年一番ハッピーに過ごせる星座は…!?
(12月30日 ORICON STYLE オリコンスタイル)
(前略)JOSHI+では、ひと足先に2017年の運勢を占い師のリトロ先生に占ってもらいました!
星のパワーを味方に付けて、一番ハッピーに過ごせるのは…? 年間を通して、エネルギーを
ストレートに出しやすい2017年。勝負に出るのにぴったりな年に、一番運勢のいい星座は
ズバリ【天秤座】だそう。注目を浴び、何事も広がっていく“幸運期”で、楽しく過ごせる時期。
【蠍座】も大健闘。地道な努力を誰かが支えてくれ、一年の後半には夢の実現を後押しする
機会があるそう。 その他の星座の運勢もちょっとだけ紹介。
【牡羊座】は何かと引っ張り出される年。恋愛でも出会いは多いでしょう。自分のやりたいこと
を形に出来る【牡牛座】は行動力を活かして。【双子座】は、長期の計画に意識を向けてみて。
後半には実力アップに繋がります。【蟹座】は周りを見ながら行動すると、自身の印象も良く
なります。【獅子座】は、向上心が刺激されて“飛躍できる一年”に。とはいえ、恋と仕事が
バッティングする時期でもあるので注意が必要です。 【乙女座】は、9月以降から自分のやる
べきことの軸がはっきり見えてきます。恋愛を通じて自身の視点が変化していく【射手座】。
大きなステップへ進む地盤作りをする年となりそう。【山羊座】は、目に見える成果が出たと
思えることを意識して、物事に取り組んでみて。恋愛運が好調なのは【水瓶座】。告白時期は
バレンタインデー前後なので、準備を! 【魚座】は、年初から勢いがつく出来事がありそう。
                  収入面も上向きの暗示ありです。
ホロスコープ2017年元旦
大晦日にも震度4の地震(福島県沖)がありました。2016年は
地震に苦しめられた年でした。昨年の国内最大のニュースは熊本
地震だったのではないでしょうか。2016年はいきなり地震の予言について書きましたが、
予言など無意味ですし、不吉でもありますのでやめておきます。もう言及しちゃいましたが。
そこで・・・2017年、一番ハッピーな星座は?
星座ランキングについては占い師によって全然違いますが、一番ハッピーなのは木星が位置
している星座ということで大方の意見は一致しているでしょう。木星は「幸運の星」ですし、
約12年で一周しますので、今年の星座を決定するのに木星は最適な惑星なのです。
「試練の星」である土星が位置する射手座はアンハッピーと言えますが、障害を乗り越えて
大きな成果を上げる可能性もあります。気になるのは、火星と海王星がコンジャンクション
している魚座です。「目標達成のエネルギー」を持つ火星が、「集団的な力」を持つ海王星
を得て、社会的に大きな推進力を持つかもしれません。しかし、これは同時に、「怒り」
の火星が、「集団的な力」を持つ海王星を得て、大きな社会的運動になることも意味して
います。これは魚座生まれがどうのこうのという問題を越えているでしょう。韓国では既に
民衆の「怒り」が爆発していますし、ポピュリズムの動きが世界各地でさらに活発になる
かもしれません。最も懸念されるのは、民族や宗派間における紛争の激化でしょう。




2017_01_01


米国の次期環境長官に“温暖化対策の敵” トランプ政権誕生でパリ協定は風前の灯火 その時、中国は?
(12月27日 産経ニュース)
(前略)「EPAは反エネルギー産業の政策を導入し数百万人分の雇用をつぶした」。トランプ氏は8日の声明でこう批判し、
次期EPA長官に据えるオクラホマ州の司法長官、スコット・プルイット氏が「流れを逆転させる」と期待を示した。
プルイット氏はトランプ氏同様、地球温暖化対策に懐疑的だ。火力発電所の二酸化炭素(CO2)排出を規制するオバマ政権の
「クリーンパワー・プラン」がエネルギー産業を圧迫していると批判し、よりにもよってEPAを相手取り無効を求める訴訟を
起こした。この規制は米国が掲げる温室効果ガス削減目標「2025年までに05年比で26~28%削減」の根幹であり、新長官
のもと廃止されれば目標自体が有名無実化する。山本公一環境相は9日の記者会見で、「いままでどういう発言をされていたか
は重々承知している」と述べ、警戒感をあらわにした。プルイット氏の思惑を探るため同省幹部を米国に派遣し情報収集に当たる。
ぬか喜びに嘆息
トランプ氏は大統領選後の米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、パリ協定からの脱退を掲げた自身の発言について
「注意深く検討している。この件について私はオープンな考えを持っている」と方針転換を示唆し、環境問題の関係者に安堵
(あんど)感が広がった。パリ協定は発効後4年間は事実上脱退できない規定がある。昨年12月の採択後1年に満たない短期間
で各国が批准を進め、今年11月に発効させたのは“トランプ封じ”の狙いもあった。ただ、パリ協定は温暖化対策に後ろ向きだった
発展途上国を巻き込むため、目標の達成が義務付けられなかった。つまり、脱退しなくても「政権交代による政策変更で実現不可能」
と押し通すことが可能だ。各国は国際会議で集中砲火を浴びせることはできても、対策を無理強いはできない。
トランプ氏はシェール開発規制の緩和などを通じて国内の化石燃料資源を最大限に活用する方針だ。そのため、クリーンパワー・
プランを廃止し、米国が温暖化対策に投じる予算を1000億ドル削減するとも発言している。こうした政策は与党・共和党の
基本方針とも合致しており、プルイット氏のもと、温暖化対策と対立するエネルギー政策が進められる可能性が高い。(後略)

世界と日本の年平均気温

日本の平均気温過去最高に 気象庁 (12月27日 マイナビニュース)
今年の日本の平均気温は平年を0.88度上回り、統計開始以来過去最高になる見込み、と気象庁がこのほど発表した。世界の年平均
気温も平年を0.46度上回って3年連続で過去最高を更新するという。気象庁は今年1月から11月までの観測データを基に平年との
気温差をまとめた。その結果によると、今年11月までの日本の年平均気温は平年(1981~2010年の平均値)より0.88度上回って
1898年の統計開始以来、最も高い値となる見込み。年平均気温は、長期的には100年あたり1.19度の割合で上昇しており、特に
1990年代以降、高温となる年が多くなっている。これまで日本で最も平均気温が高かったのは、平年を0.78度上回った1990年
だった。また世界の11月までの年平均気温も平年(同)を0.46度上回り、1891年の統計開始以来、最も高い値となる見込み。
年平均気温は、長期的には100年あたり0.72度の割合で上昇しており、特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなって
いるという。気象庁は、今年の世界と日本が高温になった要因は地球温暖化だけでなく、2014年夏から16年春まで続いた
エルニーニョ現象の影響があったと分析している。

二酸化炭素濃度の経年変化

本当に、二酸化炭素が原因で地球は温暖化しているのか?否定的な意見があることは
確かです。しかし、二酸化炭素の影響がないという証拠はありません。
日本が温かくなっていることは実感できますが、この傾向は世界全体でも同様です。
地球が温暖化していることは間違いありません。ではこれからも、温暖化が進むのか?
もし、二酸化炭素が地球温暖化の主因であるのなら、人類が二酸化炭素の排出量を
減らさない限り、地球の温暖化は止まらないということになります。
さて、二酸化炭素濃度が0.03%から0.04%に上昇することは、それほど大きな影響を
及ぼすものなのでしょうか?例えば、イチゴでは、厳冬期の弱い光でも、0.08%程度
までは二酸化炭素濃度を上げれば上げるほどよく育ちます(それ以上はあまり効果が
ない)。多くの植物が似た傾向にあることから、他の条件が良好ならば、二酸化炭素
濃度が上がれば、光合成の速度は上がります。つまり、植物にとっては二酸化炭素
濃度は現状より高くなったほうがいいのです(他の条件の変動を考慮しない場合)。
もし現状よりもゆっくりと二酸化炭素濃度が上昇するのなら、地球上の植物はプラス
の影響を受けるでしょう。しかし、二酸化炭素濃度が急上昇し続けると、急激に地球が
温暖化してしまうため、その変動の大きさに伴って様々な副作用が起きてしまうのでは
ないでしょうか。そう考えると、やはり、二酸化炭素の排出量をこれ以上は増やさない
ほうがいいように思われます。石炭と比較して、天然ガス(主成分はメタン)は、熱量
あたりの二酸化炭素排出量が少ない(天然ガス:石油:石炭=60:80:100)ので、
日本では、石炭火力に替わってLNG(液化天然ガス)火力の発電所を増やさざるを
得ないでしょう。太陽光発電や風力発電を増やすことも重要なのですが、発電量が
全く期待外れのときにバックアップしてくれる火力発電が必ず必要になります。
では、トランプさんが石炭火力発電所の建設をOKだとしたらどうなるか?
それでも、ガスシフトの流れは止まらないように思われます。なぜなら、石炭産業に
投資をしても、4年後にひっくり返されたら、資金が回収不能になるからです。





2016_12_30


東芝の原発事業を巡る動き東芝、原発で数千億円損失 最終赤字の可能性 17年3月期 (12月27日 日経電子版)
東芝は27日、2017年3月期に米国の原子力発電事業で数千億円(数十億ドル)規模の減損損失
が出る可能性があると発表した。15年末に買収した米社で当初想定していなかった巨額のコスト
が生じ、資産価値が大幅に低下するためだ。今期の最終損益は赤字となる可能性が出てきた。
東芝が主力と位置づけてきた原子力事業が足かせとなって再建の道筋が見通せないなか、綱川
智社長は「資本増強を検討している」ことを明らかにした。損失は東芝の米原発子会社ウエス
チングハウス(WH)が15年末、米エンジニアリング大手シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン
(CB&I)から買収した米原子力サービス会社CB&Iストーン・アンド・ウェブスター
(S&W)で生じる。S&Wは原発の建設などを手がけている。安全性や品質の向上、工事量
を増やすための追加コストが大きく膨らみ、「損失が数千億円規模になる」(綱川社長)。
当初は買収価格と実際の企業価値との差額を示す「のれん」は約105億円と見積もっていたが、
想定よりも企業価値が大幅に下回ることが判明した。WHとS&Wはもともと2000年代後半
から共同で原発の開発案件を手がけてきた。15年に親会社の東芝本体が会計不祥事で経営危機
に陥るなか、WHは米原発事業の一体運営を目指してS&Wの買収に踏み切り、東芝も
「当時はリスクを上回るメリットがあったと判断した」(綱川社長)が、裏目に出た。
東芝はこれから詳細を精査するとして詳細な損失額は明言せず、「来年2月に予定する16年
10~12月期決算に確定させたい」(平田政善最高財務責任者)と述べるにとどまった。
今期の連結最終損益は1450億円の黒字(前期は4600億円の赤字)の見通しで、損失が数千億円に達すれば最終赤字に陥る公算が
大きい。9月末で3600億円強あった自己資本が大きく傷む可能性も高まってきた。自己資本を超える損失計上を迫られて債務超過に
なった場合、次の期までに解消しないと東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する事態になりかねない。東芝には東京証券取引所が
19日、投資家に注意を促す特設注意市場銘柄の指定期間を延長することを発表している。幅広く投資家を募る公募増資を使った資本
増強策の道は事実上閉ざされており、主取引銀行をはじめとする金融機関からの支援などが必要な情勢になる可能性が出てきた。

どうなる東芝の巻企業の資金調達には、銀行からの融資以外に増資や社債の
発行などがあります。しかし、不正会計をした(=投資家
を裏切った)会社が増資なんかできるはずがありません。
東芝が今期、赤字に陥るということならば、三井住友銀行
や三井住友信託銀行などから融資してもらうしかないで
しょうが、2016年9月末に7.5%だった自己資本比率は
さらに低下することになるでしょう。それでは銀行は
納得しないでしょうから、医療事業のように、半導体
以外の売却可能な事業も手放さなければならなくなるの
ではないでしょうか?半導体は、多額の設備投資がない
とやっていけない業界なので、資金が滞れば、あっという
間に競争力を失ってしまいます。苦境に陥った三菱自動車
は日産の傘下に入りましたが、東芝が日立の傘下に入る
とは考えにくいので、マジで結構ヤバいのではないのでしょうか???
東芝は企業体質が軍隊のような組織なのでしょうが、攻めているときはめっぽう強くても、
負けはじめると為す術がなくなるあたり、旧日本軍に似たものがあります。
旧日本軍の「神風特攻隊」=東芝の「チャレンジ」といったところでしょうか?
旧日本軍の「転進」=東芝の「粉飾」というのもあります。
東芝は、「原爆」ではなく、「原発」によって敗戦を迎えることになるのでしょうか?
悪口ばかり書いてしまいましたが、東芝が「敗戦」を迎えないことを願っております。
ただ、敗戦濃厚の組織に所属する人間の立場として、軍隊と企業では大きな違いがあります。
それは、兵隊はやめることができないが、社員はやめることができるということです。
過労死や自殺に追い込まれる前に「退職する」ことしか、身を守る方法はありません。
「欲しがりません勝つまでは」の組織は、最終的には負けるものです。今は強くても・・・


電通や東芝といった大企業が、「軍隊化」してしまうワケ (10月11日 ITmediaニュース)
(前略)どうだろう。暴力以外は、現代のサラリーマン社会でもよくある「陰湿ないじめ」ではないか。意味のない仕事を延々と
やらされて評価されない。服従をさせるため自尊心をズタズタにする。今回亡くなった女性社員も、徹夜で資料をつくっては上司
からダメだしされ、女子力のなさをいじられたりしていたという。このような話をすると、「オレも確かに新入社員のときに厳しく
指導されたが、旧日本軍のいじめのようなものではなかったし、むしろあれがあったから今の自分がある」という主張をする人も
いるが、こういう論調があること自体が、「日本企業=旧日本軍」を裏付ける証左である。旧日本軍では「新兵いじめ」のような
暴力、パワハラが常態化していたが、当時はそういう見方をする者は少なく、大多数の人たちは暴力やパワハラを「人生修練」の
一環ととらえていた。歴史学者・一ノ瀬俊也氏の『皇軍兵士の日常生活』(講談社現代新書)の中では、1933年に千葉県の佐倉の
歩兵第五七連隊に入隊した「石川」という上等兵が書いた日記を紹介している。そこには日々の過酷な訓練などとともに、初年兵
たちに行われた「学科」と呼ばれる体罰などの記述があるが、一ノ瀬氏が「牧歌的な明るさ」と評するように、「石川上等兵」の
日記からは陰湿なものは感じられないという。これにはさまざまな要素があるが、本書の言葉を借りると、『当時の軍が軍隊教育
の過程でさかんに唱えていた〈軍隊=人生の修練道場〉という思考法』が根付いていたことが大きい。長時間労働やある程度の
「しごき」を是とする企業人たちは、「企業=人生の修練道場」だと思い込んでいるふしがある。だから、組織が期待する修練
レベルに達しない「新兵」には、「貴様、それでも皇軍兵士か!」という叱責と同様に、「お前、それでも電通マンか!」という
厳しい言葉がかけられる。このように「日本企業=軍隊」と考えてみると、最近多い「不正」も妙に納得できる。旧日本軍は戦況
が悪化していく中で、思うような「戦果」を得られなくなると、大本営発表で被害を過小にして、戦果を過大に報告した。国威
高揚という大義名分のもとで、国民にウソをつくという「粉飾」に走ったのだ。(後略)




2016_12_28


EXILE眞木氏EXILE・MAKIDAIら自動車事故でけが 三代目JSB公演中止に
(12月24日 ORICON STYLE オリコンスタイル)
人気グループEXILEのMAKIDAI(41)らが乗った車が24日未明、北海道内で接触事故に遭い、
MAKIDAI、VERBAL、DJ DARUMAらPKCZ(R)のメンバー3名およびスタッフ3名、運転手の
計7名が病院に搬送されたことがわかった。所属事務所によると、MAKIDAIがろっ骨を折る
など重傷を負ったものの、7名とも命に別状はないという。事故を受け、PKCZ(R)が出演
予定だった24・25日の三代目 J Soul Brothers 『LIVE TOUR 2016-2017“METROPOLIZ”』
札幌公演の中止がグループの公式サイトで発表された。 サイトによると、この日、MAKIDAIら
は北海道地方の悪天候により函館から陸路で札幌へ移動していた途中だったとし、「病院に搬送
され検査を受け命に別状はありませんでしたが、けがの状況を医師とも相談した結果ライブを行える状況ではございません
でした」と説明。 続けて「三代目 J Soul Brothersメンバー、PKCZ(R)メンバー、スタッフとともにライブ開催に関して
協議させていただきましたが、ライブ構成の変更も困難であり、そして何よりも、今まで一緒にライブを行ってきた仲間
がこのような状況ではライブを実施することはできないとの判断で、残念ながら札幌公演を中止することを決定させて
いただきました」とライブ中止に至った経緯を明かしている。 (後略)

6千人空港に足止め 連日の大雪、連休直撃-新千歳 (12月24日 WEBみんぽう 苫小牧民報社)
北海道ドカ雪クリスマス発達した低気圧の影響を受け、新千歳空港は23日、
過去最多となる6000人が足止めされ、空港内で
一夜を過ごした。断続的な降雪に加え、連休初日で
旅客者が集中していたこともあり、前日の滞留者の
3000人を大幅に上回った。午前から雪がやまず、
新千歳空港は午後5時段階で41センチの積雪深と
なった。千歳空港事務所は2本の滑走路を閉鎖して
除雪作業を急いだが、284便が欠航。各航空会社
の旅客カウンターは便の振り替えを待つ人が殺到し、
大混雑した。夕方から、空港ビルを運営する北海道
空港が国内線ターミナルビル2階センタープラザ
などで毛布と寝袋を配布。利用者はセンタープラザを埋め尽くし、国際線への連絡通路にまで及ぶ長蛇の列をつくった。航空
自衛隊千歳基地も4000枚の毛布を提供した。前日の22日も雪の影響で欠航が相次ぎ、過去最多の3000人が空港内に
とどまっていた。このため23日は2日連続で空港で一夜を過ごす人も。幼い娘と2人で東京へ旅行に行く予定だった30代の
女性は「空席待ちをしてやっと取った飛行機が欠航になってしまったので、がっかり。ビル内が暖かかったのが救いだけれど、
きのうも空港で寝たので」と元気がなくなってきた娘を心配。「とんだクリスマスだ」と憔悴(しょうすい)した表情で語った。
同日、空港から引き返す利用者も多く、バス乗り場なども大混雑。タクシーは空港に集中し、クリスマスの繁華街からタクシー
が姿を消した。24日は正午の時点で9便の欠航が決まっている。

冬至なのに宮古島で28度超え 12月下旬の歴代最高気温 (12月21日 沖縄タイムス+プラス)
21日は二十四節気の一つ冬至。1年で最も昼間が短くなる日だが、沖縄地方の各地で、夏日を観測した。宮古島市の下地島
空港では午後0時9分に28.1度となり、12月下旬としては歴代最高気温となった。平年より6.4度上回った。ほかにも
石垣島では27.4度、与那国島で26.5度、西表島で26.3度、那覇で25.6度となり、各地で10月から11月下旬の
大相撲宮古島巡業陽気だった。沖縄気象台によると、
地球温暖化の影響のほか、エルニー
ニョ現象に伴って大気全体で高温の
状態が続き、平均気温と沖縄周辺の
海面水温が高くなっているという。
沖縄地方では今後1週間、平年に
比べて気温が高くなる見込み。
東京から宮古島に来た男性(23)
は「夏と変わらないくらいの暑さ。
東京は寒かったので気候が全然違う」
と日光浴を楽しんでいた。



ドカ雪クリスマスの天気図
沖縄近海はずっと海水温の高い状態が続い
ており、先島諸島では、ポカポカを通り
越して夏の暑さのところもあったようです。
25日から26日にかけて、フィリピンに
上陸した台風26号は915hPaにまで
発達しています。これは、完全に真夏と
同じ状況です。今回、真夏並みの暖気が
北上して、日本海の低気圧は急発達しま
した。12月に日本海の中央部でこれほど
低気圧が発達するのはとても珍しいこと
です。春一番の天気図に似ています。
この暖気は東北北部にまで到達した一方、低気圧が発達したことで、北海道には寒気を
ひきこむ形になり、温かく湿った空気が北海道上空で冷やされドカ雪になったのです。
北海道ではさらさらとした雪は降りますが、新潟県で降るような、重くて湿った雪が
しんしんと降ることはあまりありません。しかも今回、動きの遅い低気圧が北海道に
居座る形になって長時間の大雪となり、空港が連日にわたって大混乱になりました。
ライブで札幌に行こうとしたMAKIDAIさんらは、千歳空港が閉鎖されたため、新幹線
で函館まで行き、ワゴン車で札幌へ向かったとのこと。大雪で空港が閉鎖されている
ということは、当然ながら、道路も積雪で悪路になっています。事故が起きたのは午前
0時半過ぎ。路面はアイスバーン状態で、天候は吹雪で視界も悪かったようです。
命には別条ないとのことですから一安心ですが、MAKIDAIさんは、肋骨骨折、肺挫傷、
脳しんとうで全治数ヶ月の見込みだということですから、なかりの重傷です。
8月の北海道の大雨もそうだったのですが、今回の大雪も、地球温暖化が影響している
とも考えられるので、今後も、このような大雪で北海道の空路が何日にもわたって遮断
されることは十分、あり得ます。今回の悪天候においても、札幌まで新幹線があれば、
23日の夜には、札幌に到着できたのではないでしょうか?




2016_12_26


平成29年度予算歳出内訳来年度予算案閣議決定 一般会計97兆4547億円
(12月22日 NHK NEWS WEB)
政府は22日午前閣議を開き、一般会計の総額が過去最大の97兆4547億円
となる来年度(平成29年度)の予算案を決定しました。政府が22日閣議決定
した来年度の予算案は、一般会計の総額が今年度の当初予算より7329億円
上回り過去最大の97兆4547億円となります。
このうち歳出では、社会保障費が過去最大の32兆4735億円となりました。
所得のある高齢者の医療や介護の負担を増やすことで、社会保障費の伸びを
目安としていた5000億円程度に抑える一方、保育の受け皿拡大など、若い
世代への支援を拡充しました。また、防衛費も北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル
の発射などを踏まえ、5兆1251億円が計上され、過去最大となりました。
このほか国から地方自治体に配分する地方交付税も増えて15兆5671億円、
公共事業費は5兆9763億円、ODA=政府開発援助は5527億円とともに、今年度の当初予算よりわずかながら増えました。
一方、国債の償還や利払いに充てる国債費は、日銀のマイナス金利政策で金利が下がっていることから、今年度より836億円減り
23兆5285億円となりました。
次に歳入では、税収が57兆7120億円で今年度の当初予算より1080億円増える見込みですが、この数年、数兆円規模で
増えていたことと比べると伸び悩みが鮮明です。新たな借金に当たる国債の新規発行額は34兆3698億円と、当初予算案
としては7年連続で前の年度を下回りますが、減少額は622億円にとどまります。この結果、歳入の3分の1以上に当たる
35.3%を借金に頼る厳しい財政状況が続きます。政府は、この来年度予算案を年明けの通常国会に提出することにしています。
国債発行額の推移      (後略)










少し前までは、政府が社会保障費を削減すると、マスコミは「福祉の切り捨てだ」と
騒いでいたように思いますが、最近の論調では、「社会保障費をどう抑えるか」とか、
「国民が痛みを分かち合う議論をいかに進めていくか」など、社会保障費を含めた歳出
削減を政府に促すものが増えています。高齢者の医療費負担を増大させる今回の措置
を実施しても、社会保障費は5000億円増となります。このペースでも、2030年
には社会保障費が40兆円を超えるでしょう。マスコミや知識人は制度の抜本改革を
訴えますが、結局のところ、高齢者が増えれば社会保障費が増大するのは当然であり、
社会保障費を抑制しすぎれば、国民が医療、介護、年金などの社会福祉を十分に受けら
れなくなることにつながってしまいます。一方、安倍政権の成長戦略も不発気味です。
国の経済を成長させるのは、政府ではなく企業であり、政府は支援をしているに過ぎま
せん。国がいくらお金をバラまいても、単なる無駄遣いで終わる可能性が「大」です。
長期政権になると「打ち上げ花火」をあげたくなるものですが、それをしないのは、
賢明なことなのです。実際のところは、やろうにも「ネタ」がないのでしょうが・・・


今の日本における最大の問題点は、労働者一人の時間当たりの生産性が上がらないこと。
経済が成長するということは、生みだす付加価値が増加することを意味しています。
いくら金利を下げても企業は設備投資を増加させません。また、これから日本の労働
人口は減っていきますし、労働時間を増やすこともできません(増やすべきでもあり
ません)。そうなると、技術進歩や労働者の能力向上によって生産性を向上させようと
するのですが、日本ではこれまでも十分に行われてきたことであって、それだけでは
不十分です。ビジネスモデル変革を伴う経営改革によって付加価値を生み出さなければ、
「従業員は頑張っているけど、全然儲からない企業」ばかりになってしまいます。政府
が企業の経営に口出しするのは「ご法度」だという意見もありますが、生産性を上げる
努力をしようとしない経営者に対して、国民に見える形で、政府が圧力をかけていく
ことは「アリ」ではないでしょうか?経営が傾いてしまうまで放置するのではなく、
出来の悪い経営者には、できるだけ早く退場してもらわなければ社会の損失です。
「会社は社会のものだ」、これはポスト資本主義のキーワードになるかもしれません。


日米生産性の比較日本を「1人あたり」で最低にした犯人は誰か
「世界最高の労働者」を活かせないという罪

(12月23日 東洋経済オンライン)
生産性を向上させないと、社会保障が守れない
日本は今、年金、医療、介護に加えて、貧困、ワーキングプア、
国の借金など、非常に多くの問題を抱えています。だから
安倍政権は、600兆円というGDP目標を置き、女性の活躍、
給料の引き上げ、内部留保の活用などを訴えています。
人口が増えない中でGDPを増やすというアベノミクスの目標は、
生産性を高めていこうということと同義です。この目標を達成するため、日本政府は公共投資、減税、低金利に続くゼロ金利と
マイナス金利、円安誘導に規制緩和と、さまざまな手を打ってきました。政府は企業経営こそできませんが、それ以外にできる
ことはほとんどやっていると思います。しかし、経営者は生産性向上のために動き出していません。「生産性を向上させるべき」
という意見に賛同していないのか、その必要性を認識していないのか、自分の責任を感じていないのかはわかりませんが、
動き出していないのは明らかです。私は本を出版する前の2年間、経営者が動き出さない理由をずっと考えていました。
さまざまな仮説を立てて、データを分析して検証をしましたが、満足のいく説明はできませんでした。ですが、夏休みのある日、
鎌倉のビーチで悟りました。「経営者のモチベーション」こそが問題であると。日本社会が抱える問題は、経営者にとっては
「関係ないこと」です。どれほど社会保障費が膨らんで国の借金が増えても、どれほどワーキングプアが増えても、経営者は
困りません。経営者には、自社に対する責任しかないのです。(中略)
生産性向上のため、政府は「外圧」となれ
日本政府は、今まではずっと経営者を信じて、プレッシャーをかけてこなかったどころか、「ハゲタカ」などとも言われる外資
系金融機関から日本企業を守るという形で、プレッシャーを軽減してきました。人口激増時代には、それで問題ありません
でした。しかし、人口増加が止まった今、この政策はうまくいきません。では、どうすればいいのでしょうか。
私は、政府が公的年金などを通じて「日本一のアクティブ・シェアホルダー」となり、各社に生産性を上げるように強制する
べきだと考えています。生産性を上げられない、無駄な内部留保を活用できない経営者は、有能な経営者が現れるまで首を
切るべきでしょう。世界一有能な国民を預かっている以上、経営者には仕事を効率化し、生産性を上げていく義務があります。
給料を抑えるだけという単純な戦略ではなく、「本物の経営」をするようにプレッシャーをかけるべきです。そのプレッシャー
によって、経営者は株価を継続的に上げる経営をせざるをえなくなります。各社が努力をして、生産性を上げます。その努力の
積み重ねによって、GDPは増えるのです。「そんなことをすると、リストラによって失業者が増える」という反論が予想され
ますが、今や、人が足りないから移民を迎え入れようという、極めて危険な動きがあります。移民にはさまざまなリスクも
あります。人が足りないなら、今いる労働者の生産性を上げていくことによって補えばいいのです。こんなに生産性が低いの
ですから、移民を迎えることを考える前にやるべきことはあるはずです。極端なことを言えば、今までの日本の経営者は、
「経営」をしてきませんでした。激増する人口という恵まれた環境に甘えて、「管理」をしてきただけです。今となっては
不幸なことに、それで大成功を収めてしまいました。この大成功の幻想を追うあまり、人口減少時代に求められている経営に
気づけないのだと思います。これからは経営者という立場の人たちには、きちんと「経営」をしてもらわないといけない時代に
変わりました。経営者が危機感を持たず、人口減少時代にふさわしい「経営」をしないなら、強制的にでもさせるしかありません。
「アメリカのような極端な利益至上主義は人を幸せにしない」と言われます。その通りです。しかし、アメリカの極端な「利益
至上主義」に対する批判を、日本の「利益否定・生産性軽視」の口実にしてはなりません。
何度も言いますが、生産性を高めないかぎり、増え続ける社会保障を維持することも、先進国でトップクラスの貧困率を改善
させることもできないのです。アベノミクスの真の狙いは生産性を上げることです。それを意識して、実行に移す以外に、
日本が再生する方法はありません。




2016_12_24


核燃料サイクル政策の現状もんじゅ廃炉を正式決定 「夢の原子炉」に1兆円投入
(12月21日 朝日新聞デジタル)
政府は21日午後、原子力関係閣僚会議を開き、高速増殖原型炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)の廃炉を決定した。使った以上の燃料を生みだす「夢の
原子炉」と期待された高速増殖炉は1950年代に計画されたが、もんじゅ
は相次ぐトラブルの末、1兆円以上の事業費を投じながら、わずか250日
しか運転できないまま、幕を下ろすことになった。同日午前には、西川一誠
福井県知事と松野博一文部科学相、世耕弘成経済産業相が協議会を開催。
政府側は、西川知事がもんじゅの総括や安全管理体制の整備に関する検討が
不十分と批判してきたことを受け、継続的な県との協議を約束。政府一体で
廃炉の指導などにあたる体制を構築することや、来年4月をめどに廃炉の
詳細計画を示すとして理解を求めた。だが、西川知事は廃炉作業の主体を
日本原子力研究開発機構が担う政府の方針について、「納得できる回答とは
言えない」と批判。協議会終了後の取材に対し、「(廃炉を)容認していない」
と語り、引き続き丁寧な説明を求める姿勢を強調した。政府はこうした地元の
意向を聞きつつ、もんじゅの廃炉を決定。あわせて、高速炉開発の継続方針
も確認した。(後略)


【主張】高速実証炉 「もんじゅ」の轍を踏むな (12月4日 産経ニュース)
高速増殖原型炉「もんじゅ」より一段階上の高速実証炉を開発するための工程表が2018年をめどに作成される運びとなった。
政府が開いた3回目の「高速炉開発会議」で示された計画である。年内の次回会合で正式に決まる見通しだ。年明けから作成
に着手し、18年以降の10年間に進めるべき開発の手順を1年間でまとめる方向になっている。資源貧国の日本にとって、
原発の使用済み燃料から得られるプルトニウムを燃やして発電する高速炉や高速増殖炉の開発は、エネルギー安全保障上、
必須である。その意味で、高速実証炉の開発方針の具体化を歓迎したい。だが、この開発戦略には大きな見落としが含まれている。
1兆円もの国費を投入しながら、20年以上にわたってほとんど稼働していない、もんじゅの敗因の解明が全くなされていない点
である。この検証をなおざりにして、実証炉の開発に進めば、もんじゅと同じ轍(てつ)を踏むことは火を見るよりも明らか
だろう。もんじゅは、超高速の中性子でプルトニウムの原子核を分裂させ、発生する熱を発電装置を回す蒸気発生器に伝えるのに、
液体の金属ナトリウムを使う。ナトリウムは水分に触れると発火するので扱いが難しい。それを理由に高速炉の実用化は困難と
する意見もあるが、ロシアは60万キロワットの高速増殖炉を1981年から運転しており、昨年の稼働率は86%を超えている。
80万キロワットのものも新たに稼働した。もんじゅの蹉跌(さてつ)の主因は、運営組織のガバナンスの問題なのだ。
2050年には、高速炉が原子力発電部門で重要な位置を占めるというのが国際的な観測だ。主要国がそのゴールを視野に入れて
いる中で、日本はもんじゅで自ら20年の遅れを来している。旧設計のもんじゅ再稼働に固執すれば、さらなる遅れとコストの
肥大を招くことになろう。ここは運営組織の刷新と国内外の英知の結集で、実証炉の建設に進み、遅れの挽回に努めるべきだ。
国は第5次エネルギー基本計画を来年策定する。その際、高速炉に関しては、福島事故後の現行計画で消えた長期計画を復活
させる気概が必要だ。それなしに、実用化までに長い年月を要する高速炉の健全な開発は進まない。

ロシア・ベロヤルスク原子力発電所では、2014年6月に臨界に達したBN-800
増殖炉が現在は商業運転を行っています。冷却材には「もんじゅ」と同じナトリウムが
使われていて、燃料には、ウランとプルトニウムの混合燃料であるMOX燃料を用いて
います。将来的には、通常の原発(熱中性子炉)の使用済み核燃料に中性子を照射する
ことで、マイナーアクチノイドと呼ばれる長寿命放射性同位体を焼却することも検討され
ており、これが実現すれば、環境負荷の小さい核燃料サイクルが確立します。
ロシアでできるのだから、技術立国の日本でできないことはないのではないかと思われる
かもしれません。しかし、現実的には、日本では難しいと言わざるを得ません。
なぜかというと、日本ではひとつの失敗も許されないからです。技術開発は、頭のなかで
できるものではなく、試行錯誤の連続になります。いくらシミュレーションをやっても、
実際にやれば、予想外の出来事が必ず起きます。ロシア(ソ連)の原子炉で、これまで
何件の重大事故が起こったのか知りませんが、BN-800の先行炉BN-600では、
実際にナトリウム漏れ事故を起こしています。ロシアでは日本より人口密度が低いこと
もありますし、多少の被害であれば国益を最優先させて住民を無視できる国だからこそ、
国家プロジェクトとして高速炉開発が推進できるのです。
新幹線は世界に誇る日本の技術ですが、現在の「のぞみ」の原型となる300系では、
導入後1ヶ月半で183件のトラブルが発生しました。新幹線が故障するとどうなるか?
線路上で動けなくなります!これくらいなら、「謝れば済む」話ですから、技術者は
トライ&エラーを繰り返しながら、製品を改良することができます。では「もんじゅ」
の場合はどうか?ひとつの失敗が重大事故に直結します。現実に担当者が自殺している
ことからも分かるように、失敗が絶対に許されない状況において、従来とは全く異なる
新しい技術の開発を進めなければならないのです。政府が何を言っても、これは無理。
テクノロジーとはそういうものです。そんなことより廃炉に専念すべきです。これまで
誰も高速増殖炉の廃炉作業をしたことがないのですから、簡単なことではありませんよ。


もんじゅの廃炉作業廃炉、遠い道のり=燃料搬出準備整わず-ナトリウム処理課題・もんじゅ
(12月21日 時事ドットコムニュース)
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉が正式に決まったことで、
日本原子力研究開発機構は廃止措置(廃炉)計画を策定し、原子力規制
委員会の審査を受ける。承認されれば作業を進めるが、直近まで運転再開
を目指していたこともあり、核燃料を全て搬出する設備や、放射性廃棄物
となる1次冷却系ナトリウムの保管先などは整備されていない。廃炉に
向けた道のりも、遠く険しいものになりそうだ。もんじゅの原子炉容器内
には現在、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料198体と、
劣化ウラン燃料(ブランケット燃料)172体の計370体がナトリウム
の中で保管されている。燃料は互いに支え合う形になっており、1体ずつ
抜いていくことはできない。燃料を抜いた所には模擬燃料を入れ、置き
換える必要がある。過去に一部の燃料を交換した実績はあるが、現時点
で全部取り出すのに必要な370体の模擬燃料は用意されておらず、200体しかない。点検も必要で、すぐに搬出作業に取り
掛かるのは難しい。冷却材のナトリウムの扱いも課題だ。もんじゅには1次系など放射能を帯びたナトリウムと、放射能を帯び
ていない2次系などのナトリウムが760トンずつある。いずれの系統も全量を抜き取って保管する設備や場所がない。政府が
進める次期高速炉開発計画では知見の獲得に向け、もんじゅのナトリウム系を活用する案も検討された。規制委の担当者は
「燃料取り出し後、施設の再利用が認められないわけではない」とする一方、「ナトリウム自体が放射性廃棄物になるので、
廃棄物管理をきちんとすることが前提だ」とくぎを刺す。もんじゅでは原子炉以外にも、炉外燃料貯蔵槽にMOX燃料121体、
ブランケット燃料39体の計160体がある。ナトリウムを洗い落とし、容器に密閉して水中保管されている使用済み燃料も
2体ある。使用済みMOX燃料を再処理できる施設は国内になく、これらの保管や処分も問題になる。




2016_12_22


騒乱前後のシリア

アレッポから逃げる市民アレッポからの避難が停止、国連事務総長「地獄と同じ」 
(12月17日 CNN.co.jp)
シリア政府軍がほぼ全域を制圧した同国北部アレッポを
めぐる情勢で、国際赤十字委員会(ICRC)は16日、
同市東部の反体制派が残る地区から数千人が避難する
作戦が停止したと発表した。赤十字やシリア赤新月社の
スタッフ、世界保健機関(WHO)の関係者はアレッポ
東部から立ち去るよう指示を受けた。ICRCの中東担当
報道官はCNNの取材に、「避難は停止された」と指摘。
「避難を前進させられるよう関係勢力が合意に達する
ことを望んでいる」と述べた。国営シリア・アラブ通信(SANA)によれば、武装組織「ヌスラ戦線」がアレッポに
とどまる民間人1250人の脱出を阻止したという。SANAはまた、避難措置を一時的に停止した理由について、避難者の
一部が武器や高度な通信機器を持ち出し停戦合意が破られたためだと伝えた。「特別な情報筋」によると、シリア政府軍が
「テロ組織」が合意条項の全てを順守するとの保証を得られない限り、避難は再開しないという。一方、在英の非政府組織
(NGO)「シリア人権監視団」は、一部地域からの数百人規模の退避が遅れていることへの抗議として反体制派が停戦を
破ったとの見解を示した。国連でシリアでの人道支援を指揮するヤン・エグランド氏は、「非常に成功していたアレッポ東部
からの避難が停止した。孤児を含む数千人の市民が脱出を待っている」と憤りを示した。WHOも医療上必要な避難が即座に
再開することを求めると言明。避難が停止した16日までに約200人の患者がアレッポ西部の郊外地域やイドリブ、トルコ
に移送されたが「避難が行われたのは24時間だけだ。医療行為を必要とする女性や5歳以下の乳幼児が多数残っている」
と述べた。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も「シリアの大虐殺は世界の良心に空いた穴だ」「アレッポは地獄と同義語
だ」と述べ、避難の再開を求めた。アレッポ市内で政府側と反政府側の境界口付近にいる男性はCNNに対し、「政府側が
避難を中止し、(境界の)入り口を重機関銃で射撃している」と説明。軍用機が上空を飛び政府側が市内のアルセンディヤナ
橋に進攻しようとしていると指摘し、集まった人々が恐怖におののいていると述べた。活動家グループの「アレッポ・メディア
・センター」は、イランの民兵が同市東部に伸びる道路を激しく銃撃し、避難が止まったと批判した。アレッポ市内に残る医師
はCNNに対し、「ここには自分を含め3人しか医師が残っていない」「緊急に避難を要する患者が30人いる」と支援が急務
であることを伝えた。治療を要する人々の避難はWHOが統括し、アレッポ西部やトルコなどの8つの病院に移送されている。
15日までに避難した人々は9000人に上った。

「国が死ぬ」とはどういうことでしょうか?それは、現在のシリアを見れば分かります。
シリアからの難民にもとの職業を聞いてみると、先生だったり、コックだったりして、
市民は、日本とそれほど変わらない生活をおくっていたのです。しかし、2011年から
はじまった内乱により、国土は破壊し尽くされてしまいました。これが「国が死ぬ」と
いうことなのです。国が死ねば、何の罪もない多くの国民が命を失います。生き残った
人々も、家族を失い、自宅を失い、仕事を失って、路頭に迷ってしまいます。これ以上の
不幸がどこにあるでしょうか?日本国民だって他人事ではありません。国が崩壊する
理由はシリアと同じとは限りません。でも、国が死ねば、同じようなことになります。
一部の特権階級は海外に逃亡できるかもしれませんが、庶民は日本という国以外のどこで
暮らすことができるでしょうか?一億人の人間がどこに行きますか?シリアと異なり、
海に囲まれている日本からは、陸路で脱出することさえできません。
「国が死ぬ」ことは、国民にとって最大の不幸なのです。
独裁者による粛清、他国の侵略だけではありません。シエラレオネのように、ウイルス
にやられるという可能性もあります。周辺国も含めて、エボラ孤児は1万人以上。
日本の場合、原発事故で住める場所がなくなるというケースも「国の死」に含まれます。

流行語大賞・元選考委員の鳥越さんは「日本死ね」批判に反論しているようですが、
もし流行語が、「保育園落ちた憲法死ね」だったらどうでしょう?きっと、鳥越さんは
「言葉だけに引っかかると、全体を見誤る」とはコメントしなかったと思います。
日本国憲法の大切さを否定するものではありません。しかし、国が死んでしまったら、
憲法について語ることの意味すらなくなってしまいます。
国会議員の責務は「国土を守り、国民の生命と財産を守る」政策を実行することです。
価値観の倒錯したインテリや「日本死ね」に笑顔で登場する国会議員に日本という国
が殺されないよう、国民は注意を怠ってはなりません。


都知事選直後の鳥越氏鳥越氏、「日本死ね」批判に反論 「言葉だけに引っかかると、全体を見誤る」
(12月6日 J-CASTニュース)
2016年12月1日に発表された「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10
入りした「保育園落ちた日本死ね」をめぐる論争に、ジャーナリストの鳥越俊太郎
さん(76)が「参戦」したことで、インターネットはさらに盛り上がりをみせて
いる。「日本死ね」がトップ10に選ばれたこと、また表彰式に民進党の山尾志桜里
衆院議員(42)が満面の笑みで登壇したことに、「違和感」をもっている人は
少なくない。タレントのつるの剛士さん(41)もその一人で、2日にツイッターで
「なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました」と
綴ったことが、波紋を呼んでいた。
自分が審査委員だったら、「選んでいた」
鳥越俊太郎さんの発言は、12月5日に放送されたTBS系の情報バラエティー番組「白熱ライブ ビビット」でのこと。「白熱!
みんなが気になるニュース」で、「新語・流行語大賞」のトップ10に「保育園落ちた日本死ね」が入ったことを取り上げた
ところ、審査委員の経験がある鳥越さんは、「(自分が審査委員だったら)選んでいた」と、「賛成」の立場をとった。
さらに、「この『日本死ね』は確かにショッキングな言葉ですけども、こういう言葉をあえて使わざるを得ないほど、日本の
待機児童の問題、そして少子高齢化の問題が深刻な状況になっている」と指摘。それに対して、日本の政治が何も手を打たず、
「それ(政治)に対する母親の怒りの言葉が『死ね』という表現になった。だから『死ね』という言葉だけに引っかかって
しまっては全体を見誤ってしまう」と語った。一方、番組は独自にアンケート調査を実施。流行語大賞のトップ10に、
「日本死ね」が選ばれたことの是非を聞いたところ、賛成が23%、反対は77%と、多くの人が「反対」を支持した。
インターネットには、
“「これってヘイトだろ。こんなの選ぶの、道徳が失われてるとしか思えない」
「相変わらず論点ズレてるおっさんやなあ」
「選考委員もアホやが、こいつもアホだなw」
「拍手したら悪いほうにエスカレートする。超えちゃいけないライン考えろよ。『死ね』だぞ『死ね』」。”
といった、トップ10入りを「おかしい」と思っている人が多いようだ。
表彰式に政治家「すごく違和感がある」
TBS系「白熱ライブ ビビット」で、表彰式に民進党の山尾衆院議員が満面の笑みで登壇したことに「すごく違和感がある」
と指摘したのは、カンニング竹山さん(45)だ。これに対して、鳥越さんは「山尾さんがこれを取り上げたことによって、
一躍全国的な話題になったんです。その前からブログはブログであったんだけれど、問題にならなかった」と反論した。
インターネットには、
“「まあ、鳥越は立場上支持しないとあかんやろなw」
「受賞者が授賞式に来られない場合 賞から外すんでしょ。発言者来てないじゃんw」”
などといった声が寄せられる。
「違和感」の背景には、どうやら受賞者が政治家であることや山尾議員の登壇時の様子も影響しているようだ。 じつは、
政治家の表彰式での「代役」は、2007年の「消えた年金」がある。表彰式では、「消えた年金」問題を指摘した民主党
(当時)の長妻昭衆院議員ではなく、受賞対象者が入れ替わり、この問題の責任者である舛添要一・厚生労働相(当時)
が現れたことがあった。一方、鳥越さんは2015年の「新語・流行語大賞」のときもブーイングを受けていた。当時、
鳥越さんは審査委員長を務めていたが、トップ10に選ばれた「アベ政治を許さない」は、自身が参加した安保反対運動
から生まれたスローガンだった。そのことから、「身内びいき」「自画自賛」と受けとめられかねない、との批判も出た。



2016_12_20


容器入りの水素水水素水「やっぱりただの水」 国民生活センター調査の唖然
(12月16日 J-CASTニュース)
国民生活センターが、健康にいいなどとして販売されている「水素水」
と水素水生成器の事業者に対し、水素水を飲むことで期待できる効果
をアンケートしたところ、最も多い回答は「水分補給」だった。また、
容器入り水素水10銘柄と生成器9機種を調べ、水素が検出されない銘柄
や、表示されている水素濃度より低いものが生成される機種があった。
そしてセンターは、販売されているものの広告の中に医薬品医療機器等
法や健康増進法に抵触するものがあるとして、行政に対し表示の改善を
指導するよう要望した。
水素ガス検出されなかったペットボトル
国民生活センターは水素水に関する相談が11年度以降増え続けている
ことを受け、容器入り水素水10銘柄と生成器9機種のテストと、事業者
へのアンケート調査を行いその結果を2016年12月15日に発表した(テスト期間:2016年9月~11月)。その結果、容器入りでは
ペットボトルの2銘柄で溶存水素(水素ガス)は検出されなかった。また水素ガス濃度表示があり、それに「充填時」「出荷時」
時点と記載のあった5銘柄のうち3銘柄は表示値より低い濃度だった。生成器では、水素ガス濃度の表示のあった5銘柄のうち
3銘柄が表示値より低かった。テストをした商品を扱っている事業者のアンケートでは、水素ガスが入っているかを確認している
に17社がYESと回答したが、
2社は、“「市販されている『水素濃度試験薬』では、弊社商品で生成した水素を正確に判定することができない。」”
と回答もした。飲用によって期待できる効果を聞くと、15社(3社は無回答)では「水分補給」が最も多い回答で、「美容」
「アンチエイジング」が続いた。 広告についても触れ、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可、届出された
ものは、現在のところ無いにも関わらず、「老化から守ります」「様々な病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化する」
「アトピーに痒い部分に水素水をつけて下さい」「血液サラサラ」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があり、これは
医薬品医療機器等法や健康増進法、景品表示法に抵触するおそれがあるとした。 これらの結果、センターは、事業者に対し
広告の改善と水素濃度の適正表示、また生成器で作る水素濃度が場合によって変動するなら具体的な要因を示すようにと要望
した。そして、消費者庁表示対策課、厚生労働省医薬・生活衛生局、同省監視指導・麻薬対策課に対し、健康保持増進効果等
があると受け取れる記載があり、法に抵触している可能性があるため、表示の改善を指導するよう要望した。(後略)

2016年6月10日「水素水の効果は疑問」でもお伝えしましたが、「マイナスイオン」
とは異なり、「水素」は実体が明らかであるだけに、ちゃんと調査すれば白黒がはっきり
するはずです。水素水については、エセ科学というより反科学といってもいいのではない
でしょうか?水素がヒドロキシルラジカルなど毒性の高いラジカルを選択的に還元する
ことは確認されていますし、ヒドロキシルラジカルを除去できるのならば、様々な効果を
期待することができます。ヒドロキシルラジカルの特性上、発生したとき、その近くに
水素分子が存在しなければ効果はありませんので、一定濃度以上の血中濃度が必要なはず
です。しかも、水素の特性上、すぐに揮散していまいますので、継続的に水素の血中濃度
を高めるためには、一定濃度の水素が入った空気を吸い続ける必要があると思われます。
水素濃度1%の部屋で生活したとき・・・なら、何らかの効果が確認できる可能性はある
でしょう。でも、水素水を飲んだくらいでそのような効果を期待することはできません。
もし効果があるというなら、科学的に立証すべきです。水素水は健康にいいと謳う業者が。
また、容器に水素を入れておこうという発想自体がナンセンスです。水素は、ガスのなか
で最も漏れやすいガスといってもいいでしょう。ペットボトルならば、漏れてしまうと
いうよりも、水素を通す小さな穴が開いているというイメージです。
自社の製品を水素濃度試験薬でしか測定していないのなら、それも問題です。
水素濃度試験薬なるものがどのようなものか知りませんが、水素はガスクロマトグラフで
分析を行わないと正確には定量できません。ごく一般的な見解だと思うのですが・・・

ハンノキ滝と名称滝ついでに、マイナスイオンについて言いますと、水素と
は異なり、マイナスイオンが何なのかが分かりません。
アニオンのことなのでしょうか?
きっとアニオンって何だということになるのでしょうね。
多分、一般的には・・・
「マイナスイオンは知ってるけど、アニオンは知らない」
うーん、悲しい、ただただ悲しい。
アニオンなら、亜硝酸イオンいっぱいの都会がおすすめ。
滝のまわりには、マイナスイオンが多い・・・
この場合は、レナード効果のことでしょうか?
いずれにしても、ちゃんと検証してほしいものです。
「滝のまわりに行くと癒される」じゃダメですか?


シャープ株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について (平成24年11月28日 消費者庁ニュースリリース)
消費者庁は、本日、シャープ株式会社(以下「シャープ」という。)に対し、景品表示法第6条の規定に基づき、措置命令
を行いました。シャープが供給する「プラズマクラスター」と称するイオン(以下「イオン」という。)を放出する機器を
搭載した電気掃除機に係る表示について、景品表示法に違反する行為(同法第4条第1項第1号(優良誤認)に該当)が
認められました。(後略)




2016_12_19


安倍プーチン共同記者会見日露首脳会談
共同経済活動、交渉へ 「領土」進展なし

(12月16日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
声明で「平和条約締結に向けた重要な一歩」
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日、首相官邸で
会談した。両首脳は会談後に共同記者会見し、北方領土での
共同経済活動に関する交渉を進めることで合意したと発表した。
両国は今後、漁業、海面養殖、観光、医療、環境などの分野で
協議を開始する。懸案の領土問題では、プーチン氏が地域の
安全保障情勢などを挙げて慎重な姿勢を改めて示すなど進展
が見られなかった。 両首脳は会談後、プレス向け声明を発表した。声明では、「(両首脳が)共同経済活動に関する協議を開始
することが、平和条約締結に向けた重要な一歩になり得るとの相互理解に達した」と明記。日本は自国の法的立場を害さない
活動を前提に特例的対応を求めているが、声明では「平和条約問題に関する立場を害さない」として、法的問題については
不明確な表現にとどまった。 声明はまた、「調整された経済活動の分野に応じ、国際約束の締結を含む実施のための法的基盤の
諸問題が検討される」としたが、「特別な制度」は盛り込まれなかった。首相は共同記者会見で、共同経済活動で日露双方の
共存が図れるとの考えを示した上で、双方の立場を害さない「特別な制度」に向けた交渉開始でも合意したと述べた。
両首脳はまた、元島民が査証(ビザ)なしで北方領土に渡航できる「自由訪問」の拡充に関するプレス向け声明も発表。
「人道上の理由に立脚し、一時的な通過点の設置と現行手続きのさらなる簡素化を含む案を迅速に検討するよう指示した」
と説明した。 外務省は16日、ロシア人に対するビザの発給要件緩和のため、観光目的の短期滞在は3年以内で何度でも
出入国できる数次ビザを17年1月申請分から導入すると発表した。商用目的の数次ビザの期間も3年から5年に延長し、
発給範囲も拡大する。日本はロシアのクリミア編入への制裁措置で停止してきたロシアとのビザ緩和協議は行っていないと
説明するが、事実上の制裁緩和となる。 プーチン氏は16日夜、全ての日程を終え、大統領特別機で帰国の途についた。

在沖米軍トップ記者会見沖縄「植民地意識丸出しだ」 オスプレイ抗議に米軍激怒
(12月15日 朝日新聞デジタル)
米軍の垂直離着陸機オスプレイが沖縄に配備されて4年余り、機体が
大破するほどの重大事故を初めて起こした。在日米軍施設が集中する
地元からは非難の声が噴出し、基地負担軽減をアピールしてきた安倍
政権は冷や水を浴びせられた。米軍は原因究明を約束したものの、
全国に広がる日米のオスプレイ運用にも影を落としかねない状況だ。
事故から一夜明けた14日。沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事
が、米軍キャンプ瑞慶覧(沖縄県北中城村など)を訪れ、事故への
抗議文を読み上げた。安慶田氏によると、その際、在沖米軍トップ
で第3海兵遠征軍司令官のニコルソン四軍調整官の表情はみるみる
怒気に染まっていった。ニコルソン氏は「パイロットは住宅、住民に
被害を与えなかった。感謝されるべきで表彰ものだ」と述べた。
安慶田氏が「オスプレイも訓練もいらないから、どうぞ撤去してください」と伝えると、「政治問題化するのか」などと話し、
テーブルをたたく場面もあったという。会談後、安慶田氏は記者団に「植民地意識丸出しだ。私たちからすると、抗議する
のは当然だ」と感想を述べた。ニコルソン氏はその後の記者会見で、「オスプレイが(市街地上空を通る)普天間、嘉手納
に行こうとしなかったことは称賛すべき決断だ」と強調した。(後略)

むずかしい相手に対し、相手を怒らせずに、こちらの要求を伝えることは容易では
ありません。ロシアもアメリカも明らかに日本よりも大国ですから、相手が横柄で
あることはある程度覚悟しておく必要があります。こちらが感情的にならないように
気持ちを常に落ち着かせておかなければなりません。交渉がうまくいかなかったとき、
交渉が失敗したのは、こちらが断固とした意思を示さなかったからだという主張をする
人が必ずいます。しかし、ロシアとの交渉を例にあげると、「4島を返してください」
「はい。分かりました」とならないことは明白です。それで済むなら、既に解決して
いたはずです。沖縄の例も同じで、「オスプレイも訓練もいらないから、どうぞ撤去
してください」「はい。そうします」と、在沖米軍トップが言うと思いますか?
だいだい、在沖米軍トップが判断できることでもありません。相手に非がある場合でも、
一言は相手を思いやる言葉をかけるべきです。多分、沖縄県副知事は、いきなり抗議
をしたのでしょう。一言、「オスプレイ搭乗員のお怪我の状態はいかがですか?」と
言っていれば、在沖米軍トップは「パイロットは感謝されるべきで表彰ものだ」とは
言わなかったでしょう。本当に言ったかどうかも疑わしいように思いますが・・・
沖縄県副知事は、はじめからケンカを売りにいくことが目的だったのかもしれません
が、相手を怒らせて、得になることは何もありません。これと比較すれば、安倍さん
はよく頑張っていると思います。ただし、結局のところ、この努力は水泡に帰して
しまうように思いますけど。ひょっとしたら・・・という思いもゼロではなかった
だけに、やはり、4島が返ってこなかったのは残念です。それでも、友好関係を保ち、
相手の譲歩を引き出そうとする姿勢を続けるしかありません。
相手のしたことが「悪」であっても、啖呵を切ってはいけないのです。





2016_12_17


こうのとり」6号機、国際宇宙ステーションに結合完了! (12月14日 ファン!ファン!JAXA!)
12月9日(金)にH-IIBロケット6号機で打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)は、12月13日
(火)19時39分(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームにより把持され、12月14日(水)3時24分
(日本時間)にISSとの結合を完了しました。同4時44分に補給キャリア与圧部のハッチが開けられ、第50次長期滞在クルーが
入室しました。今後、食料や飲み水などの補給物資のほかに、日本製リチウムイオン電池を搭載した新型バッテリ―、超小型
衛星7基などの貨物がISS搭乗員によって順次ISSへ移送される予定です。
「こうのとり」6号機の主な搭載品とミッション
「こうのとり」は船内、船外物資合計で約5.9トン(船内物資約3.9トン、船外物資約1.9トン)をISSに運びます。6号機では、
「運ぶだけじゃない未来へつながるこうのとり」というキーメッセージの通り、ISS離脱後に軌道上において、将来のデブリ
除去実用化を目指す実証実験を行います。(後略)
こうのとりドッキング

国際宇宙ステーション(ISS)へ人を運ぶ手段を持たない日本ではありますが、物資を
輸送する技術は世界一だと言っても過言ではありません。今回の「こうのとり」の成功で、
日本は、ISSの継続的運用に欠くことのできない存在になったといえるでしょう。
そのISSで行わている重要な観測のひとつに、「暗黒物質探し」があります。
ダークマター(暗黒物質)については、最近、別の研究報告もありました。


暗黒物質の証拠探し暗黒物質の証拠発見か 国際チームが宇宙で観測 (12月9日 産経ニュース)
宇宙に存在するとされながら見つかっていない「暗黒物質」の証拠を、米欧などの国際
チームが発見した可能性があることが8日、分かった。国際宇宙ステーション(ISS)
で観測したもので、9日に発表する。発見が確定すればノーベル賞級の成果となる。
暗黒物質は宇宙最大の謎とされ、その証拠や正体を探る研究が世界中で行われている。
観測したのは米航空宇宙局(NASA)や欧州合同原子核研究所(CERN)などが
参加するチーム。チームは2011年、ISSに「アルファ磁気分光器」(AMS)
という検出器を設置し、宇宙を飛び交う粒子を観測。身の回りにある普通の物質とは
電気的な性質などが反対で、自然界では見つかっていない「反物質」を探した。その
結果、ヘリウムの反物質である「反ヘリウム」を5年間で数回、検出した。暗黒物質
同士が衝突して崩壊すると、反陽子と反中性子が生じる。検出した反ヘリウムは反陽子
2つと反中性子1つが結合してできたもので、暗黒物質が存在することの証拠になる。
ただ、観測データが少ない上、検出器が別の信号を捉えた可能性もあり、まだ発見した
といえるレベルではないという。チームの灰野(はいの)禎一(さだかず)・台湾中央
研究院副研究員は「観測されたものが本当に反ヘリウムなら素粒子や宇宙論に与える
影響は大変大きいが、さらにデータをためないと確定的なことはいえない」としている。

暗黒物質のマッピングダークマター、従来説より「むらが少ない」 研究
(12月8日 AFPBB News AFP通信)
宇宙の4分の1を構成すると考えられている正体不明の「暗黒物質
(ダークマター)」は、これまで考えられていたより分布密度に
むらが少ないとの研究論文が7日、発表された。物理学の定説の
一部を揺るがす可能性のある結果だという。この発見は、これ
までに得られている、宇宙の誕生と成長に関するわずかな知見に疑問を投げかける可能性があると、天文学者らは指摘している。
論文の共同執筆者で、オランダ・ライデン天文台(Leiden Observatory)のコンラト・クイケン(Konrad Kuijken)氏と
研究チームは、南米チリにある欧州南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)を用いて、遠方の銀河
約1500万個の光を調べた。その結果、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡プランク(Planck)がこれまでに示していたよりも、
ダークマターが「塊の状態にない」ことがわかった。望遠鏡では見えない謎の物質ダークマターは、宇宙の他の天体に及ぼす
重力を通じてのみ検知される。2013年に運用を終了したプランク望遠鏡は、約140億年前に宇宙を創造した大爆発「ビッグバン
(Big Bang)」による放射の名残を調査した。今回の最新研究では、遠方の銀河からの光が、物質の重力による影響でどの
ように曲げられるかを調べた。英王立天文学会(RAS)とESOは声明を発表し、「プランク望遠鏡によって確立された結果と
(比較して)、これほどの相違がみられることは、宇宙の成り立ちの基本的な側面の一部に関する天文学的な理解を組み立て
直す必要があるかもしれないことを意味している」と述べた。(後略)

暗黒物質の正体はよく分かりませんが、電荷は持ってないが質量を持っている何かです。
暗黒物質が「塊の状態にない」のでしたら、白色矮星や中性子星のような塊ではない
のでしょう。暗黒物質は通常の物質とは反応しないということなので、宇宙全体に
漂っている安定的な粒子であるようなイメージを持ちます。しかし、たまには、暗黒
物質同士が衝突することもあるのでしょう。暗黒物質由来以外では説明できない反陽子
が観測されるならば、暗黒物質同士(暗黒物質も暗黒反物質も同じもの)が対消滅を
起こして電子・陽電子だけでなく、陽子・反陽子を生成する反応も起こしていることに
なります。対消滅で陽子・反陽子を生成することができるほどの重たい粒子が、暗黒
物質の正体なのかもしれません。





2016_12_15


授賞式後の大隅さん「大隅基金」創設へ、東工大が若手研究者を支援(12月12日 YOMIURI ONLINE 読売新聞)
大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)がノーベル生理学・医学賞を受賞したことにちなみ、
東工大は来年3月をめどに、若手研究者を支援する「大隅基金(仮称)」を創設する方針を
明らかにした。東工大によると、基金の対象は同大の基礎研究者で、外部資金が不足しがち
な30歳代の若手。企業や個人から数千万円規模の寄付を募り、基礎研究者約10人を支援
するという。これまで大隅さんは講演会などで、「すぐには人の役に立たないような基礎研究
も重要だ」と訴えてきた。11日午前(日本時間11日夕)、取材に応じた大隅さんは
「(ノーベル賞の賞金の)一部は東工大の若者の支援に使おうと思う」と述べた。
また大隅さんは「研究者になりたいけれど、家庭事情で諦めざるを得ない人をサポートで
きたら一番良い。恒久的な基金になってくれたらいい」とも語った。

「社会がゆとりを持って基礎科学を見守って」ノーベル賞の大隅良典さんは受賞会見で
繰り返し訴えた
(10月3日 ハフィントンポスト日本版)
2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71)。
受賞決定直後の10月3日夜に、東京工業大学で記者会見した大隅さんが繰り返し語ったのは、短期的な成果に直結しない基礎
科学を追究する科学的精神の重要さ、そして、それがなかなか許されなくなっている社会への憂いだった。
■「人がやっていないことをやる方が楽しい。サイエンスの本質」
「オートファジー」という、細胞がたんぱく質を分解する作用は、大隅さん曰く「ゴミためだと思っていたところから」の
スタートだった。
 私は競争があまり好きではありませんで、人がよってたかってやっているより、人がやっていないことをやる方が楽しい
んだと、ある意味でサイエンスの本質みたいなことだと思っております。誰が一番乗りかを競うより、誰もやっていないこと
を見つけた喜びが研究者を支えると常々思っています。

■「私は大変憂えている」
「少しでも社会がゆとりを持って基礎科学を見守ってくれる社会になってほしい」。会見で大隅さんはそう繰り返した。しかし
「そういうことがなかなか難しい世の中になっている」「私は大変憂えている」とも語った。
 サイエンスはどこに向かっているのか分からないが楽しいことなので、これをやったら必ずいい成果につながるというのが、
サイエンスは実はとっても難しい。そういうことにチャレンジするのが科学的精神だろうと思っているので、少しでも社会が
ゆとりを持って基礎科学を見守ってくれる社会になってほしい。
 何とかなるさという精神で、いろんなことにチャレンジしてくれる人たちが増えてくれることを強く望んでいる。ただ、
そんな易しいことではないので、社会が支えるような環境を少しでも作れれば。

背景には、政府による学術研究予算の削減が続いていることがある。
東大、筑波大、早稲田大など日本の主要11大学でつくる「学術研究懇談会」は2016年7月、国公立大学の運営費交付金と
私学助成の削減が10年以上続き、「成果目標が明示的である競争的な事業補助金への移行が強まっている」と指摘。
その結果、「短期的成果を求めて出口指向を強める方向の研究に過度に傾きつつある」と警鐘を鳴らしている。
 私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になって
いることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて、科学を一つ
の文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています。

■「若者が基礎科学に専念できる環境を」
賞金の使い道を訪ねられた大隅さん。「この年になって豪邸に住みたいわけでも、外車に乗りたいわけでもない」と、若者が
基礎科学に専念できる環境をシステムとしてつくりあげることに意欲を示した。
 若い人たちのサポートができるシステムができないか。システムとしてできる(ようにしたい)。社会的にノーベル賞が
意味があるとすると、そういうことが少しでもやりやすくなって、私が生きている間に一歩が踏み出せればいい。
 分かったようで何も分かっていないことが、生命現象には特にたくさんある。えっ、なんで?ということを、とても大事に
する子供たちが増えてくれたら、私は日本の将来の科学も安泰だと思う。そういうことがなかなか難しい世の中になっている。

2015年に引き続き、会見の途中に受賞者に電話をかけた安倍晋三首相や松野博一・文部科学相に、大隅さんのメッセージは
届いただろうか。

ノーベル賞を受賞された大隅さんは、重要な視点でものごとを捉えていると思います。
研究に関して、競争すればするほどうまくいきそうなものですが、実際は、過当競争に
勝つための研究ばかりをしなければならなくなって、小粒な成果になってしまいます。
任期付で採用されている研究員なら尚更のこと。成果を早く出さないとクビになって
しまいますから、長期的な展望での研究は不可能。短期的な成果を出そうと思えば、
はじめから出来そうなことを選ぶようになるのは当然です。
実は産業でも同じようなことが言えて、「横並びの競争でいかに勝つか」を短期的に
目指すことだけを繰り返す「並み」の企業は、「競争しなくてよい環境を生み出す」
ことに成功するイノベーティブな企業に負けてしまうのです。
とはいえ、「社会がゆとりを持って基礎科学を見守って」はあげられないでしょう。
だって、社会自体にゆとりがなくなっていますから・・・
国が基礎研究を支援するとき、重点分野を定めて予算を傾斜配分するべきかどうかは
悩ましいところです。国は「ライフサイエンス分野・情報通信分野・環境分野・ナノ
テクノロジー/材料分野」の4分野に力を入れていますが、このような技術シーズ型の
重点項目の設定は時代遅れだと思います。基礎研究とはいえ、「健康・食糧・環境・
エネルギー・防衛・公共インフラ」といった国民が納得できるような社会ニーズを提示
して、そのなかで、幅広い観点からテーマアップすべきだと思います。すべての研究
に実用性を求める必要はありませんが、国民に納得してもらえる錦の御旗は必要です。
「火星生命を探す」とか、「重力子を見つける」とか・・・でも二位じゃダメですよ。
しかし、今の日本に足りないのは、基礎研究より応用研究のほうではないでしょうか?
大企業でさえ短期的な研究開発に専念せざるを得ない状況なので、大学が基礎研究に
ばかり固執していると、日本では誰が応用研究をするのか心配になります。
大隅さんのように自分の研究にのめり込む人を否定するわけではありませんが・・・


応用研究のスピードアップが重要垂直連携で技術大国再び
研究体制をヨコからタテへ
(2012/12/18
日経テクノロジー)












2016_12_13


福島原発事故の費用福島原発          (12月9日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
東電の事業再編明記 処理費倍増の21.5兆円
有識者会議「東電委員会」 東電への提言案骨子をまとめる
経済産業省は9日、東京電力の経営再建策を検討する有識者会議「東京電力改革・
1F問題委員会」(東電委員会)を開き、東電に対する提言案の骨子をまとめた。
福島第1原発事故の処理費用が現状の約11兆円からほぼ倍増するとの試算を公表。
これらの費用を確保するために、東電に原子力や送配電事業の再編・統合を求め、
収益力を高めることを明記した。提言内容は、2017年初めに東電などが作る
再建計画に盛り込まれる。 経産省が示した福島第1原発事故の処理費用の見積もり
は計21.5兆円。内訳は、廃炉=8兆円(13年時点の見積もりは2兆円)
▽賠償=7.9兆円(同5.4兆円)▽除染=4兆円(同2.5兆円)▽中間貯蔵=1.6兆円(同1.1兆円)となっている。
廃炉費用は東電が負担するが、賠償費用は他の大手電力ほか、新電力にも2400億円の負担を求める。 提言案では東電が
送配電のコスト削減に取り組むことで、収益力を現状の年4000億円から5000億円に高めるよう要求。更に柏崎刈羽原発
(新潟県)の再稼働で、1000億円の収益向上が見込まれるとした。また、原子力や送配電の事業再編・統合に向けて、
他社と共同事業体を設立するよう求めた。 共同事業体については、東電と中部電力が火力発電・燃料事業を統合した
「JERA(ジェラ)」が先行事例となり、各事業で海外展開も目指す。また、柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元の慎重論
が根強いが、提言は再稼働に向けて「他電力の協力もちゅうちょなく要請」と明記した。 経産省は9日午後には、福島原発
事故処理費用の負担のあり方を議論する別の有識者会議を開く。賠償費用は送電線の使用料「託送料」に上乗せすることなど
を決める見通しで、大手電力だけでなく新電力の利用者にも負担となる。

3兆円を超えると推計されたオリンピック開催費の削減問題が大きな話題になっています。
それほどの注目を集めていないようですが、福島第1原発事故の処理費用がそれ以上の
国民負担になることは間違いありません。まだ廃炉の初期段階に過ぎないのに、廃炉費用
は6兆円アップの8兆円になりました。勿論、これで済むと思っている人は誰もいません。
廃炉がいつ終わるか分からないのですから、いくらかかるなんて分かるはずもありません。
今から50兆円くらいの計画を立てておいたほうがいいと思います。それでも、原発の
発電コストは、1キロワット時の発電で数円くらいの上昇にしかならないのでしょうが、
今後、福島第1原発事故が大惨事だと思えなくなるほどの大事故が起こらないと誰が保障
してくれるのでしょう。そのときになって、原発コストが本当は高いことに気づくので
しょうか?原発には他にも悪いことがあります。メガソーラーが増えて、5月の昼間など
に電力が過剰になったとき、制御棒を挿入するなんてことはできそうもありませんので、
事実上、原発は出力を調整できません。そうなると、今後、さらに再生可能エネルギーを
増やしていこうとすれば、原発は大きな障害になります。原発をやめれば、揚水発電を
再生可能エネルギーの変動調整専用にすることも可能になります。
プルトニウム処理の問題はさらに深刻です。政府は、高速増殖炉をあきらめたようですが、
あきらめたのは「増殖」の部分だけで、プルトニウムを燃料にすることができる高速炉の
開発は続けるようです。「もんじゅ」と同じように、冷却材にナトリウムを使用するので
あれば、「もんじゅ」と同じような事故(ナトリウム漏れ事故)を起こすに決まってます。
一方、ガス冷却高速炉に転換するのであれば、基本デザインさえ決まっていない状況です
から、実用化の目途が全く立ちません。このような夢の話を、国の重要な政策に組み込む
こと自体があり得ないことでしょ!原子力ムラは相変わらず健在なようです。


社説 高速炉開発 あてのない無駄遣いだ (12月5日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
新しい高速炉の開発は「実験炉」「原型炉」「実証炉」「実用炉」と段階を経て進められる。今、廃炉が検討されている
「もんじゅ」は高速増殖炉の原型炉だ。 ほとんど運転実績がないまま「もんじゅ」が廃炉になれば、実証炉開発への
道筋が途切れたと考えるのが常識だろう。当然、高速炉の存在を前提とする核燃料サイクルそのものを見直す以外にない。
ところが政府は「もんじゅ」抜きでも実証炉の開発を進め、サイクルを維持する方針で、計画の具体化を進めようとしている。
これでは、成果が得られないまま税金をつぎ込んできた「もんじゅ」の二の舞いになるだけだ。 先週開催された政府の
第3回「高速炉開発会議」では国内に造る高速実証炉の開発方針の骨子案が示された。2018年に約10年間の開発計画を
策定する予定という。しかし、「もんじゅ」の見直しを決めてからまだ3カ月で、技術的、資金的、社会的に実証炉開発が
可能かどうか具体的検討がなされたわけではない。 政府は「もんじゅ」を廃炉にしてもフランスの高速実証炉「ASTRID
(アストリッド)」計画に参加することで日本の実証炉開発が維持できると主張している。だが、「アストリッド」は実現
するかどうかもわからず、「もんじゅ」とは炉のタイプも異なる。たとえ実現しても、具体的に日本がどのような技術を
獲得でき、実証炉開発にどう結びつくのか、はっきりしない。 もともとフランスは「アストリッド」開発に必要なデータを
「もんじゅ」で得ようと共同研究を進めてきた。「もんじゅ」が廃炉になれば他国との共同研究を探るだろう。一方で高額の
開発費を日本と折半したいとの意向も示している。日本は資金を出すだけに終わるのではないか。
そもそも、核燃料サイクルが資源利用や廃棄物処理の面で意味を持つのは、高速炉を実現し、高速炉で燃やした後の使用済み
燃料を再処理し、再び高速炉で燃やすというサイクルの輪がきちんと回り、経済的にも見合うようになった時だけだ。その
見通しはフランスでも立っていない。 これほど実現性の見えない核燃料サイクルに日本政府がこだわるのはなぜなのか。
原発から出る使用済み燃料を、「ごみ」ではなく「資源」として青森県に貯蔵するための方便だとすれば、別の解決方法を
探った方がいい。 福島第1原発の廃炉費用や賠償費用が膨れあがっていることと考え合わせれば、これ以上、あてのない
労力と資金をかける余裕は日本にはない。一刻も早く立ち止まって、原子力政策を根本から見直すべきだ。

ナトリウム冷却高速炉




2016_12_11


党首討論で質問する蓮舫代表「答えない力、逃げる力、神ってる」 党首討論で蓮舫氏
(12月7日 朝日新聞デジタル)
安倍晋三首相と民進党の蓮舫代表による初の党首討論が7日午後、あった。
カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備を政府に促す議員立法「カジノ解禁法案」
の審議に関し、蓮舫氏は自民党の強引な国会運営を批判。追及をかわそうとする
首相を「答えない力、逃げる力、ごまかす力、まさに神ってます」と断じた。
首相と蓮舫氏との主なやりとりは以下の通り。
蓮舫氏 民進党の蓮舫です。安倍総理、どうぞよろしくお願いいたします。
まず総理、やめたいのにやめられない。家中のカネを持ち出す。闇金で借金を繰り返す。
多重債務。一家離散。破産。果ては自殺に追い込まれる。これがギャンブル依存症の
怖さです。アルコールや薬物依存症と違って、体の中に取り込まないギャンブル依存症。
そのメカニズムは未解明です。治療法はまだ確立されていません。
やめたいのにやめられない疑いのあるギャンブル依存症の患者は我が国では536万人いると厚生労働省が推計しています。
なぜカジノ解禁なんでしょうか。カジノは賭博です。刑法で懲役刑で禁止されています。勤労を怠る。副次的犯罪を誘発する。
だから禁止をしている。なのになぜ、わずか5時間33分の審議で強行採決に踏み切ったのでしょうか。国会の声を聞かないで、
野党を切り捨てて、連立与党の公明党を捨て置いて、それでも暴走する理由をまず教えてください。
首相 議員立法として提出されているIR法案のことだと思いますが、まさに、このIR法案はですね、統合リゾート施設で
ございます。これは私もシンガポールの施設を視察をさせていただきましたが、いわゆるカジノだけではなくて、ホテル、
あるいは劇場、そしてショッピングモールや水族館とか、またテーマパークも構成する要因でございまして、いわゆるカジノ
と言われる施設の床面積は3%のみでありました。さまざまな対策が講じられているという風に承知をしております。これは
議員立法でございますから、もっぱらこれ国会においてお決めになることでございますが、IR法案につきましてはまさに今、
現在、この安倍政権になりまして外国人観光客が倍となりました。800万人から2千万人を超える状況となり、2020年
には4千万人を目指している中において、ただビジネスや会議だけではなくて、家族でそうした施設を楽しむことができる、
こういうものが、これは、これがいわゆるIRでございます。そして、このIR法案におきましては他の議員立法と同じように、
超党派の議連が作られまして、他の法案もそうなんですが、超党派の議連をつくってそこで議論を重ねていく、その中において
賛同する議員やあるいは党派を増やしていくということがなされた後に提出をされるもんなんだろうなと、思います。(後略)

分からない。ギャンブル依存症の怖さを切々と訴え、カジノ法案に反対しておきながら、
パチンコを禁止しようとしない思考回路が。賭博は刑法で懲役刑で禁止されています。
勤労を怠る。副次的犯罪を誘発する。 だから禁止をしている。なのになぜパチンコが
認められているのか・・・という方向になぜ議論が進まないのか?
蓮舫さんはカジノ法案に反対する理由を探しているだけで、ギャンブル依存症の問題
はどうでもいいと思っているのでしょうか?それならまだ許せます。そうではなくて、
パチンコを守るためにカジノに反対しているのではないか?と勘ぐってしまいます。


民進党、官僚、マスコミがこぞってカジノ法案に反対する「裏事情」 (12月5日 現代ビジネス)
パチンコはOKなのに?
犯罪の予防という名目によって、全国管区警察局長ごとに天下りの「縄張り」が決められ、警察官僚の天下り利権にもなって
いる。パチンコは実質的には「民間賭博」であるが、法的には風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)
で規制されており、「警察の所管」という形になっているからだ。もっとも、このシステムのために、パチンコ店では景品を
出し、パチンコ店のすぐそばの景品交換所でその景品をおカネに交換するという、刑法賭博罪的にグレーな運営(形式的には
賭博でない!)が採られている。これに対して、カジノ法案では、パチンコのようなグレーな方法でなく、カジノを真っ正面
から健全娯楽と位置づけようとしている。カジノ法案が成立すると、パチンコはどうなのか、といる議論も予想されるが、
それが警察官僚には鬱陶しいだろう。もちろん、パチンコを巡る話題はこれだけでない。パチンコは大きな産業であるが、
経営者の出身はその多くが韓国、北朝鮮であり、日本系は少数といわれている。また、パチンコは脱税の多い業種である。
毎年国税庁から公表される「法人税等の調査事績の概要」をみると、法人税の不正発見割合では毎年上位になっている。
おそらく、パチンコ業界は、この際カジノに乗ってビジネスチャンスにしようという人と、カジノをつぶしてパチンコを守ろうと
いう人と二分化されているのだろう。それが、カジノ推進派と反対派の背景になっているのだと推察される。マスコミ報道では、
カジノ推進派はカジノ経済効果を主張し、カジノ反対派がカジノの弊害を強調するという構図であるが、根っこには、パチンコ
業界内部のカジノ推進とカジノ反対が関係しているのではないか、と筆者は邪推している。これは、パチンコをどのように理解
するかという本質的な問題になってくる。筆者にとっては、パチンコという「実質的なギャンブル」が街中にあることにかなり
の違和感を抱いている。厚労省の調査によれば、日本人の成人の4.8%がギャンブル依存症とされている。これは、米国1.6%、
香港1.8%、韓国0.8%と比較して高いという。パチンコなどが身近であることが、海外より数値が高い理由の一つであろう。
たしかに、これだけ身近に事実上のギャンブルがある国は珍しい。また、法的にはパチンコは賭博でない、となし崩し的に扱わ
れているのにも違和感がある。世界中で試みられているのは、ギャンブルを街中から隔離し管理して国民を守るというスタンス
だ。ギャンブルがなくなれば、それにこしたことはないが、それができないので、次善の策が必要になる。カジノはその流れだ。
野党がやるべきことはシンプル
もしカジノを作り、そこへの誘導策を同時に実施すれば、街中のパチンコ屋は一気に衰退するだろう。そして、カジノは140ヵ国
で認められた世界標準なので、外国人観光客も引き寄せて、大きな経済効果が出るだろう。つまり、カジノをきっかけにして
統一的なギャンブル規制法ができればベストであり、その中で依存症対策などでマイナス面を減少させ、経済効果を最大化する
という発想が必要だ。いずれにしても、今よりマシなギャンブルの規制作りをするためには、今回のカジノのプログラム法案は
好都合である。それなのに、カジノ法案を審議拒否したら、今のパチンコの問題を放置することになってしまうだろう。それは、
結果として、世界から異様に思われている「街中に事実のギャンブルがある状態」を擁護することになってしまう。
責任ある野党というのは、「カジノ反対!」と口でいうばかりではなく、カジノで指摘される負の影響としてのギャンブル依存症
問題、青少年への影響、暴力団対策、マネーロンダリングなどの対応策などで、政府案を凌ぎ、国民に喝采されるものを国民に
提示することではないか。

世界のカジノ個人的には、カジノ自体について
積極的に賛成ではありませんが、
「カジノ反対、パチンコ容認」
には納得できません。パチンコ
のように、自宅の近くに賭博場が
あることは望ましいことではあり
ません。いくらギャンブル好きで
あっても、ハウステンボスのカジノ
に、毎日、通う人はいないでしょう。
しかし、パチンコだと毎日になって
しまいます。競馬もギャンブルです
が、JRAは土・日曜日しかやらない
ところがいいところなのです。
本気でギャンブル依存症を減らそう
とするなら、カジノに反対するより
もパチンコを禁止にしたほうが、
効果的ではないでしょうか?
全農の問題でもそうですが、安倍さんは既得権益を打破しようと努力はしています。
一方、民進党は、どんな改革にも後ろ向き。現状を打破しようという姿勢が全く感じられ
ません。それどころか既得権益を守ろうとばかりしています。一層のこと、既得権益擁護
党という名前にしたらいかがでしょうか?わが党は全力で既得権益の擁護に努めます!
その主張が間違っているということではありません。正直に言ってほしいだけです。
わたしの見るところ、民進党は同一労働同一賃金に総論では賛成していますが、各論では
反対すると思います。非正規労働者の給与を上げることは、正社員の給与を下げることに
つながりますから。労働組合が反対の姿勢を示せば、手のひらを返すでしょう。
所詮、民進党は既得権益擁護党なのです。
その名前が嫌というのなら、二重国籍容認党とか、路上不倫容認党とかかなぁ???




2016_12_09


さよなら増毛駅留萌線:さよなら増毛駅 思い出は消えない
(12月4日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
地元住民ら約2000人が最後の列車の出発見送る
「さよなら」「ありがとう」。万感の思いを込めた
声がこだまする中、北海道増毛町の増毛駅を4日夜、
最終列車が出発し、JR留萌線の留萌-増毛間が
1世紀足らずの役割を終えた。かつては住民の生活
に密着し、物流を担った鉄路も利用者は激減。
JR北海道が道内全域の路線見直しを急ピッチで
進める中、増毛町は他の自治体より一足早く鉄路
なき将来に直面することになった。増毛駅では
「蛍の光」の演奏の中、地元住民ら約2000人が
ペンライトを振って別れを惜しむように定刻より22分遅れとなった最後の列車の出発を見送った。最終列車を待つ
長蛇の列に並んだ札幌市豊平区の会社員、千葉明宏さん(35)は「海沿いの景色が好きで何度か来ていたが、それが
見られなくなるのが寂しい」と残念がった。この日午後、増毛駅では大勢の住民らが参加したお別れセレモニーがあり、
堀雅志町長は「鉄道ファンである私が廃線同意の判を押さなければならなかったのは、非常につらく寂しい思い」と
無念さをにじませ、「鉄道がなくなっても、町の魅力を全国に伝えていく」と宣言した。一方、留萌駅では、満員続き
の列車に高橋定敏市長が「山手線のラッシュアワーのよう」と乗客らに感謝し、再訪を呼びかけた。ただ、JR北の
須田征男会長は「これからも一緒になって発展に尽くしたい」とあいさつしたが、出席者からは「それができなかった
から、廃線になったのではないか」との声も漏れた。留萌線では残る深川-留萌間もバス転換が提案されており、
住民らからは引き続き廃線問題に直面する不安や心配の声が相次いだ。留萌市議会の野崎良夫議長は「二度とこんな
セレモニーをしてはいけない」と存続へ決意。留萌駅前で親子2代で飲食店を営む男性(52)は「通学、通院で鉄道
は必要だ。なくなればさらに学生が減り、地域の衰退につながる」と心配した。この日、列車を見送るために留萌駅を
訪れた留萌市の無職、間瀬重昭さん(71)は「みんな自動車を使うので、廃止も仕方ない」としながらも「鉄道は
地域を支えた大動脈だった。やはりなくなるのは寂しい」と複雑な表情を浮かべた。

上下分離方式なぜ鉄道で「不公平政策」が続いたのか?
(12月2日 ITmedia News)
(前略)上下分離方式は、線路を保有する会社と、
列車を運行する会社が常に異なる運営方法だ。
地方ローカル線問題で出てくる用語である。日本
では「線路を自治体が主体とする会社が保有し、
列車の運行を別会社が行う」という事例が多い。
営業は列車を運行する会社が行うから、利用者は
列車運行会社の路線だと思って乗っている。しかし実際は、運行会社が線路保有会社に線路使用料を支払っている。
線路使用料は車両の走行距離や重量などによって契約される。上下分離方式は鉄道に限った話ではない。施設と運行
を別会社が行うという意味では、バス、トラック、飛行機、船舶も同じだ。バスやトラックを運行する会社は道路
を保有していない。道路保有者に使用料を払っている。高速道路ではその保有者に料金を支払う。実際には高速道路
会社も管理運営だけで、施設保有者は日本高速道路保有・債務返済機構という上下分離方式だ。運行会社を含めると、
高速道路に関しては上中下方式だけど、ここでは中下は一体として考える。一般道では距離に応じて精算しているわけ
ではない。しかし揮発油税、自動車重量税、自動車税、自動車取得税などの税金を支払う。道路使用料という名目では
ないけれど、道路保有者の財源になる。揮発油税は一般財源化されるまでは道路特定財源となっていて、まさに道路
使用料の性格だった。船舶運航会社も自社の港を持たない。国や自治体などが保有する港や管理湾内に入る際は、
港湾使用料、施設使用料を支払う。航空会社も空港を持たない。着陸料、ターミナルビル使用料などの空港施設使用料
を支払う。港湾と空港の収入は船舶や航空機の利用料が主体となるけれど、保有する自治体や国の政策によって定め
られる部分がある。例えば、航空便を誘致したい自治体は空港使用料を安くしたり、タダにしたりする。道路について
は私たちマイカーも利用するわけで、料金を取らない自治体管轄道路は税金で保守整備や建設が行われる。
(中略)鉄道関係者から見れば、「これはズルい」となるだろう。飛行機は空に金を払うわけではないし、船も海に金
を払わない。バスやトラックも道路の保守費用をすべて負担するわけではない。ちなみに、バスやトラックが専用の
道路で走ると、これは法規上「鉄道事業」となる。立山のトロリーバスや名古屋のガイドウェイバスが該当するけれど、
かなり希少な事例だ。しかも自社で保守負担するから、気持ちは鉄道関係者と同じ。トロリーバスやガイドウェイバス
から見れば「一般道のバスはズルい」と言っていい。陸海空の違いはあるにせよ、どれも公共交通機関である。
なぜ鉄道だけがかかわる設備のすべてを保有し、負担しなくてはいけないか。特にバスとトラックだ。同じ陸運の仲間
ではないか。不公平にもほどがある。やってらんない。いや、実際にやってらんないとばかりに、鉄道を止めてバス
鞍替えした地方鉄道会社はいくつもある。1986年の鉄道事業法で、鉄道会社がすべてを管理運営するという方式が
改められ、新たに「線路保有会社」「運行会社」という考え方が定められた。従来のように上下一体の鉄道会社は
「第一種鉄道事業者」である。これに対し、他者のために鉄道施設を建設し譲渡、または鉄道施設を保有し貸し付ける
会社は「第三種鉄道事業者」だ。「第二種鉄道事業者」は線路施設を持たない。第一種または第三種鉄道事業者から
施設を借り、線路施設使用料を支払って運行する。つまり、第二種鉄道事業者が「上」、第一種または第三種鉄道
事業者が「下」を担当する。上下分離方式を実現するための法律だ。制定のきっかけは国鉄の分割民営化だ。JR旅客
会社が線路を保有し、JR貨物が運行のみを行うために作られた法律である。この法律を使って、地方ローカル線の救済
が行われた。線路施設を道路と同じように自治体が保有する。保守費用も負担する。だから鉄道会社は列車の運行と
営業のみ担当すればいい。鉄道運行会社の役割と負担を、できるだけバス方式に近づけた。現在、赤字に苦しむ地方
鉄道のほとんどで、この上下分離方式が実施、または議論されている。JR北海道もその例外ではない。(後略)

地方では車がないと生活できないので、ほとんどの人が車を持っています。実際の
ところ、自家用車でどこでも行けるので、鉄道の必要性は高くありません。また、
1時間に1本、1両のディーゼルカーを走らせるのなら、停留所が多いバスを1
時間に2本運転したほうが便利であることも確かです。しかし、我が町から駅が
消えることの意味は大きいように思います。駅は鉄道に乗る場所としてだけでなく、
周囲に人が集まる場として機能しており、バス停やインターチェンジとは違います。
鉄道を利用しないで専ら車に乗っている人でも、送り迎えのために駅に行くことは
あるでしょう。鉄道を利用しない人にとっても、心の拠り所となる町のシンボルと
して、駅は重要な意味を持っているように思います。その意味で、鉄道や駅は、
地域の宝あるいは地域資源と言っても過言ではありません。
JR北海道に関しては、JR東日本に吸収されることなく生き残りを目指すのなら、
上下分離方式を採用して、鉄道の「運行会社」に特化すべきだと思います。そして、
地方自治体等が「線路保有会社」を運営するしかないでしょう。北海道の場合、
地方自治体だけでは支えきれないでしょうから、国の関与が必要です。地方での
鉄道をどうするかという議論では、鉄道の運営に関する問題だけが話題になります
が、鉄道は街づくりとリンクさせて検討しないと抜本的な解決にはなりません。
地域の核となるような施設、例えば、ショッピングセンターや病院、市役所などが
駅から遠ければ、鉄道の乗客は伸びません。特に、お年寄りにとっては、駅と目的
の施設が少し離れているだけでも大きな制約になります。新駅を建設して、駅の
改札口を出たところに、市民病院の受付があるくらいの設計が求められます。
また、住宅の密集地を鉄道に沿って線上に集積させるような工夫も必要でしょう。
初期投資は国が出すしかありません。そのような公共事業なら国民の支持も得ら

大井川鉄道トーマス号れるのではないでしょうか?
線路整備から解放され「運行会社」
に特化した鉄道会社は、観光客に
来てもらえる個性的で魅力的な

クルーズトレイン四季島列車を走らさなければなりません。
地方鉄道で、「四季島」のような
豪華な寝台列車を走らせることは
できないでしょうが、古い車両を
改造して、列車ホテルくらいは
建設できるでしょう。



2016_12_07


親との同居率及び高齢者就業率親と暮らす若者、日韓で社会現象に-日本は「壮年未婚者」
300万人
(11月30日 Bloomberg ブルームバーグ)
自立せずに親と同居を続ける若者たち。日本では「ニート」
などと呼ばれるが、こうした現象は韓国にも広がっている。
高齢化や経済成長率の鈍化に見舞われる中、老いる両親
が同居する子供をサポートし続ける家族が増えている。
韓国では高止まりする若者の失業率が要因として指摘されて
いる。日本では非正規雇用の低賃金や雇用の不安定が背景だ。
両国ともに、高校や大学を卒業してオフィスや工場で安定
した職を得られる機会が、両親の時代とは様変わりしている。
総務省統計研修所によると、日本で親と同居する壮年未婚者
(35-44歳)の数は300万人を超えている。このうち完全
失業者、無就業・無就学者、臨時雇い・日雇い者数の合計は
62万人となっている。同研修所の西文彦研究官によると、
3、4年就職活動をしてもうまくいかず「あきらめてニート
になってしまったというパターン」も多く、「ほとんどが
収入のない人」と推定されるという。30代半ばになると
人生の再建は難しくなってきて、多くが両親の収入や年金に
頼って暮らすことになると西氏は分析する。同研修所によると、2012年時点で20-34歳の人口の約2人に1人が親と同居の未婚者
で、人数にすると1000万人以上に相当する。該当する年齢階層の人口全体が縮小しているため数は減少傾向にあるが、比率は増加
している。日本と似たような人口動態をたどっている韓国の国立保健社会研究院の報告書によると、25歳以上の独身の子供と暮らす
世帯の割合は10年に26%となり、1985年の9%から急増した。同報告書は、大学卒業や就職、結婚が遅れ、親に依存する子どもと
暮らす世帯を「カンガルー族」と呼んでいる。同研究院の別の調査によると、大人になった子供をサポートする親の平均費用は
月74万ウォン(約7万1000円)だという。日韓両国とも同居の長期化に伴って、蓄えを増やしたり、子どもへの援助を続けたりする
ために、親はより長く働く傾向が強まっている。韓国では60歳以上の就業者が増え続ける一方で、20代にはほとんど変化がみられ
ない。同国統計局によると、第3四半期の就業者は60歳以上では410万人だったのに対して20代では380万人だった。日本では
高齢者の就業率が特にここ5年で急増している。英銀スタンダードチャータード(ソウル)によると、依存する子どもを援助する
ために親が働き続けることで、新しい働き手への雇用機会が奪われてしまう悪循環を招くリスクもあるという。韓国の10月失業率
は全体では3.4%だったが、15-29歳に限ると8.5%と2倍以上となっている。アジアのほかの国や地域では統計が乏しい。中国、
フィリピンやマレーシアでは比較できる統計がない。またアジアでは中国も含め親族を含めた拡大家族で暮らすというのが文化的
に普通となっている面もある。(後略)

日本の若者の貧困化が「パラサイト・シングル」を増加させる (10月20日 ニューズウィーク日本版)
「パラサイト・シングル」という言葉がある。学校卒業後も実家で親と同居する独身者のことで、家賃や食費等の基礎的な生活費が
かからないため、給与のほとんどを自分の遊興費などにあてられる。一見優雅な生活のようにも見えるが、このような生活が続くと
実家を出て結婚しようというモチベーションがおきなくなる。女性の場合、現状と同レベルの生活を保証してくれる男性がいないと、
結婚する気にならない。しかし今の時代、そんな男性は滅多にいないので、理想の相手が見つかるまで親元での生活を続けることに
なる。日本の未婚化が進んだ原因をパラサイト・シングルに求めるという説もある(山田昌弘『パラサイト・シングルの時代』
ちくま新書,1999年)。(中略)
なお欧米諸国では、親と同居する未婚者の比率は概して低い。ドイツは15.1%、アメリカは9.6%、スウェーデンはわずか4.6%だ。
成人後は親元を離れるのが一般的な欧米諸国から見ると、日本の現状は奇異に映るかもしれない。しかし「パラサイト・シングル」
の顕在化は、日本の深刻な社会状況の変化を反映している。昨今の経済条件の悪化によって、若者が実家を出たくても出られず、
パラサイトせざるを得ない状況に陥っているからだ。25~34歳の男性就業者に占める非正規雇用の割合は、1992年では6.5%
だったが、2012年では16.4%にまで増えている。これに伴って平均年収は402万円から350万円へと減り、年収200万円未満の
いわゆる「ワーキング・プア」が占める比率は6.3%から14.3%へと増加した(総務省『就業構造基本調査』)。
これは日本全国の数値だが、地域別にみるともっと凄まじい値が出てくる。<図1>は、若年男性の都道府県別の「ワーキング・
プア」の比率が、この20年間でどう変化したかを示したものだ。日本列島全体で若者の貧困化が急速に進んでいる。これが
「失われた20年」のリアルだ。2012年では26の県で15%、13の県で20%(5人に1人)を超えている。最高の沖縄県は4割と
いう惨状だ。このような経済状況の変化が、若者の自立を阻んでいることは間違いない。若年層に対する経済的支援、とりわけ
生活の基盤である「住」に重点を置いた支援策が必要だろう。ヨーロッパでは政府が低家賃住宅を提供している国もあるが、日本
ではそうした物件は少なく、賃貸住宅のうち公営住宅が占める割合も極めて低い。若年層が新居を構えることができれば、それが
家財用品の消費の増加や、結婚・出産の増加につながり、社会全体の経済活動が活発になる。若者のパラサイト化の進行の背景
には、この20年で急激に悪化した経済状況がある。現実には自立したくてもできない人が少なくない。若者がこうした現状から
脱却できるよう、自立を促す様々な条件を整える政策が急務だ。

若年男性のワーキングプア率








*年収が200万未満の者
  の割合
*総務省『就業構造基本
  調査』  (2012年)

貧困問題は、現在、既に経済的に困窮している人々だけの問題ではありません。多くの人
にとって、「明日は我が身」です。 バブル経済崩壊前の社会には、主婦のパートや学生の
アルバイトはありましたが、正社員になりたいけど非正規で働いているという人はあまり
いませんでした。しかし、90年代後半から、正社員採用が減り非正規雇用が増えました。
2015年には非正規雇用率は4割に達しており、女性に限れば非正規率は50%を超えて
います。では、正社員になれば安心かといえばそうではありません。ブラック企業での過労、
倒産やリストラ、精神的疾患、親の介護など、理由は様々ですが、一度、正社員の座から
降りてしまうと、ほとんどの人が、もう二度と元の給与レベルに戻ることができません。
大学卒業後(大学院修了後)大企業に入社して、結婚後に子供を2人持ち、年功序列型賃金
制度のもとで収入が上昇し続けて、転職することなく定年を迎えるというサラリーマン
モデルは、とっくに崩壊しています。「中流の道」には落とし穴がたくさんあって、落ちて
しまえばもう這い上がれない「下流の谷底」です。これらからの時代、中間層は、貧困層に
没落することをあらかじめ覚悟しておくべきです。そのとき、心穏やかな生活をおくるため
の三大条件は、「住宅ローンがないこと、教育費が要らないこと、(家族全員が)健康
であること」。一番悪いのはいうまでもなく借金。以前にも書きましたが、個人的には、
ノンリコースローン(返済不能になっても、担保を処分すれば残った債務の支払いを免れる
ことができるローン)でなければ、お金を借りる気持ちにはなれません。教育費については、
自分自身が親から出してもらったのですから、自分だってその立場になれば逃れることは
できないでしょう。熟慮のうえ?の結論としては「正社員であっても、結婚しないで、親の
家に住み続ける」、これがベストな選択なのです。いまや、「パラサイト・シングル」は、
それがいいとか悪いとかいう問題ではなく、「生活の安全保障」なのです。
政府やマスコミが言うような「甘ったるい未来」を想像していると、ひどい目に遭いますよ。
まあ、国としては、少子化対策上、本当のことは言えないんですけどね・・・




2016_12_05


<次期衆院選>民進、教育無償化が柱…経済公約の原案 (12月1日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
民進党は1日、国会内で次期衆院選の公約づくりの検討会を開き、経済政策の原案をまとめた。子どもや若者、女性
に重点を置いた「人への投資」を経済政策として位置付け、幼稚園などの就学前教育から大学まで授業料などを免除
する「教育の無償化」を柱とした。 教育無償化は旧民主党政権が進めた高校授業料の無償化に加え、小・中学校の
給食費や大学の無償化、無利子奨学金の拡充などを掲げた。検討会会長の細野豪志代表代行は「育児や教育への投資
は、法人税減税や公共事業投資よりもはるかに経済波及効果が高い」と説明した。
同党の試算では、教育無償化には約5兆円の予算が必要。財源は子どもに関する施策に使途を限定する「子ども国債」
の発行▽専業主婦世帯などの税負担を軽減する配偶者控除の廃止▽消費税率を10%に引き上げた際の1%分の
税収充当--などで捻出するとした。 農家への戸別所得補償や育児休業手当の100%支給なども盛り込んだ。

防衛費、過去最大の5.1兆円へ 29年度予算案、中国・北朝鮮対応 (12月1日 産経ニュース)
政府が平成29年度予算案で、防衛費を過去最大の5兆1千億円程度とする方向で調整していることが1日、分かった。
防衛費を当初予算ベースで増額するのは、第2次安倍晋三政権の25年度以降、5年連続。日本周辺の海空域で挑発
行為を続ける中国、北朝鮮や不安定さを増す国際情勢への対応を強化する。国内総生産(GDP)に対して1%を上回ら
ない状態は維持される見通し。防衛省は概算要求で5兆1685億円を要求していた。政府は月内に編成する28年度
第3次補正予算案でも防衛費を積み増す方針だ。海洋進出が激しい中国を念頭に、沖縄周辺などの離島防衛を強化する。
北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返しており、ミサイル防衛(MD)など装備調達を進める。サイバー攻撃などへの対応
も進める。30年度までの5年間の中期防衛力整備計画(中期防)では、対象経費について年平均0.8%増を見込む。
政府は29年度も0.8%程度の伸びを維持する考えだ。トランプ次期米大統領が同盟国の負担増を求めており、米国
からの防衛費増額の圧力も背景にあるとみられる。防衛費は28年度に5兆541億円と初めて5兆円を突破した。

世界の軍事費ランキング

民進党を猛批判する松井代表民進党は政権をとるつもりがないから、
実現不可能な政策を堂々と打ち出す
ことができるのでしょうが、いくら
なんでも国民をバカにし過ぎです。
「大学の無償化」なんて絶対無理。
党の綱領に入れるのなら、それを
永遠に目指していればいいので、
まだ許容できますが、選挙公約に
「大学の無償化」はあり得ません。
それに必要な予算が5兆円だとか・・・気が触れているとしか思えない・・・
政権をとった4年間について、年5兆円を使うというのなら実行できないわけでは
ない。大学の無償化だと、4年間だけやりますということでは何の意味もないので、
恒久財源が必要になります。50年で250兆円使うということですよ。それを国債
の発行で賄うですって・・・財務省の役人でなくても、できないことは明白です。
旧民主党は財務省いいなり政権でした。野田幹事長は財務省の広報担当同然。
そのことが悪いというのはではなく、言っていることとやっていることが完全に矛盾
しているのです。これだけ中国の脅威が増していても、日本の防衛費はあまり多く
はありません。防衛費には恒久財源が求められますので、簡単には増額することが
できないのです。それでも、防衛費は国民を守るために増やさざるを得ないでしょう。
政党の選挙公約は、政権をとった4年間のなかで実行できることに限られるべきです。
その先を約束するような公約を出すべきではありません。
大学の無償化には、それ以外の問題もあります。義務教育である小・中学校の給食費
を無料にするのは実行可能ですが、義務教育ではない大学について、「無償化」は
様々な問題を引き起こします。大学に行かない人が大学に行く人の費用を負担する
ことに不快感を持つ人は少なくないと思います。それに、「タダだから」大学に行く
人が増えたからといって、労働生産性を高めることにはつながりません。
「投資」は資金が回収されることを前提にしていますから、民進党が言っているのは
単なる「浪費」です。そもそも、民進党に政党助成金を出すことが大いなる「浪費」。
「タダ」ほど高いものはない・・・一時的には、無料・無償であったり、非常に安価
であったりするものは、後になって相応又はそれ以上の対価を支払うことになるもの
である。世のなかは、都合良くできているものではないという戒め。





2016_12_03


カストロ前議長フィデル・カストロ――波乱に満ち、光と影が交差したキューバ革命
指導者の生涯
(11月26日 ハフィントンポスト日本版)
論争の的となるカストロの「遺産」
2006年、長らく非公開にしていた病に倒れた後、カストロは権限を
弟のラウルに委ねた。カストロは正式には2008年、49年間キューバ
の長を務めた後退任した。カストロ時代の統治では、全国共通の
医療制度や教育といった社会改革を始めたことで賞賛されている。
2011年にはキューバの識字率は99.8%だったとみられる。2006年、
当時のロンドン市長だった左派政治家ケン・リビングストンは、
カストロの社会改革を賞賛している。「驚くべきことに、ほぼ半世紀
にわたってアメリカから不法な経済制裁を受けていた国で、国民に
最高の標準的な医療制度とすばらしい教育をもたらしたことだ」と、リビングストンは語った。
「経済戦争の真っ只中で実行したのはフィデル・カストロの偉大さの証だ」
しかし、カストロが政権の座に就いていたおよそ50年の間、彼はキューバ国民に絶対の服従を求めていたとも言われて
いる。そして、彼はこの間、報道の自由を弾圧し、反体制派の活動家、芸術家、LGBTコミュニティに属する人々など、
自分が「反社会的」だとみなした人々を投獄していた。「ほぼ50年にわたって、キューバ国民たちは、自由な表現、
プライバシー、結社、集会の開催、政治・社会活動、法の適正な手続といった基本的人権を、組織的に奪われていた」
と、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは2008年に報告している。
「政治的服従を強めるために使われた戦略には、警察からの警告、監視、短期間の留置、自宅監禁、旅行の制限、
刑事起訴、そして、政治的な動機による解雇などがあった」
カストロは、数千人の政治犯を投獄したと考えられている。彼が政権を握っていた約50年間で、100万人以上の
キューバ人たちが祖国から難民となって逃亡した。カストロ自身の家族は、彼と、彼のとった行動を非難した。
1960年代にキューバから逃亡した妹のフアニータ・カストロはキューバ脱出後、このような有名な言葉を語っている。
「私は、自分の国で起きていることに、もはや無関心で居続けることはできません。私の兄であるフィデルとラウル
は、祖国を海に囲まれた巨大な監獄に変えてしまいました。祖国の人々は、国際的な共産主義によって負わされた
キューバの海苦しみの十字架に、釘で打ち付けられています」
カストロの娘たちの1人(カストロは、少なくとも8人の子ども
をもうけた)であるアリアナ・フェルナンデスもまた、カストロ
政権に対して極めて批判的だった。1993年にキューバから
逃れたフェルナンデスは、父親の残す遺産は「破壊され
尽くした国と、とても苛酷で、癒やすことのできない経験を
した亡命者たちだ」と語った。(中略)2003年、カストロが
キューバ大統領としての任期終了が迫っていたとき、
作家のアンソニー・ダニエルズは彼について書いている。
「初めて権力を握ってから半世紀近くにわたって、現在世界を支配する老練な為政者とは一線を画し、人々を
魅了し、現在でも強い情熱を人々の中に引き起こしている。彼について、中立的に語れる人はいない」

トランプ氏「残忍な独裁者が死去した」 カストロ前議長 (11月27日 朝日新聞デジタル)
オバマ米大統領は26日、キューバのフィデル・カストロ氏の死去を受けて声明で弔意を示し、「この非凡な人物
が人々と世界に与えた巨大な影響は、歴史が記録し、判断するだろう」とした。オバマ氏はキューバとの関係改善
に力を注いだが、次期大統領のトランプ氏は同日、声明でフィデル氏を批判。対キューバ政策の先行きは不透明だ。
オバマ政権は昨年7月、キューバと54年ぶりの国交回復を実現。今年3月には現職米大統領として88年ぶりに
キューバを訪問した。声明でも「60年近く両国は争いや深刻な政治的対立で刻まれた関係だった。我々は協働し、
過去から未来に目を向けた」とした。一方で、オバマ氏は「キューバの人々は(フィデル氏に)変えられた個人の
人生や家族、国家を思い出し、それぞれが非常に強い感情で満たされているだろう」とし、フィデル氏に賛否が
あることも示唆した。トランプ氏は、オバマ政権の対キューバ政策を疑問視している。
オバマ大統領は、対キューバ禁輸措置の全面解除は共和党が多数の議会の反対で実現できないなか、大統領令で貿易
や渡航、金融に関する規制を段階的に緩和し、両国の交流が飛躍的に増した。オバマ政権はキューバの人権状況には
引き続き懸念を示しつつ、関係を築くことで内部からの変革を目指した。
だが、トランプ氏はこの大統領令を「オバマによるカストロ政権への譲歩」と表現。「カストロ政権が要求を満たさ
なければ覆す」と、政治や信教の自由を確保するよう要求し、キューバとの再交渉も辞さない考えを示していた。
トランプ氏は26日朝、「60年近く自国民に圧政をしいてきた残忍な独裁者が死去した」とし、「我々の政権は
キューバ国民の繁栄と自由のためにできることを行う」とした。一方、フィデル氏は米大統領選の行く末を注視し、
トランプ氏の信用性に疑問を呈していたとも伝えられている。

カストロ前議長の功罪については、オバマ氏の言うように、歴史が記録、解釈し
評価することになるでしょう。独裁だからダメだということではありませんが、
現在のキューバには、言論の自由が全くありません。言論の自由がないと、権力
は腐敗します。とはいえ、全ての権限を握ってきたカストロ前議長が、国民を
搾取したということでもありません。キューバ国民は基本的に無料で医療、教育
サービスを受けられます。しかし、共産主義は完全に終焉を迎えてしまいました。
その理由は、経済的に豊かになる可能性がないからです。民間企業のない社会を
考えてみてください。コスト意識が喪失し、誰も生産的な働きかたをしなくなって
しまいます。やがて国の産業は衰退して、経済的に行き詰まることになります。
結局のところ、どこかの国から支援を受け続けなければ経済が成り立ちません。
他国からの支援がなければ経済が成りたたない仕組みではダメです。現実社会は、
理性や高いモラルによって動かされることはありません。「他人よりいい生活が
したい」という素朴な感情を無視した理想主義者が大きな害悪を生んだのです。
では、資本主義が勝ったのか?・・・というと、そうでもない。
資本主義の基本は拡大再生産であり、拡大できる余地、つまりフロンティアが
必要です。フロンティアが消失すると、「大が小を食う」社会構造になります。
グローバル化が進めば、「大が小を食う」構造が世界に広まります。激しい競争
の末、生き残った強者がより強くなり、弱いものは淘汰されます。資本主義が
行き詰まっている最大の理由は、「フロンティアの消失」なのです。これは資本
主義の限界なのか?それとも、単にフロンティアが見つかっていないだけなのか?
カストロ前議長の死は、共産主義という理想社会の臨終なのかもしれませんが、
このままでは、資本主義という仕組みも瓦解してしまう可能性アリです。


 ライシュの提案する、新しい資本主義の形。政府か市場か、の二者択一ではなく、
 市場メカニズムの根幹となる市場のルールを見直すことで、資本主義を壊すことなく、
 サステナブルな資本主義を構築できる。市場メカニズムのルール自体が、勝者だけ
 が勝ち続け、富が一方的に上方に移動するような仕組みになっている。ここにメスを
 入れずして、ゲーム終了時の所得再分配の率だけを議論しても意味がない。ルール
 そのものを、そして資本主義そのものを、一部の勝者のためだけに利するものではなく、
 大勢の人が生き残っていけるようなものにしていこう。
 このままでは、人間の働くことの価値はますます小さくなり、稼ぐことのできるものは
 資本のみとなってしまう。技術が発達し、ロボットがどんなにすばらしい財・サービス
 を提供できても、それを買うことのできる層は消滅する。そしてロボットが代替する
 のは単純労働だけではないのだ。頭脳労働でさえも、ロボットにとって代わられる時代
          が来ている。今こそ、新しいルールの下で資本主義を立て直さなければならない。
          そうでないと、資本主義はその土台部分から壊れてしまう。




2016_12_01


ASKA容疑者逮捕

覚醒剤常用者の脳頭部PET装置による脳研究 (浜松ホトニクス テクノロジー紹介)
覚醒剤常用者の脳
セロトニンは、脳内の神経伝達物質のひとつで、精神を安定させる
作用があります。セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかり
にくく、快楽から抜け出せずに依存症に陥ったり、うつ病になり
やすいなどといった指摘もあります。本画像は覚醒剤(METH)
常用者のセロトニントランスポーター脳内密度を計測した画像
ですが、健常者に比べて著名に低下していることがわかります。



再犯者が続出……人が薬物依存から脱出できない理由 (2016年2月4日更新 All About オールアバウト)
意志が強くても止められない覚せい剤
薬物所持の再犯で有名人が逮捕されるニュースがあると、多くの人が「この前あんなに反省していたのに、なぜまたやって
しまったのだろう?」と不思議に思うようです。薬物依存は強い意志がなくては止められません。しかしこれは、「強い
意志さえあれば止められる」ということではありません。強い意志がある人ですら、適切な治療を受けなければ止められず、
また長期間に渡って再依存の可能性に怯えながら、治療を続けなければならないのです。それまで強い意志と努力で、
人一倍華やかな人生を順調に築いてきた人ですら、安易な薬物利用に一生を狂わされてしまうのはこのためです。
覚せい剤による脳のダメージは修復できない
覚せい剤は「気分がよくなるもの」「使うとスカッとするもの」など、一時的な気分に働きかけるものだと思っていません
か? 覚せい剤の影響は決して一時的なものではありません。私たちの脳には、化学物質による刺激を受けることで、元に
戻らなくなるほど変化してしまう部分があるのです。覚せい剤による後遺症は、この「戻ることのない変化」が脳に生じる
ことで起こります。最近の研究では、覚せい剤を使用することで、脳に一種の炎症が起きてしまうという見解もあります。
例えば風邪薬を始めとする普通の薬の場合、服用を止めて一定期間すれば身体への薬の影響はなくなります。これを
専門用語では「ウォッシュアウト」と言います。しかし覚せい剤にはこの作用がありません。一度摂取した薬物の影響が
ずっと身体に残ります。 強い意志と本格的な治療で覚醒剤を止めたとしても、長期間経ってから薬物使用時と同様の妄想
や幻聴などの症状が突如起きることも。日本語に訳さず、「フラッシュバック」と呼ばれています。体内にできた化学物質
が過去の覚せい剤の影響で、まるで覚醒剤のように作用してしまうためと考えられています。フラッシュバックによる
不快な妄想や幻聴、強い不安感などの症状から解放されたくて、再び覚せい剤に手を伸ばし、悪循環に陥ってしまう人も
少なくありません。 一度覚せい剤に手を染めると、元の身体には戻れなかったり、長期間苦しむことになったりするのは、
このフラッシュバックがあるためとも言えます。
覚せい剤の後遺症
覚せい剤には後遺症があります。興奮系の薬剤の場合、薬の利きが悪くなっていくもの(耐性化)と、逆に少量で効果が
出るようになるもの(逆耐性化)があります。特に後遺症と関係するのは、「フラッシュバック」とも関係する「逆耐性化」
の方です。覚せい剤により興奮する脳の部分は、感情(情動)、睡眠、記憶に関係しています。覚せい剤を使用することで、
幻聴、幻覚や妄想(被害妄想)が起きてしまいます。本人は現実と区別がつかないので、身に迫る恐怖感を感じますが、
客観的に見ると錯乱状態に陥っている状態になります。(後略)

幻聴、幻覚や被害妄想は、典型的な覚醒剤の後遺症です。
フラッシュバックでは、幻想はすべて「現実のもの」として起こるのです。
「幻聴、幻覚など全くない」のです。それは本当のことです・・・本人にとっては。
脳が覚醒剤によって破壊され、理性で判断することができなくなるのです。
その状況で、「優しい声」をかけてくれるのは・・・そう、覚醒剤だけ。
「自分の意志ではどうにもならない」ことを理解していないと、再び、特定の
化学物質の奴隷になってしまうのです。ASKA容疑者の場合、既に本人の努力
の範囲を越えているのかもしれません。(だから許されるというものでもない)
理性で確実にやめることができるのは、はじめの一発だけです・・・
だから、覚醒剤は法律で禁止されているのです。
なんか、覚醒剤撲滅キャンペーンみたいですけど。
「まあ、自分が覚醒剤をすることはないしな」とお思いのあなた・・・
脳に有害な化学物質は覚醒剤だけではありません。ASKA容疑者逮捕の速報に
比べればとても地味なニュースですが、本当はこちらのほうが深刻です。
どこかの地下にある水銀(沸点356.73℃)は、なかなか揮発しません。しかし、
微生物の代謝によって有機水銀になれば(ジメチル水銀の場合、沸点は約90℃)
容易に揮発します。有機水銀は僅かな量でも、脳への回復不能な損傷を与えます。
魚から、そして魚を仲卸する市場の地下からも・・・なんてね。


卸売市場のマグロメチル水銀
マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響

(11月28日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
マグロやメカジキなどメチル水銀を比較的多く含む魚介類を
妊婦が食べ過ぎると、生まれた子の運動機能や知能の発達に
悪影響が出るリスクが増すことが、東北大チームの疫学調査
で分かった。メチル水銀は水俣病の原因物質だが、一般的な
食用に問題のない低濃度の汚染でも胎児の発達に影響する
可能性があることが明らかになるのは、日本人対象の調査
では初めて。 2002年から、魚をよく食べていると考えられる東北地方沿岸の母子約800組を継続的に調査。母親
の出産時の毛髪に含まれるメチル水銀濃度を測定し、子に対しては1歳半と3歳半の時点で国際的によく用いられる
検査で運動機能や知能の発達を調べ、両者の関係を分析した。 毛髪のメチル水銀濃度は低い人が1ppm以下だった
のに対し、高い人は10ppmを超えていた。世界保健機関などは、水俣病のような神経障害を引き起こす下限値を
50ppmとしている。 濃度が最高レベルの人たちの子は最低レベルに比べ、1歳半時点で実施した「ベイリー検査」
という運動機能の発達の指標の点数が約5%低かった。乳幼児期の運動機能は将来の知能発達と関連があるとされる。
3歳半時点の知能指数検査では男児のみ約10%の差があった。海外の研究で、男児の方が影響を受けやすいこと
が知られている。 国は05年、海外の研究を基に、妊婦に対しメチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1キロ
当たり100万分の2グラムと決めた。厚生労働省はこれに基づき、クロマグロの摂取は週80グラム未満とするなど
の目安を示している。今回の調査では食生活も尋ねており、約2割がこれを超えていたと考えられるという。
研究チームの仲井邦彦・東北大教授(発達環境医学)は「目安を守れば、影響は心配しなくてよいと考えられる。
魚には貴重な栄養も含まれており、妊婦が魚を断つことは好ましくない。食物連鎖の上位にいるマグロなどを避け
サンマなどを食べるなど、魚種を選ぶことが大切だ」と話す。
厚生労働省が定めた妊婦の摂取目安     ※刺し身なら1人前、切り身なら1切れが約80グラム
※週80グラム未満
クロマグロ、メバチマグロ、メカジキ、キンメダイ、ツチクジラなど
※週160グラム未満
キダイ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、クロムツ、マカジキなど

個人、環境要因で差
東北大チームの研究で比較的低濃度のメチル水銀でも妊婦が摂取した場合、胎児の発達に影響するリスクがあることが
明らかになったが、影響の受けやすさには個人差があり、多く摂取した母親の子が必ずしも大きな影響を受けるとは
限らない。今回の研究結果は、個人レベルではなく、集団として将来知的障害と判断される子の割合が増えることを
意味する。 例えば1000人の集団の場合、メチル水銀の影響がなくても、知的障害と判断される子が23人程度
生まれることが経験的に分かっている。メチル水銀を多く摂取した結果、ベイリー検査の点数が約5%下がることは、
これが約2倍の48人程度になるリスクが生じることに相当するという。 子どもの発達には遺伝や教育など、
さまざまな環境要因も大きく影響する。また、低濃度のメチル水銀と子の脳の発達の関係は未解明のことが多い。
個々の子に知的障害が疑われる場合、メチル水銀が影響したかどうかは判別できないのが現状だ。
【ことば】メチル水銀
水銀は地殻や土壌に含まれ、火山噴火や石炭の燃焼、金の採掘などに伴って排出される。これが水中や土壌中で
微生物の働きなどによって化学変化し、メチル水銀が生成される。海水にも含まれ、食物連鎖によって徐々に濃縮し、
上位に位置するクロマグロなどで濃度が高くなる。水俣病は、工場排水中の高濃度のメチル水銀が原因となった。




2016_11_29


 睡眠の都市伝説を斬る (ナショナルジオグラフィック日本版サイト)
 第8回 眠気に打ち克つ力 その2 ―米国学会が若者に“寝坊のススメ”
 (前略)
 米国小児科学会の声明
 1)学業と心身の健康を維持するためには毎日8.5~9.5時間の睡眠時間が必要で、
   睡眠不足を昼寝や週末の寝坊で穴埋めするのは無理である。
 2)思春期は人生で最も体内時計が夜型化する年代なので、(あくまで平均だが)
   23時前に寝て、朝8時前に目覚めるのは難しい。
 3)したがって睡眠時間を確保するためには現在の一般的な登校時間である朝8:30
   は早すぎるので、もっと登校時間を遅くするなど工夫が必要である

なんと!早寝早起きではなく寝坊のススメである。誤解されては困るので再度繰り返すが、夜更かしを薦めて
いるのではない。生理的に早寝早起きが難しい年代であるから、努力だけでは限界がある、起床時刻が早いと
どうしても睡眠不足になる、では制度変更で対応してあげよう、ということなのだ。
この声明を読んで、「今更遅いわい! 自分の学生時代に言ってほしかった!」とうめき声を上げた方も少なく
ないはず。勉強やスポーツで忙しいのならやむを得ないが、生理的にマッチしない登校時間のために睡眠不足
になって授業中寝ているのでは本末転倒である。米国には登校時間が朝7時前の進学校もあるそうで、いくら
何でも無茶である。小児睡眠学の専門家は登校時刻を9時にすることを薦めている。 さすが米国、提言をする
ための実証研究もすでに行われており、始業時間が早いことにより学業成績の低下、メンタルヘルスの悪化、
通学中の交通事故の増加などさまざまな問題が生じることが明らかになっている。そこで次のステップとして、
始業時間を遅くすることでこれらの問題が改善されるのかチャレンジした学校があった。その結果を紹介しよう。
その結果、参加した学生の睡眠時間は試験前の平均7時間7分から7時間52分へと45分長くなり、授業中の眠気
が顕著に減り、集中力が上がるようになったのだ。30分寝坊できるようにしただけで、なぜ睡眠時間が45分
長くなったのか理由は明らかでないが、授業中の居眠りが減ったため早い時間帯に眠気が出るようになったので
あろう。 実は、参加した学生には更に特筆すべき変化が見られたという。始業時間を遅らせることで抑うつ感
や倦怠感が改善し、健康に対する不安を訴えることが少なくなり、学習や課外活動へのモチベーションが
高まったのだ。逆に言えば、思春期の夜型体質のために睡眠不足に陥り、その結果、眠気だけでなくココロと
体にさまざまな悪影響を蒙っている若者が多いことを如実に示した結果であった。(後略)
朝型夜型スコア




朝型夜型チェックリストに
よるクロノタイプの分布
(国立精神・神経医療
研究センターで実施した
1170名での調査結果)。
夜型生活をしていると
夜型になるのではなく、
夜型になりやすい
体質がある。
(イラスト:三島由美子)


うちの子は夜型生活をしているので夜型になった!と思っておられる親御さん。
それは間違いですから。夜型になる原因のひとつは、思春期になると体内時計
が夜型化すること。さらには、夜型になりやすい体質があるからです。
朝型タイプの人にとっては、早起きはそれほど嫌なことではないのかもしれま
せんが、夜型人間にとって、早起きは苦行以外の何ものでもありません。
さらに、夜型人間は早起きすると、一日中、調子が上がらないこともあります。
当然ながら、早く寝ることで睡眠時間を確保しようとするのですが、全然眠く
なりません。あまりに眠れないとだんだん焦ってきて余計に眠れなくなります。
たとえ早く眠れたとしても、やはり朝は眠いのです。朝早く起きなければなら
ない日が続けば確実に睡眠不足になってしまいます。そして、休日の朝寝坊が
人生最大の喜びになります。毎日が眠い人間にとって、睡眠以上の喜びがある
でしょうか?世のなかには「なぜ眠るのか?」という疑問を持つ人がいますが、
逆に、「なぜ目を覚ましている必要があるのか?」と聞き返したいくらいです。
人間というもの、「食う」と「寝る」が満たされていないと、そのことばかり
考えてしまいます。どうにかしてほしいと思いますが、日本の現状をみると、
夜型人間が生きやすい社会にはなりそうもありません。
サマータイムなんて絶対にやめてほしい。夏になったら、昼間に寝て、勤務
時間を夜にしてほしいくらいです。真夏の真昼に活動なんかできるもんか!
政府は企業がフレックスタイム制を導入するのを後押ししていますが、導入が
進んでいるとはいえません。フレックスが普及すれば、通勤電車の渋滞緩和
にもなります。首都圏在住の人は、通勤時間が長いので早起きしなければ
ならないうえ、通勤で疲労してしまう。その苦労で、何かが生み出されるわけ
ではないのですから、とっても非生産的。


語る糸井重里糸井重里が語る「食う」「寝る」ともうひとつの大切なこと
(2014年12月25日 dot.ドット)
(前略)糸井:まず、誰かの役に立ちたいと考えますよね。たとえば子どもなんかは、
お店屋さんごっこが大好きじゃないですか。自分を介して、モノや情報を媒介する
ことに喜びを覚える。本能でしょうね。そのとき、儲かんなくてもいいからやれ、
ではなく、稼ぎなさいと言うと、嬉々としてやる。
出口:インセンティブって大事ですよね。おいしいものを食べたい、デートをしたい。
あるいは子どもを育てる。そのために稼ぐ。武士は食わねど高楊枝って、嘘だと思い
ますね。成り立たない。
糸井:同じことを矢沢永吉も言っていました。「人生金じゃない」って言っている人がいる。しかし、彼女が
できた、結婚をした。そんな時でも、人は食うや食わずの生活を選ぶことができるのか。「それでも金じゃない」
と言えるんだったら、貫け。言えないんだったら考えることがあるだろうと。彼は、そんなロジックでお金の話
をしていました。つまり、衣食「楽」足りて、礼節を知るなんですよね。
出口:そう思います。
糸井:吉本隆明さんから聞いたことで、戦後、女性の間で石けんが奪い合いになったそうです。身ぎれいにする
ことが食に匹敵するぐらい、求められた。日産自動車のためにつくったコピーで、「くうねるあそぶ。」が
あります。落語の前座噺である「寿限無」に、「くうねるところにすむところ」があって、そこから発想を得た
ものです。ぼくは、「くうねる」に「あそぶ」を入れないと納得がいかなかったんです。いま、こういう時代
ですから、「あそぶ」という言葉は反感も浴びちゃうんですよね。でも、それでいいのかなあ。
                     ※AERA  2014年12月29日―2015年1月5日合併号より抜粋



2016_11_27


長時間労働よりコワイ!過労死招くのは、こんな眠り方 (11月17日 dot.ドット)
労働災害(労災)の認定では「時間外(残業)や休日の労働時間」が重要視される。どれだけ長く、休みなく
働いていたかに目がいきがちだが、認定基準は「蓄積された疲労が解消できる睡眠時間を確保できていたか」
が根拠となっている。「睡眠時間は短いけれど、乗り切っている」という人は要注意だ。睡眠時間と睡眠の
質には、強い相関関係があり、睡眠6時間未満の人は脳卒中や心筋梗塞を発症しやすいからだ。
「睡眠のメカニズム」に、その答えはある。
睡眠不足の影響●短時間睡眠と突然死
睡眠には「ノンレム睡眠
(深い眠り)」と「レム
睡眠(浅い眠り)」の
周期があることは知られ
ている。私たちは眠ると
すぐノンレム睡眠に入り、
およそ15分後からは
「デルタ波」という脳波
が出始める「徐波睡眠」、
いわゆる“爆睡”が始まる。
この時間帯は成長ホルモン
によって、新陳代謝を促し
ながら傷ついた細胞を
修復し、疲労を回復している。その後、レム睡眠とノンレム睡眠は交互に起こる。レム睡眠のときは脳が覚醒し、
体の神経が高ぶり呼吸や心拍が速くなり、血圧も上がる。やがて、起床前になると体が起きる準備をするため、
レム睡眠が長く続く。このとき、夢を見ることが多い。レム睡眠には体をリラックスさせ精神的なストレスを
解消する効果もある(※注1)。これが通常の睡眠リズムである。        注1)Gujar et al(2011)
だが、ストレスフルな状態で起きている時間が長くなると、疲労回復のために徐波睡眠がより長くなる。その
結果、レム睡眠が短くなるので、神経が高ぶる。心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こし、体へ過剰な負荷が
かかることが実験で明らかになっている(※注2)。         注2)佐々木司、酒井一博(1997)
1997年に研究結果を発表した大原記念労働科学研究所の佐々木司上席主任研究員は、こう説明する。
「実験では、健康な男子大学生に毎日5時間の睡眠を12日間続けてもらいました。その結果、初日に約58拍
だったレム睡眠中の1分間の心拍数が、3日目には約68拍に増えた。これは寝ていても体を休められていない
状態を表しています」この短時間睡眠による体への負荷が繰り返されると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす
要因となる。時間外労働削減のため、週半ばの水曜日に「ノー残業デー」を設ける組織や企業があるが、
これは睡眠リズムの観点からも理にかなっている。海外の研究で睡眠時間が異なる4種類の群(9時間、7時間、
5時間、3時間)をつくり、一瞬の反応が必要な作業をしてもらったところ、3時間の群は日に日に反応速度が
遅くなり、特に3日目に大きく低下した。つまり、短時間しか眠れないほど忙しくても、3日目は早く帰って
寝たほうが効率がいい。                       ※AERA 2016年11月21日号

潜在的睡眠不足自覚なし…“隠れ睡眠不足”あるかも 20代男性で1時間程度
(11月21日 産経ニュース)
毎日よく眠れて寝不足の自覚がない人でも、本当に必要な睡眠
時間には足りていないかも-。国立精神・神経医療研究センター
の三島和夫部長らのチームが、20代男性への睡眠試験を基に、
こんな警告を発している。本来必要な睡眠時間は普段の睡眠
時間より平均1時間ほど長いと考えられ、睡眠の充足で
ストレスに関わるホルモン分泌などが改善したという。
20~26歳の男性15人に明るさを調節できる実験室に入って
もらい、試験前日は普段通りに就寝させたが、9日間にわたる
試験の間は、夜10時から朝10時までの12時間、室内を
真っ暗にし、その環境でどれだけ睡眠が延長するか観察した。
15人の普段の睡眠時間は平均7時間22分で、同年代の平均
と同じくらい。全員が睡眠不足の自覚はなかった。しかし睡眠延長試験に入ると、ほとんどの人に初日は10
時間以上眠る「リバウンド」と呼ばれる現象が現れ、その後約1週間かけて睡眠時間が徐々に短縮し安定化
する傾向が見られた。睡眠時間の変動カーブを基に安定化する時間を計算すると、平均8時間25分となり、
三島部長らはこれを「必要睡眠時間」と名付けた。普段の睡眠時間との差である約1時間が「潜在的睡眠
不足」とみられるという。試験の前後で血液検査をしたところ、試験後は空腹時の血糖値やストレス応答に
関わるホルモンなど5種類の検査数値が、いずれも正常範囲内だが、望ましい方向へと変化していた。
三島部長は「潜在的睡眠不足は、本人の自覚なしに心身の負担になっている可能性がある」としている。

電通の新入社員で、2015年に過労自殺した高橋まつりさんが、ツイッターの
つぶやきで、1日の睡眠時間が2時間であったり、勤務時間が20時間にも及んだ
苦しみを打ち明けていたことから、長時間労働と睡眠の問題がクローズアップ
されています。睡眠は脳にだけでなく、免疫など身体のあらゆる機能にとって
重要であることが科学的に分かっています。睡眠について何も学習しなくても、
睡眠が重要であることは誰にでも分かります。寝不足が続いてパフォーマンス
が落ちるようでは、生き残れない職場。電通に限ったことでもないのでしょう
が、大手一流企業だから簡単には辞めらないという側面もあるかもしれません。
睡眠なしで生活を続けることができないことは誰でも分かることなのに、なぜ
眠らなければならないのかという理由はいまだに科学的に解明されていません。
ただ最近の研究によると、睡眠中、脳の老廃物の排出が積極的に行われている
とのこと。脳内の老廃物排出に関わる自浄システムであるGlymphatic system
が、起きているときに比べて10倍以上活発になっているそうです。睡眠時間が
少ないと、脳内にある老廃物の処理が不十分である可能性があります。
そのことに関連して、わたしたちが知っておかなければならない重要な事実は、
「睡眠時間はトレーニングしても短くできない」ということです。
18歳から64歳の大人は、1日に7時間から9時間の睡眠が必要です。なかには
睡眠時間が短くて済む人がいますが、それは遺伝なので、トレーニングで出来る
ようになるものではありません。電通のような職場で生き残れる人は、睡眠時間
が少なくても生きていけるタイプなのでしょう。





2016_11_25


20161122地震メカニズム福島震度5弱 震源浅い正断層型
(11月22日 毎日新聞のニュース・情報サイト)
気象庁によると、22日の福島県沖を震源とする地震は、
陸側の北米プレート内部で発生した。東日本大震災は
このプレートが太平洋プレートの沈み込みに引きず
られる形でひずみがたまり発生した逆断層の海溝型
地震だったが、今回の発生メカニズムはこれと異なり、
地盤が北西-南東方向に引っ張られることで上下に
ずれ動いた正断層型で、海底がずれ動いたため海水が押し上げられ、津波が起きた。気象庁の中村浩二・
地震情報企画官は記者会見で、「東日本大震災以後、陸側のプレートが東側に伸ばされる形で動いている
影響で、福島県沖や茨城県沖などの地域では正断層型の地震が増加する傾向にある」と指摘。
「大震災の1カ月後に発生した福島県浜通りの地震(M7.0)と同じタイプ」と説明した。(後略)

東日本大震災の余震

11月15日の記事にて、東日本大震災(2011年3月11日)が起きた8日後の3月
19日にスーパームーンが観測されたことを紹介しましたが、今回は、スーパー
ムーンが観測された11月14日の8日後(11月22日)に、福島県沖で地震が
起きました。スーパームーンが原因で地震が発生するわけではないでしょうが、
東北太平洋沖には、いつ動いてもおかしくない断層がまだまだたくさんあると
思っておかなければなりません。マグニチュードは7.4で、最大津波高は1.4m
と、東日本大震災の余震としては、同震災当日の余震を除き、ともに最大と
なりました。余震であるとはいえ、今年4月の熊本地震をやや上回る程度の
規模であり、陸上の直下で起きれば大きな災害になり得るものです。
東京電力によると、午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機の使用済み核燃料
プールで水位を調整するタンクの水位低下を示す警報が鳴り、冷却設備が自動
停止したとのこと。7時47分には復旧したため大きな影響はありませんでした。
ちなみに、福島第1、第2原発にはともに1メートルの津波が到達しています。
これほど地震と津波の危険性が高い地域は世界のどこにもないでしょう。しか
も台風のように予測することもできない。スーパームーンは当てになりません。
世界がフクシマに学んで原発をやめようとしているのに、最も学ばなければ
ならない日本が、原発を推進しようとしているのは、愚かなことです。
トランプさんは「アメリカ第一主義」を掲げているのですから、日本だって、
「日本第一主義」でいけばいい。「アメリカ第一主義」と「日本第一主義」を
両立させる方法は意外に簡単。アメリカから石炭を買えばいいのです。
アメリカがパリ協定を脱退するのなら、日本はパリ協定を無視すればいい。
これは極論なのかもしれませんが、地球温暖化対策を錦の御旗にして、原発
を推進するのだけはやめてほしい。EUスタンダードなどに従う必要なし。
ただしそのときは、アメリカと歩調を合わせる必要あり。


台湾が原発全廃へ 福島第一事故受け、25年までに停止 (10月22日 朝日新聞デジタル)
台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権が2025年に「原発ゼロ」にすることを決め、行政院(内閣)は、
再生エネルギー事業への民間参画を促す電気事業法の改正案を閣議決定した。太陽光と風力発電を中心に
再生エネの割合を20%まで高めることを目指す。東日本大震災後の反原発の民意を受けたもので、改正案は
近く立法院(国会)で審議に入り、年内の可決を目指す。世界的にはドイツが2022年までの原発全廃を決める
など、欧州を中心に脱原発の動きがある。一方、増える電力需要に応えるため中国やインドが原発を増設させて
おり、アジアでは台湾の取り組みは珍しい。改正案は20日に閣議決定され、6~9年かけて発送電分離も行う。
蔡総統は「改正は原発ゼロを進め、電源構成を転換する決意を示すもの」としている。
台湾では原発が発電容量の14・1%(15年)を占め、現在は第一~第三原発で計3基が稼働中。だが、東京
電力福島第一原発の事故で台湾でも反原発の世論が高まり、原発ゼロを公約に5月に就任した蔡氏が政策のかじ
を切った。台湾も日本と同様に地震が多い。稼働中の全原発は25年までに40年の稼働期間満了となる。
同法改正案では25年までに全原発停止と明記し、期間延長の道を閉ざす。(後略)

ベトナム、原発計画中止 日本のインフラ輸出に逆風 (11月22日 日経電子版)
ベトナム政府は22日、同国南部に建設することになっていた原子力発電所の計画を中止すると決めた。ロシアと
日本がそれぞれ受注して2028年にも稼働する予定だったが、資金不足に加えて、福島第1原発の事故で住民の
反発が強まり、計画を見直すことにした。インフラ輸出を成長戦略に掲げていた安倍政権にとって逆風となる。
同日閉会した国会で、計画を中止することを正式に決めた。原発は2009年、前首相のグエン・タン・ズン氏が
主導し、電力不足を解消する切り札として計画を承認した。南部ニントゥアン省に発電能力計400万キロワット
の原発を造る予定だった。当初は14年に着工し、20年の稼働を目指していたが、人材と資金の両方が不足して
計画は遅れていた。ロシアの第1原発(2基)が28年、日本の第2原発(同)が29年に稼働するはずだった。
いずれも「加圧水型」を想定していた。ベトナムは日ロ両国に100人以上の研究者を送り込み、技術を学ばせて
いた。ベトナムは近隣国との自由貿易協定(FTA)など自由貿易を進めたことによる関税収入の減少や、公的
債務の拡大によって財政状況が急速に悪化。ここ数年、1基あたり数千億円単位でお金がかかる原発は現実的
に無理だとの声が強まっていた。さらに4月に中部ハティン省で台湾企業が建設中の大型製鉄所で大規模な
公害が発生し、住民の環境意識が急速に高まったことも影響したとみられる。
日本政府はベトナムの原発はアジア新興国における原発輸出のモデルと見込んでいた。原発メーカー、電力、
政府がタッグを組んでベトナム政府と連携してきた。中国、韓国との価格競争が激しい石炭火力と違い、原発
は日本の技術で差異化しやすく、ベトナムで成功すればアジアの他地域でも受注できるとみていた。




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書籍の紹介

龍女「みなみ」からあなたへの
不思議なメッセージ集
新感覚のファンタジー!!

書籍表紙

不思議の国の「みなみ」
 宇宙へつながる秘密基地

「みなみ」 今月のメッセージ

神津島の天上山は、
神が集う島のなかでも、
特に神の集まるところ。

プロフィール

舞尾 空

Author:舞尾 空
・性別:男
・年齢:46歳
・職業:サラリーマン
・血液型:O型

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